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泡坂妻夫

著者情報
著者名:泡坂妻夫
あわさかつまお
アワサカツマオ
生年~没年:1933~2009

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      しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • ストーリーはまあまあ。

        仕掛けが斬新。

        2015/03/23 by kurobasu

    • 8人が本棚登録しています
      写楽百面相
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 今回読み終えた「写楽百面相」の著者の泡坂妻夫といえば、「11枚のトランプ」などの謎解き推理小説から、直木賞を受賞した「蔭桔梗」に代表される、人生の機微そのものをミステリーとして捉えた職人奇譚まで、巧緻な作風で、大好きな作家のひとりです。

        この作品は、著者がこれまで多くの作家や研究者が挑んで来た"東洲斎写楽の謎"を軸に描いたもので、過去に捕物帳の連作はあるものの、時代ものでは初めての長編小説ということになります。

        物語は、「誹風柳多留」の版元で手妻が好きという、著者の分身の様な二代目花屋二三が、馴染みの女の部屋で、一枚の役者絵を眼にしたことで幕が開きます。

        その役者絵に描かれていたのは、大坂で行方知れずとなった菊五郎で、絵の画風は女形をただ綺麗に描いているというのではなく、むしろ、男が女に化けていることのグロテスクさすら捉えているという独特のものだったのです。

        この時から花屋二三は、謎の彼方にある役者絵の描き手をめぐり、松平家、蜂須賀家が絡む、江戸と大坂を結ぶ大事件の渦中に巻き込まれることになっていくのです------。

        題名に"写楽"を冠していても、事件をめぐる当時の文人の墨客らが総登場し、著者は浮世絵、芝居、黄表紙、からくりなど、江戸・天明期の文化の諸相をまるごと活写しようとしており、江戸の夜空にクエッションマークの形をした巨大な月がかかっている------、まさにそんな趣の作品に仕上がっていると思います。

        著者の抑えても抑え切れない、江戸の文化への熱い思いが、行間にあふれているのも嬉しい限りです。


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        2018/01/29 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      泡亭の一夜
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 落語とマジック好きの、直木賞作家が創る落語のネタが15本と少しのエッセイ。
        正直、落語としては、江戸調で書かれており、馴染み不足と相まって硬い感じがするが、
        声を出して読んだり、一度、落語家の手に渡り、演者の味が加味されると
        一段とおもしろくなるのだろう。

        でも、マクラから吟味されたものが用意されており、
        プロの文筆家の推敲の後が窺える。

        あとがきに、吉川潮さんが、まとめて書いておられるので引用させて頂くと、

        冒頭の「まくら」からして本寸法だ。「色色な酒のお癖がございまして」(狸の使い)
        と、世間話のように始ることもあれば、「夏の盛り、長い石段を中年の夫婦が登って
        まいります。(大黒漬)と、登場人物の行動を説明して噺に入る場合もある。時には
        「富札の引き裂いてある首くくり」(千両弔い)、「彫物も遊女の作は金になり」(さま命)
        と、定番である川柳を使い、「辰巳やよいとこ素足が歩く、羽織やお江戸の誇りもの」
        (奥縞)と小唄の文句で始ることもある。また、「十人寄れば気はトイレ」(新内屋)と、
        「気は十色}の駄洒落で入ったりする。この導入部を読んだだけで、作者の落語に
        対する造詣の深さがわかる。

        と、小説は出だしで決まるとか、「吾輩は猫である。名前はまだない」とか、
        「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」などと、
        いまだ冒頭だけ覚えている小説は、多々ある。

        この頃、まくらだけでは無く、落語に入る「こんにちは」とか、「定吉」、「植木屋はん」とか
        これからはじまるでという、場面転換の、導入のテンションがいたって好きですな・・・・。

        小説家の落語ネタだけに、一語一句、丁寧に作られたものだが、逆に窮屈さを感じる。
        それだけに、上方の落語家の中で、このひとなら、上手に味付けされるんではないかと、
        ごまめ流に、読みながら、頭に浮かんだ噺家さんを列挙致しました・・・ご参考に。


        ごまめの泡亭

        一、露の団姫・・・・・・・・・・・・「狸の使い」
        二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・「大黒漬」
        三、林家染太・・・・・・・・・・・・「千両弔い」
        四、桂歌之助・・・・・・・・・・・・「さま命」
        五、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・「奥縞」
        六、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「お島甲吉」
        七、林家染雀・・・・・・・・・・・・「新内屋」
        八、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「三枚龍」
        仲入り
        九、桂文三・・・・・・・・・・・・・・「力石」
        十、林家花丸・・・・・・・・・・・・「心中屋」
        十一、月亭八天・・・・・・・・・・「そもそも」
        十二、桂坊枝・・・・・・・・・・・・「勝券」
        十三、笑福亭三喬・・・・・・・・「節分」
        十四、笑福亭智之介・・・・・・「奇術」
        十五、桂雀松・・・・・・・・・・・・「春色川船頭」
        >> 続きを読む

        2013/05/24 by ごまめ

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      あなたが名探偵
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 7つのミステリ作品のオムニバスで、本編と解答が分かれている。
        よってこれは読者への挑戦でもある。

        「大きな森の小さな密室」
        別荘に集められた6人。
        その中の1人が5人と関係しており、一体どのように殺害したのかが論理的に明かされる。

        「ヘリオスの神像」
        密室の中で殺された大学生。
        部屋にはヘリオスの銅像が3体置かれており、なぜかヒーターが全快で、ガスの元栓が開かれていた。
        探偵木更津のトリックと犯人明かしは圧巻。

        「ゼウスの息子たち」
        ホテルで殺害されたルポライター。
        その場に居合わせた法月綸太郎が謎を解明する。
        定番でもある双子のネタを捻った解き明かしを見せてくれる。

        「左手でバーベキュー」
        バカミスの領域だけど、霞さんが作者なので当然。

        印象に残った4作品だけど、特に麻耶さんと法月さんの作品は短編でもしっかりと纏められていて満足。
        >> 続きを読む

        2018/05/29 by オーウェン

    • 2人が本棚登録しています
      乱れからくり
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • はじめてのレビュー登録になります。みなさまよろしくお願いします。

        会員名からもわかると思いますが、ミステリーを中心に読書しています。
        読むのが早くないので、読みたい本はたまる一方ですけど。

        最近読んだ本の中で、これは面白い!と思う作品がこの「乱れからくり」です。

        日本推理作家協会賞受賞作品で、とにかく盛りだくさん。

        隕石にが落ちてきて死んでしまう某社の部長。その直後、事故?によって命を落とす彼の子供。

        きれいに伏線が張られていて、どんでん返しが有るような作品が好きなのですが、
        この作品は、私のミステリ史上に残る名作になりました。

        あまり細部に言及すると、せっかくのこの作品を未読の方に申し訳ないので、
        これくらいにしますが、犯人当てという一点だけでも十二分に楽しめる作品です。

        タイトル通り「からくり」が各所に散りばめられているので、良い意味で翻弄してくれました。

        ミステリ好きの私がおすすめします。少しでも多くの方と感動を共有したいな。
        >> 続きを読む

        2012/10/04 by MissTerry

      • コメント 8件
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