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太宰治

著者情報
著者名:太宰治
だざいおさむ
ダザイオサム
生年~没年:1909~1948

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      人間失格
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! tomato chao chaos mariak1994
      • 匿名

        葉蔵は小さい頃から人を信用していなかったので大人になってもそのくせは直っていない。それに最後のほうはモルヒネに溺れて狂人になってしまったと思われてしまった。このことは人間失格としか言いようが無い。 >> 続きを読む

        2016/06/11 by 匿名

    • 他14人がレビュー登録、 63人が本棚登録しています
      斜陽
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! KEMURINO mariak1994
      • 気になる一冊。

        図書館にて借りてみたいです。

        2016/03/15 by さおり

    • 他9人がレビュー登録、 41人が本棚登録しています
      津軽
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 戦時下という厳しい状況の中であるが、おそらく彼の生涯の中で一番平和で穏やかな時期に書かれた名作。

        冒頭では自身の作品を引用してその感想を言ってみたり、旅先での出来事を面白おかしく言ってみたり、まるで太宰と一緒に津軽旅行をしているかのような気分になる彼の作品の中でも特に大好きな作品だ。

        内省的で暗い作品が多いというイメージのせいで、気難しい人と思っていたが、意外とお茶目な部分があったり、すねてみたり、サービス精神旺盛だったりと、生身の太宰治を垣間見れた気がする。

        そして、月並みではあるが締めの言葉が壮快で何度もつぶやいてしまう。

        「さらば読者よ、命あらばまた他日。元気でいこう。絶望するな。では、失敬。」
        >> 続きを読む

        2015/07/04 by AKI

      • コメント 1件
    • 他3人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      走れメロス
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! mariak1994
      • 気になる一冊。

        是非読んでみたい。

        2016/03/13 by さおり

    • 他3人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 太宰治が描く無頼の天才は本当に魅力的で、どうしても見てみたくなってしまうような人物ばかり。
        この主人公も、いい加減な人間なのに周りから好かれて気にされて、そばにいたら破滅的なので、遠くからただただ見ていたいような男性。
        ともすれば可哀想な女性のじめじめした話なのに、こうもさっぱりと淡々とした文章なので読み終わったあとも爽やかささえ漂う。
        >> 続きを読む

        2015/06/07 by ayano

    • 他2人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      人間失格
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • これを読むのは何回目だろうか。憧憬、軽蔑、憎悪、諦観
        、いろいろな感情が混ざり合った不思議な気持ちに、いつもなる。自分からエゴや見栄をするっと抜き取って、甘ったれた可愛くて可愛くて仕方がない自分の抜け殻の頭を優しく撫でたいと願う私のように、太宰もきっとそんな気持ちで半ば酔いながら自伝じみた小説を残したのかなと思う。自分の心を解き明かしたくて日々日々考えるのだけど、この本を読むといつもこれ以上に自分を言語化できる本はないのだと実感する。自分の無能を棚に上げ、人という恐怖から半狂乱で逃げ惑う可愛い可愛い葉蔵。可愛くて可愛くて仕方なくて、読者は皆葉蔵に寄り添うのだろう。 >> 続きを読む

        2017/07/22 by にゃんぱ

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      人間失格
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 青空文庫版を読みました。

        太宰作品は、『走れメロス』、『御伽草子』、『斜陽』、『女生徒』が既読です。


        人間失格は太宰治の人生そのものについての知識があるとより楽しめかと思います。

        お話の中身はヘビーですが人生で一度は読んでみてもいいと思います。
        また読む年代によって印象が変わりそうだなと率直に思いました。

        メロスや御伽草子のような明るい作品のほうが太宰作品は好きですね。
        >> 続きを読む

        2015/04/29 by alten

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      お伽草紙
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 私は太宰治が創作した文学作品の中で、最も完璧な芸術作品は「お伽草紙」ではないかと思っています。

        この「お伽草紙」は、太平洋戦争の最も激しい時期に、防空壕の中で娘に聞かせた、これらのお伽噺は、彼の芸術的な資質が最も発揮された作品だと思います。

        この作品の中で太宰治は、日本の子供ならたいてい知っている物語の筋立ての中で、原作の軽快な感じを少しも損なわず、しかも世の中を暗鬱にみせるという、彼独特の"皮肉なおかしみ"に満ちた世界観を繰り広げていくのです。

        太宰治の作品を時系列的に読んできて思うのは、この太宰の持っている"皮肉なおかしみ"は、「道化の華」という作品以後、ずっと彼の作品の中に流れている一つの重要な要素ではないかと思うのです。

        考えてみれば、彼の自伝的な作品の中には、幼年時代からどれほど道化の役を務めたかを示す場面が多いような気がします。しかも、晩年の辛辣な諸作品の中にさえも、そのおかしみは消えることなく流れていると思います。

        このように思うのは、「斜陽」とともに彼の代表作の一つである「人間失格」の最後の部分にある、病的な性質と胸の病気に悩まされている主人公の葉蔵は、よく眠れるようになる前に睡眠薬を十錠も飲む。しかし、一向に眠くならない。そこで薬の箱をよく見ると、それはカルモチンではなく、ヘノモチンという下剤だったことがわかるという描写などがあったからです。

        この「お伽草紙」では、おかしみは全くおかしみそのものであって、それが"純粋な笑い"を引き起こしているのです。

        この物語集の楽しさの一つは、太宰の他の小説の中によく出て来る、お馴染みの人物-----聖人のような顔をしているが実は無慈悲な男、生活力のない芸術家、悪だくみに長けたおかみさんなど----が、効果的な掴み方で描かれていることです。

        そして、その掴み方は、太宰の分身と思えるような主人公を持つ幾つかの小説よりも、もっと巧妙に出来ていると思うのです。

        太宰治という人間を終始悩ました社会の偽善は、彼の代表作である「人間失格」の中でよりも、より一層効果的に、この物語集の中の「浦島さん」の中に描き出されていると思います。

        恐らく、太宰はこの物語を書く時に、自分自身の切羽詰まった必要性から解放されて、伝統的なお伽噺の枠の中で、自由に想像力の翼を広げ、尚且つ、優美に描いていると思います。

        この「お伽草紙」という作品のおかしみは、"自己憐憫"や"自己憎悪"で損なわれていないために、より一層鮮やかなのだと思います。

        太宰治という作家の文体に対する異常なほどの心づかいは、一つ一つの言葉の持つ意味に示した、ほとんど取り憑かれたような姿勢でわかりますが、この「お伽草紙」の文体も最も太宰らしい文体であると同時に、他の作品では見られないような"純粋なおかしみ"を色濃く持っていると思います。

        >> 続きを読む

        2017/05/19 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      パンドラの匣
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • パッと読んで、これは恋愛小説なんだなと思いました。
        と言ってもそのジャンルに気付かされたのは後半。

        「〇〇のこと好きなんだろ?」と言われて、「は?違うし!んなワケねえじゃん!!」とか言っちゃう中坊サナガラの主人公がなんとも心惹かれます。「新しい男とは〜」と何かにつけて言うのもこれまた中二病臭い。ここまでたどり着くまでに「死にたい、死にたい」と言っているのもまるで中学生。
        そんな中卒の青年がパンドラの匣の隅っこから希望を見つける青いお話ですが、私はこの青年を、自分に重ねたり、よく似た友人がいるのでその友人を重ねて読むことができ、とても楽しめました。
        だけどこの小説は、その青年が親友に送った手紙の形式で書かれているのですが、その親友役は思い浮かばなかったです。私も、私の友人も、ロクにメールを返さないのですから。

        この小説はレビューを書くのが難しかったです。
        >> 続きを読む

        2015/06/01 by maki

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      斜陽
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! mariak1994
      • 一度読んでみたい書籍。

        図書館で読んでみます。

        2016/03/15 by さおり

    • 他1人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      太宰治全集
      カテゴリー:作品集
      5.0
      いいね!
      • この「太宰治全集 2」の中では、「富嶽百景」が最も太宰治という作家の本質が出ていて大好きな作品ですが、既にレビューをしていますので、今回は、彼の作品の中でも個人的に好きな「満願」についてです。

        太宰治という作家は、何かと言うとすぐに"破滅型の作家"だと言われていますが、しかし、私は太宰治の作品を数多く読んできた経験から、そうは思わないのです。確かに酒浸りであったり、あげくの果てに情死までしてしまいました。

        しかし、作家が小説を書くという行為には、その根底に、強い意思力があると思うのです。強い知性の力がなければ、小説というものは決して生みだせないと思います。ですから、"破滅型"と言うと、ふしだらな人間ということになるわけですけれども、そのような、ふしだらな人間からは、例えば彼の「人間失格」「富嶽百景」のような優れた小説は生まれることはないと思うのです。

        太宰治の外見上の生活はふしだらでも、彼の内面の精神は健全だと思うのです。そうでなければ、こういう作品を書いて、私を含めて数多くの太宰治の読者を得るということは不可能です。出来るわけがないのです。

        私は、太宰治は、ある意味、"小説家として名人"だと思っています。その小説の技法も素晴らしい、実に優れた作家だと思っています。

        そこで、この「満願」という短編小説なのですが、この作品の内容はというと、主人公の「私」、これは太宰治自身だと思いますが、彼が伊豆でひと夏を過ごした時の話です。

        「私」は、酔って自転車に乗り、怪我をします。そして、その傷を治療してもらうために、町のお医者さんのところへ行く。すると、32歳の医者も、大変酔っぱらっている。このように描写しています。

        「私と同じくらいにふらふら酔って診察室に現われたので、私は、おかしかった。治療を受けながら、私がくすくす笑ってしまった。するとお医者もくすくす笑い出し、とうとうたまりかねて、ふたり声を合わせて大笑いした。」

        こんなふうにして、この二人はとても親しくなります。そんなわけで、「私」は、散歩の途中、医者のところに立ち寄り、縁側に座って配膳されてくる新聞を読むことを日課のようにしているのです。

        その医者に若い女の人が、薬を取りにやって来ます。下駄履きの、とても清潔な感じのする女性です。この女性が通ってきて薬を手に帰ろうとすると、お医者さんが、「奥さま、もうすこしのご辛抱ですよ」と大声で励ますのです。そして、その様子を時々見ていた「私」に、医者の奥さんが、その女性について説明をしてくれます。

        その女性の夫は、小学校の先生なのですが、三年前に肺結核を患った。しかし、最近は非常によくなってきている。それで、医者は、その奥さんに、今が大事なところだからと言って、「固く禁じた」というのです。

        小説の文章に「固く禁じた」と書いてあるのですが、何を「固く禁じた」かというと、つまり性生活です。夫の病気に差し障りがあるから、性行為をしてはいけませんよと言って、「固く禁じ」ているのです。ですから、いつも帰り際に、「奥さま、もうすこしのご辛抱ですよ」と、励ますように言うのです。

        そして、その後、八月の末になり、またその若い女性が薬を取りに来ます。その時のことを、太宰治は次のように書いています。

        「八月のおわり、私は美しいものを見た。朝、お医者さんの縁側で新聞を読んでいると、私のそばに横ずわりにすわっていた奥さんが、『ああ、うれしそうね。』と小声でそっとささやいた。ふと顔をあげると、すぐ目の前の小道を、簡単服を着た清潔な姿が、さっさっと飛ぶようにして歩いていった。白いパラソルをくるくるっとまわした。『けさ、お許しが出たのよ。』奥さんは、また、ささやく。」

        つまり、お医者さんが「今日からはいいですよ」と、そう言ったのです。お許しが出たのです。何と言ったらいいのでしょうか。この白いパラソル。ここを読んだ時に、私は唸りました。

        非常に清らかな美しい性生活というか、男と女の性的生活、性行為を、これほど美しく表現したものを、私はあまり知りません。

        この白いパラソル----。こういう短編小説を書く太宰治という作家は、本当に優れた作家だなと私は思います。



        >> 続きを読む

        2016/12/23 by dreamer

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      正義と微笑
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 少年が俳優をめざして日々成長していくお話。

        私は太宰治は人間失格なら入ったので、もっと暗くて読みにくいかと思ってた。

        けど、そうでもなかった。

        書き方が日記になってて、割と読みやすかった。
        あと、現代使われてる言葉が、
        あ、昔はこうやって使ってたのかーってことは勉強になりました。

        >> 続きを読む

        2015/03/29 by oriedesi

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      富嶽百景
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 本作が手記に近い手法であると理解した時点で、氏の履歴を併読しながら読み進めました
        この頃までに氏が「藁一すぢの自負」となる苦悩をどのように経てきたのかを理解する事こそ、本書における正しい富士の見え方なのだろうと単純に思い至ったからです。
        しかしふと振り返り、この曖昧で揺らぎのある富士の情景が果たして「太宰治」という人格を理解されたくて表現されたものだったのか。
        実はそれこそ思考放棄で、本来はその時の読み手の気持ちに沿った富士山を映し出させる事こそ本書の目指す所だったのではないか。
        考えは尽きません。
        中々に深い。
        >> 続きを読む

        2014/04/19 by 豚山田

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      富岳百景・走れメロス 他八篇
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • "富士には、月見草がよく似合う--明日の文学の理想を求めて苦悶する太宰治中期の名作、富嶽百景"

        今回、読了した太宰治の「富嶽百景」という短編小説は、太宰の中期の代表作で、主人公の"私"に仮託して、"くるしいのである。仕事が、---純粋に運筆することの、その苦しさよりも、いや、運筆はかえって私の楽しみでさえあるのだが、そのことではなく、私の世界観、芸術というもの、あすの文学というもの、いわば、新しさというもの、私はそれらについて、まだぐずぐず、思い悩み、誇張ではなしに、身悶えしていた。"と表現されているように、この小説の執筆時の昭和14年頃の、新しいあすの文学を模索し、身悶えしている若き太宰治の文学との格闘の日々が魂を削るかの如く赤裸々に描かれています。

        青春の彷徨と錯乱の時代ともいえる彼の前期において、自身の大地主の生まれだという出自に反抗して左翼運動に身を投じたり、愛の苦しみから女性と心中未遂事件を引き起こしたりして、そういう時期を経て、ようやく明るく健康的な精神の安定期を迎えていた、いわば作家としての充実期に書かれた、文学史に残り得る優れた短編小説だと思います。

        この小説の主人公である若い小説家は、新しいあすの文学を模索し、身悶えしながら、そうした自己の課題を背負いつつ、眼の前に広がる富士と対座し、富士を眺めています。そして、主人公の眼に窓越しに見える月夜の富士は、青白く、湖から浮き上がった水の妖精のようだと、幻想的で神秘的な美しさをもって眺められています。

        そして、富士を眺めながら、"私は溜息をつく。ああ、富士が見える"と私は富士に対して、私の考えている「単一表現」の美しさに近い美をいったんは認めかけながら、その後、あわてて打消し、富士の姿があまりにも「棒状の素朴」なのに対し、小説の中で、"これがいいなら、ほていさまの置物だっていいはずだ。ほていさまの置物は、どうにもがまんできない、あんなもの、とても、いい表現とは思えない、この富士の姿も、やはりどこかまちがっている、これは違う、と再び思いまどうのである"と表現しています。

        いったん「あすの文学」の理想を眼前の富士に見出しかけた主人公が、それは自分の既成の権威との安易な妥協であるとして、自己を厳しく責め、富士に戦いを挑む事によって、さらに独自の「あすの文学」への新しい理想を求めて苦悶する太宰の姿が透かし絵のように浮き上がってきます。

        "素朴な、自然なもの、したがって簡潔な鮮明なもの、そいつをさっと一挙動で掴まえて、そのままに紙にうつしとること、それよりほかには無いと思い、そう思うときには、眼前の富士の姿も、別な意味をもって目にうつる。この姿は、この表現は、結局、私の考えている「単一表現」の美しさなのかもしれない。"と描き、それまで溜息まじりに、しかし否定されるべき既成の美としてとらえていた富士が、別な意味をもって見えてくるというように、富士というものが、主人公の気持ちの動きにしたがって、否定されるべき古い権威の姿となったり、逆に学びとるべき美の目標とされかけたりしています。

        このようにこの小説「富嶽百景」は、富士山との対話を通して、文学の理想像を富士山に見出しかけてみては、また否定しようとする「あすの文学」を求める太宰治の苦悶を描いていて、暗黒の青春から脱皮する事で、文学的野心に燃え、新たな出発を目指そうとしていた太宰の自画像でもあるのです。

        そして、太宰のそのような心の在り様を見事に表現したものとして、この小説の中の第十四景の"三七七八メートルの富士の山と、りっぱに相対峙し、みじんもゆるがず、なんというのか、金剛力草とでもいいたいくらい、けなげにすっくと立っていたあの月見草は、よかった。富士には、月見草がよく似合う。"という文学史上の有名なこの一節につながっていくのです。

        つまり、既成の権威に妥協するところのない、"そいつをさっと一挙動でとらえて、そのまま紙にうつしとる"のにふさわしい、"素朴な、自然なもの、したがって簡潔鮮明なもの"と主人公が呼ぶところの太宰の芸術の理想---「単一表現」の美しさ---の具体的な姿を、富士とりっぱに対峙し、みじんもゆるがずにすっくと立つ、このけなげな月見草の姿に象徴的に言い表わしているのです。

        "富士には、月見草がよく似合う"と表現された、この月見草のような文学が、太宰治という作家の文学の理想であったのだと思います。







        >> 続きを読む

        2016/03/19 by dreamer

      • コメント 1件
    • 4人が本棚登録しています
      斜陽 他一篇
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • まるで自罰のような恋で、
        斜陽そのものの人生の岐路を、
        たちまち力強い光で照らしたかず子。

        「けれども私たちは、古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生きるつもりです。」

        彼女の弟の表に漏れ出でていた孤独と違って、
        彼女の恋は、外からはよく見えない。
        唯一の逢瀬すら外には見えない。

        太宰が女の内側をどうしてこうもよく理解できるのかと不思議に思っていたけれど、斜陽を読み返して、女の内側というより男女のことは男とか女とかではなくただ人間のことでしかないのかもしれないと思いました。

        11月の課題図書のため、青空文庫で読みました。便利ですね!
        >> 続きを読む

        2015/11/09 by しづき

    • 2人が本棚登録しています
      人間失格・桜桃
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ダメ男のしょうもない生き様を延々と聞かされているような
        しかし共感できる部分もあるせいか、主人公の考えがすんなり入ってくる分
        読んでるだけなのになんともいえない暗い気分に満たされる。
        読み終わった直後はもうこんな暗いの読まないぞと思っても
        何故か、後から読んで良かったと思える本に化ける。
        >> 続きを読む

        2015/08/01 by トマズン

    • 1人が本棚登録しています
      二十世紀旗手
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 立続けに二度読みました。
        二度読んで、本を置き、腕を組み、ソファに深々座り直し、首を傾け、んーむと唸り、やはりもう一回読み直してみようかと考え始めた、今丁度この辺りです。
        太宰文学11作目にして最も難解、万華鏡のように様変わりする情景を追いかけるだけで必死の体でした。
        ただ、悩み苦しみ抜いている心情を、ひねくれ者らしい視点で吐露しているのだろうなぁ、という意図らしきものが透けて見えた気はしています。
        とすれば、ギリギリの精神状態で書き殴ったのだろう作品でこれだけ読ませてくれる作者は物凄い。
        やはりもう一回読もうか。
        >> 続きを読む

        2014/08/14 by 豚山田

      • コメント 2件
    • 7人が本棚登録しています
      新ハムレット
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 夏目漱石の「三四郎」の中に出てきたので、本家シェイクスピアの「ハムレット」を読みたいと思ったのだけど青空文庫になかったので、太宰治版のを読んでみた。そうしたらとても面白かった。

        この「新ハムレット」は、「人物の名前と、だいたいの環境だけを、沙翁(シェイクスピア)の「ハムレット」から拝借して、一つの不幸な家庭を書いた」(本書はしがき)そうだが、聞いたことのあるシェイクスピア版のと大体の筋は同じように思われる。
        でも登場人物の性格や心情、心理がとてもよく伝わってきて、古さを感じない。(「始末に困る青年をめぐって、一家庭のたった三日間の出来事を書いたのである」とあるが、たしかに「始末に困る青年」だね。その後、話がどうなるのか気になるなあ~)


        自分は世界で一番不幸だ、人間というのは可哀想な生き物だなどと、自分をいつも悲劇の主人公にしてすねたり甘えたりしている情けない王子ハムレット。

        正義のためなどと自分を正当化するオフェリアの父。いい人のように見えるんだけど実は策士だったりする(多分)叔父クローヂャス。

        そんな男たちに比べて、オフェリアの方が強くて大人。女性の方がよく物が見えているようだ。
        王妃もハムレットのことを心配している。(まあ、23才の息子にガミガミ言いすぎだけど)

        とにかく、たった三日間とは思えないくらい、ハムレットにとって激動の悩ましい三日間である。
        読んでてまったく飽きなかった。太宰さんは人間の内面を書くのがうまいな~。

        でも、暗くない。軽く読めてしまった。原作も読んでみようかな。
        >> 続きを読む

        2014/05/21 by バカボン

      • コメント 6件
    • 4人が本棚登録しています
      きりぎりす
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • これも面白かった!!

        太宰の短編集だがどれも興味深いテーマが魅力な小説たち。

        無理して生きなくてもいいんだとメッセージを感じた。

        特に良かったのは「燈籠」
        教養があり知的なある男に呆けた無学の女は、その男のある一言のために、男に海パンを与えたいがために「盗み」を冒してしまう。

        それを知った男は呆れ返って「君には教育が足りない」と女に手紙を書く…

        確かに、無知な女は感情に流されやすい…と自分の経験上納得した。
        特に若いころはそうだ。
        そんな女は情けなく、みっともない。

        女たるものいつでも凛としていたい、というのが本心。
        >> 続きを読む

        2015/12/26 by snoopo

      • コメント 2件
    • 9人が本棚登録しています
      ろまん燈籠
      カテゴリー:小説、物語
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い >> 続きを読む

        2014/05/09 by 本の名言

      • コメント 3件
    • 5人が本棚登録しています

【太宰治】(ダザイオサム) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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