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池波正太郎

著者情報
著者名:池波正太郎
いけなみしょうたろう
イケナミショウタロウ
生年~没年:1923~1990

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      剣客商売 剣客商売)
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • おじさんが小説にハマるきっかけになった作品。

        文句なく面白い、シリーズ全十六作品、番外編二作品。

        ほぼ毎年、全話読み返すくらいに大好(*´ェ`*)



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        2015/01/02 by coke

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      雲ながれゆく
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
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      • 読んだのは新装版だが、なぜか登録できないのでこちらで代用。
        再読。とはいえ、結末をほとんど忘れていたので初読み気分で、面白すぎて一気読みした。

        老舗菓子舗の若後家お歌はある日、雨宿りした小屋で行きずりの浪人に手ごめにされるが、なぜかその男を憎みきることができない。そのうちに不思議な縁でその浪人馬杉源吾と再会し、やがて二人の恋情は敵討ちの若侍の助太刀に発展していく。

        勝ち気なお歌は、傾きかけた菓子舗の再建に取り組む一方で、実家とも縁が切れず、仔細ありげな若侍を匿ってその世話もする。頼りにされて次から次へと厄介事を押しつけられるが、ぼやきながらも用事を片づけていくお歌の姿がすがすがしい。源吾への想いの変化も丁寧に描かれている。

        この源吾が常人ではない剣客で、仙人のような穏やかさの中に恐ろしいほどすぐれた武術と剣術を秘めている。道場破りと助太刀のシーンは胸のすくような見所が満載で、全編を通じて読みごたえたっぷりの長編だった。

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        2018/11/19 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      鬼平犯科帳
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 読むのは三回め。

        急に思いついたのが「鬼平犯科帳をちゃんと読もう」だった。12年も前に六巻まで買っていながら、未だに第一巻しか読んでいない。再読したときにも同心と与力の区別がつかず、岡っ引きや下っ引き、中間が出てきても混乱するだけだった。何より、火盗改に対する親近感がなかった。それでもここしばらく、どういうわけか時代小説をせっせと読んでいるので、鬼平に対するハードルも少しは低くなったかもしれないと。

        今なら鬼平を楽しめるかもしれないと思って読んだ第一巻で今回気がついたのは、この巻は捕物帳というより盗賊たちの生き様を中心に描いた短編が多い。その中で、平蔵にすさまじい拷問を加えられながら、後に心酔して密偵となる粂八が今回も印象に残った。悪党が惚れ込むほどに、平蔵は格好いいのである。

        ---------------------------------------

        再読 2017年3月22日

        初めて読んだのは2006年だった。私が持っているのは2005年新装版第13刷。第1刷は2000年となっている。5年間でこれである。ならば、最近になって「決定版」が出るまでに何刷重ねたのだろう。いかに人気のシリーズかがわかる。

        第一話でまず驚いたのが拷問シーン。しかも責められた男がその後鬼平の「狗」になるからすごい。冷徹だが、罪人の子を引き取るほど人情に厚い鬼平の魅力が、この一巻だけでたっぷり味わえた。

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        2018/11/07 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      殺しの四人
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 池波正太郎作品は鬼平(全巻読了)以来久し振り。今更の感もあるがあえて、再度池波作品を読んでみる。

        最初はとまどった独特の作風だが鬼平を読み進むうちにすっかり慣れて、今回久し振りに読んだら懐かしさすら覚えた。

        非本格(?)仕掛人 梅安の仕事ぶりには、何だかやり過ぎ感もあるが、そこは愛嬌ととらえこれから後の巻も読み進もう。
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        2013/11/02 by あっ!いち

      • コメント 2件
    • 4人が本棚登録しています
      幕末遊撃隊
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      •  題名から分かるように、
        幕末を舞台にした小説です。
        主人公は伊庭八郎。
        遊撃隊のことを描いたというよりも、
        もっぱら伊庭八郎にフォーカスして物語はすすみます。
         
         伊庭八郎は徳川の家臣で
        「幕末江戸四大道場」の一つに数えられた
        剣術道場「練武館」を営む心形刀流の跡継ぎだったため、
        薩長⇒維新政府側とたたかう立場。
        箱館まで戦い抜いて落命します。
          
         幕末、幕府側の話としては
        新撰組や会津戦争(白虎隊)などが有名ですが、
        正直 伊庭八郎のことは知りませんでした。
        しかし、幕臣師弟の武術を指導する
        講武所の教授方を務めるほどの腕前だったようです。
         
         作中では著者の脚色もあるのかもしれませんが、
        めちゃめちゃ強くて男気もあって優しくて芯も強い
        ほぼ完璧な男の理想像として八郎が描かれています。
         
         主人公がすごく魅力的なことにくわえ
        文章のテンポがいいのでページをくる手が止まらず、
        あっという間に読了させられてしまった感があります。
        とても面白かったです。

         勝てば官軍といいますか、
        維新の志士たちばかり英雄のように取り上げた話が多いですが、
        幕府側には幕府側の
        けっこうもっともな言い分もあったんだな
        ということが恥ずかしながら今更ながらにも理解できました。
        そういう意味でも読んでよかったです。
         
         最後に、今回は巻末の解説にいたく感銘を受けたので
        何ヶ所か抜粋して終わりたいと思います。

        「われわれが知っているつもりの日本の歴史は、もっぱら観念としての歴史に過ぎない」
        「何年にどうした、何年に何があった、というだけの年表暗記式の知識が、それをもし知識といえばの話だが、われわれにとって唯一の『歴史』であった」
        「歴史というのは、しかし、そんな参考書の中の記号の羅列とは違う」
        「肝腎なのは、その時代そこに生きていた人間である。彼らが何を考え、何を思い、どのように生きていたか、である」

        参考になれば幸いです。
        >> 続きを読む

        2016/03/29 by kengo

    • 2人が本棚登録しています
      雲霧仁左衛門
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 五社英雄監督、仲代達矢主演で映画化された、池波正太郎の原作「雲霧仁左衛門」(前編・後編)をワクワクしながら一気に読み終えました。

        「仕掛人・藤枝梅安」シリーズに代表される池波正太郎の"江戸暗黒小説"は、無類のシネマディクトである彼が、フランス映画のフィルム・ノワールの影響を受けて書かれているのは、まず間違いないと思う。

        これらのフィルム・ノワールの基本コンセプトは、世間から爪弾きにされるギャングなどの悪党どもが、悪党なりの理屈をもって結束し、馴れ合いとも友情ともいえる奇妙な連帯感を育んでいるさまを描くことにあったと思う。

        巨大な組織を率いる盗賊の頭を主人公に据えたこの「雲霧仁左衛門」は、そういった"江戸暗黒小説"の極致とも言える作品になっていると思う。

        この作品が、「仕掛人・藤枝梅安」シリーズと異なるのは、悪の組織の機構や運動の原理を描くことが一つの主眼となっている点だと思う。

        国内にいくつあるのか知れない盗人宿の存在、また雲霧仁左衛門による大胆な用兵など、規律正しい組織の存在が匂わされている。
        そして、その組織が、安部式部率いる火付盗賊改方というもう一つの組織とぶつかるのだ。

        この作品の背景に尾張と紀伊という御三家の対立の因縁を絡めた点も注目すべき点だろうと思う。

        それから、池波正太郎の作品群の中に「真田太平記」をはじめとする"忍者小説"があるが、それに通じる趣向も盛り込まれているんですね。

        複数の陣営の者が、それぞれの思惑で動き、激突し合うダイナミズムは、"忍者小説"を含めた伝奇小説の醍醐味だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/04/15 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      剣客商売
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 現代小説とそれほど差があるわけではなく、「これは時代小説だ!」と肩ひじ張る必要なくすんなりと読み終えれる小説だ。難しく考えなくて良い。




        一番面白かったシーンは大治郎と道場に襲ってきた刺客との闘い。と、それを知った父、小兵衛の葛藤。

        名の売れた剣客で現在隠居状態にある小兵衛は息子である大治郎の道場に命を狙った者が切り込むのを知る。
        これは息子が剣客としてこれから生きていくのであれば乗り越えるべき試練だと考えるが、これを伝えるくらいならいいのではないか、60を過ぎ、年を重ねてどんな問題でも解決できてしまう小兵衛が息子の命と息子のこれからの人生を天秤にかけるとなにがなにやらわからなくなってしまう。
        ついに伝えることはなかったが、こっそり見に行くことにした。息子が鮮やかに刺客を返り討ちにすると「でかした!!」と躍り出ようとしてしまう。

        この場面の小兵衛のツンデレお父さんっぷりがとても面白い。



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        2016/05/26 by ryochan333

    • 2人が本棚登録しています
      あほうがらす
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • もう、言うことないです。
        おじさんは、池波狂ですので、文句なしの満点です(*^_^*)
        この短編集には、赤穂浪士関連の作品が複数あり、赤穂浪士にあまり関心がなかった
        (↑泉岳寺に参拝に行ったくせにσ( ̄、 ̄=)ンート・・・)おじさんも、興味を惹かれてしまった。
        本作を読んで、まだ読んでなかった、池波先生の「おれの足音-大石内蔵助」上下巻をダッシュで買いに行ってしまった。
        >> 続きを読む

        2015/01/18 by coke

    • 3人が本棚登録しています
      真田太平記
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
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      • 真田十勇士で有名な真田家の物語。第一巻では、武田家に仕えていた真田家が、織田・徳川軍に主家が滅ぼされ、今後の生きる道を模索する姿が描かれています。特に、暗躍する忍びに焦点があてられています。

        いかにも戦国時代らしい、力強い登場人物が印象に残りました。女忍び・お江の張りつめた強さ、四郎左衛門の豪気さ、現代のビジネスパーソンにも必要かと思われます。


        P39:四郎左衛門
        「かまうもかまわぬもない。みな、いっしょだ。ひとかたまりになって戦うのだ。わたしたちには、いまこのときがあるのみよ。いまこのときに、無我夢中となればよい。そのことよ、そのことよ。うは、はは・・・・・」
        >> 続きを読む

        2015/04/07 by こいこい

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    • 7人が本棚登録しています
      あばれ狼
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 大河で「真田丸」が始まるので、
        少し読み返してみた、真田太平記の脇役のお話。

        樋口角兵衛の個性的な人物像が印象的だった。 >> 続きを読む

        2016/01/17 by なおみ

    • 2人が本棚登録しています
      武士の紋章
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 大坂の陣で傾く豊臣家側につき奮戦する真田幸村の生きざまや昭和20~30年代の力士・三根山のいきざま等感動する内容が凝縮されています。息子・三根山の角界入りを反対していた厳父との別れの描写はつい涙…でした。 >> 続きを読む

        2011/04/13 by toshi

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      人斬り半次郎
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 静の西郷に動の桐野。対照的な師弟を軸に描かれます。
        「西郷をあやまらせたのはおはんたち」、この通りの桐野です。
        女に酒、西郷への盲目的な服従。
        桐野独自の意見が無く思慮も浅いので主人公としては物足りない。
        けれど、岩倉や大久保など権謀術数に長けた魑魅魍魎の中で格好良くもあります。
        豪傑桐野の一代記でした。
        >> 続きを読む

        2014/12/14 by Hiropika

    • 3人が本棚登録しています
      辻斬り 剣客商売)
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 再読。短編集。
        漫画の様に、と言ったら漫画に失礼なのかも知れませんが、そのくらい軽く読める娯楽シリーズの2冊目です。
        当然の社会背景として暴力や理不尽が横行する中にあって、人や社会の機微が見える小兵衛と純粋一途な大治郎という二人の英雄像の対比は本当によく映えます。
        全篇通じ痛快の一言です。
        平凡な鰻屋が店を守るために最強親子に剣を教わる「悪い虫」、またラストに見える小兵衛の人間らしさが微笑ましい「不二楼・蘭の間」がお勧めでしょうか。
        個人的にはまだ大治郎の活躍が足りず不満かな。
        彼の成長と三冬との関係が今後の楽しみ。
        >> 続きを読む

        2014/03/23 by 豚山田

      • コメント 2件
    • 4人が本棚登録しています
      陽炎の男 剣客商売)
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 相変わらずの勧善懲悪で分かり易い物語に加えて、小兵衛が90歳まで死なないと早々に最強宣言をしてしまったシリーズの三巻目。
        かといって水戸黄門ばりのマンネリズムが控えている訳でもなく、一見すると先の展望に対して期待を持ち辛そうな本作なのですが、過去2作よりテンションが上がってきているのはどゆこと??
        小兵衛の気持ちの良いキャラを軸に個性的な登場人物が増え、広がる世界観が心地良いという事もありますが、大治郎の成長、三冬の恋心と読者を惹き付けるポイントもしっかり押さえてて抜け目なし。
        短編なのに続きが気になります。
        >> 続きを読む

        2014/06/20 by 豚山田

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      天魔 剣客商売)
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 最強の剣客・千代太郎現る「天魔」。悪党に謀られ追い詰められる脇役の苦悩が切々と語られ、さりとて上手の敵には歯が立たず無念如何ばかりか、の所で真打登場の「老僧狂乱」。
        最強の主役はこう使えと言わんばかりの、物語の教科書の様な胸躍る展開の連続ですが、それも修練と修羅場の果てに辿り着いた厚みのあるキャラだからこそ。
        主人公の強さにも理由が欲しいスポ根好きの貴方にこそ贈りたい、少年漫画の手本の様なシリーズです。
        また●饅頭のくだりで初心な若者ふたりを苛める辺りは、作者の愛と悪戯心に触れ思わずニヤリ。
        正に娯楽の極みです。
        >> 続きを読む

        2014/07/09 by 豚山田

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    • 3人が本棚登録しています
      狂乱
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • テレビで「剣客商売」のドラマが放送されているらしく、久々に読み進めたくなりました

        池波先生の描く秋山小兵衛は、剣術のみならずリーダーとしても優れているように思います。下の者へのいつくしみだとか、的確な指示だとか、先手を打って出ることだとか、ビジネス書のようだなと思います。
        >> 続きを読む

        2016/11/21 by botan

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      世話焼き長屋 人情時代小説傑作選
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      •  池波正太郎や北原亞以子等時代小説が得意な作家の短編集で、内容は心暖まる江戸っ子(下町)の人情話しです。特に「小田原鰹」で、主人公の人生観が変わっていく場面や、愛想つかして離縁したはずの元亭主に対する元妻の愛情あふれる行為(「小田原鰹」を送る)等人気作家の筆力で「ほろり…」という場面が数々出てきます。 >> 続きを読む

        2014/03/31 by toshi

      • コメント 4件
    • 4人が本棚登録しています
      たそがれ長屋 人情時代小説傑作選
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 2008年10月の出版当時に平積みされていた表紙に藤沢氏、北原氏、池波氏の名を見つけてほくほくして買ったアンソロジー。

        「たそがれ」は老いに通じ、市井ものに武家ものも入っている。
        一度読んだがほとんど忘れていたので、初読み気分で楽しんだ。

        買った当時と変わらず藤沢氏と北原氏の文章に魅了された。お二人の文章はいつ、何を読んでも心に響いてくる。老いの心境を語らせると、ことに両氏は筆が立つ。お二人の本をまた読みあさりたくなった。

        >> 続きを読む

        2017/08/29 by Kira

    • 3人が本棚登録しています
      鬼平犯科帳
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • シリーズ第二巻、七篇収録。
        こんなに面白いものを12年も積ん読していたなんて。

        長谷川平蔵の部下に木村忠吾という同心がいる。色白でふくよかでおとなしいが頼りなく、兎忠(うさちゅう)とあだ名されている。この忠吾が娼婦に溺れ、会いたさがつのって夜中に出かけたところ、盗人を見かけて偶然にも手柄を立てる(「谷中・いろは茶屋」)。
        さらに数年後、忠吾は盗賊の頭領の娘とは知らずに惚れた女と夫婦になろうとするが、平蔵の探索によってその盗賊一味は壊滅する。真相を知らされた忠吾の諦めのよさに平蔵は苦笑する(「お雪の乳房」)。
        頼りない部下でも良い所を認めて可愛がる平蔵は、理想的な上司に思える。

        「妖盗葵小僧」では、殺人と強姦を繰り返す盗賊を二年かけても捕縛できない火盗改が非難される。鬼平も超人ではないというエピソードも交えた第二巻だった。

        >> 続きを読む

        2018/11/08 by Kira

      • コメント 2件
    • 8人が本棚登録しています
      鬼平犯科帳
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • シリーズ第三巻、六篇収録。
        この巻は、火盗改長官にしばしの休息をとばかり、平蔵が一時的に役を解かれ、それを機に京へ上って父の墓参りをしようという道行きの顛末である。

        平蔵の供をつとめるのが、あの兎忠こと木村忠吾であるから珍道中となるのは必定で、行間に漂うユーモアにずいぶん笑わせてもらった。中でも「盗法秘伝」は、隠居を決めた盗賊の頭領にひょんなことから気に入られた平蔵が、盗人の心構えと技を伝授されるというコメディだった。よりによって鬼平に盗法伝授とは、と苦笑する平蔵が笑える。

        京に着いても巻き込まれた事件に一段落がついて奈良へ足をのばすことにした平蔵だが、それが命がけの旅となる(「兇剣」)。一方、江戸で留守を守る妻の久栄にも難儀なことが降りかかる(「むかしの男」)。第一巻、第二巻とは趣きの異なる第三巻は、読むのが心地よくて楽しかった。

        ところで、新装版のカバー装画はどれも風情があって、いいものだと思う。特に、第二巻の装画が美しくて気に入っている。

        >> 続きを読む

        2018/11/09 by Kira

      • コメント 2件
    • 6人が本棚登録しています

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