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藤沢周平

著者情報
著者名:藤沢周平
ふじさわしゅうへい
フジサワシュウヘイ
生年~没年:1927~1997

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      蝉しぐれ
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
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      • 藤沢周平は長編より短編、などと書いたが、すぐその誤りを見せつけられた。

        解説の中で文芸評論家の秋山駿氏はスタンダールの「赤と黒」を例に出しながら、本作の出だしの部分は、西欧的近代文学の正当な嫡子といった趣であると述べているが、出だしだけでなく、全体のがっちりした構成は、たしかに日本の時代小説というよりも、19世紀のヨーロッパ文学を思わせる。とくにフランス文学で、私はスタンダールよりもバルザックを思い出した。それも抒情味あふれる清新で清潔なバルザックを。

        本格長編小説という言葉にふさわしい作品。

        表紙のイラスト。
        どの場面だったか、いま気がついた。
        感慨無量。
        >> 続きを読む

        2017/09/11 by Raven

    • 他3人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      用心棒日月抄
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
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      • 藤沢周平の作品は、映画「たそがれ清兵衛」(2002年 出演:真田広之、宮沢りえ)、「隠し剣 鬼の爪」(2004年 出演:永瀬正敏、松たか子)、「武士の一分」(2006年 主演:木村拓哉、檀れい)で観たことがあったが、小説を読むのは初めて。

        時代小説を読むのは、隆慶一郎がほぼ初めてだった、
        読むべき本が山ほどありそうだ。
        >> 続きを読む

        2017/09/14 by Raven

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      一茶
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 一茶の生涯を描く。
        江戸時代の俳人がどうやって生計を立てていたかを初めて知った。
        キセントリックな面も興味深い。 >> 続きを読む

        2017/09/09 by Raven

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      春秋の檻
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 主人公の立花登は、江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師。
        柔術の達人でもある。

        居候先の叔父夫婦の一人娘おちえは、現代風のバカ娘。

        主人公とおちえの今後の展開に目が離せない。
        >> 続きを読む

        2017/09/10 by Raven

    • 3人が本棚登録しています
      風雪の檻
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 解説を読んだら、物語の主要な眼目がネタばれされていて、興覚め。

        しかもそれでもって作品を誉めたつもりになっている。

        こういうのって、サッカーの録画を見る前に結果を告げられるのと同様で、せっかくの楽しみがおじゃんである。
        物書きを生業とする人間が、その程度の最低限度のマナーをわきまえていないというのは噴飯もの。

        解説した女流作家はもう亡くなっていて文句の言いようもないのだが、版を改める際にでも差し替えすべきだろう。
        >> 続きを読む

        2017/09/10 by Raven

    • 3人が本棚登録しています
      愛憎の檻
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 主人公が江戸時代の牢獄医という設定から、暗くて陰惨な話が中心だろうとイメージしていたが、読後感はカラッとして明るい。

        おもわずニヤッとするやりとりがたくさん出てくる。

        この設定から、こういう楽しい読物を創り出すのは、作者の力量というほかない。
        >> 続きを読む

        2017/09/11 by Raven

    • 3人が本棚登録しています
      人間の檻
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • すべて読み終わってみて、感想を一言でいうと、さわやかな物語だった、ということ。

        伝馬町の牢獄医師という主人公の設定の他に、4冊それぞれのタイトルに「檻」という単語が用いられているので、窮屈で真面目な話というイメージもあったのだが、そんなことはまったくなかった。

        なぜそういうタイトルにしたんでしょうね。

        手品のように次々に物語が生み出されていくさまは圧巻ともいってよく、中井貴一主演でNHKでテレビドラマ・シリーズが作られたそうだが、それも当然である。
        >> 続きを読む

        2017/09/10 by Raven

    • 3人が本棚登録しています
      時雨のあと
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 初めての藤沢周平作品。時代物もほとんど読んだことがない。
        この短編集の登場人物は下級武士だったり江戸の町人だったり、決して裕福な暮らしをしていない庶民たち。時代物と言えば悲しき仇討や悪人をバッタバッタと斬りまくる勧善懲悪もののイメージだったのですが、このお話は温かくも切ない人情ものばかり。

        【雪明かり】【闇の顔】【時雨のあと】【意気地なし】【秘密】【果し合い】【鱗雲】の7編。どれも読みやすくて、さらりと読める。素直な気持ちになれる作品が多い。


        【雪明かり】
        兄妹でありながら、兄が家柄の良い家に養子に出されたことで立場が違ってしまった兄と妹。この時代は家に縛られて生きて行かねばならなかったのだなぁと思う。
        「由乃が跳べと言っている」「いま、跳んだのか」
        ここがとても好き。

        【闇の顔】
        2人の武士が闇の中で倒れている。最初はお互いに斬り合ったものと思われたが、それには不審な点がいくつか。
        7編の中ではちょっと長編。そしてこの事件の真相を巡るミステリー仕立てで、他の6編とはテイストの違う作品です。ハラハラとする斬り合いもあり、最後はびっくり!

        【時雨のあと】
        短編集のタイトルにもなっている作品。
        もうね、兄ちゃんの金五郎がどうしようもない。でも妹のみゆきはその兄ちゃんが真面目に働いていると信じて女郎に身を落としている。そんなみゆきに金五郎は金の無心に行くのです。しかも博打の借金!
        ほんと兄ちゃんどうしようもない。でもね、憎めないのです。人間とは弱いもの。そういう人の弱さが、いとしいと思う。周りの人たちが優しいんだ。

        【意気地なし】
        妻を亡くして萎れたように生きる男は、残された赤子の面倒を見ることすらできない。見かねたおてつが赤子の面倒を見るうちに。
        母性というやつなのでしょうか。女は強いよ。

        【秘密】
        すっかりボケてしまったようなお爺のお話。近頃、難しい顔をして考え込むお爺を家族は心配しているけど、お爺が考え込んでいるのは若いころの女の話。
        お爺ちゃん、かわいい。

        【果し合い】
        今回、藤沢作品を読んだお目当てがこの作品。ドラマ化されるので先に原作を読んでおきたかったのです。
        「部屋住み」として厄介者扱いをされてきた佐之助。庄司家の当主である甥の嫁に疎まれながらも、唯一の味方はその娘の美也でした。あるとき美也に縁談話が持ち上がります。庄司家より格上の縄手家との縁談に美也の両親は乗り気になりますが、美也にはすでに想う人がいました。佐之助は自分の過去と重ね合わせながら、美也の気持ちを尊重します。美也は縁談を断りますが、恥をかかされたと怒った縄手は、美也の想う人に果し合いを申し込むのです。
        渋くて素敵な作品だとは思うのです。落ちぶれた佐之助が最後に取り戻した武士の矜持。2人の幸せを祈りたくなります。
        が、わけあって私はどうしても縄手目線で読んでしまうので、最後の「果し合いの理由」とされるところが納得いかないのですよ。そこはちゃんとしてあげようよ。

        【鱗雲】
        厳しい峠で新三郎は病に倒れた若い女を拾います。
        このお話が一番好きかも。読了感の良さが最高でした。
        新三郎は病気の女、雪江を家へ連れて帰り、母に面倒を頼みます。厄介な荷物を背負いこんですみません、と謝る新三郎に「ばかなことを言いなさい。介抱するのが当たり前です」と叱りつける母の優しさが大好きです。
        まるで母娘のように仲良くなる母と雪江。その雪江に隠し持つ固い決意。
        ラストシーンにはのどかに広がる緑と沈む夕日のコントラストが、鮮やかに目の前に広がる気がしました。


        どのお話も「万事めでたしハッピーエンド」というわけではなく、これから進む道は決して平たんではないだろうと思うけれど、その先の小さな幸せがあることを信じたくなります。
        >> 続きを読む

        2015/10/10 by rieko

    • 3人が本棚登録しています
      孤剣 用心棒日月抄
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 用心棒日月抄シリーズ第2弾。

        面白い。

        途中で止めるのが難しい。

        しかし主人公は、すこし人を斬りすぎではなかろうか。
        >> 続きを読む

        2017/09/14 by Raven

    • 7人が本棚登録しています
      密謀
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 直江の言う通り上杉が関ヶ原で動いていたら歴史は変わっていたのかもしれない。
        けれど、直江はさぞ無念だったのかなと感じた。
        しかし、景勝の意向に沿うと決めたあとの仕事ぶりは流石だなと思う。
        >> 続きを読む

        2014/07/16 by tauikiti

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています
      刺客 用心棒日月抄
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 相変わらず主人公青木又八郎は人を斬りまくる。

        この人には、人を殺したことに対する自責の念はないのだろうか。

        などど、あまり関係ないことを考えながら読んだ。

        あいかわらず面白い。
        >> 続きを読む

        2017/09/14 by Raven

    • 6人が本棚登録しています
      たそがれ清兵衛
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 傑作短編集。

        なかでも表題の「たそがれ清兵衛」は、名品。

        その他の7編も、印象深い。
        >> 続きを読む

        2017/09/12 by Raven

    • 6人が本棚登録しています
      凶刃 用心捧日月抄
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 16年後の青木又八郎と、これまでの登場人物の姿が描かれている。

        かつての用心棒仲間だった浪人細谷源太夫や、口入れ屋の相模屋吉蔵など、本当にそうなるだろうなという姿に描かれている。

        細谷源太夫の妻の結末は意外だったが、しかし、そうなって全然おかしくはない。

        現実の社会というものはそういうものだろう。

        その一方で、エンディングの場面の、あの心憎い思いやり。

        厳しいような温かいような、作者の眼の確かさが感じられる。
        >> 続きを読む

        2017/09/14 by Raven

    • 7人が本棚登録しています
      藤沢周平全集
      カテゴリー:作品集
      4.0
      いいね!
      • 市井小説短篇(1)

        デビュー作の「冥い海」ほか、昭和46年から50年に書かれた作品、21編を集める。
        たしかに暗い作品が多いが、「父と呼べ」のようなほろりとさせる作品もある。
        一作ごとの完成度と、発表のペースに驚かされる。

        【収録作品】
        溟い海、囮、賽子無宿、黒い縄、帰郷、恫喝、夜が軋む、割れた月、闇の梯子、父と呼べ、疑惑、密告、入墨、馬五郎焼身、旅の誘い、鬼、おふく、霜の朝、時雨のあと、穴熊、冬の終りに
        >> 続きを読む

        2017/09/09 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      藤沢周平全集
      カテゴリー:作品集
      4.0
      いいね!
      • 士道小説短篇(1)

        直木賞受賞作である「暗殺の年輪」ほか、昭和48年から50年にかけて書かれた以下の短編を治める。

        暗殺の年輪、ただ一撃、紅の記憶、証拠人、唆す、恐妻の剣、潮田伝五郎置文、密夫の顔、嚔、十四人目の男、桃の木の下で、臍曲がり新左、夜の城、冤罪、一顆の瓜、鱗雲、鬼気、竹光始末、果し合い、遠方より来る、乱心、雪明かり

        計22編。
        なかでも「臍曲がり新左」が傑作。
        シリアスな作品が多い中で、この作品や「一顆の瓜」「遠方より来る」などのユーモア系は、よりインパクトがある。
        >> 続きを読む

        2017/09/11 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      藤沢周平全集
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 士道小説短篇(2)

        昭和51年から64年の作品23編。
        市井小説もいいが、やはり武家の小説の方が面白いと思うのは、それだけ武士の暮らしの制約が厳しいからだろうか。

        考えてみれば当時の武士というのは、幕府に仕えるのは国家公務員、藩の場合は地方公務員みたいなもの。
        あるいは、企業に勤めて、ルールにがんじがらめのサラリーマンを彷彿とさせる。
        浪人は、たしかに失業者というイメージだ。
        そういうところで作中の人物に共感を覚えるのかもしれない。

        【収録作品】
        闇の顔、小川の辺、木綿触れ、夢ぞ見し、一夢の敗北、小鶴、梅薫る、孫十の逆襲、 泣くな、けい、 泣く母、 飛べ、佐五郎、 山桜、帰還せず、報復、弾む声、切腹、花のあと、雪間草、悪癖、麦屋町昼下がり、三ノ丸広場下城どき、山姥橋夜五ツ、榎屋敷宵の春月
        >> 続きを読む

        2017/09/09 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      藤沢周平全集
      カテゴリー:作品集
      4.0
      いいね!
      • 雲奔る 小説・雲井龍雄 / 回天の門

        「雲奔る」「回天の門」は、それぞれ、東北の維新の志士、雲井龍雄、清河八郎の生涯を描いた小説。

        清河八郎は、維新の先駆けとして活躍した人物として司馬遼太郎かなにかで読んだことがあるが、雲井龍雄については、初めて知った。
        >> 続きを読む

        2017/09/09 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      三屋清左衛門残日録
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • この本も読書ログにおいて“課長代理”さんにお奨め頂いた本。


        なかなか読み応えがありながら、いっきに読んでしまった。

        最初は、すべての噺が最後の完結までいかず、起承転結の転で終わってしまったようで、
        何かやり残したような気になっていたのだが、次々読み進める内に、
        前の噺の続きではないのですが、すべてが線で連なっていって、
        最後に主人公が、いぶし銀のごとく、どっしりと存在感をあらわす。

        主人公の、三屋清左衛門、隠居の身でありながら、藩の執政府の紛糾の中で
        中立公正の人柄と思慮に満ちた熱き思いで関わりあっていく。

        行きつけの呑み屋があったり、昔取った杵柄で子供を教えに剣道場に通ったり、
        かつての同僚と行き来を再開したり、そして引退後もお殿様から頼りにされるとは・・。

        リタイヤ後は、この様にして過ごしたいなと憧れる日々。


        でも、多少の名誉とお金と体力があってのこと、現役の時の活動がすべてですな。

        >> 続きを読む

        2015/10/19 by ごまめ

      • コメント 2件
    • 3人が本棚登録しています
      よろずや平四郎活人剣
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • すべての作品を読んだわけではないが、「よろずや平四郎活人剣」は、藤沢周平の円熟期を代表する傑作ではないかと思う。

        緊迫感のあるきびきびした展開はいつもどおりだが、従来にまして、軽妙洒脱さが表にあらわれている。

        その絶妙な緩み具合がよい。
        >> 続きを読む

        2017/09/10 by Raven

    • 3人が本棚登録しています
      よろずや平四郎活人剣
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 緩み具合といえば、友人(?)明石半太夫。
        詐欺漢まがいのこの人物の造形もさることながら、主人公とのつきあいぶりが、いかにも古き良き江戸の、人と人との関わりを彷彿とさせる――もちろんそれは創作された世界ではあるが、そういう緩さもありえたのだろうと思わせてくれる――

        もう一人の友人、朴訥な人柄の北見十蔵、そして主人公である神名平四郎、この三人の掛け合いぶりは目が離せない。

        といってもそれは、この長編を構成する背景の一つに過ぎない。
        連作短編という形式で、さまざまな事件を織り込みながら、作者の練達の筆は、物語を絞めたり緩めたり思うがままに、われわれに読むことの楽しさを提供してくれる。
        >> 続きを読む

        2017/09/10 by Raven

    • 2人が本棚登録しています

【藤沢周平】(フジサワシュウヘイ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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