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飯干晃一

著者情報
著者名:飯干晃一
いいぼしこういち
イイボシコウイチ
生年~没年:1927~1996

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      戒厳令下の山口組 日本アウトロー史)
      カテゴリー:社会病理
      4.0
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      • 三代目組長を失い弱体化の一途を辿る山口組の実態。
        組織というもの、リーダーというものについての理解が深まる。

        反社会的組織では有るがヤクザ社会は一般社会を考える材料として有効と考えている。

        厳しい上下関係や盃による擬似的な親兄弟関係など、有る意味では一般社会よりも
        整然と統制された社会とも言える。

        本作では、歴史に名を残す名組長、田岡一雄氏の死去に伴う山口組激震を描いている。

        各所に田岡組長が偉大過ぎて四代目が育たなかったというような論旨が見られるが、
        誤解を恐れずに言えば、自分が死んだ後の組織運営までを考える必要は無いと思う。

        彼は戦後復興の中、全力投球して組織を磐石なものにして来たわけで
        残された者は当然その莫大な遺産継承に伴い、リスクは背負うべきと考えるからで有る。
        親分が育てなかったのではなく、子分が育たなかったのだと考えたい。

        一般社会でも、リスクは全く取りたく無いものの、会社から自分個人に対して、
        どれだけの利益を引き出せるかということに執着する者がいる。

        そもそも、そういう人間は人間としての品性が激しく低く組長の器ではないのは明白で有る。
        田岡組長は全く登場しないのだが、ますますその人物像に興味が沸く。
        >> 続きを読む

        2007/12/15 by ice

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      三匹の竜
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 大型化し抗争よりも協調を重んじるようになった極道社会の葛藤。

        「仁義なき戦い」の著者で有る飯干晃一氏の作品。
        まさに同様の世界観で期待通り面白かった。

        1).対抗組織との台湾ヤクザを介した水面下の闘争
        2).身内間での旗本/外様の関係
        3).マニラでの再起

        など現代社会に置き換えてみると

        1).子会社経由の迂回取引
        2).競合他社をM&A
        3).現地法人の設立

        俗に裏社会とも呼ばれるのも理解できると実感。
        ストーリーもテンポ良く流れ爽快感も高い。

        きっと飯干氏の作品は今後も選択することになると思う。
        >> 続きを読む

        2010/12/23 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      錬金の猟犬たち
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 大きな企業グループを相続した未亡人に襲い掛かる経済ヤクザ。

        ヤクザの暴力的な側面はほとんどないが、経済ヤクザのスマートさは痛快。

        人間の欲深さ、業の深さに思い至り、少し気持ちが沈んでしまった。

        類まれなる美貌を持った若い女性が、金と地位を併せ持つ年上の男性を選ぶことで、人生の安全保障を勝ち取る。

        純愛だの打算的だの外野がいろいろ言うのも理解出来るが、あくまでも価値観の問題で、誰にも否定する資格は無い話だと思う。

        年齢が離れていれば、長年連れ添っていく中で、男性からの相続が発生するが、本作品の場合、妻が夫の事業継承をも狙ったことから悲劇が始まる。

        前述の通り、結婚に関しては本人の価値観の問題だが、事業継承はそうでは無い。
        会社組織に属する社員、そしてその家族と非常に多くの人間に影響が有り、事業継承者は、そこに責任を持てる人間で有る必要が有ろう。

        既に多くのものを所有している人間が、欲をかいて努力もせずに名声まで欲しがると、その先に何が待っているかを学ぶ良い題材かもしれない。

        欲が隙を生み、隙がヤクザを引き寄せるのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2012/08/18 by ice

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      新・仁義なき戦い。
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 不思議な因縁で結ばれた男達の末路。

        貧しさの中で、成功という同じ夢を見た2人が歩んだ道は人生を考えさせる。

        まだ日本人の意識が低く、在日という理由で日常的に差別が行われていた頃。

        金持ち喧嘩せずというわけではないが、現在ほど豊かな時代ではないため、日本人同士でもギラギラした面が有ったのではないかと思う。

        この頃、少年時代を過ごしたヤクザは、現代ヤクザとは比較にならないハングリーさと滅茶苦茶さを持っていたことは容易に想像できる。。
        そんな迫力を持った、強いヤクザの弱く悲しい面が、全体を貫いている。

        自身が手を汚すか否かは別として、職業犯罪者という側面を持つヤクザは、肯定してはいけない存在だということは大前提として理解しているものの、どこかで任侠道への憧れを抱いている人は少なくないと思う。

        主人公のヤクザは、プロとして振舞っているときは、周囲を威圧するだけの粗暴な男でしかないのだが、これと対比的な少年時代のトラウマに苛まれている際の弱さに対して、シンパシーを感じてしまうのかもしれない。

        映画館で観たのだが、これを機会にもう一度観たいと思う。
        >> 続きを読む

        2012/03/10 by ice

    • 1人が本棚登録しています

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