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一条ゆかり

著者情報
著者名:一条ゆかり
いちじょうゆかり
イチジョウユカリ
生年~没年:1949~

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このランキングは1日1回更新されます。
      天使のツラノカワ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • これは、コメディです。宗教の本ではありません。
        キリスト教を使ってキャラクターのデフォルメをしていますが、一条さんはあくまでもエンタメの達人。
        かなり面白いです。

        ☆篠原美花・・・牧師の娘。
          純粋培養されたあまりに世間知らずな19歳。
          他人には理解しがたい思考回路で言動をする。思い込みが激しくパワフル。
          天然ボケのくせに生活感はバッチリ。意外に逞しい。
        名前は闘う大天使ミカエルからとられた。

        ★阿木龍世・・・小説家。32歳の独身貴族。
          演出家やモデルもこなすマルチな有名人。
          チャラいけれど内面にトラウマを抱えている気配。
        ☆草薙沙羅(しゃら)・・・龍世の姪19歳。
          お寺の1人娘で超金持ち。
          他人の彼氏を寝取るのが趣味。超美人。性格悪し。
          龍世に12年間ずっと叶わぬ恋をしていたのだった。
        ★穂積紫生(しき)・・・童顔美形の21歳。
          世渡り上手な器用貧乏。プチ=ジキルとハイド
          未だ自分探しの真っ最中なのがコンプレックス。
          女癖が悪い割に女性との付き合いに関してポリシーを持っているらしい。


        ストーリーは、のっけから強烈です。
        帰省中に彼氏に浮気されその現場に直面。
        その場で振られるは、帰宅帰宅途中に足は捻挫するは、帰り着いたら部屋は空き巣に荒らされ、通帳の貯金まで奪われてしまいました。
        ショックのあまり神を信じられなくなった美花。

        「いいこでいたからって 幸せになんかなれないじゃない。そうよ!!とにかくお金よ!」

        行き倒れたところを助けた男性に向かって生活費を得るために、ボランティアで処女を買ってくれと頼み込む暴挙に出た!

        天然ボケだけれど、信念の強さが人一倍で、悪気のかけらもなく押しが強い美花。

        「いい人なんですね。天国に行けるように お祈りしましょうか」

        信仰を捨てたと言いつつ神様モードはしみついています。

        どの女性にも本気になれないモテ男の龍世&紫生、そして男と遊びながら心は一途な沙羅。
        アクが強いくせに心はデリケートなこの3人との対比が笑えます。


        最初こそ貧乏娘が主人公という一条さんには珍しい設定!と思いましたが、
        すぐにゴージャスな世界に移行するのよ~。
        キャラクターのデフォルメの仕方、ギャグのテンポ、人間洞察の鋭いセリフなどなど一条さんらしいです。

        天然ボケの純粋少女は一条さんとしては珍しい主人公。
        ギャグも「のだめ」や佐々木倫子さんの漫画にイメージが近い気がしました。

        美花の精神構造が読者にも読めないため、彼らの恋の行方も読めません。

        ところどころ美花のあまりのボケっぷりにイライラさせられましたが、
        それだけ私も美花に振り回されているということでしょうか?

        1巻はえみちゃんと紫生が別れちゃった事件まで。
        >> 続きを読む

        2015/02/27 by 月うさぎ

      • コメント 6件
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      天使のツラノカワ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
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      • モデルの仕事を引き受けたら、広尾の一軒家に居住させてもらえるなんて
        そんな美味しい話があっていい訳ない!
        なんて怒る人はこの漫画、読んじゃだめですよ。(^^)

        2巻ではなんと撮影ロケのためにバリ島のリゾートホテルへ!
        さらに夢のような展開になります。

        ただ単に夢の世界なだけではありません。
        一条さんはこの巻で「仕事」というものが人にとっていかに大切かを語ってくれます。
        プロの仕事の責任の重さ。
        仕事を通して夢を見つけることが人にどんな自信を与えるものかを。

        大失敗をして全員に迷惑と失望を与えた美花は自己嫌悪と共に気づきます

        「一番の不幸は自分が嫌いになることだと 知りました――」

        きちんと仕事をする大人を描き、中途半端な紫生の悩みを描き、
        責任感の無い美花の失敗を描き、人に期待される、認められ求められ受け入れられることがいかに生きがいを与えるかを描きます。

        「カメラの前に立つと解放されるの」
        沙羅はプロとしてモデルを目指したいという意識に目覚め、
        実花は編集の仕事に適正を発見します。

        そうですよね。
        一条さん、ずっと仕事と共に生きてきた方なんですよね。
        しかも第一線から引かないで。
        説得力がありますよ。これは。

        中盤はちょっと中だるみな部分もあります。
        (Hするとかしないとか、どっちの男に惚れてるのかとか、沙羅に嫉妬するとか、どういうこと?とか)
        周囲の人間たちは美花に振り回されながら、その影響を受けて変わって行くのですが、
        美花の方も社会との関わりや他者との関係の中で少しずつ成長していきます。
        それまで親と神に守られて、常に1対1の関係性しか知りませんでした。
        考えたこともなかった「第3者」という存在、社会というものを学んでいく様は、私達にとっても決して無縁なことではないと思います。
        単純で純粋なパワーがいかに強いものかも教えてくれます。
        こんなにも力を込めて言い切れるんですから。美花は。

        「なりましょう!幸せになるために人は生まれてきたんです!」

        しかし、一条さんの絶対的な偉さはいつでもエンタメに徹しているところです。

        「相思相愛」「末永くよろしく」
        「この女~~~えぐったな!!」

        おもしろくなけりゃ一条ゆかりじゃない。
        4人のモデルの仕事の場面は華麗の一言。
        美花がだんだんオシャレになっていくところも見どころです。
        ファッションもとってもお洒落。
        決して老成していない一条さん。素敵♡

        2巻は紫生の実家判明!まで。
        >> 続きを読む

        2015/02/28 by 月うさぎ

      • コメント 10件
    • 1人が本棚登録しています
      天使のツラノカワ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 第3巻、文庫の最終巻です。
        「天使の大胆さと悪魔の繊細さ」まさにこの漫画のテイストはコレですね!

        天使は人を幸せにするために神様が遣わした者です。
        そして天使たる美花は周囲の人を幸せオーラで人を幸せに導きます。
        けれど幸せはお祈りして待っているだけではやってきません。
        「求めよ」と聖書に書かれているように。
        まず「門をたたくこと」が必要なのです。

        「努力と感謝ができるって すっげー才能だよな」紫生が言う通り。
        私ももっと早くそのことに気づけば良かったです(^-^;

        「素晴らしいわ あなたの神様!  ハレルヤよ!!」

        ついでにもう一度言いますが、この漫画はコメディです!
        人間の成長や恋愛の心理などがきちんと描かれていますし、自己実現というものが仕事と密に結びついたものであるということや、
        親から真に自立するということがどういうことであるべきなのかなど
        特に紫生の成長を通してそれは描かれています。
        大人ならではの視野や洞察には説得力がありますし
        名セリフもいっぱい出てきて、読み応えのある漫画です。

        でも、あんまりキャラクターに入れ込んでこの漫画をよんじゃダメよ。とご忠告しておきます。
        そういう人はこの漫画のラストにご不満のようですから。
        特に龍世が好きという人は要注意( ^∀^)

        …たしかにね…。コメディ通り越してギャグマンガ…( ´艸`)

        物語的には面白いですし、納得のいく結末であると思います。
        結果、主要人物に悪人は一人もいません。
        大人には大人の事情があって、そういうことも描かれています。
        後は、思いのほか沙羅がいい女に変身しちゃったねって言うことと、
        30代の男なんて、私から見ればまだかわいいわよ。っていうことでしょうか。
        「自我の解放ってガキに戻ることかよ」って言われる程に。
        本気で恋をすると、男は骨抜きになり、女は凡庸になる…なんとなくそんな気がします。
        最近40男で20代の娘さんと結婚する人が増えていますよね。
        この漫画、まんざら嘘ではないぞって思っちゃいました。

        さて、質問です。
        タイトルがなぜ「天使のツラノカワ」なのか。わかりますか?

        全編を読み終わって、一条さん自身のメイキングやらレビュー(!)やらがおまけでついていて、
        改めて思うのは、やはりこの作品は宗教は単なるネタであったということです。
        お寺の子どもたちが2人出てきますが仏教の関係の思想的なことはノータッチ。
        キリスト教に関しても、一応、カトリックの神父は妻帯禁止だから新教の牧師じゃなきゃだめね。といった程度の軽いノリです。
        聖書の引用や美花のお祈りなど随所に出てきますが、割と自分勝手な解釈をしているという設定になっているため
        どの派の教義なのかという点については全く考慮されていません。
        私の乏しいながらのキリスト教経験から推し量るに、かなり「新興宗教臭い」印象です。

        「人生に勝つ」なんて教えは本来のキリスト教にはないのです。
        物欲(貪欲)は大罪の一つですから。
        美花ってまるで○○の信者さんみたいだって思いました。

        この物語では「天使」の残酷さというものも感じます。
        悪をなすことが不可能な天使というものはそもそも「悪意」を解しません。
        悪意を認識できない者のなす行為というものは時に限界を越えます。
        他人にはどんなに理解できない行動でも、どんなに迷惑で傷つく干渉であっても、
        やっているご本人は善意と無垢の塊で、つまり自らの行為に僅かの疑問をも持たないわけで、それは偽善ですらないのです。
        さて、ここで回答です。これがタイトルの意味ですね。
        天使は厚顔無恥なのです。

        逆に悪意というものは、実はクレバーな感性に根ざすものなのです。

        うひゃ~。カトリックの人が聞いたら「異端だ!」と騒ぐでしょうね
        だからギャグで終わらせたんだろうな…(しみじみ)

        もしも現実に美花がいたとしたらどうしますか?

        こんなに危険で扱いにくい人って他にいるでしょうか?
        こういう相手には、徹底的に許し受け入れ愛するか。
        さもなければ絶対に関わらないことですね。

        一条さんのお気に入りのセリフ
        「借金だけしに来る人 好きですか?」だそうです。
        >> 続きを読む

        2015/03/01 by 月うさぎ

      • コメント 2件
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      天使のツラノカワ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 友達から貰った本。
        ○○年ぶりに一条先生の本読んだけど、さすが大御所!!
        面白かった一気に読んだよ~+.(´∀`*).+

        主人公の美花はガチガチのクリスチャンでイエス様が大好き!!
        読書と言ったら聖書でしょv(*'-^*)-☆
        お祈りは毎日欠かさないわよ…TVはもちろんNHKよ、みたいな(笑)
        そんな世間知らずの無邪気で天然ボケの女の子が、
        無邪気さを全開に、逞しく生きていく物語

        バックにはイエス様が付いているのである意味図々しさ100%
        怖いモノはありません!!(ι`・ω・´)ノ
        だってイエス様に愛されてるんだもん♪

        主人公・美花と美花に振り回される人達のお話


        実際、美花の様なガチガチのクリスチャンが友達だったらウザイと思います(笑)
        でも有難い事に私のクリスチャンの友達は緩いので …
        この本をくれたのものクリスチャンの友達だよ(○゚ε^○)v ィェィ♪
        >> 続きを読む

        2012/06/22 by あんコ

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