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芥川龍之介

著者情報
著者名:芥川龍之介
あくたがわりゅうのすけ
アクタガワリュウノスケ
生年~没年:1892~1927

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      羅生門・鼻
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! sayaka chiaki emi mariak1994 nona
      • 皆さんこんにちは。
        今回は読んではいないのですが、自分の生存確認とその後の事を書いておきたかったので、こういう形で書かせていただきます。

        自分は、福島県の真ん中らへんに住んでいます。
        昨夜、ラジオを聴いていたら突然地鳴りのようなものが起きその後、ものすごい横揺れが来て、本棚とタンスが両側から倒れてきました。逃げなきゃ、と思ったのですが、あまりの揺れと恐怖で一歩も動けませんでした。幸い、怪我は無かったのですが、部屋の中はめちゃくちゃで、台所でも、食器が飛び散り多数割れてしまいました。

        玄関の脇なブロック塀も崩れ、窓も一部閉まらなくなってしまいました。

        施設にいる父の無事は確認できまして、親戚、友人たちの無事も確認できました。

        今日は、朝からヘルパーさんや訪問看護の方たちから連絡があり、友人や先輩たちに手伝ってもらいながら、家の片付けをしました。今は、なんとか生活できています。物資も少なからずあるので、当分は大丈夫かな、と思います。

        ただ、まだ小さな揺れは続いていますし、これから1週間くらいは、昨日と同程度の揺れが来るかも、と言われているので、気をつけながら過ごしていきたいなと思います。

        とりあえず自分は無事です。
        こんなこと、ここで書くのもどうかと、迷いましたが、自分の体験が誰かの何かに役立てられれば良いなと思い、書かせていただきました。

        当分は、レビューあげられないかも知れませんが、落ち着いたらまたいつものおちゃらけた感じのレビューあげられればなと思っています。

        よろしくお願い致します。
        >> 続きを読む

        2021/02/14 by 澄美空

      • コメント 5件
    • 他18人がレビュー登録、 45人が本棚登録しています
      蜘蛛の糸
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 芥川さんは「羅生門」短編集に続き、2作目。
        人間的な愚かさ、醜さは描かれていますが、読後感は意外と美しく爽やかな印象。
        全体的に読みやすいお話が多いと感じました。
        特に、蜘蛛の糸が切れ、犍陀多が地獄に舞い戻った後の極楽浄土の光景がたまらなく好きです。
        お釈迦様が浅ましいものを見たときも、蓮池の蓮はいつもと変わらない。
        いつだって穏やかな風景が広がっています。
        芥川作品は印象に残るラストが多いような気がします。

        *蜜柑
        疲労と倦怠とが、まるで雪曇りの空のようなどんよりとした影を落としていた。

        この時芥川さんが感じていた不快な心情が、作中灰色の世界として描かれています。
        重苦しい雰囲気の中、娘が窓から投げた蜜柑が、ぱっと鮮やかに浮かび上がります。
        梶井基次郎さんの「檸檬」に似ているようで、印象はまるで違う作品です。

        *魔術
        印度人マティラム・ミスラの魔術に魅了された主人公。
        短いお話の中に、人間の欲望を一瞬で表すのがすごい。

        *トロッコ
        ラストを読まなければ、かわいい少年が冒険をする話。
        「薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している」
        まるで人生を象徴しているよう。
        苦が多い中、終着を目指して歩いている。

        *猿蟹合戦
        蟹を始め同志のものは、その後どう云う運命に逢着したのか。
        彼等は警官の捕縛するところとなり、主犯蟹は死刑、臼、蜂、卵等の共犯は無期徒刑(旧刑法の重刑罪)の宣告を受けたのである。

        おとぎ話を現実社会に当てはめると、嫌な気分にさせられますね。
        元々、猿、こんな報復を受けるほどのことはしていないよね?悪いは悪いんだけれど。という気持ちを以前から抱いていたため、あまり好きではないお話です。
        芥川版猿蟹合戦は、エンドレスなのも後味が悪い。
        >> 続きを読む

        2017/08/22 by あすか

      • コメント 6件
    • 他4人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      芥川竜之介全集
      カテゴリー:作品集
      4.5
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      • 第一巻。26篇所収。

        この全集が刊行された1980年代後半にこの巻を買ってから、気になる作品をいくつか読んできたものの、通読はしたことがなかった。30年以上たって、やっと今回通読できた。死ぬまでに読めてよかったと、ほっとしている。

        処女小説のタイトルが「老年」とは、龍之介はすでに厭世観にとらわれていたのだろうか。二十代前半で老いと死を見つめ、第二作は「青年と死」である。

        実母が発狂したことも作品に影を落としている。殿様の狂気を描いた「忠義」では、お家のためという武士のしがらみも描かれている。「二つの手紙」もなんだか狂気じみているように思う。

        何度読んだかわからないほど好きな「羅生門」「鼻」「酒虫」「芋粥」「煙草と悪魔」は、今回もじっくり読んだ。「芋粥」には、希望を奪われることの残酷さを初めて感じた。

        龍之介の初期の作品を通読できるようになるまで、長い年月がかかってしまったけれど、今回得たものは大きいのがうれしい。


        >> 続きを読む

        2021/06/09 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      芥川竜之介全集
      カテゴリー:作品集
      5.0
      いいね!
      • 第二巻。20篇所収。

        この巻の巻末にある解説「芥川龍之介論」を読むまでは、龍之介が将来に対する不安を抱いて自殺したのは時代のせいなのかと思っていた。愛する女性との結婚を反対されてあきらめたときに龍之介の青春は終わり、解説者によれば、人生とは龍之介にとって生活を圧迫する不条理な力となったという。

        芸術を信じたいと願った龍之介の描いた良秀や奉教人の生きざまと死にざまは、龍之介が手に入れることのできなかったものだという。そういう目で「地獄変」を読み返すと、切なさでいっぱいになった。

        文学は、龍之介を救ってはくれなかった。書けば書くほど、周囲や自己の醜さと向き合うことになったのかもしれない。生き甲斐がなかったばかりでなく、死に甲斐さえもなかったのだ、という袈裟の言葉が龍之介の叫びに思えて、胸が痛くなった。

        文壇に登場してから、わずか十数年で死を選んだ龍之介の冥福を祈りながら、この全集におさめられた全小説をきちんと読んでいこうと思う。


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        2021/06/07 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      芥川竜之介全集
      カテゴリー:作品集
      4.5
      いいね!
      • 第三巻。
        20篇所収。

        大衆小説的な時代物として「鼠小僧次郎吉」と「或敵打の話」を興味深く読んだ。時代小説の面白さが満載で、こんなにいいものが書けたのに、龍之介が文学で神経をすり減らしてしまったのが残念でならない。王朝ものに根ざした伝奇小説を書いても成功しただろうに。

        この巻に収録されている「舞踏会」は今まで何回か読んできたが、ラストの意味がいつもわからなかった。今回読んで、こういうことではないかとぼんやりとわかったような気がする。


        >> 続きを読む

        2021/06/18 by Kira

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      芥川竜之介全集
      カテゴリー:作品集
      5.0
      いいね!
      • 第四巻。19篇所収。

        小学生の頃からなじみのある「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」が収録されていて、今回読むと、今までとは少しちがう感想をいだいた。特に「アグニの神」には探偵小説のような趣きがあって、スリリングな展開が子供のときには一番面白かった。ストーリー・テラーとして、龍之介も大衆小説を書いてみればよかったのに。でもやはり、「トロッコ」のラストにあるように、何をしても龍之介は将来に不安を感じずにはいられなかったのかもしれない。

        「藪の中」は、子供向けに編集された龍之介の作品集には入っていなかった。「大人になってから読んでください」と書いていた解説者の言葉を、この作品を読み返すたびに思い出す。

        この巻で一番印象に残ったのは「俊寛」だった。暗くて悲惨な物語のはずが、明るい希望にすら満ちているのが意外だった。そういう物語も書けたのに、次第に心が病んでいく龍之介が気の毒でならない。


        >> 続きを読む

        2021/06/10 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      地獄変
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 説話集『宇治拾遺物語』の「絵仏師良秀」を基にした短編小説。
        短編なので話は長くないが、それだけに切り口が鋭利で無駄が無い。どの場面も印象的で、不要なところが一つも無い。文章も流麗で描写力も非常に素晴らしく、ただただ感嘆するばかりだった。

        内容がおどろおどろしく、怖いもの見たさでページが進む。
        まるでこちら(読者)の心理がわかっているかのようだ。ずぶずぶと話に引き込まれていった。
        話の大まかなあらすじは知っていたが、それでも読了後は目が潤んだ。

        時は平安時代。大殿様に仕えている者の視点から、絵師の良秀、良秀の娘、大殿様、この三人の人物を中心とした陰惨な出来事を語る。

        冒頭は凄惨な事件があったことを匂わせてから、登場人物の紹介に入る。
        良秀は人柄が卑しく、立ち振る舞いが猿のようで、唇が赤いのが目立つ気味が悪い老人だ。
        それに対して良秀の娘は愛嬌のある娘で、思いやりのある利口な性格の為、周りからも可愛がられている。
        横柄で傲慢といわれている良秀も、たった一つ人間らしい部分があり、自分の娘に対しては基地外のように可愛がっていた。
        見た目も性格も雲泥の違いがある親子、それがより良秀の老醜さと娘の可憐さを引き立てている。

        ある日良秀と名付けられた猿が若殿様に柑子盗人だと追われ、それをかばう娘の描写があるのだが、淑やかで父親想いだと感じさせるエピソードだ。その時のたおやかな所作も美しい。
        このエピソードの後に、娘が何者かの乱暴に遭い、しまいには大殿の無情な言いつけで、生きながら焼かれて死んでしまうのだが、娘の人となりをここで挟んでくるのが計算されている。話の構成も非常に考えられていると感じた。
        そんな話途中で挟まれたら、この後滅茶苦茶悲しくなったじゃないですか! なんてことしてくれるんですか(笑)

        そんな娘さんを何者かが乱暴しようとした現場に語り手が居合わせたのだが、娘さんは何も言えず、乱暴しようとした者も逃げ去ってしまう。
        一体誰が暴行をしたのか。作中に明確には書かれていないが、大殿様ではないだろうか。
        語り手が大殿様に対して、
        「色をお好みになったわけではございません」
        「絵師風情の娘などに、想いをおかけになる方ではない」
        「大殿様が娘の美しいのにお心をひかされて、親の不承知なのもかまわずに、召し上げたなどと申すうわさは、当推量から出たものでございましょう」
        などと、何度も否定しているのが逆にあやしい。
        もしかすると、大殿様に対して失礼な発言が出来なかったのだろう。はっきり「そうだ」と言える立場ではなかったのかもしれない。

        良秀は絵を描くということになると、娘の顔を見る気も無くなり、仕事となると何か憑りついたようになる。
        地獄変の屏風を大殿様の命で描くことになった良秀は、悪夢にうなされるようになる。
        「なに、己に来いと言うのだな。――どこへ――どこへ来いと? 奈落へ来い。炎熱地獄へ来い。――誰だ。そう言う貴様は。――貴様は誰だ。――誰だと思ったら」
        「誰だと思ったら――うん、貴様だな。己も貴様だろうと思っていた。なに、迎えに来たと? だから来い。奈落へ来い。奈落には――己の娘が待っている」
        と、夢の中で何者かと対話をしていたが、その正体はなんだったのか。
        良秀の芸術至上主義的な面があらわれたのか。
        良秀を普段からよく思っておらず、その娘に言い寄って拒まれた大殿は最後に報復をするのだが、そのどす黒い思惑が良秀の夢になって出てきたのか。
        いずれにしても、芸術への追求と昇華を餌にした悪魔の囁きのように聞こえる。それが悪鬼(獄卒)の形をとって夢にあらわれたのではないか。

        屏風の絵に取り掛かっている時、良秀が涙もろくなって、人のいないところでは時々一人で泣いていたとあったが、なぜ泣いていたのか。
        芸術至上主義と情愛との間で揺れ動く、苦悩と葛藤があったのではないか。
        芸術を自分でも納得できるものに仕上げる為には、自身の人間性をも捨てなければならない。
        娘の死と引き換えに屏風の絵を完成させた良秀は、自ら首をくくって自殺してしまう。
        暗く惨たらしかったが、同時に哀れな話だった。

        ネット上で、猿秀は良秀の人間的な部分の象徴。
        大殿様は報復するために良秀と良秀の娘をあのような目に遭わせたというのもあるが、良秀の並々ならぬ才能に嫉妬・畏怖していた。娘が生きながら焼かれている最中、嫌な笑みを見せていた大殿だったが、良秀のただならぬ様子を前に、徐々に恐れおののいた表情に変化していったのではとの意見も見受けられた。
        >> 続きを読む

        2018/09/12 by May

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      芥川竜之介全集
      カテゴリー:作品集
      5.0
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      • 岩波書店刊の「芥川龍之介全集」の第二巻に所収の「或日の大石内蔵助」を精読。

        この短篇小説は、赤穂浪士の大石内蔵助の心理に、芥川流の新しい解釈を加え、近代的な性格を与えた独特の作品になっていると思う。

        大石内蔵助自身が、世間から真実の自分の価値以上に思われ、余りにも見当違いの賞賛を受けることの嫌いな、近代人的な悲しみというものを、芥川は内蔵助の中に感じ、他の赤穂浪士と違った近代的な人間性に目覚めた人間として描いていると思うんですね。

        それと同時に、人生に幻滅を感じ、すなわち主君の仇討ちという大業を成し遂げた後の内蔵助の一種の幻滅を描いていて、歴史的な真実性よりも、"近代的な現実性"を表現し、芥川の内蔵助という人間に対する解釈を述べ、世の「誤解に対する反感と、その誤解を予想しなかった彼自身の愚に対する反感」を感ぜずにはいられないものであったのだろう。

        そして、意外に褒められたことが、内蔵助としては傷つけられたように思われ、世の非難や賞賛にも安定されない自画像で、芥川らしい技巧の限りをつくした名文には魅了されてしまいます。

        芥川の歴史に材をとった歴史小説は、その手法において森鷗外の影響をかなり受けていると思うし、彼の作品の基調をなすものが、理知と洗練されたユーモアであり、生活の外側に立って冷然と渦巻を眺めているというのではなくて、静かに味わいながらじっと顕微鏡で人間の内面を凝視しているというところにあると思うんですね。

        しかし、これは考えてみると、"人生の傍観者"であった芥川の理知に生きる必然の帰結であって、その作品の中に燃えるような熱情とか、魂を打ち砕くような力はないかも知れませんが、近代人の理知的な人間の心理とか、古典の教養とか伝統美への造詣などは、芥川を芥川たらしめる最大のものであると思いますね。


        >> 続きを読む

        2018/03/22 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      羅生門
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 【読了日不明】

        どの話も鉄板の面白さです。
        なんどでも読みたい。

        自分は 「鼻」 が好きです。

        坊主に板を持たせて鼻を上げさせてるのを想像するだけで
        吹き出しそうです。

        神様みたいな作者の本を評価するのも気が引けるなぁ
        >> 続きを読む

        2013/12/14 by ころさん

      • コメント 2件
    • 4人が本棚登録しています
      蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 芥川龍之介の『トロッコ』を読み終えました。
        大人にとってはただの仕事道具であるトロッコも、8歳の少年の目からすれば憧れと楽しい乗り物になります。
        こっそり年下の子二人を引き連れて、トロッコを押して乗る描写は、純粋さと可愛らしさがありました。

        ピンと来ませんでしたが、他の方の解説を読んで、そういう見方もあるのかと思いました。
        トロッコが両親の庇護をあらわしているとか。
        暗い夜道を一人で帰った幼い頃の記憶が、大人になって人生を一人で歩かなければならない不安を表しているとか
        >> 続きを読む

        2019/11/04 by May

    • 5人が本棚登録しています
      蜘蛛の糸
      4.0
      いいね!
      • 芥川龍之介の文章は、やはりうつくしいと感じる。
        声に出して読んでも心地よい。
        因果応報の物語。
        絵もよく合っていて、じっくり読むと、
        異世界を体験したような気持になる。
        よくできた絵本だと思う。
        >> 続きを読む

        2018/12/13 by momo_love

    • 1人が本棚登録しています
      BUNGO 文豪短篇傑作選
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  いわゆる文豪たちの作品に一気に触れられるので、教科書以外で真面目に読んだことがないという人でも、初めに手に取るのにいいと思う。だいたい、短篇でも1つ読めば、自分が合う作家、もっと読みたいと思う作家はなんとなくピンとくるものなので、文豪のどこから手を付ければいいかわからない、という時は、ひとまず、騙されたと思って本書を開いてみては。


         個人的にはやはり、谷崎さん好きなので、短篇ながら濃い印象を受けました。フェチですね。そして本当、谷崎さんの描く女性の魅力と言ったら。彼は本当女性好きだったんだろうな。いつも谷崎作品を読むと、女で良かった、もっと女を磨こうって思います。
         坂口安吾さんも前から合うと思っていて、やっぱり好きでした。あとは太宰さん。
         梶井基次郎さんは読んだはずだけど改めて読むとこの人の感性もすっごくよくわかるな、と思いました。存じ上げなかったけれど好きだったのが、岡本かの子さん。他の著作も読んでみようと思います。
        >> 続きを読む

        2017/05/25 by コノハ♦

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      羅生門・鼻・芋粥 改編
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「手巾」
        悲しみをこんな風に表現出来るものなのかと、痛烈な印象を受けた。
        寂しいとか悲しいとか少しも言ってないのに伝わる。
        そういうのが文学だなと個人的には思います。
        >> 続きを読む

        2016/06/28 by one

    • 1人が本棚登録しています
      羅生門
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 高1の娘が中学生時分に買ったものを借りて読みました。

        私自身も小中学生時分には読んだであろうが、すごく新鮮でした。近頃の小説とは違った趣があり当時の日本文学の良さを改めて知ることができました。 >> 続きを読む

        2013/08/11 by あっ!いち

      • コメント 4件
    • 9人が本棚登録しています
      杜子春・トロッコ・魔術
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 言わずと知れた名作。ボリュームはないですが、人は得がある人には近寄るが得がなくなると離れていく。最後まで心配してくれるのは親のみというシンプルなメッセージが込められています。大人にも子供にも読んでほしい作品です。 >> 続きを読む

        2020/09/01 by koten

    • 1人が本棚登録しています
      上海游記・江南游記
      カテゴリー:日記、書簡、紀行
      4.0
      いいね!
      • 芥川龍之介のジャーナリスト芥川としての中国リポート「上海游記・江南游記」を久しぶりに本棚から取り出し、じっくりと再読。

        芥川龍之介の上海派遣は1921年。大阪毎日新聞の海外視察員としての特派だ。
        時に芥川29歳。すでに小説家としては押しも押されもせぬ地位にあった。

        この人気作家に、建国10年の中華民国を見聞させ、そのリポートを新聞に書かせようというのが、大阪毎日新聞の立てた企画だ。

        そして、それが実現し、芥川はおよそ4か月にわたって上海、南京、洛陽、天津などを旅して回ることになった。
        この本の表題の「上海游記」「江南游記」は、その旅の産物だ。

        今、あらためて読み返してみて、さすがと言うべきで、実に精彩に富んだ見事な紀行文だと思う。

        この上海派遣の前年、中国へ行かぬうちに書いた小説「南京の基督」を読んだ、芥川と同じ夏目漱石門下の久米正雄が、その南京の街や娼家のヴィヴィッドな描写について「芥川は支那へ行かないでも、こんなに情景を髣髴させるのだから、支那へ行って帰って来たら、果してどんなになるだろう」と感嘆したと言われています。

        それが、本当に支那の街へ行き、つぶさに景色と風俗と人間を見て来て、紀行文を書いたわけです。
        芥川の目に映った当時の中国の荒廃ぶり、それでも中国に寄せる屈折した情愛。

        それをよく表しているのは、例えば上海の名所を巡りながら、湖心亭という有名な茶館で出くわした光景だ。

        「まっ蒼な水どろ」で濁り切った池に向かって、一人の支那人が悠々と小便をしている。
        男の顔や態度には、革命が起ころうが戦争が起ころうが、何の問題にもならない"のどかさ"があるのだった。

        「曇天にそば立った支那風の亭と、病的な緑色を拡げた池と、その池へ斜めに注がれた、隆々たる一条の小便」-----この景色の実にあっけらかんとした風情、しかし、同時にまた何とも言えぬ重苦しさ。

        それを中国の社会状況と重ねてみせる「上海游記」の芥川の鮮やかな筆づかいには、むしろ彼のジャーナリストとしての優れた才能の迸りを読み取ることができると思う。

        >> 続きを読む

        2021/08/16 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      藪の中
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! Tukiwami
      • 芥川龍之介の傑作の一つです。
        真相は「藪の中」の語源にもなった作品ですね。
        短編で読みやすいので、ぜひ読んでみてほしいです。

        ある事件に関して、検非違使が関係者から証言を聞きます。
        しかし、人によって証言が異なり、真実が分からなくなっています。

        認識の違いや見栄から、人によって事実は様々な姿となる、
        ということを巧みに表現した作品だと思います。

        誰の証言が一番信用できるのか、
        真相は何なのかを考えながら読み進めると面白いでしょう。
        >> 続きを読む

        2015/05/20 by honey_cake

      • コメント 3件
    • 4人が本棚登録しています
      河童
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「河童」「桃太郎」「雛」「点鬼簿」「蜃気楼」「歯車」「或阿呆の一生」「或旧友へ送る書記」の8編収録。

        芥川の晩年の作品を集めた作品集。ご存じのとおりこれらの作品を書いた後、芥川は35歳で自殺をする。

        実は、私は芥川が大好きなのです(笑)そして、もちろん初期の「蜘蛛の糸」や代表作「羅生門」などもよいですが、ファンとしては、悪趣味だと言われようと(笑)たとえ不出来であったとしても、これらのような晩年の作品の圧倒的な存在感にノックアウトされるのです(笑)

        以前、「河童」が学校の読書感想文の課題図書になっていてビックリしたことを覚えている。「河童」をはじめこれらの作品は芥川が精神的にかなり追い詰められている状態で書かれているし、「点鬼簿」は彼の実母、および複雑な家庭事情を知っているととても考え深く、いたたまれない気持ちになる。「歯車」は、研ぎ澄まされた神経が痛々しいほどだし、「或阿呆の一生」に関しては、死を前にした最後の一閃という気がして、まさに雷のよう(笑)

        決して一般向けではないですが(笑)ファンとしては涙なしでは読めない一冊
        >> 続きを読む

        2015/07/07 by ao-ao

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      河童
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ディレッタント作家の悪意のかたまり(「河童」は著者と交流のあった作家たちをモデルにしている)と、ディレッタント作家が阿呆に気づき、「現実」の地肌に触れるその質感を描き出している。 >> 続きを読む

        2015/10/14 by aaa

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      芥川竜之介全集
      カテゴリー:作品集
      3.0
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      • 第五巻。36篇所収。

        龍之介の健康が衰え始めた頃の作品ばかりなので、はつらつとしたものがなくて読んでいても楽しくはない(楽しむために龍之介を読むわけでもないだろうが)。

        王朝ものの「六の宮の姫君」はさすがに気品があり、「三右衛門の罪」「伝吉の敵打ち」には時代小説の面白さがある。
        キリシタンものの「おぎん」と「おしの」の二作は、「奉教人の死」に比べると、その変わりようにちょっと驚いた。

        でも、何より驚いたのは龍之介の私生活を垣間見せるような「子供の病気」で、本当にこんな生活を送っていたのなら、死にたくなるのも道理だと思った。

        龍之介自身をさす堀川保吉という人物を主人公にした保吉ものは、作品に潜む狂気が嫌で、二篇ほどしか読めなかった。
        龍之介の晩年の作品には、個人的に相容れないものがあるなと感じた。


        >> 続きを読む

        2021/06/20 by Kira

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【芥川龍之介】(アクタガワリュウノスケ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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