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息子を奪われ家庭崩壊の憂き目に遭った男の復讐劇。復讐する側だけでなく、される側の没落過程の心理がまた面白い。福本氏の作品は久々に読んだが、やはり読者をグイグイ引き込んでいく牽引力が有ると改めて思い知らされた。多くを持つ男が、全てを失った男から復讐されるという話。今回の場合、前者が後者から奪った結果のため、当てはまらないが、何も持たない人間から目を付けられるのは相当な恐怖だと思う。息子を交通事故で奪われた上、加害者の父親に、妻までをも奪われた復讐する側の男。長い時間をかけ、用意周到に復讐劇を演出していくのだが、どうも好きになれない。子供と妻。家族を奪われ、悠長に長期的な復讐を考える辺りが暗いと思う。失うものが無いところまで追い込まれたなら、倫理や道徳などに縛られず、その場で復讐を遂げるような人物の方が好感が持てる。登場するロケーションに土地勘を持っていたので更に一歩踏み込めた気もする。 >> 続きを読む
2011/07/19 by ice
【福本和也】(フクモトカズヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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