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阿刀田高

著者情報
著者名:阿刀田高
あとうだたかし
アトウダタカシ
生年~没年:1935~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      日本語えとせとら
      4.0
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      • 日本語にまつわる楽しさをあれやこれや、えとせとらで紹介。

        凄い、国文学者顔負け、阿刀田高って凄い。

        漢字の伝来からはじまった、漢字の音読みと訓読み。
        漢字を崩して、平仮名をつくり、漢字では表現しにくい日本語のいろんな部分、
        助詞や語尾の部分に、当てる。

        そして、漢字とひらがな、カタカナの二つの仮名を持つユニークな言語を定着。
        それに、近来はローマ字まで参入。・・・と。

        この、言葉の豊富さが、思考の豊富さにつながる・・・と。

        阿刀田高さんが、日本語の豊かさ、おもしろさを綴る。


        語源でおもしろいのを二つばかり紹介すると

        “狼狽”よく使う言葉だが、なぜオオカミが・・・・
        狼も狽もオオカミのことなのだが、狼は前足が長く、うしろ足が短い。
        狽はその逆。だから一緒に走るとギクシャク、ギクシャク、歩調が乱れ
        うろたえてしまう。そこで狼狽、というわけ。

        “おなら” “人は、小天地なり。天地に雷あり。人に屁あり。”
        語源は音から来てるとか“ブ”“プ”では日本語なじまいと“へ”を使い
        日常語では、おなら。“鳴る”から転じて、それに美化語の“お”がついたもの。

        小倉百人一首の名句“いにしえの奈良の都の八重桜けふ九重に匂いぬるかな”に因んで
        “奈良の都”と言い、略して“奈良”、それに“お”ついたのだと・・。

        そして落語では“転失気”というのがあるが、〈日本国語大事典〉によると、
        “屁が肛門まで来て、外に出ないで、音が中に反転すること”失気が転ずるとの意。

        “転失気”とはおならのこととは、落語の中で語られるが、語源までは知らなかった。

        あと土佐の“よさこい”、“たそがれ”なんぞが、どんどん続く。


        日本語って、愉しいですな。

        “はい”“まったく”“そうですよ”“そうなんですか”“よくわかりませんけど”
        これって、あいづちの打ち方の項で、述べられている言葉。

        どんどん拡がる、ウンチク日本語、興味ある方は、この本をお手に・・・・。
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        2013/09/29 by ごまめ

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      詭弁の話術 即応する頭の回転
      3.3
      いいね! momomeiai
      • ディベートやっていた時に先輩に薦められて読みました。

        「詭弁」とはWikipediaによると「詭弁(きべん、sophism)とは、主に説得を目的として、命題の証明の際に、実際には誤りである論理展開が用いられている推論。」ということです。

        この本は世の中に溢れている詭弁を具体例をまじえてテンポよく、軽快に紹介している本です。とても面白いです。

        詭弁はあまり良い意味ではありませんが、色々なパターンの詭弁を知っておくことでディベートにおいても役立つことはたくさんありました。主に使う方ではなくて、相手の詭弁を見抜くことですが、時にはわかっていて詭弁を使うこともあります。

        こういうことを言うと口だけ達者で言いくるめるのがディベートだとまた誤解されてしまいそうですが…^^;そういうわけではありません。でも誰かに伝えたい時、必ずしも真実を言えばいいというわけではないと思うのです。

        詭弁を使いましょう♪ということではありませんが、世界の色々な詭弁を知ることで頭がちょっと柔らかくなる気はします。

        そんなわけで、大学時代にだいぶお世話になりました。
        著者の豊富な知識も楽しめて、オススメです。
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        2012/11/21 by ただひこ

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      楽しい古事記
      3.0
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      • 八百万の神が住まう日本。
        すべてのものに神が宿るという考え方のルーツが、古事記にある。
        古事記は、大和朝廷の基盤が強固になったとき、自らの血筋がいかに正当なものか、後追いの形で作られたもの。
        それは、神が国土を造ったところまでさかのぼり、神話・伝説を経て、歴史へとたどり着く。

        「ヤマタノオロチ」「因幡の白兎」「ヤマトタケル」等、我々になじみ深い古事記のエピソードを含め、作者が面白いと思うエピソードを中心に紹介しているように思う。
        信じるかどうかはともかく、古事記の痕跡は、日本各地に点在しているから、旅をするとき訪れてもいいなあ。なんて興味を持った。

        これを読む前に、小学生向けの漫画で古事記を読んでいたので、さらにわかりやすかった。
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        2015/10/27 by shizuka8

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      冷蔵庫より愛をこめて (講談社文庫 あ 4-1)
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! Tsukiusagi
      • 言わずと知れたブラックユーモアの名手、阿刀田高氏の作品。

        これは久しぶりの大当たり
        良質なブラックユーモアをこれでもか、というほど盛り込んだ傑作短編集。
        その数なんと18編というボリューム。

        ただ阿刀田作品に共通した、薄暗さ、、というか気味の悪さが全開なので
        人を選ぶ作品といえる。
        この作品を楽しめない人は、きっと心のキレイな方なんだろうなあ。


        以下に特に気に入った作品を挙げていく。

        ・海藻
        これこそ阿刀田高の真骨頂。まさに「切って落とす」という表現がピッタリな
        キレ味のある作品。
        わずか4ページのこの作品は、数回読み返さないと真の意味には気づかないかも。
        真実に気付いた時の後味の悪さが最高です。
        この作品が好きなアナタはきっと性格が悪いでしょうね。

        ・あやかしの樹
        全作品の中でも群を抜いた薄気味悪さを放つこの作品が個人的には一番良くできていると思う。
        しかし、読了前にオチに気付いてしまったことが本当に悔やまれる。
        記憶を消してもう一度読みたい作品。

        ・心の旅路
        これも非常に良くできた作品。
        なんというか、「世にも奇妙な物語」的な面白さで、軽快に読める。
        軽快に読めるが、後味はもちろん良くない。
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        2012/04/03 by po1415

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      最期のメッセ-ジ
      カテゴリー:小説、物語
      6.0
      いいね! momomeiai
      • 42編のショートショート。

        ブラックユーモアに彩られた作品群。

        ショートショートは、どちらかと言うと苦手なジャンルなのだが、本作品は比較的楽しむことが出来た。

        さすがに42編も有ると質にバラ付きが有るのは否めないが、これだけ多くの切り口が用意されていることで、より多くの読者に受け入れられることが有るのかもしれない。

        気分転換用に持ち歩いてサッと読むのにちょうど良い。
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        2011/04/22 by ice

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      ブラック・ジョーク大全
      2.0
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      • 阿刀田高氏が狂気の笑い“ブラック・ジョーク”をまとめ撃ち。

        でも、中にはエロ・グロ的なものもあって、結構苦手。

        著者もあとがきで言っているように、
        ブラック・ジョークには、甘口と辛口があるようで。

        私的に言えば、後味が良いものと悪いものがある。

        一つ一つは、ショートコント風ですぐに読めそうだったのになかなか進まなかったのは
        悪いものが続くと、消化不良なのか、すぐ胸焼けをしてしまったようで・・・・・結構、読破辛かったでおます。


        ズバリ・・・・・、「わたい、“ブラック・ジョーク”口に合いませんわ」の巻でおました。
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        2013/10/10 by ごまめ

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      ギリシア神話を知っていますか
      カテゴリー:神話、神話学
      3.0
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      • 先日から、拙いながら古典的書物についてレビューを書かせてもらっています。
        冒頭では1300年ころのダンテ「神曲」⇒ダンテが敬愛するBC20年ころのウェルギリウス「アエネーイス」。そうなりますと、ウェルギリウスが感化されたBC700年ころの巨匠ホメロス……という、さながら鮭の溯上のような道筋で書かせてもらおうと思っていたのですが、ここで少し寄り道することにしました。

        今回は、ギリシャ神話についてです。こういうものに興味のある方の一助になれば幸いです♪
        実は学生のころ、ギリシャ神話なるものを読まねばならんと思い、いきなり、ギリシャ三大悲劇詩人のアイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスを読みました。その結果、その悲劇物語が悲しいというより、よくわからん…という切なさで悲しく落ち込んでしまいました。これまたトラウマとなって時が過ぎていったのです。

        その後、なんとか愉しくよむ方法はないものかな? と図書館の書架をふらふらしていたところ、ふっと目に入ったのがこの本です。
        エッセイ風の語りはとにかく軽やかで平明です。著者の想いや独特の切り口でギリシャ神話をひもときながら、かみくだいた言葉で説明してくれますので、ギリシャ神話の入門や、今よりもっと親しみをもってみたいけど…と思っている方にお薦めしたいのです。

        内容を敷衍しながら少しご紹介しますと、例えば、よく前書きの部分をプロローグと言い、後書きの部分をエピローグと言います。「プロ」には「前の」という意味があり、「エピ」には「後の」という意味があり、「メテウス」は「考える」という意味が含まれているので、「プロメテウス」は「前もって考える(人)」、「エピメテウス」は「後で考える(人)」ということになるそうです。

        実は、ギリシャ神話で有名なプロメテウスとエピメテウスは兄弟で、前もって考えるプロメテウスは、全知の神ゼウスとも互角に渡り合うほど機智に富んだ男で、憐れな人間のためにゼウスから「火」を盗むと、その逆鱗にふれて罰せられたという神話は有名です。
        また、後で考えるエピメテウスは、意地悪なゼウスから贈られてきたパンドラが携えた壺を、残念ながら前もって考えずに開けてしまい、あらゆる悪(災害、病気、戦争、憎悪、暴力…)がこの世に放出されて……あとのまつりになったという神話も有名です。

        このような神話にまつわる言葉の由来や、ホメロスの大叙事詩「イリアス」の舞台となったトロイヤの遺跡を発掘した執念の人シュリーマンの話を含め、膨大な神話の中から選りすぐった12の楽しい話が詰まっています。

        「トロイアのカッサンドラ」「嘆きのアンドロマケ」「貞淑なアルクメネ」「恋はエロスの戯れ」「オイディプスの血」「闇のエウリュディケ」「アリアドネの糸」「パンドラの壺」「狂恋のメディア」 「幽愁のペネロペイア」「星空とアンドロメダ」「古代へのぬくもり」

        これを読むまで、私の頭の中には、整理されないままの神話という具材がまるで闇鍋状態でごっちゃに突っ込まれていました。そのため、1つ1つの神話がどこから派生して何に関連づけたものなのか? いつごろの話なのか? 判然としなかったのです(そんなものだろうと諦めていました)。
        ところが、この闇鍋状態を救ってくれたのが著者が紹介した分類。類型として大きく5つに分類されているようで、早速この本で紹介された話を独断と偏見で振り分けてみました。

        ①オリュンポスの神々の伝説⇒「貞淑なアルクメネ」「恋はエロスの戯れ」「闇のエウリュディケ」「アリアドネの糸」「パンドラの壺」「星空とアンドロメダ」

        ②アルゴー丸遠征の伝説⇒「狂恋のメディア」

        ③英雄ヘラクレスの伝説⇒

        ④テーバイの伝説⇒「オイディプスの血」
         
        ⑤トロイヤ戦争の伝説⇒「トロイアのカッサンドラ」「嘆きのアン ドロマケ」「幽愁のペネロペイア」「古代へのぬくもり」

        こう見てみると、12の話の中でも、①オリュンポスの神々の伝説と⑤トロイヤ戦争の伝説が多いことがわかりました。そうなりますと、トロイヤ戦争の周辺状況がなんとなくイメージできそうな予感がしませんか……笑?

        冒頭の話に戻りますと、ご存じの方も多い巨匠ホメロスの作品「イリアス」は、10年におよんだトロイヤ戦争の末期を描いています。しかもホメロスの描く世界は想像を絶するほど壮大で華麗です。人間界とオリュンポスの神々の世界が、何の違和感もなく並行しながら描かれています。ギリシャとトロイヤ両軍の英雄が沢山登場し、人物関係を把握するだけでも少々骨が折れますが、それに加えて多くの神々が登場して人間と神々が入り乱れます。気まぐれな全知ゼウス、嫉妬深いゼウスの妻ヘラ、眼光輝くアテネ、愛のアプロディーテ、弓の名手アポロン、海の神ポセイドン、軍神アレス、海の女神テティス、鍛治神へパイストス……。

        ギリシャ軍には、ヘラ、アテネが、トロイヤ軍にはアプロディーテとアポロンが肩入れすることになりますが、肝心のゼウスは、死屍累々となった戦場で死闘を繰り広げている憐れな人間を翻弄し、半ばもてあそんでいる……もはや悲劇の喜劇といった具合なのです。ですので、いたって人間臭いオリュンポスの神々とギリシャ神話への親しみがもてますと、ホメロスの作品は断然奥深く、各段に面白いものになるなぁ~とつくづく思うのです。

        ということで、ギリシャ神話に興味はあるのだけど、少々敷居が高いな~と思われている方には、まずガイダンスとしてこの本をお薦めします。数時間で読めるくらいコンパクトで面白いので、私はよく出張のフライトの際、一服の清涼剤のように繰り返し読んで笑っています。

        また、ギリシャ神話自体に深~い興味をもたれた方は、本格的なものが岩波などから沢山でているようです。個人的には、現存する悲劇作品を丁寧に拾い上げた、古代ギリシャ3大悲劇詩人アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスの「ギリシャ悲劇」をお薦めしたいと思います(本棚掲載)。これはもう、大変格調高い作品の数々で、しかも翻訳には詳しくない私でさえも、まことに素晴らしいものと感激しました♪

        ギリシャ神話はまさにギリシャ・ローマ文学の源流、さらに聖書にも影響を及ぼし、その後の名作となる西洋文学の根底にも脈々と息づいています。ぜひ楽しく読まれてみてください。
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        2015/11/15 by アテナイエ

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      旧約聖書を知っていますか
      カテゴリー:聖書
      3.0
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      • 「読んだら忘れない読書術」で著者樺沢紫苑おすすめの、この本。
        なるほど、わかりやすい。
        旧約聖書なんて、古典中の古典。
        難解で取っつきにくいコレを、信仰のない作者が、信仰のない読者にでもわかりやすいように、作者独自の切り口で書かれている。
        書く方に信仰がないので、信仰を持つ人の手によって書かれた解説書に比べ、面白みがあってわかりやすい。

        カトリック系の学校に通って(でも信仰はナシ)、聖書には触れてきたけど、その時にこれに出会っていたら、スッキリとした頭で聖書に向き合えたかもしれないなあ。
        一般教養を深めるにもおすすめ。
        >> 続きを読む

        2015/10/14 by shizuka8

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      七つの怖い扉
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 「ねえ、私、生れてから一度も<怖い>と思ったことがないの。あなたのお話で、私に<怖い>ってどんなものか教えて下さいな」――。(裏表紙あらすじ より)


        形式:短編集
        内容:7編 236頁
        巻末解説者:該当なし

        レビュー
         阿形田高 、宮部みゆき、高橋克彦、乃南アサ、鈴木光司、夢枕獏、小池真理子による書下ろしの短編集です。怪奇小説という共通の題材の下、様々な作風をみることができます。乃南アサ 氏の『夕がすみ』は、立て続けに家族を失った小学生の従妹かすみちゃんを”私”の家で引き取ることから始まります。私と私の家族は、その可愛らしさゆえに彼女を喜んで受け入れますが、徐々に彼女をとりまく不気味な雰囲気を感じはじめたとき、ある事件が起こります。読み進めるにあたって従妹のかすみちゃんが何か怪しいと思いながらも最後のシーンには少し背筋が凍る思いをしました。
         
        夢枕獏 氏の作品『安義橋の鬼、人を噉らふ語*1』は江戸時代が舞台なっています。鬼が出るという橋の噂を聞いた武士達が互いに意地を見せるため、その橋を訪れることとなります。オチもコミカルで面白かったのですが、時代特有の敬語を用いたナレーションのような地の文も見どころだと思います。

        本書は2009年、2010年の「新潮文庫の100冊」にノミネート作品の一つです。その時の紹介文は「超お買い得!!この値段でこの作家陣 あまり本を読まない方もこの本から!!」というもので、そのコストバリューの高さを推していました。内容自体も十分に面白い本書ですが、気に入った作家の別作品を読んでいくのもまた一興かもしれません。


        *1読みは「あぎのはしのおに、ひとをくらふこと」
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        2016/04/17 by SakaI

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      イソップを知っていますか
      3.0
      いいね!
      • 久々に「xxを知っていますか」シリーズ。

        イソップと言うとアリとキリギリスくらいしか思いつかなかったが、読んでみると「へぇ~これもイソップなの?」という感じ。大岡裁き、一休さん、3本の矢など日本になじみの話が随所に・・・と言うか、それらの話は紀元前のイソップが出所だったの?

        ところどころに「これがミステリー小説xxのさきがけでは?」という見方はいかにも著者らしい。気楽に読める文章の作りもよい。

        が、寓話はやはり故人の教えが詰まったもの。数千年?と思うと気楽に読んでいいのやら・・・折りしも今日は3.11
        >> 続きを読む

        2012/03/11 by minomu-

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【阿刀田高】(アトウダタカシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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