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伊丹十三

著者情報
著者名:伊丹十三
いたみじゅうぞう
イタミジュウゾウ
生年~没年:1933~1997

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      ヨーロッパ退屈日記
      カテゴリー:雑著
      3.5
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      • 山口瞳、吉行淳之介、なだいなだ、永六輔、北杜夫、遠藤周作、團伊玖磨、青木雨彦、へと続くわたしのエッセイ好きにさせてくれた作家の一人、伊丹十三さん。この本読んだことがあるのではないかと読み進めたが、どうやら読んでいないようでした。

        内容はジェントルマンとしてふるまうには、英国はお手本になるが米国は駄目。1974年とあるので今から50年前のお話。でも根本的なことは変わらず、さらにアメリカナイズされた日本もしかず。お洒落に関しても、正調の逆は場違いであると一刀両断。個性重視で人と違うことが超美徳のような風潮。行きつくはてが、見苦しいく卑しい個人主義。情けなくも50年も前に警鐘を鳴らしてくれてるのに・・・・。
        この辛口、伊丹十三さんの本、ひっぱり出してきて、再読したくなりましたな。
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        2021/07/24 by ごまめ

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      パパ・ユーアクレイジー
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 少年の夢は宇宙飛行士。月世界の最初の地球人になりたい。
        要するに「何かを成しえたい」という漠然とした熱望を持っている。
        誰にも覚えがあるだろう。
        心の隅っこに(そんなの自分にはきっとムリ)って気づいている「憧れ」や「野望」で胸がいっぱいになることがあるんだ。

        僕は10歳。学校が大嫌い。パパは作家、45歳。
        パパの書斎であるマリブビーチの別宅で男同士の2人暮らしを始めた。ママと妹と離れて過ごすって、なんだか特別な暮らし方みたいでちょっとゴキゲン。だって僕のパパはイカシてる。
        パパからの宿題は作家になるということ。だけどどうやったらいいの?

        「何をかけばいいの?」「お前自身についてさ」
        「書き方を知らないんだ」
        「どんな作家でも判ったためしはないし、いつスタートしたのかも判らないんだ。お前は自分の小説をとっくの昔にスタートしているんだよ。」
        作家の見方をして、作家になりきる。つまりどんなことでも注意深く見ることだ。本当の作家とは作家の見方、考え方をしつつ生きる事なんだ。そして小説を書くことで自分自身を発見することができる。
        パパはいとも簡単にいうんだけれど。

        サローヤンは本書を息子のアラムに捧げています。

        「ママ・アイラブユー」とペアになっているこの小説を私は本当に同じ話のママ版とパパ版だと思っていたのです。
        でも内容は全然別で、こちらは作家自身の息子をモデルにしたYAでもありました。
        短い章立になっていて主観的感覚的でエッセイ風に仕立てられています。
        10歳の少年の新鮮な感性を短く容易な文章でつづっていて、各章もごく短くページ数も少ないです。
        散文的ながら、自分の見つめ方、作家の心得や人生哲学にも触れていて、なんだか自分でも小説が書けるような気になってくるから不思議です。

        「作家というものはこの世界に恋をしていなくてはならないんだ」
        「アートとは…ありふれた物を、それらが今まで一度も見られたことがなかったかのごとく見つめるということなのさ」
        実にサローヤンの小説世界を表していると思います。

        パパのオリジナル料理も魅力的(一部レシピ付き!)
        〈作家のライス〉〈マリブ風オムレツ〉〈シチュード・ビーン〉などなど。気取りが無く作れそうな料理ばかりです。新鮮でよい素材を使った料理ならきっと体が喜ぶことでしょう。息子への愛の表現であると共に、料理はコミニュケーションの一手段です。食べることは生きることの本質的な要素でもあるからです。
        パパは料理本を書こうとしていますが、これなども辻仁成さんを思い出しますね。

        『パパ』では伊丹十三氏による翻訳です。
        『ママ』の翻訳が岸田今日子氏を起用して成功していますが、何というか…この翻訳の成否を聞かれたら…
        少女らしさであふれていた「ママ」に比べると、翻訳がおすすめでない気がします。

        「この日本語を英語訳しなさい。」
        と言われているような気分になります。
        一字一句いちいち翻訳しています。伊丹によれば意図的なものだそうですが、あまり成功していると思いません。

        「僕の父と僕は、僕の母と僕の妹にさよならをいった。僕らは歩いて丘を下りた。僕の父の家までヒッチハイクするためだ。」
        「私はトマトをいくつか持っている。これは私が表の庭の小っちゃい菜園の、私自身のトマトの枝からもいだものだ」
        (^_^;)やり過ぎでは?

        とってもシンプルな英語で書かれているに違いないこの小説。
        時間があったら英語で読むべきだと思いました。
        英語文学入門には最適ではないかしら。

        PAPA YOU’RE CRAZYはイカレてるじゃなくて「イカシてる」だと思います。パパは全く狂った人では無く思索の深い大人で子どもに対して決して否定をしない意志の強い男でした。
        >> 続きを読む

        2016/05/13 by 月うさぎ

      • コメント 10件
    • 1人が本棚登録しています
      伊丹十三の本
      カテゴリー:映画
      4.0
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      • 伊丹十三というと私の世代だと「お葬式」「たんぽぽ」「マルサの女」「ミンボーの女」「スーパーの女」・・・と数々のヒット映画を生み出した映画監督というイメージ。

        しかし、この本を通して改めてその多才ぶりに驚かされました。

        英語が堪能で海外映画に俳優として出演。欧米文化にも精通。
        一流エッセイストとして残した数々の珠玉のエッセイは作家・椎名誠氏が日本でうまいエッセイを書く人の3人のうちひとりと絶賛。
        デザイナーとして装丁やレタリング、イラストも見事です。
        テレビ制作でも才能を発揮し、CMを作らせれば受賞。

        親交のあった人たちのインタビューで更にその才能、人柄としての魅力が語られています。時代を先行く鋭いものの考え方、面白いものをとらえる感覚は映画監督を始めるよりもずっと前の若き日から既に形成されていたのですね。

        映画は集大成としての余生の楽しみだったのかもしれません。

        30年連れ添った宮本信子さんが夫の死について語ったスピーチ全文も収録、ちょっと感動。

        他殺説やスキャンダルの疑いもある不可解な最期のため、しばらくはタブー視されていましたが、時を経てから振り返るとやはりその才能は得難い日本の宝だったわけで、伊丹十三記念館にも今度訪れたいと思います。
        >> 続きを読む

        2014/05/20 by ybook

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【伊丹十三】(イタミジュウゾウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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