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氷川透

著者情報
著者名:氷川透
ひかわとおる
ヒカワトオル

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      人魚とミノタウロス 強力本格推理
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • 今回読了したのは、氷川透の"探偵・氷川透シリーズ"の一作「人魚とミノタウロス」。

        推理小説家志望の氷川透は、旧友の生田瞬が務める病院の見学に行くことになった。
        しかし、氷川は現地に近づくにつれ、様子がおかしいことに気づく。

        病院で火事が発生し、そこから生田と思われる死体が発見されたのだ。
        死体があったのは生田の部屋であり、状況的には死んだのは彼であると思われた。

        だが、被害者は本当に生田なのか? それとも、生田が犯人で、誰かを殺して入れ替わったのか?-------。

        氷川は、論理だけを頼りにこの謎に挑んでいくのだった。

        この作品では、「顔のない死体」が扱われている。
        作中では本格ミステリにおける「ゲーデル問題」についての言及が行なわれるが、氷川は偽の手掛かりがばら撒かれた、巧妙な事件を想定した場合、DNA鑑定すらも役に立たなくなる局面があることを指摘する。

        このような言及は、探偵の推理に対する、読む者のハードルを一気に高めてしまうが、氷川はそれを持ち前の論理的思考で飛び越えようとする。

        こうして推理の果てに、氷川が至った答えとは何か?
        本格ミステリとしての完成度がとても高いこの作品は、一読に値しますね。

        >> 続きを読む

        2018/10/12 by dreamer

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      真っ暗な夜明け
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 第15回メフィスト賞受賞の氷川透の「真っ暗な夜明け」を読了。

        大学時代のバンド仲間が久しぶりに集まって飲んだ夜。みんなで地下鉄構内に降り、終電を待つ、そのわずかな間に、仲間のひとりがトイレで殺されるという事件が起きた。

        メンバーのひとり、ミステリ作家志望の氷川透は、自らが探偵役となり、事件を解決に導こうと決意するが、その矢先、またしてもバンド仲間のひとりが謎の死を遂げるのだった。

        果たして犯人が自殺したのか? それとも別な犯人による第二の殺人なのか?-------。

        三人称の多視点でミステリを書くのは、非常に難しいと思う。書き方でその視点の人物が、犯人である、犯人でないということがわかってしまわないよう、各パートでの人物の内面描写には細心の注意が必要だし、作品中の探偵と読み手側とが、謎解きに関して条件が同じでなくなるのも、フェアな本格ミステリを目指すためには、マイナスの材料となりそうだ。

        この作品は、それらの障壁を見事にクリアしたばかりでなく、終盤ではエラリー・クイーンばりの鮮やかなロジックで私を魅了させるんですね。

        そして、この作品における分析的な人物の内面描写やひねくれた言い回しは、ある意味、ミステリであると同時に青春小説であるこの作品に甘酸っぱい感傷を与えていると思う。


        >> 続きを読む

        2018/04/06 by dreamer

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