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宮沢賢治

著者情報
著者名:宮沢賢治
みやざわけんじ
ミヤザワケンジ
生年~没年:1896~1933

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      注文の多い料理店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 3月中に間に合いませんでした。。

        どこかで読んだ記憶がありましたが(教科書?)、すっかり内容を忘れていました。

        「銀河鉄道の夜」を読んだ時はふわふわして、名作なのにわからん、難しい!と感じましたが、今回は示唆に富んでいるような気はしますが、話自体はシンプルでけっこう楽しかったです。

        大人にとっては色々な解釈がある深い話。
        子供にとってはきっと、ちょっと奇妙な面白いお話。
        みたいな感じで色々な顔を持った話のような気がします。

        特に「注文の多い料理店」は「めでたしめでたし♪」のハッピーエンドではなくて、不気味な話ですが、それがいまだに子供にも大人にも読まれているのは、やっぱり魅力があるからなんだろうなぁ。

        4月の課題図書はちゃんと今月中に読み終わるように、がんばりまーす!
        >> 続きを読む

        2014/04/01 by ただひこ

      • コメント 5件
    • 他5人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      新編銀河鉄道の夜
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! fireman
      • ふと夜空の星を見上げたくなる、14の短編集。

        久々に読んだ宮沢賢治さん。
        一つ一つのお話を大切に読んでいきたい。そんな気持ちにさせてくれます。
        しかし解釈の難しいお話ばかりですね。
        宗教的な意味合いも含めると、理解したつもりでも本当は全く汲み取れていないのではないか、と思うことばかりでした。
        的外れなことを書いているかもしれませんが、自分が感じたことを記録していきます。
        だらだらと長くなってすみません。

        *双子の星
        天の川の西の岸。チュンセ童子とポウセ童子という双子のお星さまの住んでいる小さな水精のお宮があります。
        夜は空の星めぐりの歌に合せて、一晩銀笛を吹きます。

        大烏、蠍、彗星。それぞれに対する、双子の星の赦しと慈悲の心に考えさせられます。
        星空での出来事(海にも入りますが)なので、美しい描写が続きます。
        「あなた方もどうかますます立派にお光り下さいますように」
        相手が星なのでこのような言い回しになるのですが、思わずくすっと笑ってしまいました。

        *よだかの星
        みにくい鳥のよだか。
        名前を改めないとつかみ殺すと鷹におどされます。

        この短い物語の中に、苦難の人生、弱肉強食、宗教観、様々なものが詰め込まれていると感じました。

        *カイロ団長
        搾取する側のとのさまがえると、される側のあまがえる。
        王様の公正な命令のおかげでなんとかおさまりましたが、現実は首を切られるか死ぬまで労働を強いられるような気がします。
        現代社会にも置き換えることが可能なお話。
        あれ、カイロ団長のような人、いる気がするぞ・・・。
        悔悟のなみだをこぼす展開になることの方が少ないですよ。

        *黄いろのトマト
        ペムペルとネリの兄妹に起こったかわいそうな出来事を、剝製の雀蜂が語ります。
        これは子どものときに読んだ方が共感できそうです。
        あの頃感じた大人は、すごく大きく見えたから。

        *ひのきとひなげし
        美しくなりたいひなげしをだまそうとする悪魔の医者。
        夕方の空が暗くなっていく情景が良いですね。
        助けてもらったのに、ひのきに対して優しい言葉をかけられないのが女ってかんじがして嫌でした。

        *シグナルとシグナレス
        若様シグナルと、シグナレス(女性形接尾辞「-ess」を付けた造語)。
        身分違いの恋物語を路線の信号機でやってしまうのか。
        でも、ミスマッチなようで、なかなかロマンチックなんですよ。
        月の光が青白く雪を照らす。そんな情景がぴったりの恋人たちです。

        *マリヴロンと少女
        感想らしい感想が浮かばず。
        いつか再読します。

        *オツベルと象
        ある牛飼いがものがたる、オツベルが白象に過酷な労働を課す日々。

        なにより唐突なラスト一行に戸惑います。
        ―おや〔一字不明〕、川へはいっちゃいけないったら。
        これは何を指すのか。
        単純にオツベルと白象のお話が終えたタイミングで、牛が川へ入ろうとしたのを止めたのか。もっと深い意味があるのか。
        一つ疑問が出てくると、その前の
        ―「ああ、ありがとう。ほんとにぼくは助かったよ。」白象はさびしく笑ってそう言った。
        このときの白象の感情も気になってきます。
        自分が助けを求めたことで、オツベルが死ぬことになってしまった後悔・・・なんて。

        *猫の事務所
        軽便鉄道停車場ちかくにある猫の第六事務所。
        いつもからだが煤だらけのかま猫は、ほかの猫に嫌われています。

        またもラスト一行に考えさせられます。
        「半分獅子に同感」とは、ひどい職場なのでしょうがないと思う反面、事務所を廃止にされたら生活が困るということでしょうか。
        もっと深い意味があるような気もしますが。
        こんな職場、実際にありそうですね。獅子のような人はいないけど。

        *北守将軍と三人兄弟の医者
        今までのお話とは雰囲気がガラッと変わります。
        兄弟三人の医者と、ソン将軍の帰還。
        それぞれの医者が得意分野で、文字通り人馬一体となってしまった将軍の体を軽くします。

        中国のどこかの時代のお話。
        軍歌が「唐詩選」ということは、そこから得たイメージなのでしょうか。
        おもしろかったです。

        *銀河鉄道の夜
        星々の美しさと、物悲しさと。
        一度では足りなかったので二度読み。

        氷山にぶつかった船に乗っていた子たちを見て、カムパネルラの身に起こったことを察しました。
        貧困により苛めにあうジョバンニと、友を救おうとして亡くなったカムパネルラの旅は、様々な想いをのせて銀河をめぐっていきます。
        双子のお星さまや彗星のお話も出てきます。

        *セロ弾きのゴーシュ
        ゴーシュは町の活動写真感でセロを弾く係り。
        仲間の楽手の中で一番下手で、いつも楽長に怒鳴られます。
        音楽団では小さくなっているゴーシュですが、来客には大きな態度。相手が変わるとそんなに違うのか、と少し呆れました。
        ねこ、かっこう、狸の子、野鼠のお母さんと接するうちに、音楽を学んでいく過程が楽しいお話です。

        *飢餓陣営
        宮沢さんが書いた戯曲。
        飢餓により全滅寸前の軍隊が描かれています。
        バナナン大将を称えつつ、部下に勲章を食べさす特務曹長役をやってみたい。

        *ビジテリアン大祭
        ビジテリアンと反ビジテリアンが議論を重ねます。
        難解な言葉が多く非常にやっかいなお話ですが、それぞれの主張がテンポよく進んでいきます。
        残念なことに、あまり理解できませんでしたが・・・。
        >> 続きを読む

        2016/08/30 by あすか

      • コメント 10件
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      注文の多い料理店
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 子どもの頃に読んでとても印象に残っている一冊。
        それまで子どもが好きそうな
        楽しい、みんな仲良くよかったね!的な絵本が多かったので
        初めてこれを読んだとき衝撃を受けたのを覚えています。

        怖いというよりも、面白いの一言。
        この本を面白いと形容してしまう小学生の私の
        精神はどうだったんだろう?
        今でも変わらず面白いと思ってしまうんだけれど。
        「面白い」という表現が適切なのかはわかりませんが。

        「あれ?なんだか変だぞ?もしかして。。。」
        と思いながら読み進めて、うわあああ!みたいな。
        それがとても心揺さぶられて、惹かれて、
        今の好きな本やジャンルにも影響を及ぼしている気がします。

        久しぶりに読み返してみたら、
        やっぱり良かった。


        おかしいと思いながらも
        自分たちで正当化する理由をあれこれ見つけて
        信じ込んでいく様も興味深かったです。
        どうして私たちは何もかも自分の都合のいいように解釈し、
        自分の行動に対して理由をつけていくんでしょうね。
        >> 続きを読む

        2014/01/23 by Rie

      • コメント 4件
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      注文の多い料理店 イ-ハト-ヴ童話集
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • さすがです、宮沢賢治。
        恐ろしくて、風刺がきいていて、それでいてこっけいで。
        ファンタジーと呼ぶには言葉が軽すぎるよう。

        宮沢賢治の表現は、わかりにくいところもあります。でも、この本は、どちらかというとすっと、入っていきやすく感じました。

        以前にも、確か読んだことはありましたが、また時を経て、読み返してみると、その不思議な世界にひとっ飛び、させてくれます。
        >> 続きを読む

        2014/03/10 by ヒカル

      • コメント 5件
    • 2人が本棚登録しています
      雨ニモマケズ
      カテゴリー:詩歌
      4.0
      いいね!
      • 雨ニモマケズ風ニモマケズ
        雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ…

        誰もが知っている、あの有名な詩に司修さんの絵が付きました。

        司修さんは、画家であり小説家でもあります。
        以前、読書ログでご紹介した「100万羽のハト」という本の作者「つかさおさむ」さんです。

        司修さんは賢治の童話を数多く絵本に描いています。

        この「雨にもマケズ」も『子どもの本の偕成社』から出ていますが、
        そもそも童話ではありませんし、お子様イメージの絵本ではありません。

        人生を謳った詩にアートなイラストがついているという雰囲気で、
        線描で動物をモチーフに描かれたシュールな、もしくはユーモラスな絵は、
        むしろ大人が見て味のある絵ではないかと思います。

        手元において眺めるほど親しみが湧くような絵本といえるでしょう。

        ワンフレーズのことばに対して1枚の絵が添えられていますが、
        その絵の中には賢治の言葉が文字で書きこまれていて、
        この詩のために書かれた絵なのだということが伝わってきます。

        9・11の思いを反映した作品でもあるのかな。と思える部分も見られました。

        名作を漫画にしたり絵本にしたりは、最近ちょっとしたブームなのか、よく見かけます。
        けれど絵が好みでない場合、がっかりすることもあります。
        作家本人が選んだ画家とのコラボなら、よいでしょう。
        けれど、漱石さんの絵本などを見た限りではアートすぎて作家の色、主張が強すぎました。
        画家のファンの方ならもちろんOKですよ。

        けれど初読の方には薦めたくないですね。
        読書の「想像する」という楽しみを奪ってしまう気さえしました。

        この絵本は、その点、合格だと思います。

        詩が人物や情景をえがくものではなくて、メッセージなので、
        いくらでも自由に表現する余地があると思うのです。

        こどもにとっては、絵本になったことで、この有名な詩の全部を読むきっかけになるでしょう。
        こどもと大人どちらにもお勧めできる一冊だと思います。


        表紙にもなっている猫の絵は特に印象に残ります。

        賢治の作品を絵にした場合、猫のイメージが合うように思えるのは、
        ますむらひろしさんのせいかもしれません。
        山猫が出てくる作品の印象が強烈なのはもちろん一番の要因でしょう。

        でも、賢治は「猫が嫌いだった」という説を読んだことがあるんです。
        本当だとしたら、とっても意外なんですけれど…。

        【おまけ】
        コピーして塗り絵にするのもお勧めですよ♪
        (これ、司さん本人のご提案らしいです)
        >> 続きを読む

        2013/09/12 by 月うさぎ

      • コメント 16件
    • 3人が本棚登録しています
      猫の事務所
      3.5
      いいね!
      • この作品をどう解釈すればいいのだろう。

        宮澤賢治の原作なのだけれど、単純に言えば、「いじめ」がテーマの作品である。

        竃猫(かまねこ)という、かまど中で寝るのでやや汚れている、色が違う主人公の猫が、他の猫たちから職場の事務所でいじめられる。
        ラストでは、獅子が突然現れ、竃猫へのいじめを怒り、事務所を解散させるところで終っている。

        いろんな解釈があるようで、この獅子を宮澤賢治が信仰していた法華経と結びつける解釈もあるようである。

        私は、昭和初期の歴史背景で言うならば、竃猫が農民や労働者で、他の猫が支配エリート層とその協力層で、獅子は天皇で、二二六事件みたいな錦旗革命、つまり上からの革命を望んでいるメタファーなのかなぁとも思った。
        ラストの「半分獅子に同感です」という作者のひとりごとは、半分ぐらいはそうした動きに共感していたという宮澤賢治の心情を現わしていたのではないかと思えた。
        実際、宮澤賢治は国柱会という、石原莞爾らが属していたのと同じ、国家主義的な日蓮宗の団体の熱心な信者だった。

        もちろん、そこまで大きな背景を考えなくても、単純に、当時(今もかもしれないが)によく見られた、職場や世間における、弱いものがいじめられ、強いものたちが残酷な醜い振る舞いをするということを、ただ描いたのかもしれない。

        ただ、ひっかかるのは、ラストの「半分同感」ということである。
        つまり、獅子による事務所の解散に、作者は半分同感でしかない。

        できれば事務所内部で問題の解決がつければよかったのに、という意味かもしれない。
        あるいは、この作品の最初の草稿で、登場人物のみんながかわいそうだという意味の文章でラストが結ばれているそうなので、竃猫のみならずこのような心ないいじめをしている他の猫もまたかわいそうな存在であるという視点から、半分同感という表現になっているのかもしれない。

        竃猫だけでなく、他の猫も含めて、被害者も加害者もともにかわいそうだという意味で、事務所の解散は「半分同感」だとすれば、それでは、他にどのような解決方法があるのかという疑問も生じる。

        この釈然としない、いろいろ考えさせるところが、この作品の面白いところなのかもしれない。

        それになにより、この絵本は、黒井健さんの絵がすばらしかった。
        よくこの作品を、このように素晴らしい絵本に仕上げたものだと思う。

        単純に言えることは、自分たち自身の身も滅ぼすかもしれない、元も子もないことなのだから、いじめなどはやめておきなさい、というのが、宮澤賢治のメッセージだったのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2013/02/10 by atsushi

      • コメント 9件
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      雁の童子
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 宮澤賢治の『雁の童子』を絵本にしたもの。

        恥ずかしながら、私はこの絵本を読むまで、きちんとこの作品を読んだことがなかった。
        本当に不思議な、深く心にのこる作品と思う。

        そういえば、ふと、昔、ある私にとってとても大切な、今は先立った人が、『雁の童子』を読んだという話をしていて、どんな話?とたずねると、『雁の童子の話』と答えていたのを思い出した。
        たしかに、そうとしか説明しようのない、不思議な話だと思う。

        なつかしさと、あと不思議な清澄さと美しさで、胸がいっぱいになる作品だった。
        >> 続きを読む

        2014/04/06 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      注文の多い料理店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 宮沢賢治というと何の作品を思い浮かべるでしょうか?
        『銀河鉄道の夜』?『セロひきのゴーシュ』?
        映画になったり歌のタイトルになったりしていますから、当然これが代表作。と思うでしょう?
        でも違うんですよ。
        これらは本にならないのみならず、未発表作品だったんです。
        (また「銀河鉄道の夜」は未完成作品です)


        『注文の多い料理店』「イーハトヴ童話」

        宮沢賢治が生前に出版したのはこの童話集ただ一冊が完成作品でした。
        そして、この『角川版』は、賢治が編纂して出版した童話集の復刻版なのです。
        ほぼ自費出版となり全く売れなかった初版本。
        装幀は当時の基準からすると高価で豪華。
        岩手在住の図画教師の菊池武雄氏が描いた挿絵がついていました。
        この本では菊池氏の挿絵も復刻しているのです。
        ですから、賢治のことをまじめに知ろうと考えるなら、
        この一冊をまず手に取るのがいいかもしれませんね。

        私のすきな「どんぐりと山猫」も「注文の多い料理店」も、初期作品であったことがわかりました。

        「かしわばやしの夜」にはすでに「風はどうどう どっどどどどどう」のように
        「風の又三郎」に出てくることばの原型が見て取れます。
        しかもこれってちょっと不思議の国のアリスの奇妙な世界観がある作品ですよ。

        現代仮名遣いになっているので読みやすいですし。
        初めて読むのであれば、私は角川をお勧めします。


        収録作品は『序』及び9作品。
        『序』
        『どんぐりと山猫』
        『狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)』
        『注文の多い料理店』
        『烏の北斗七星』
        『水仙月の四日』
        『山男の四月』
        『かしわばやしの夜』
        『月夜のでんしんばしら』
        『鹿踊りのはじまり』

        『序』は、自らの創作姿勢と生き方について述べており、
        書名には「イーハトヴ童話」という副題がついています。

        本当は12冊のシリーズものにしたかったらしいのですね。

        賢治は早逝しましたので、生前発表された作品は以上の9作に、雑誌掲載された『雪渡り』のみだったそうです。

        けれど時代を越えて童話が読み継がれ、愛されているのは、
        ここに日本人の心に響くことばや自然があるからでしょう。

        イーハトヴとは、彼の故郷の岩手県にある「想像上の理想郷」です。
        物語の舞台は小岩井農場の周辺エリアです。
        賢治の世界を訪ねに岩手県に行ってみるのもちょっと素敵ですね。
        >> 続きを読む

        2014/03/31 by 月うさぎ

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    • 1人が本棚登録しています
      改編風の又三郎 ガラスのマント (角川文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 「マグノリアの木」のみ読了。

        超短編と言うことも有るのかも知れないが、全くと言って良いほどわからなかった。

        短めの名作や文豪の作品を読んじゃおう作戦の一環。

        愛して止まないグイン・サーガで、準主役のイシュトヴァーンの若かりし頃の冒険行を描く、外伝9巻に「マグノリアの海賊」と言う作品が有る。
        確か、その作品でも「マグノリア」は花の名前だったが、実在する花だとは知らなかった。
        その作品の印象が極めて良いため、期待大の状態で読み始めた。

        しかし、難解。

        つらつらと読んでいる内に終わってしまうほど短い上に、ストーリーと呼べるほどの展開もない。

        何か哲学的な雰囲気は感じたものの、その方面を苦手としているからかも分からないが、あまりピンとは来なかった。

        善悪とか宗教さえも感じる不思議な作品だった。宮澤賢治に難解さを感じたことは無かったが、いろいろな作品が有ると言うことか。
        >> 続きを読む

        2013/08/27 by ice

      • コメント 9件
    • 2人が本棚登録しています
      銀河鉄道の夜
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 父が宮沢賢治は大人になってからのほうがおもしろいとあった
        大学院の先輩も学部時代には宮沢賢治を研究していたらしい
        久しぶりに私も宮沢賢治を読んだ。
        星に囲まれた世界を行く物語のはずなのに
        私の中ではずっと夜の花畑を静かに走っているような気分だった。
        花畑で寝てしまって花の香りに酔って見た夢のよう
        >> 続きを読む

        2014/04/30 by kotori

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      セロ弾きのゴーシュ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 宮沢賢治の作品は、もちろん読んだことがある。
        改めて、藤城さんの影絵と組み合わさると、伝わってくるものが何倍にも拡がりを帯びてくる。
        影絵だからこそ伝わるもの、余計なものをそぎ落とした分だけ、想像が拡がる。
        とにかく、目一杯取り組むことの結果ということだな。
        >> 続きを読む

        2014/07/16 by けんとまん

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      ポラ-ノの広場
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • さすが自然に囲まれて育った宮沢賢治、どの童話も自然が豊かに描かれている。
        しかし私はそれを十分に想像できない。それは自然の少ない都会で暮らし、自然を十分に見たことがないせいなんだろう。なんともやるせない気持ちになる。
        それに彼は鉱物も研究していたようで、鉱物やそれに関連する言い回しがよく出てくる。
        登場人物は人間だったりばけものだったり動物、植物とさまざまである。
        すべての感想を書くと長くなるので、ここでは題名にもなっているポラーノの広場と銀河鉄道の夜の感想を書こうと思う。

        博物局で働いている主人公のレオーノキューストが、モリーオ市で出会った17歳のファゼーロと20歳のミーロと出会い、2人が探している伝説の場所「ポラーノの広場」を一緒になって探しに行くストーリー。
        ファゼーロとミーロは青年でありながら伝説の場所を夢見てそれを探している。今じゃそんな伝説なんて、とくに青年であれば、そんなもの全然信じないだろう。実際の青年はもっと現実的なはずだと思っている(悪い意味でさとり世代?)。
        主人公のレオーノも半信半疑でその場所を探す。
        このレオーノとファゼーロとミーロの関係は私にあるカタルシスをもたらしてくれる。

        それは伝説を信じ夢見て探す情熱的で健気な青年ファゼーロとミーロ、その二人の後ろをついていきながらしっかり見守る保護者的な主人公。
        それは今日のマンガやアニメやドラマなどでよく見るスカした、ひねくれた、妙に気取った、いわゆる“盛った”男性ではなく、等身大の素直な男性を描いている。その素直さが私の心の奥に染み込みカタルシスをもたらしてくれる。本来の人間関係はこうあるべきだと私は思っている。
        ファゼーロとミーロを大事に思い守る主人公の安心感と不安感。私は二重の気持ちを主人公に感じた。


        銀河鉄道の夜は、この本に収録されているのは第三次稿である。一般的に知られている完成形は第四次稿のものである。
        第三次稿と第四次稿(以下完成形)の大きな違いは結末にある。第三次稿ではブルガニロ博士という主人公ジョバンニをはっきり導いてくれる存在がいるが、完成形にはブルガニロ博士はまったくいなくなっている。
        第三次稿では状況をもうすこし詳しく描いているので完成形よりちょっと長い気がする。
        しかしこの第三次稿を修正して完成形にした宮沢賢治の判断はさすがだと思う。完成形で詳しい状況やブルガニロ博士を削ったことでもっと物語が抽象的になり、ジョバンニの不安と世界観の神秘さは増す。特に結末の大きな違いがそれをあらわしている。
        それにしても、やはり銀河鉄道の夜は第三次稿でもその神秘さは大きなものだ。宮沢賢治作品の中でこの作品が私の心を最もふるわせる。


        新潮文庫から出ている宮沢賢治の本は全て読んだので、今度はちくま文庫から出ている全集を読もうと思う。
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        2015/06/26 by Nanna

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      なめとこ山のくま
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 欧米と日本との対比において狩猟民族は農耕民族より獰猛だという文脈で語られることがある。逆にイヌイットやネイティブアメリカンなどを引き合いにして狩猟民族の方が穏やかだという言説もある。
        どちらにしてもそんなに単純な一般化ができるわけがないだろうが、「穏やか」さを作り出す要素を知ることができたらいいなと思う。
        そんな訳で、狩猟における狩るもの狩られるものの関係性を描いた名作を読んでみることに。

        主人公である猟師の小十郎は、熊と心を通わせるほどの熊取りの名人であり、であるが故にその行為自体に罪や業を感じている。
        業を背負った仕事で生計を立てる小十郎に対し、町の荒物屋はほとんど蔑んだような接し方をし、不当な値で熊を買い取るといった関係性を築いている。
        その後、熊との交流の極致のような体験を経て、生まれて初めて狩りの儀式を行うのが嫌だと思った日に、小十郎は熊に殺され、熊に祀られて生涯を終える。

        とても宗教性の高いこのお話は平等というか関係性のフェアさについて考えさせられる。

        人間側の主観に過ぎないといえばそれまでだが、熊に殺されることを厭わない状態で行う狩りは、交換可能性を担保として心的にはピュアな状態を作れるだろう。また、熊の命を奪った自分が荒物屋に何をされても文句を言える筋合いではないというバランスの取り方もありうるだろう。
        これはルール通りにことを成せば罪は存在しないという発想を超えて、ルール自体に罪がセットされているようなものである。
        そしてまた、小十郎を殺したくなかったと熊が語っているところから、この罪や業を熊も背負っている世界観が見えてくる。

        宮沢賢治は法華経を信仰していたと言われている。
        法華経には少しバイアスがかかった見方をしてしまう自分がいるが、こんな悲しさを包括するような生命へのフラットな視点を持ちうるなら、やはりすごいものなのだろうと思う。

        読了後、星野道夫を思い出し、その死への解釈の幅が広がった。
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        2012/01/25 by Pettonton

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      よだかの星
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 宮沢賢治の作品はあまり読んでいませんが、この作品は悲しく苦しい内容でした。

        その容姿がために、他の鳥達から疎まれさげすまされ、挙句生命の存在価値まで奪われるように…。

        またそんな自分も生きる為の餌として、他の虫達の命を奪っていることに気付き…。

        大人社会にも子供社会にも同じ様な思いをし、大きな悩みを抱えている人が沢山いる。
        でもよだかの様に青白い光となって輝き続ける…、というのは本当の輝きでは無く、心が痛むものでした。
        こんな悲しみは無くなって皆が思い合える世の中であってほしいものです。
        >> 続きを読む

        2014/06/12 by kumahachi

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      宮沢賢治全集
      カテゴリー:作品集
      4.0
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      • 「注文の多い料理店」のみ読了。

        オチを知っていたにも関わらず十分面白かった。名作と呼ばれるものはこういうものなのかも知れない。

        超有名な作品なので、あらすじは知っていたが、ちゃんと読むのは今回が初めてだと思う。

        このタイトルを最初に耳にしたのは、地元で同名の居酒屋に行った時だったように記憶している。

        柱と言う柱に、

        「壺の中のクリームを顔や手足にすつかり塗つてください。」

        とか

        「料理はもうすぐできます。十五分とお待たせはいたしません。すぐたべられます。
        早くあなたのアタマに瓶の中の香水をよく振りかけてください。」

        などと言う作品に登場する貼り紙が貼って有るのが内装の特徴だった。
        一緒に行った知人にあらすじを説明されて、なるほどー!と思ったのがやはり最初だと思う。

        2人の猟師のどこかユーモラスな反応や、ビジュアルに訴えて来るような文章を見て、小説なのに絵本を読んでいるかのような錯覚をしている自分に気付いた。

        こんなに短い作品なら、もっと早く読めば良かったと思う。短めの名作を重点的に爆撃してみようかと思い始めた。
        >> 続きを読む

        2013/08/07 by ice

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      シグナルとシグナレス
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • コナン・ドイルのシャーロック・ホームズのシリーズほどではないが、宮沢賢治の童話にも、アラウンド恋愛や恋愛ずばりに関わるものはあまりないので、失恋直後などで、そういう話題は避けたいときにも、読んでだいじょうぶです。

        が、シグナルとシグナレスには要注意です。すばり、だよね。
        >> 続きを読む

        2016/05/20 by まるち

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      銀河鉄道の夜
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 前に王様のブランチで紹介されていて、ずっと欲しかった本。ビーズやスパンコールを使ったイラストレーションがとても魅力的で、ジョバンニたちが見た銀河鉄道の世界を体感できた。特に「ずっと一緒に行こうねえ」のシーンは、綺麗で哀しくて泣いてしまった。本当の幸いとは何なんだろう。 >> 続きを読む

        2014/12/30 by 花緑青

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