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岸田今日子

著者情報
著者名:岸田今日子
きしだきょうこ
キシダキョウコ
生年~没年:1930~2006

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      ママ・アイラブユー
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • キラキラヒメとママガール。母娘二人のいい関係とは?
        「あなたって、ほんとの友だちね、蛙ちゃん。世界一の友だちよ。」
        これが33歳の母親が9歳の娘に対していうセリフなんです。
        まるでおこちゃまの母は未だに夢見る女の子。女優の端くれ。情緒不安定。
        娘は母と二人暮らし中。作曲家の父と兄は両親の離婚により別居中。そんな事情で人よりしっかり者でちょっと大人の9歳の少女。
        全体としてとってもハッピーな小説で、こんな親子っていいなと思うけれど、家族や結婚には大人の事情や社会の常識なども見え隠れし、ちょっぴり胸が痛い部分もあります。
        ママから蛙ちゃん、パパからはキラキラヒメと呼ばれる女の子の目線で語られています。
        この「キラキラヒメ」ってあだな、とっても素敵でしょう?
        英語はもちろんTwinkなのだけれど、この感性は内藤誠氏と共同で翻訳を担当した岸田今日子さんによります。
        さすが女優らしい言葉の選び方。会話の端々に生き生きした女の子が現れてきて瑞々しい。

        (あらすじ)
        女優としての最後の挑戦と思い立ちカルフォルニアからニューヨークへ飛んできたママガール。
        それを応援するキラキラヒメ。
        …だったけれど、ニューヨークにはそんな野心家がぞろぞろいる訳で、無謀としか言いようがない。ママガールもくじけそう。
        ところがひょんなことからキラキラヒメに白羽の矢がたって、いきなり舞台で主演デビューすることに…。
        ママガールとキラキラヒメふたりの楽しい猛特訓が始まる。


        単なるサクセスストーリーでないのは、子どもが別に女優として子役として成功したいとは全く思っていない事にあります。
        彼女はいつもママの幸せな顔を見たいだけ。
        もう、愛にあふれまくりなんです。
        ママ・ガールだっていろいろダメな大人なんだけれど、一生懸命考えているし、娘を愛しているし、なんといっても善良な女なんです。
        キラキラヒメはママとの暮らしに不満はないけれど、パパや兄さんも大好きで、本当は4人一緒に暮らしたい。
        そんなけなげな夢が痛いほど伝わってくる。
        離れているくせにパパったらいいことを言ってくるんです。
        「だけどきみが、ほんとうにほしがってるものは、いつも、きみ自身だ。きみが愛を持ってたら、それだけでいい。……君自身と愛だ。キラキラヒメ、パパは君を愛してるからね」

        脇役のマイクにケイト、グラディスなど個性的なキャラクターにも好感をもてます。この小説の登場人物たちはたがいをとても愛し大切に扱っているので、読者も彼らを自然に愛すべき人という目線で眺めるようになります。
        だからたとえママ・ガールが母親失格で未熟な人間であっても全然憎めない。サローヤン、上手いです。
        軽い話のようでいて人を愛することをきちんと教えてくれているまっとうな小説なんです。

        これが絶版なんてもったいなさすぎる。

        このままお芝居にしたら楽しいだろうな。

        ああ、そういえば、主役の二人には本名がないんです。丁寧に省かれている気がします。
        小説の中の演劇は物語の中心のはずなのに、筋書きや設定が何もわからないまま話が進んでいき、このまま触れられずにおわるのかと思いきや、最後に一気に明らかになるところ、
        キラキラヒメ自身の夢を語るエンディングはとても感動的です。
        ああ、あなたはどんな大人になるのかしら?
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        2016/05/03 by 月うさぎ

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      外国遠足日記帖
      カテゴリー:日記、書簡、紀行
      2.0
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      • 女優 岸田今日子氏による芸能人仲間などとの海外旅行記。

        良くも悪くも芸能人による海外旅行記。

        ムーミンのナレーションまたは「とんねるずのみなさんのおかげです」で、保毛尾田保毛男のお姉たま役として有名な岸田今日子による海外旅行記。

        旅行記は比較的よく読むジャンルなのだが、どうやら疑似体験が目的らしく著名人ばかりが登場する本書では登場人物に自身を置き換えられず正直あまり楽しめなかった。

        岡田眞澄氏のエピソードなど、逆に著名人だからこその面白さも有り、旅行記として身構えて読まない方が良いのかも知れない。

        何とも不思議な雰囲気が漂う旅行記である。
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        2011/02/06 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      スリはするどこでする 続・外国遠足日記帖
      カテゴリー:地理、地誌、紀行
      2.0
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      • 岸田氏が海外旅行での出来事を綴る。

        前作に引き続き、悲しくなるほど読み進めるのが辛い。

        岸田氏の超個人的な感想の羅列でほとんどが埋め尽くされている。

        彼女が著名人で有り、そこにファンは存在するという前提においては意味を感じなくは無いものの、彼女のファンで無い人間にとっては、本当に読み進めるのが辛い。

        前作は岡田眞澄氏のエピソードなど、旅に同行しているビッグネームの話でまだ多少興味を繋ぐことが出来たのだが、本作に至っては、その機会も提供されない。

        これまで気が付かなかったのだが、前作そして本作のサブタイトルは「外国遠足日記帖」となっていた。

        他人の日記を見る場合を考えてみたが、その人に対して興味が持てない場合、絶対に読みたくはならないと思う。

        従って、著者が自分に興味が有る人だけに向けて発信していると考えるなら、むしろ読み手で有る自分が受信方法を誤っていると考えられなくも無い。

        やっとの思いで読み終えた。読書という楽しみを苦しみに変える作品と言える。
        >> 続きを読む

        2012/09/12 by ice

      • コメント 5件
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