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別宮貞徳

著者情報
著者名:別宮貞徳
べっくさだのり
ベックサダノリ
生年~没年:1927~

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このランキングは1日1回更新されます。
      モリー先生との火曜日
      5.0
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      •  素晴らしいです。
        近年読んだ本の中で3本指に入ると思います。
        是非とも すべての人に読んでもらいたいです。

         本書はALSという不治の病にかかってしまった大学教授と、
        彼のもとを16年前に巣立っていった著者との再会から始まった
        「人生の意味」をテーマとした毎週火曜日のディスカッションの集大成です。
        著者とモリー先生は「ふたりの最終論文」と称しています。

         愛、仕事、社会、家族、老い、許し、そして死そのものにいたるまで、
        さまざまな題目に対し非常にニュートラルな価値観から講義が展開されます。

         そのすべてが とても真っ直ぐで理解しやすい言葉でかたられています。
        死を真正面から捉えて受け止めたモリー先生のつむぎ出す言葉は心の奥深くに届きます。
        そして、とても考えさせられます。

         オグ・マンディーノが気に入って最近 何冊か読みましたが、
        人生の素晴らしさや目的、意味をテーマにしていることは同じでも、
        内容・質はずいぶんと異なります。

         オグ・マンディーノの本は優しい言葉と雰囲気で
        ゆるやかに読者の思考を誘導するところがあり、
        成功を求める価値観がベースにあります。
        そしてキリスト教色が強くでているものが多いです。

         対して、本書はもっと素朴に普段着の文章で訴えてきます。
        少しでも宗教観ただよう本が嫌いという方にもおすすめできます。

         ネタバレはあまりしたくありませんが、
        本書のことばを少し引用して紹介の終わりにしたいと思います。
        「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べるんだよ」
        「用意はいいか?するべきことをやっているか?なりたいと思う人間になっているか?」
        「文化がろくな役に立たないんなら、そんなものいらないと言えるだけの強さを持たないといけない。自分の文化を創ること」
        「ほんとうに満足を与えてくれるものは自分が人にあげられるものを提供すること」

         あなたにとって 申し分のない一日 とはどのようなものですか?
        >> 続きを読む

        2015/02/01 by kengo

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      旧約聖書の智恵
      カテゴリー:聖書
      4.0
      いいね!
      • たまたま先日読み始めたら、とても面白かった。

        ところどころ、はっとさせられることが書いてあって、ためになった。

        特に、印象的だったのは、

        「一言で言えば、人間はエデンの園に住むようにつくられている。」

        という一節。

        なるほどなぁ。
        しかし、神の善意を疑い、背くようになってから、そうでなくなってしまったということを、寓意的にあの物語は現しているのだろう。

        知識の木ともう一方の木、つまり生命の木とは、真の愛に立ち返ることで、そのことを福音書ではぶどうの木と表現しているのだろう。

        あと、なるほどーっと思ったのは、福音書における二つの掟、つまり神を愛し、隣人を愛す、という前者のことについて、見たこともない神をどうやって愛するのかという問いに対して、神が創造した自然を愛し、自然を賛美することが、この第一の掟につながる、と述べられていたことだ。

        なるほど、と思う。
        私も、自分自身でいろんな海や山や花のきれいな場所を訪れたり、星野道夫さんなどの大自然の写真集や紀行文を読んでいると、とても救われた気がする。
        人間は自然を観照することこそが、たしかにこの第一のことの実践なのかもしれない。

        あともうひとつ、なるほどと思ったのは、進歩と独創という近代の理想が色あせたあと、現代では「アイデンティティ」がやたらと強調されるが、国民性などを求めても本当のアイデンティティは見つかるはずがない、「ずっと変わらぬ人間」を見出してこそ、本当のアイデンティティは見いだされる、という主張だ。

        つまり、心の奥底に本当に語りかけるもの、現代社会の心の闇を明るくしてくれるものをこそ求めるべきで、狭い国民性や時代性に求めても、本当のアイデンティティは得られない、ということである。

        全くそのとおりと思う。
        本当の国際性とは、その道にあり、国際的な理想こそが大事であり、アイデンティティはその中にある、という著者の言葉は、全くそのとおりと思う。

        どうも昨今は、アイデンティティやらナショナリズムやらリベラル・ナショナリズムといったことが言われるが、漠然と違和感を感じてきたのは、要はそこにあったのかと思った。
        日本の特定の時代や国民性に同一性を求めても、そんなものはどんどん変化していくのだからアイデンティティ欲求が満たされるはずはなく、むしろ本当の人間であること、古今東西の普遍的な古典の教養に支えられた、独立自尊の人間となってこそ、アイデンティティも満たされるのだと、あらためて思った。

        あと、ミルトンの「最後は最良」や、ノリッジのデーム・ジュリアンという人の「すべては良くなる」という言葉も印象的だった。

        ハムレットの「(人間とは)前と後ろを見る生きもの」という言葉も引用されているが、そうであればこそ、人間は最終的には希望や楽観を持った方がいいのかもしれない。

        「未来の理想と過去の出来事を、今自分の心の奥底で実現されているものとして認識」するということを著者は述べているが、これは確かにとても大事なことだと思う。
        創世記や福音書を、あるいは浄土三部経でもいいのだけれど、自分と他人事と考えるか、あるいは自分の心の奥底にいま実現しているものとして受けとめるかは、大きな違いがその人にとって生じることだろう。

        また、知恵とは神を畏れること、神を畏れるとは自らの存在の根源としての存在を認めること、というのも、なるほどーっと思った。

        いろいろとインスパイアされる本だった。
        著者の他の本も読んでみたい。
        >> 続きを読む

        2013/04/09 by atsushi

      • コメント 8件
    • 1人が本棚登録しています
      モリ-先生との火曜日
      5.0
      いいね!
      • すばらしい本だった。

        病気のため、死が間近いモリー先生が、人生とは何かについて、毎週火曜日に授業を行う。
        本当にあった実話。

        どれも本当にすばらしいメッセージの数々で、本当に感動した。

        特に、この国(アメリカのことだけれど、日本も全く同じだろう)の文化は常にお金や物について洗脳してきており、そうした文化による洗脳を自分でしっかりと見て考えて、自分自身の本当の文化を築くことの大切さを説いているところは、とても心に響いた。

        世間の人は死を見つめないため、半ば眠っているようなもので、本当に大切なことに気付かず、ただお金や物ばかりのためにあくせくとしている。
        しかし、死をきちんと見つめれば、ほとんどのことは問題にならず、自分にとって何が本当に大切かが問題になってくる。


        「いかに死ぬべきかを学べば、いかに生きるかも学べる。」

        「人を愛することにみずからを捧げよ、自分の周囲の社会のために尽くすことにみずからを捧げよ、自分に目的と意味を与えてくれるものを創りだすことにみずからを捧げよ。」

        「本当に満足を与えてくれるものは、自分が人にあげられるものを提供すること。」

        「ただ問題は、ありのままの自分を受け入れ、それを大いに楽しむことだ。」

        「三十代が今の君の時代、自分の今の人生のよいところ、本当のところ、美しいところを見つけなければならない。」

        「人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうやって中に受け入れるか、その方法を学ぶことだよ。」

        「人間はあぶないと思うと卑しくなる。危険を感じれば、自分のことしか考えなくなる。」

        「多くの人が無意味な人生を抱えて歩き回っている。自分では大事なことのように思ってあれこれ忙しげに立ち働いているけれども、実は半分寝ているようなものだ。まちがったものを追いかけているからそうなる。人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創りだすこと。」

        「互いに愛しなさい。さもなくば滅びがあるのみです。」

        「逃げ出すより、自分なりの文化を創るのが肝心。」

        「われわれ人間の持っている最大の欠点は、目先にとらわれること。先行き自分がどうなるかまで目が届かないんだ。自分にはどういう可能性があるか。そのすべてに向かって努力しなければいけないんだ。」

        「死で人生は終る。つながりは終わらない。」

        「人生に「手遅れ」というものはない。」


        どれも本当に、心に刻むべき言葉と思う。
        >> 続きを読む

        2012/12/21 by atsushi

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています

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