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宮沢賢治

著者情報
著者名:宮沢賢治
みやざわけんじ
ミヤザワケンジ
生年~没年:1896~1933

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      注文の多い料理店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 3月中に間に合いませんでした。。

        どこかで読んだ記憶がありましたが(教科書?)、すっかり内容を忘れていました。

        「銀河鉄道の夜」を読んだ時はふわふわして、名作なのにわからん、難しい!と感じましたが、今回は示唆に富んでいるような気はしますが、話自体はシンプルでけっこう楽しかったです。

        大人にとっては色々な解釈がある深い話。
        子供にとってはきっと、ちょっと奇妙な面白いお話。
        みたいな感じで色々な顔を持った話のような気がします。

        特に「注文の多い料理店」は「めでたしめでたし♪」のハッピーエンドではなくて、不気味な話ですが、それがいまだに子供にも大人にも読まれているのは、やっぱり魅力があるからなんだろうなぁ。

        4月の課題図書はちゃんと今月中に読み終わるように、がんばりまーす!
        >> 続きを読む

        2014/04/01 by ただひこ

      • コメント 5件
    • 他5人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      新編銀河鉄道の夜
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! fireman
      •  たぶん三回目。
         メッセージは相変わらず読み取れないが、宮沢賢治の言葉の持つ映像喚起力には特殊な魅力があり、『銀河鉄道の夜』にはそれが顕著にあらわれているように感じる。例として挙げるなら、銀河を流れる見えない水の表現や、リンゴの皮が地面に落ちる前に溶けていく描写など。
         
         方言を多用したタイプの宮沢賢治作品は読みにくく、個人的には方言は彼の特異なイメージを味わう妨げにしかなっていないと思っている(宮沢っち、スマン)のだが、この作品は方言が使われていないぶんすんなり入れる。
        >> 続きを読む

        2020/01/13 by Miya

    • 他4人がレビュー登録、 41人が本棚登録しています
      猫の事務所
      3.7
      いいね!
      • 猫の絵本をもらってたので
        にゃんにゃんにゃ~ん(=^・^=)と猫の日に読んだんだけど……!!

        竈の煤にまみれて眠るしか出来きないかま猫さん
        こればっかりは仕方がないんだけど
        見た目がアレだということで
        才能があり優秀なのに
        仲間からイジメられる存在
        本人は仲良くしようと努力するけれど…


        絵本なのに緊張感


        ( ̄◇ ̄;)エッ……これで終わり!?と思ったんだけど
        絵本だからなぁ
        でも、かま猫さんのその先がどうなるのか知りたかった
        なんて言うか…
        なんと言ったらいいか?
        心が苦しくなると言うか
        物悲しいと言うか…

        絵本でこんな気持ちにさせられるとは…恐るべし宮沢賢治!!





        親切って巡り巡って自分に返ってくるけど
        意地悪もまた巡り巡って自分に返ってくるんだなぁ…と、
        それが獅子さんの決断
        みんながあたふたする存在なんだろうね。
        >> 続きを読む

        2021/02/22 by あんコ

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      注文の多い料理店
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 子どもの頃に読んでとても印象に残っている一冊。
        それまで子どもが好きそうな
        楽しい、みんな仲良くよかったね!的な絵本が多かったので
        初めてこれを読んだとき衝撃を受けたのを覚えています。

        怖いというよりも、面白いの一言。
        この本を面白いと形容してしまう小学生の私の
        精神はどうだったんだろう?
        今でも変わらず面白いと思ってしまうんだけれど。
        「面白い」という表現が適切なのかはわかりませんが。

        「あれ?なんだか変だぞ?もしかして。。。」
        と思いながら読み進めて、うわあああ!みたいな。
        それがとても心揺さぶられて、惹かれて、
        今の好きな本やジャンルにも影響を及ぼしている気がします。

        久しぶりに読み返してみたら、
        やっぱり良かった。


        おかしいと思いながらも
        自分たちで正当化する理由をあれこれ見つけて
        信じ込んでいく様も興味深かったです。
        どうして私たちは何もかも自分の都合のいいように解釈し、
        自分の行動に対して理由をつけていくんでしょうね。
        >> 続きを読む

        2014/01/23 by Rie

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      注文の多い料理店 イ-ハト-ヴ童話集
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • さすがです、宮沢賢治。
        恐ろしくて、風刺がきいていて、それでいてこっけいで。
        ファンタジーと呼ぶには言葉が軽すぎるよう。

        宮沢賢治の表現は、わかりにくいところもあります。でも、この本は、どちらかというとすっと、入っていきやすく感じました。

        以前にも、確か読んだことはありましたが、また時を経て、読み返してみると、その不思議な世界にひとっ飛び、させてくれます。
        >> 続きを読む

        2014/03/10 by ヒカル

      • コメント 5件
    • 2人が本棚登録しています
      銀河鉄道の夜
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 宮沢賢治さんの作品は、暗いものが多く、あまり好んで読みませんが、唯一『銀河鉄道の夜』は何度も読み直したくなります。

        私もクリスチャンです。この作品で出てきた神様のことや空遥か彼方にある美しい国のことも分かる気がします。
        ジョバンニが自分の弱さに向き合い、犠牲になってもみんなの為になろうと決心する気持ちも。
        一人ぼっちが長いため、ジョバンニも友情に飢えていたのでしょう。
        弱い心は、「自分の足で歩く」よりも、支えてもらえる仲間に頼りながら進むことを望んでいたでしょう。
        でも結局人生は人それぞれの旅。自分歩き続けなければなりません。
        その歩みが誰かに希望を運ぶように。
        その道程の先に、夢みた幸せがありますように。
        >> 続きを読む

        2017/09/01 by Moffy

    • 1人が本棚登録しています
      銀河鉄道の夜 他十四篇
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!

      • 素晴らしかった。
        天才としか言いようがない。
        幽冥の境をこれほど生き生きと描く作品は、めったにない。

        今回読んでいて気づいたのは、ところどころ原稿に欠けがあり、「…(この間原稿五枚ナシ)…」といった部分がしばしばあることである。
        なんとも惜しまれる。
        どのような内容が欠けた部分にはあったのだろうか。

        小さい頃、藤城清治の版画絵本の銀河鉄道の夜は小さい頃繰り返し読んでいた。
        また、猫のキャラで描かれたアニメ映画版も小さい時に見て感動した。
        また、若い時に何度か何かの版で文章の作品としても読んだような気がする。
        しかし、岩波文庫版をきちんと読んだのは初めてだったし、いずれにしろとても久しぶりに読んだか、あるいはきちんと原作を丁寧に読んだのは初めてだったような気がした。

        読みながら、この作品のテーマである「人間にとっての本当の幸い」とは何なのか、あらためて考えさせられた。
        このテーマを直球で投げてくるとは、宮沢賢治はすごい。
        このテーマから外れた、どうでも良い文学が世には溢れているのと対照的である。
        簡単な答えは見つからない問いだし、おそらく人は一生をかけてこの問いを問い続けるのが人生なのかもしれないが、己を犠牲にしても誰かを愛することが本当の幸いということなのだろうかとも思う。
        神を愛し、隣人を愛すること、それが幸福な人生ということなのかもしれない。
        カムパネルラを通じて、サソリを通じて、宮沢賢治はそのことを描きたかったのかもしれない。

        宮沢賢治は日蓮宗の熱烈な信者だったことは有名である。
        しかし、今回読んでいて、『銀河鉄道の夜』には讃美歌が繰り返し流れたり「ハレルヤ」と登場人物たちが言ったり、本当の本当のひとつの神ということが語られたり、非常にキリスト教的な色彩が強いということにあらためて気づかされた。
        その雰囲気や用語も内容も、極めてキリスト教に接近している。
        おそらく、キリスト教だとか仏教だとか、そうした既存の宗教の枠を超えた、本当の本当の一つの神、本当の真実に宮沢賢治は近づこうとし、そして近づいていたのだと思う。

        ちなみに『銀河鉄道の夜』の中で繰り返し登場する「讃美歌306番」は、讃美歌「主よ、みもとに近づかん」のことだそうである。
        この讃美歌は、タイタニック号が沈没する時に歌われた。
        私の知人のお葬式にもしばしば流れたことがあった。
        本当に良い歌だとしみじみ思う。
        小さい頃に読んだ時は、どの曲のことだかあんまりよくわかっていなかった気がする。
        この歌が人生の中でしばしば流れてきて思い出深くなってきていたので、ああこの歌だったのかと、あらためてしみじみ『銀河鉄道の夜』が深く味わわれた。
        >> 続きを読む

        2020/12/23 by atsushi

    • 3人が本棚登録しています
      雨ニモマケズ
      カテゴリー:詩歌
      4.0
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      • 雨ニモマケズ風ニモマケズ
        雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ…

        誰もが知っている、あの有名な詩に司修さんの絵が付きました。

        司修さんは、画家であり小説家でもあります。
        以前、読書ログでご紹介した「100万羽のハト」という本の作者「つかさおさむ」さんです。

        司修さんは賢治の童話を数多く絵本に描いています。

        この「雨にもマケズ」も『子どもの本の偕成社』から出ていますが、
        そもそも童話ではありませんし、お子様イメージの絵本ではありません。

        人生を謳った詩にアートなイラストがついているという雰囲気で、
        線描で動物をモチーフに描かれたシュールな、もしくはユーモラスな絵は、
        むしろ大人が見て味のある絵ではないかと思います。

        手元において眺めるほど親しみが湧くような絵本といえるでしょう。

        ワンフレーズのことばに対して1枚の絵が添えられていますが、
        その絵の中には賢治の言葉が文字で書きこまれていて、
        この詩のために書かれた絵なのだということが伝わってきます。

        9・11の思いを反映した作品でもあるのかな。と思える部分も見られました。

        名作を漫画にしたり絵本にしたりは、最近ちょっとしたブームなのか、よく見かけます。
        けれど絵が好みでない場合、がっかりすることもあります。
        作家本人が選んだ画家とのコラボなら、よいでしょう。
        けれど、漱石さんの絵本などを見た限りではアートすぎて作家の色、主張が強すぎました。
        画家のファンの方ならもちろんOKですよ。

        けれど初読の方には薦めたくないですね。
        読書の「想像する」という楽しみを奪ってしまう気さえしました。

        この絵本は、その点、合格だと思います。

        詩が人物や情景をえがくものではなくて、メッセージなので、
        いくらでも自由に表現する余地があると思うのです。

        こどもにとっては、絵本になったことで、この有名な詩の全部を読むきっかけになるでしょう。
        こどもと大人どちらにもお勧めできる一冊だと思います。


        表紙にもなっている猫の絵は特に印象に残ります。

        賢治の作品を絵にした場合、猫のイメージが合うように思えるのは、
        ますむらひろしさんのせいかもしれません。
        山猫が出てくる作品の印象が強烈なのはもちろん一番の要因でしょう。

        でも、賢治は「猫が嫌いだった」という説を読んだことがあるんです。
        本当だとしたら、とっても意外なんですけれど…。

        【おまけ】
        コピーして塗り絵にするのもお勧めですよ♪
        (これ、司さん本人のご提案らしいです)
        >> 続きを読む

        2013/09/12 by 月うさぎ

      • コメント 16件
    • 3人が本棚登録しています
      雁の童子
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 宮澤賢治の『雁の童子』を絵本にしたもの。

        恥ずかしながら、私はこの絵本を読むまで、きちんとこの作品を読んだことがなかった。
        本当に不思議な、深く心にのこる作品と思う。

        そういえば、ふと、昔、ある私にとってとても大切な、今は先立った人が、『雁の童子』を読んだという話をしていて、どんな話?とたずねると、『雁の童子の話』と答えていたのを思い出した。
        たしかに、そうとしか説明しようのない、不思議な話だと思う。

        なつかしさと、あと不思議な清澄さと美しさで、胸がいっぱいになる作品だった。
        >> 続きを読む

        2014/04/06 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      注文の多い料理店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 宮沢賢治というと何の作品を思い浮かべるでしょうか?
        『銀河鉄道の夜』?『セロひきのゴーシュ』?
        映画になったり歌のタイトルになったりしていますから、当然これが代表作。と思うでしょう?
        でも違うんですよ。
        これらは本にならないのみならず、未発表作品だったんです。
        (また「銀河鉄道の夜」は未完成作品です)


        『注文の多い料理店』「イーハトヴ童話」

        宮沢賢治が生前に出版したのはこの童話集ただ一冊が完成作品でした。
        そして、この『角川版』は、賢治が編纂して出版した童話集の復刻版なのです。
        ほぼ自費出版となり全く売れなかった初版本。
        装幀は当時の基準からすると高価で豪華。
        岩手在住の図画教師の菊池武雄氏が描いた挿絵がついていました。
        この本では菊池氏の挿絵も復刻しているのです。
        ですから、賢治のことをまじめに知ろうと考えるなら、
        この一冊をまず手に取るのがいいかもしれませんね。

        私のすきな「どんぐりと山猫」も「注文の多い料理店」も、初期作品であったことがわかりました。

        「かしわばやしの夜」にはすでに「風はどうどう どっどどどどどう」のように
        「風の又三郎」に出てくることばの原型が見て取れます。
        しかもこれってちょっと不思議の国のアリスの奇妙な世界観がある作品ですよ。

        現代仮名遣いになっているので読みやすいですし。
        初めて読むのであれば、私は角川をお勧めします。


        収録作品は『序』及び9作品。
        『序』
        『どんぐりと山猫』
        『狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)』
        『注文の多い料理店』
        『烏の北斗七星』
        『水仙月の四日』
        『山男の四月』
        『かしわばやしの夜』
        『月夜のでんしんばしら』
        『鹿踊りのはじまり』

        『序』は、自らの創作姿勢と生き方について述べており、
        書名には「イーハトヴ童話」という副題がついています。

        本当は12冊のシリーズものにしたかったらしいのですね。

        賢治は早逝しましたので、生前発表された作品は以上の9作に、雑誌掲載された『雪渡り』のみだったそうです。

        けれど時代を越えて童話が読み継がれ、愛されているのは、
        ここに日本人の心に響くことばや自然があるからでしょう。

        イーハトヴとは、彼の故郷の岩手県にある「想像上の理想郷」です。
        物語の舞台は小岩井農場の周辺エリアです。
        賢治の世界を訪ねに岩手県に行ってみるのもちょっと素敵ですね。
        >> 続きを読む

        2014/03/31 by 月うさぎ

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      改編風の又三郎 ガラスのマント (角川文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 「マグノリアの木」のみ読了。

        超短編と言うことも有るのかも知れないが、全くと言って良いほどわからなかった。

        短めの名作や文豪の作品を読んじゃおう作戦の一環。

        愛して止まないグイン・サーガで、準主役のイシュトヴァーンの若かりし頃の冒険行を描く、外伝9巻に「マグノリアの海賊」と言う作品が有る。
        確か、その作品でも「マグノリア」は花の名前だったが、実在する花だとは知らなかった。
        その作品の印象が極めて良いため、期待大の状態で読み始めた。

        しかし、難解。

        つらつらと読んでいる内に終わってしまうほど短い上に、ストーリーと呼べるほどの展開もない。

        何か哲学的な雰囲気は感じたものの、その方面を苦手としているからかも分からないが、あまりピンとは来なかった。

        善悪とか宗教さえも感じる不思議な作品だった。宮澤賢治に難解さを感じたことは無かったが、いろいろな作品が有ると言うことか。
        >> 続きを読む

        2013/08/27 by ice

      • コメント 9件
    • 2人が本棚登録しています
      銀河鉄道の夜
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 父が宮沢賢治は大人になってからのほうがおもしろいとあった
        大学院の先輩も学部時代には宮沢賢治を研究していたらしい
        久しぶりに私も宮沢賢治を読んだ。
        星に囲まれた世界を行く物語のはずなのに
        私の中ではずっと夜の花畑を静かに走っているような気分だった。
        花畑で寝てしまって花の香りに酔って見た夢のよう
        >> 続きを読む

        2014/04/30 by kotori

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      セロ弾きのゴーシュ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 宮沢賢治の作品は、もちろん読んだことがある。
        改めて、藤城さんの影絵と組み合わさると、伝わってくるものが何倍にも拡がりを帯びてくる。
        影絵だからこそ伝わるもの、余計なものをそぎ落とした分だけ、想像が拡がる。
        とにかく、目一杯取り組むことの結果ということだな。
        >> 続きを読む

        2014/07/16 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      風の又三郎
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 宮沢賢治の短編集です。

        どのお話も宮沢賢治の願いが詰まったようないい作品でした。

        話の結末がハッピーエンドではないものも多く、読み終わった後、少し寂しい気持ちやそれでいて温かい気持ちなど、何とも言えない余韻を残します。そして、宮沢賢治の伝えたいテーマをぽーっと考えてしまいます。

        この短編集には、「風の又三郎」「洞熊学校を卒業した三人」「気のいい火山弾」「ねこの事務所」「虔十公園林」「からすの北斗七星」「よだかの星」「ふたごの星」など自然や星座などにかかわるお話が収められています。どのお話も小学校の教科書に載ってもいいのではないかと思うほど名作でした。

        宮沢賢治の作品には、「風の又三郎」の三郎や、「気のいい火山弾」にでてくるベゴという黒い石、「虔十公園林」の虔十(けんじゅう)のような少し他と違った登場人物が出てきます。周りの人にばかにされるけれど、本人はいつでも心優しく親切で、弱そうに見えますが自分が自分であろうとする姿勢を持ち、その登場人物の人としてのあり方に心惹かれます。
        >> 続きを読む

        2020/08/12 by うらら

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      銀河鉄道の夜
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 別に「風の又三郎」とか読んで、あんまり面白くないとわかっていた宮沢賢治。これも読んどくだけ読んどくかと手に取った。現代の視点からすると面白くないのかな、ジョバンニとカムパネルラという登場人物の名前がわかったのが収穫という感じ。 >> 続きを読む

        2020/02/20 by 和田久生

    • 3人が本棚登録しています
      ポラ-ノの広場
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • さすが自然に囲まれて育った宮沢賢治、どの童話も自然が豊かに描かれている。
        しかし私はそれを十分に想像できない。それは自然の少ない都会で暮らし、自然を十分に見たことがないせいなんだろう。なんともやるせない気持ちになる。
        それに彼は鉱物も研究していたようで、鉱物やそれに関連する言い回しがよく出てくる。
        登場人物は人間だったりばけものだったり動物、植物とさまざまである。
        すべての感想を書くと長くなるので、ここでは題名にもなっているポラーノの広場と銀河鉄道の夜の感想を書こうと思う。

        博物局で働いている主人公のレオーノキューストが、モリーオ市で出会った17歳のファゼーロと20歳のミーロと出会い、2人が探している伝説の場所「ポラーノの広場」を一緒になって探しに行くストーリー。
        ファゼーロとミーロは青年でありながら伝説の場所を夢見てそれを探している。今じゃそんな伝説なんて、とくに青年であれば、そんなもの全然信じないだろう。実際の青年はもっと現実的なはずだと思っている(悪い意味でさとり世代?)。
        主人公のレオーノも半信半疑でその場所を探す。
        このレオーノとファゼーロとミーロの関係は私にあるカタルシスをもたらしてくれる。

        それは伝説を信じ夢見て探す情熱的で健気な青年ファゼーロとミーロ、その二人の後ろをついていきながらしっかり見守る保護者的な主人公。
        それは今日のマンガやアニメやドラマなどでよく見るスカした、ひねくれた、妙に気取った、いわゆる“盛った”男性ではなく、等身大の素直な男性を描いている。その素直さが私の心の奥に染み込みカタルシスをもたらしてくれる。本来の人間関係はこうあるべきだと私は思っている。
        ファゼーロとミーロを大事に思い守る主人公の安心感と不安感。私は二重の気持ちを主人公に感じた。


        銀河鉄道の夜は、この本に収録されているのは第三次稿である。一般的に知られている完成形は第四次稿のものである。
        第三次稿と第四次稿(以下完成形)の大きな違いは結末にある。第三次稿ではブルガニロ博士という主人公ジョバンニをはっきり導いてくれる存在がいるが、完成形にはブルガニロ博士はまったくいなくなっている。
        第三次稿では状況をもうすこし詳しく描いているので完成形よりちょっと長い気がする。
        しかしこの第三次稿を修正して完成形にした宮沢賢治の判断はさすがだと思う。完成形で詳しい状況やブルガニロ博士を削ったことでもっと物語が抽象的になり、ジョバンニの不安と世界観の神秘さは増す。特に結末の大きな違いがそれをあらわしている。
        それにしても、やはり銀河鉄道の夜は第三次稿でもその神秘さは大きなものだ。宮沢賢治作品の中でこの作品が私の心を最もふるわせる。


        新潮文庫から出ている宮沢賢治の本は全て読んだので、今度はちくま文庫から出ている全集を読もうと思う。
        >> 続きを読む

        2015/06/26 by Nanna

    • 3人が本棚登録しています
      なめとこ山のくま
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 欧米と日本との対比において狩猟民族は農耕民族より獰猛だという文脈で語られることがある。逆にイヌイットやネイティブアメリカンなどを引き合いにして狩猟民族の方が穏やかだという言説もある。
        どちらにしてもそんなに単純な一般化ができるわけがないだろうが、「穏やか」さを作り出す要素を知ることができたらいいなと思う。
        そんな訳で、狩猟における狩るもの狩られるものの関係性を描いた名作を読んでみることに。

        主人公である猟師の小十郎は、熊と心を通わせるほどの熊取りの名人であり、であるが故にその行為自体に罪や業を感じている。
        業を背負った仕事で生計を立てる小十郎に対し、町の荒物屋はほとんど蔑んだような接し方をし、不当な値で熊を買い取るといった関係性を築いている。
        その後、熊との交流の極致のような体験を経て、生まれて初めて狩りの儀式を行うのが嫌だと思った日に、小十郎は熊に殺され、熊に祀られて生涯を終える。

        とても宗教性の高いこのお話は平等というか関係性のフェアさについて考えさせられる。

        人間側の主観に過ぎないといえばそれまでだが、熊に殺されることを厭わない状態で行う狩りは、交換可能性を担保として心的にはピュアな状態を作れるだろう。また、熊の命を奪った自分が荒物屋に何をされても文句を言える筋合いではないというバランスの取り方もありうるだろう。
        これはルール通りにことを成せば罪は存在しないという発想を超えて、ルール自体に罪がセットされているようなものである。
        そしてまた、小十郎を殺したくなかったと熊が語っているところから、この罪や業を熊も背負っている世界観が見えてくる。

        宮沢賢治は法華経を信仰していたと言われている。
        法華経には少しバイアスがかかった見方をしてしまう自分がいるが、こんな悲しさを包括するような生命へのフラットな視点を持ちうるなら、やはりすごいものなのだろうと思う。

        読了後、星野道夫を思い出し、その死への解釈の幅が広がった。
        >> 続きを読む

        2012/01/25 by Pettonton

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      よだかの星
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 宮沢賢治の作品はあまり読んでいませんが、この作品は悲しく苦しい内容でした。

        その容姿がために、他の鳥達から疎まれさげすまされ、挙句生命の存在価値まで奪われるように…。

        またそんな自分も生きる為の餌として、他の虫達の命を奪っていることに気付き…。

        大人社会にも子供社会にも同じ様な思いをし、大きな悩みを抱えている人が沢山いる。
        でもよだかの様に青白い光となって輝き続ける…、というのは本当の輝きでは無く、心が痛むものでした。
        こんな悲しみは無くなって皆が思い合える世の中であってほしいものです。
        >> 続きを読む

        2014/06/12 by kumahachi

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      宮沢賢治全集
      カテゴリー:作品集
      4.0
      いいね!
      • 「注文の多い料理店」のみ読了。

        オチを知っていたにも関わらず十分面白かった。名作と呼ばれるものはこういうものなのかも知れない。

        超有名な作品なので、あらすじは知っていたが、ちゃんと読むのは今回が初めてだと思う。

        このタイトルを最初に耳にしたのは、地元で同名の居酒屋に行った時だったように記憶している。

        柱と言う柱に、

        「壺の中のクリームを顔や手足にすつかり塗つてください。」

        とか

        「料理はもうすぐできます。十五分とお待たせはいたしません。すぐたべられます。
        早くあなたのアタマに瓶の中の香水をよく振りかけてください。」

        などと言う作品に登場する貼り紙が貼って有るのが内装の特徴だった。
        一緒に行った知人にあらすじを説明されて、なるほどー!と思ったのがやはり最初だと思う。

        2人の猟師のどこかユーモラスな反応や、ビジュアルに訴えて来るような文章を見て、小説なのに絵本を読んでいるかのような錯覚をしている自分に気付いた。

        こんなに短い作品なら、もっと早く読めば良かったと思う。短めの名作を重点的に爆撃してみようかと思い始めた。
        >> 続きを読む

        2013/08/07 by ice

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      宮沢賢治 1896-1933
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 高橋源一郎のミヤザワケンジ・グレーテストヒッツを読んでいたときに、そういえば宮沢賢治って読んだことないなあって手にとった作品。短編集だが、無名な作品は面白くない。風の又三郎も大して面白くなく、放り投げた。 >> 続きを読む

        2020/02/06 by 和田久生

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