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三浦綾子

著者情報
著者名:三浦綾子
みうらあやこ
ミウラアヤコ
生年~没年:1922~1999

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このランキングは1日1回更新されます。
      塩狩峠
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
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      • とにかく自分には世界観がきれい過ぎてその部分に関しては最後まで馴染めないでいた。
        でも後半、特に最終章は正直激しく心揺さぶられた。
        この小説を読んで痛切に思ったこと、それは自分は絶対キリスト教徒にはなれないということかな。
        右の頬を殴られたら相手の頭蓋骨が陥没するほど殴り返してやるのが生きてく術だと強く考えるタイプなので。
        >> 続きを読む

        2019/04/05 by キトー戦士

    • 他11人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      氷点
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
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      • 面白かった。

        特に前半の惹き込み方は天才的。
        後半少し冗長になったのが惜しい。


        才能を感じたのは、対比的な書き分けが余りに巧いところ。

        例えば随所に盛り込まれる読者への揺さぶり。

        会話マーク(「」)があるのに声に出していない声、
        正しさを誓った1行後に醜い内面心理を湧き起らせるところ、等々。

        いちど光を見せてから急に暗転するといえばオーソドックスだが、この光が余りに鮮やか。
        結局このコントラストの技法に長けた人が少ないから、巷間の小説は一語一語に陳腐か空疎な単語を並べざるを得ない。
        この「氷点」では、そうした灰汁の強い単語は一切用いられておらず、抑揚は全てコントラストの中で描かれている。
        これが凄い。

        また、男女の書き分けの対比も凄い。

        男性性と女性性の書きわけを一人の作家が行った例は今まで見たことが無い。

        太宰の斜陽も三島の美徳のゆらめきも、女性が語り過ぎている。
        結局、筆者の男性性が主人公に投影されてしまっている。

        逆に、山崎豊子などは、悩む男は多く出るものの、その登場人物自体に語らせる内面描写は短い。
        向田邦子なども同様と思う。


        男性が悩み、女性は悩まないということではなく、
        いずれも悩み、すぐに気持ちは反転しうるのだが、要はその悩み方、に性差があると思っている。

        ゲーテの若きウェルテルのように愚にもつかない悩みを延々と延々と続けること。
        これは女性には少ないでしょう。
        女性のそれは言葉が短くどんどん進む感じ。
        あれかこれかはたまたそれか、ではなく、これよこれ、と。
        後悔するときも、あああれだったかやはり、しかしそうはいっても・・・、ではなく、やっぱりそっちだったわ、と。


        冷静と情熱の間で、別冊にして両方の性から眺め直すという試みがあったけれど、それを三浦綾子は一人で成し挙げた形。
        高い知性が無いと無理でしょう。脱帽しました。


        以下、残念だった点。

        妻の内面性が深化しないため、陳腐なレベルで硬直し、結果、下巻は冗長にならざるを得なかった。
        この点は山崎豊子の方が圧倒的に格上。山崎豊子は中核人物について、どれ程の悪であっても陳腐な心理分析にとどめないバランス観がある。


        子どもの内面描写が稚拙。もしかしたら筆者は子どもがいないのかもしれない。
        結果、前半、ナレーターの役割を果たした夫を引き継ぐ息子や娘が機能しないため作品が平凡に。


        落ちの主題と冒頭の主題のリンクが不明瞭。冒頭は敵を愛せるかという命題。最後は人間の原罪を容赦できるかという命題。作品の途中で敵とは何かという問いをもっと並べ、自らは常に自らの敵でもある、とかいった導きを行わないと、せっかく良い作品なのに完成度が今一ということで純文学ではなく大衆文学に位置されそうな気がする。

        つれづれ。
        >> 続きを読む

        2017/08/18 by フッフール

    • 他2人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      氷点
      カテゴリー:小説、物語
      2.7
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      • 定番中の定番作品なのであまり期待しないで読み始めたのだがストーリー展開に魅了されてはまってしまった。小説の真骨頂。キリスト教の原罪とは何なのであろうか・・。 >> 続きを読む

        2019/02/22 by Mura_P

    • 他1人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      氷点
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
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      • 人の心の裏側を見透かした様に書ききっている、凄い作品。また何十年も前の作品とは思えないほど色あせていない。 >> 続きを読む

        2012/03/21 by miich

    • 他1人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      母
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 3月6日(日)午後
        BOOK OFFで
        108円で買ってきた

        2016/03/07 by 孝志 松元

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      新約聖書入門 心の糧を求める人へ
      3.5
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      • 私は信者ではないのですが,キリスト教を知っておきたかったので読みました。

        入門書なのでしょうがないのですが,重要なところを抜粋している形なので,全体の概要を知るのには不向きかもしれません。

        読んでて思うのは,西洋の自己啓発本や心理学の本などは全て聖書の影響を多かれ少なかれ受けているのだろうなということです。聖書を読んでからこのような本を読むとまた違った見方ができるのかもしれません。

        また,宗教画が好きなのですが,聖書を読んでいないと書かれている情景やすごさが十分に伝わっていなかったのかなとも思いました。

        本書は聖書を開設するような本なのですが,読んでみると自分では実践できていないがすべきであろう要素がいっぱい詰まっていました。特に人間関係に関してなどはやはり文字通り,「バイブル」なのかもしれません。
        >> 続きを読む

        2015/05/31 by さりー

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      氷点
      カテゴリー:小説、物語
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      • 前作の弊が増している。

        2015/10/14 by aaa

    • 3人が本棚登録しています
      雪のアルバム
      カテゴリー:小説、物語
      1.0
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      • 恵まれない環境で生きていかなければならない主人公の前に、あらわれた一人の少年。
        の少年との出会いで主人公がどう変わっていくのか、子供のころの話は引き込まれました。

        でも後半になるにつれキリスト教の教えが占めるようになり悪くは無いのですが聖書を読んでいるような・・・
        >> 続きを読む

        2014/08/12 by Nao

      • コメント 2件
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      銃口
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 予備知識なしで読んでます。
        これがどんな物語なのか、氏がどういう作風を持っているのか、全く手さぐりで恐る恐るページを捲っていました。
        なので上巻の前半は何を期待して読むべきかも分からず、取り敢えず文字を消化するだけという体になっていましたが、竜太が成人になってからは俄然面白くなってきましたね。
        というか所謂フラグが立ちまくっていて、徐々に嫌な予感しかしないという感じに。
        長年想いを寄せていた娘と婚約し、3年後に一人前になったら結婚しましょうなんて、とんでもないフラグを立ててくれたものです。
        下巻は一気読みの予感が。
        >> 続きを読む

        2014/12/11 by 豚山田

      • コメント 1件
    • 4人が本棚登録しています
      銃口
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 作者の怒りが透けて見える様でした。
        教師を一生の仕事と志す主人公は、しかし戦時中の言論統制に巻き込まれて職を失い、失意の中で唯一の希望だった結婚もその直前に召集令状を受けたために叶わなくなります。
        思想教育と言論弾圧の愚かさ、一人の人間が国家に自由を奪われることの理不尽さに翻弄される主人公は、それでも人として誠実であることを貫き通そうとしますが、その姿勢こそが、どこか間違った世の中に対する精一杯の抗議と抵抗だったようにも。
        非常に真に迫る物語でした。
        作中「恩を返したと思うことが最大の忘恩だ」という言葉が印象的。
        >> 続きを読む

        2014/12/14 by 豚山田

      • コメント 2件
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【三浦綾子】(ミウラアヤコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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