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浄土真宗の宗祖 親鸞聖人と その弟子達とのやりとりを題材にした戯曲です。 戯曲ですから台本形式なのですが、 特に違和感なくスラスラ読めます。 時代の古さも気になりません。 親鸞聖人の弟子 唯円が書いたとされる 歎異抄を下敷きにしているそうですが、 小難しいことは一切かかれていません。 浄土真宗のことは詳しく知りませんが、 「人を憎むな、自分を責めるな、すべて許して受け入れろ、 全部を仏様にゆだねるのだ」 といったことが ひたすら繰り返し平易に述べられています。 そんな親鸞聖人の教えを上手に受け止められず、 聖人の実の息子や とてもかわいがっている弟子が 生きていく悩みに打ちのめされているエピソードが物語の中心であり、 親鸞聖人自身も往生を迎える最後の場面まで 葛藤をもっていたことが描かれています。 発表当時(大正のころ)には大ベストセラーになったそうですが、 今読んでも考えさせられるところのある作品です。 >> 続きを読む
2018/08/29 by kengo
親鸞と周囲の人間との会話から仏教の心を知る。心に平安が欲しい時などにヒントをもらえる。自分の中で評価が2つに割れた。評価が高かった部分は、本作品のコンセプト。一般人にはわかり難い概念を平易に解説することで世の中に知らしめる作品は存在価値が高いと常々思っているが、本作品は仏教という概念を親鸞の口を借りることで説明している。更に脚本形式のような形態であるのも、平易度を増すのに貢献しているのだと思われる。評価が低かった部分は、「それでは解決にならない」解決策に終始している点。・問題が発生した→祈りなさい。・心が乱れる→祈りなさい。・悔い改めたい→祈りなさい。宗教というものが「祈りなさい」「許しなさい」というものなのだと思うので著者を攻めるのは酷な気もするが、現代社会でこれを履行していては能動性に欠けるダメ社員になってしまいそうな気がする。とはいえ、うつ病で苦しむ方も多い社会では、むしろ、これくらいの概念の方が受け入れられるのかもしれない。現代社会では信仰と言動を使い分ける必要が有るように思う。 >> 続きを読む
2007/02/03 by ice
【倉田百三】(クラタヒャクゾウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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