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五木寛之

著者情報
著者名:五木寛之
いつきひろゆき
イツキヒロユキ
生年~没年:1932~

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このランキングは1日1回更新されます。
      無力
      4.5
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      • 「むりょく」ではなく、「むりき」と読む。

        仏教用語で「他力」(たりき)と、それに対する「自力」(じりき)という言葉がある。
        「自己に備わった能力を使うことを”自力”、仏・菩薩などの働きを”他力”という」(ウィキペディアより)

        しばらく前から、いろいろな言葉に「力」が付けられていた。
        「コメント力」「社長力」に「日本力」、挙句に「税金力」
        それをネタにブログ記事を書いたこともある。
        http://randokukanso.blog79.fc2.com/blog-entry-51.html

        個人的には「力」そのものに「力」が付く日を夢見ていた。

        が、何にでも「力」を付けようとするのは、(不安なので)強い軸となる「力」が欲しいからではないか、
        力強い(というか、威勢だけはいい)言葉が喝采を博するのは、裏を返せば、不安や自信のなさの現れだ、と著者は言う。

        そろそろ、「力」(「自力」もしくは「他力」)とは決別すべきでは?
        「自力」「他力」に対する概念として、著者が提唱したのが「無力」(むりき)という言葉。

        この「無力」という考え方は、冒頭では
        「自力でもなく、他力でもなく、その先にある世界」
        と言っている。

        が、その後を読むと、「自力」と「他力」の一方だけに偏るのではなく、状況によって、どちらかの「力」の間を行ったり来たりすることを指している。
        「無力」とは「自力」と「他力」を包み込むものである。
        ただ正直、あまりパッとしない印象も受ける。

        近頃、(一時期ほどではないにしても)「ブレないこと」がもてはやされるが、それが本当にいい事だろうか?と以前から疑問を持っていた。

        「ブレないこと」=「融通が利かない」では?
        「ブレないこと」にこだわるあまり、当初、想定していなかった問題が判明し、反対意見が出ても、「もう決定した事だから」と耳を貸さずに、物事を進める事になるのでは?
        もちろん、言う事がコロコロ変わるのも迷惑至極なのは分かる。

        要は、どちらか一方に偏るのではなく、バランスの問題なのだ。
        「無力」も、それと同じ。

        「ブレないこと」を誇り、難しそうな問題に対しても、一言で、バシッと言い切ってしまうより、一見、パッとしなくても、悩んでフラフラする事を受け容れる。
        曖昧である事を受け容れるのも大切ではないだろうか。
        もちろん、バランスが重要ではあるが・・・。
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        2013/07/07 by Tucker

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      メルセデスの伝説
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 一昔前の小説ですが、なかなかセンスが良くて面白かったです。
        一台のメルセデスをめぐる物語、ミステリーっぽい感じです。
        最後のメルセデスを取り返すくだりは、突っ込み所も満載で作者も少し調子に乗ってしまった所もありますが・・・・・。
        メルセデス「770グロッサー」、一度画像を検索してみて下さい。
        すごい車です。
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        2018/04/16 by 甘口カレー

    • 1人が本棚登録しています
      親鸞
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • おもしろかった!
        仏教の説話というよりサスペンス風。

        2012/05/18 by izumi

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています
      親鸞
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 上・下巻読了。
        父は妻と3人の子を残して出奔、母は病死、下級貴族の親戚に預けられて育つ。9歳で比叡山延暦寺に入り、猛勉強ののち「念仏を唱えれば浄土に行ける」と説く法然と出会う。仏教者にも関わらず恵信という女性と結婚する。新潟に流される。

        ざっくりとは知っていたが
        幼時に恵まれなかったことからくる心の闇の部分が、
        裏社会を牛耳る者たちの悲しみや苦しみを知ることとなり、
        「貧しくとも弱くとも、誰もが救われる道はないのか」
        と悩み行動し続けることで
        法然と出会い求心力となっていく、
        そのつながりがこれを読んで分かった。

        ただ、上巻でこそ後白河法皇の治世の中でどう生き抜くか、という点がイメージしやすかったが
        法然と親鸞の流刑のあたりになると世の中の背景についての言及が少なく念仏門の中でのやり取りが続き、納得感が得にくいように感じた。
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        2014/06/07 by はるきち

    • 1人が本棚登録しています
      親鸞
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 高校の日本史の授業は、歴史小説のように先生が語ってくれて結構おもしろかった。

        親鸞については名前くらいで余り知らなかったが、
        そういえば、うちは真宗だったような。

        ‘般若心経’にちょっと興味をもって本を買ったことや写経の道具を買ったこともあった。けど真宗は‘般若心経’は唱えないのだそうだ。

        南無阿弥陀仏 のみ

        念仏を唱えれば、善人悪人すべて平等に救われる。
        というか人間は殺生の元で生きているゆえ(動植物の命をいただいている)すべて悪人ともいえる。
        だがお釈迦様を信じて「おまかせします」と 「南無(はい)阿弥陀仏(仏様)」と念仏することで、みな浄土へ行けるのだ。みな平等なのだ。 

        ということでしょうか。


        (残念ながら、お釈迦様は「信じるな。他人任せにするな。念仏や苦行などの形式的なことなどは意味がない」と言われているようです。なので、真宗も日本的な宗教なのだなあ…と思います。ただ、当時の弱い立場にいた人にとっては救いになったのでしょう。)

        親鸞という人の物語。
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        2013/01/23 by バカボン

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      リトルターン
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 当たり前のようにできていたことが、不意にできなくなるのは悲しい。たとえば、魔女見習いの女の子が箒で空を飛べなくなるとか、三振の山を築いてきたフォークボールが落ちなくなるとか。これは、突然飛べなくなったアジサシ(鳥)のお話。
        人間長いあいだ生きていると、吸い込まれるように座った川沿いのベンチで、なんとなく黄昏たくなる。水の流れに目を委ね、生活の音に耳をすまし、頭の中を空っぽにする。それに飽きたら鞄から短めの寓話が入った本を取り出し、軽い気持で読みはじめる。これをわたしは、「人生嫌になったごっこ」と名付けた。人生嫌になったら、動物が出てくる寓話を持って、好きな自然をたずねよう。
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        2015/01/10 by 素頓狂

      • コメント 1件
    • 4人が本棚登録しています
      さらばモスクワ愚連隊
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 五木寛之という作家の本は読んだことがなかった。

        上の世代に非常に人気のあった流行作家なので、通俗的で面白くないだろうと思っていた。

        「さらば モスクワ愚連隊」

        今読むと、これは傑作。
        導入部から読み手を引き込み、捉まえて離さず、鮮やかで感動的な展開。
        忘れ難い印象を残す。

        「GIブルース」「白夜のオルフェ」「霧のカレリア」

        すでに作者のスタイルが明確に確立されている。
        ワンパターンな気もするが、読ませる。

        「艶歌」

        非常にベタな作品だが、「さらば モスクワ愚連隊」についで気に入った作品。

        以上5作品。いずれも質の良いエンターテインメント作品である。
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        2017/09/16 by Raven

    • 2人が本棚登録しています
      日本幻論
      4.0
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      • 本書では、本願寺(浄土真宗)第8世で中興の祖とも言われる蓮如についての内容が特に面白い。蓮如が第8世として就任した頃は、本願寺の力は小さなものであったが、蓮如の類まれな「組織づくりや組織を動かす力」や人間的魅力により、現在の巨大な本願寺派(浄土真宗)築いた功績は非常に大きいと思う。
        また、妻の死別を4回に渡り経験し、生涯に5度の婚姻をする。子は男子13人・女子14人の計27子を儲ける…等私生活においても人間臭いバイタリティーさを感じるところも非常に面白い。
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        2012/01/30 by toshi

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    • 2人が本棚登録しています
      人間の覚悟
      3.0
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      •  2009年、喜寿を迎える著者の人生観、価値観を思うままにつづった一冊です。

         「こうすべき、こうしよう」といった本ではありません。あくまでも著者の私見なので、善し悪しを論じる問題でもありません。老境に入った一識者の言葉として、参考にさせてもらうといった本でしょう。

         それでも、個人的にはなんだか不完全燃焼的なモヤモヤが残りました。
        「そろそろ覚悟をきめなければならない」
        「諦める覚悟がさだまってきた」
        「諦めるというのは、投げ出すことではない」
        「諦めるは、明らかに究めることだ」
        冒頭からいきなりこれです。著者が著者の人生の中でそう定義したのならいいでしょう。読者が皆受け入れる必要はありません。
         
         だいぶ「期待しない」という価値観に集約して書かれているので、気の滅入る方もいるかもしれませんが、年長者の言として参考になる部分は確かにあります。私も今はしっくり来ない部分が多々ありますが、もう少し年を重ねたら、時間をみつけて もう一回くらい読んでみようかなと思います。
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        2015/02/01 by kengo

    • 2人が本棚登録しています
      青年は荒野をめざす
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 才能があって押し出しも強い日本人離れした性格の青年が「ジャズとは何か、音楽とは」を探しにロシア経由でヨーロッパへ行き、そこで大人の階段登ったり、仲間を見つけたりして成長していく話。
        RPGでたまにある、序盤でちょっと出てきた人が中盤からレギュラー扱いになったり、レギュラーだった人がパーティを離れたりするのが好きな人におすすめです。

        五木さんの本の中では一番好き。
        10代の頃に読んだら、焚き付けられてジャズ聞き始めそう笑
        ヨーロッパとはいえ、行くところはスウェーデン、デンマーク、スペインにポルトガルと、ちょっと珍しいチョイスです。とくにスウェーデンでは刺激の強い体験をしていて、「こいつなんでこの歳でこんなにクールなんだろ」とおばさんは驚いちゃいましたよ。それもこれも、彼の音楽への本気度のなせる業なのでしょう。

        この本のいいところは、「何歳になっても、そうあろうと思えば青年でいられる」というメッセージがあるところ。「ああ、あんなに負けるものかと対抗心をもやしたあの登場人物も、ずいぶん年下になったなあ。もう勝てないや」と、なるにはまだ数十年の余地がありそうです。
        >> 続きを読む

        2017/10/03 by MaNaSo

    • 1人が本棚登録しています
      大河の一滴
      4.0
      いいね!
      • 読み終わると胸のつかえが取れた様な感じします。人間は生まれると、死に向かって行く。人間はいつか死ぬ。そして大河の一滴になり海に帰る。そして蒸発して、雨になる。なんとも深い本です。これまでに三度ほど読みましたがその度、読んだ感じが違います。その時の気持ちや、世の中の状況、なども関係していると思います。また何時か読む時は少し成長した自分がいて、楽しみです。 >> 続きを読む

        2018/04/16 by rock-man

    • 5人が本棚登録しています

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