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【みんな大好き カレーライス!】 タイトルの通り、著名作家によるカレーエッセイ集です。 収録されている作家さんは、池波正太郎、中島らも、林真理子、伊丹十三、阿川佐和子、東海林さだお、山口瞳などなど、食にも造詣が深い方が多くいらっしゃいます。 それぞれに、カレーに対する思い入れ、カレーの思い出などを綴っているのですが、結構共通して取り上げているトピックもあります。 その一つは、『カレーライスかライスカレーか』問題。 多くの方は「どっちでも良い」というご意見なのですが、それぞれの言葉に独特のイメージを持っている方もいるようです。 全般的な傾向を見ると、年配の方ほど、家で食べるような普通のカレーを『ライスカレー』、外で食べるようなちょっと高級そうなカレーを『カレーライス』というイメージで捉えている方が多いような感じがします。 まぁ、どっちでも良いのですが、そもそも、今はあまり『ライスカレー』って言わなくなったように思いませんか? 私が子供の頃から、既に、『カレーライス』という言い方の方が普通で、『ライスカレー』という言葉は知っていてもほとんど使わなかったような気がするのです。 これは地方性などもあるかもしれないのでよく分からないところなのですが。 少なくとも、フツーのカレーは『カレーライス』であり、ライスカレーよりもカレーライスの方が高級そうというイメージは皆無でした。 それから、また、昔のオーソドックスなカレーは、色が黄色くて『うどん粉』が大量に入っていたという思い出を持っている方も多いようです。 そもそも『うどん粉』って、今はあまり言いませんよね。 小麦粉のことだよね?と思いつつ、念のために調べてみたら、違いがあるんですね。 水車などによる石臼挽製粉のものを『うどん粉』と言い、機械製粉のものを『小麦粉』と言うのだそうです。 『うどん粉』の方がふすまなどが混入しており、色も黒っぽかったのだとか。 今、『うどん粉』って売ってるのかしら? おっと、話がそれました。 その『うどん粉』(小麦粉)入りのカレーが懐かしいというご意見が多かったのです。 中には、そういうカレーは辛くもなんともなかったと書かれている方もいます。 確かに、昔は何だか妙に黄色いカレーもよく目にしたような記憶が……。 中島らもさんが書いている「まずぅいカレー」には笑いました。 家の近くにあった『喫茶・おばちゃん』(すごい名前だなぁ)という店から出前で取るカレーがすごくまずかったという思い出なのですが、これがすごいんですよ。 特徴その1: 甘い。それも砂糖の甘さではなく、サッカリンかズルチンの甘さだったと言います。おばちゃんは甘ければごちそう的な感覚で甘味を大量投入していたと思われるそうです(嫌だなぁ~)。 特徴その2: カタクリ粉でとろみをつけてあった。小麦粉ではなくカタクリ粉でとろみをつけているので、異様な粘りが出ていたそうです。 特徴その3: ベースのスープがうどんの出汁だった。まぁ、蕎麦屋のカレーというのがありますから、そういうのもあるのでしょう。 で、とんでもないカレーだったそうですが、何故か子供らもさんは、店屋物の珍しさもあって喜んで食べたのだそうです。 う~ん、これはちょっと食べたくないなぁ。 まずいと言えばですね、私の勤務先の某支社の地下食堂のカレーが壊滅的にまずかった記憶があるのです。 もう今は無くなっちゃった店だと思うのですが、何故カレーをここまでまずく作れるのか不思議になるほどまずかった。 あれ、どうやって作っていたんだろう? まずいカレーとして記憶に残っているのですが、私しゃ二度と食べたくないですな。 ということで、カレー一色に染まった一冊なのです。 読む前から嫌~なヨカンがしていたのですが、やはり読んでいるうちに無性にカレーが食べたくなってしまいましたよ。 お腹の空く一冊でございました。読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2020/12/27 by ef177
阿川弘之って確か阿川佐和子のお父さんだったよなあ、と思いながら手にとった。代表作海軍提督三部作の一つのようだ。伝記ものも悪くないかと読み始めたのだが、文体は悪くないが、短く区切られているためかなかなか読み進まず、3週間ほどで読んだのは197ページだった。山本五十六が賭け事が大好きだったというのは知らなかったが、まわりから嘱望されている割には、そうなるよねというエピソードが少なくて、読んでいてあんまり楽しくない。いま、赤い月、宿神、警官の血と五十六の4冊を読んでいるが、さらに岳飛伝を入れたいので、読むのをやめることにした。 >> 続きを読む
2019/05/29 by 和田久生
知識人阿川 弘之氏の見識が随所に見られるエッセーですが、本書内の英国人の見識の中にあった以下「幸福である為の4条件」等も参考になります。1.自分の生活の基準となる思想 2.良い家庭と友人 3.意義のある仕事 4.閑を持つこと。ただ、多忙な我々ビジネスマンには、4.は少々難しいかもしれませんが…。 >> 続きを読む
2011/02/28 by toshi
【阿川弘之】(アガワヒロユキ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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