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溝口敦

著者情報
著者名:溝口敦
みぞぐちあつし
ミゾグチアツシ
生年~没年:1942~

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このランキングは1日1回更新されます。
      暴力団
      カテゴリー:社会病理
      4.0
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      • 暴力団の基礎情報と、刊行時点での彼らの置かれた状況を伝えている。コンビニフランチャイズ的な組織構成、シノギ(稼ぎ)の分類、内部の人間関係、海外マフィアとの比較、警察の取り組みへの評価、半グレとの違い、一般人が対応する場合の心構えなど。

        まえがきに「美化せず、意地悪にも書いていない」とある通り、大半は中立的な見方で暴力団の一般的な実態や歴史が述べられる。しかし、終盤には、「暴力団は必要悪」という一般にもそれなりに流通している見解を誤りと断言し、暴力団に対する甘い見方を否定する著者のスタンスを明示。「政治家、商売人、警察官に良い悪いはあっても、暴力団だけは悪い暴力団しかいない」という、筆者が元暴力団幹部から聞取った言葉が代弁する。

        暴力団の置かれている立場としては、全体に苦境でジリ貧とする報告で一貫しており、今後は消えゆく存在を観察している心境を窺わせる。実際に、2011年刊行前の時点で7万人台までに減ったとされている勢力数は、このレビュー投稿時点で2万8200人と激減、15年連続の減少とある(Wikipedia、警察庁発表の2019年末時点)。本書を読む限りは暴力団の良し悪し以前に、経済的に厳しく、「使用者責任」により暴力での威嚇も困難で、新しい時代の商売に適応できず、入ると人権がないうえに抜けにくく、引退すれば食い物にされるなど、(下級構成員は特に)ヤクザであることのマイナス面ばかりが目立つ。
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        2021/01/15 by ikawaArise

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      武闘派三代目山口組若頭
      カテゴリー:社会病理
      4.0
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      • 伝説の親分 田岡組長の、伝説の子分 山本健一氏の半生。

        武闘派のイメージが強い「ヤマ健」だが、繊細な大人物という改めて認識。

        日本最大のヤクザ組織 山口組。
        その成立の仮定で、数々の抗争が繰り広げられ、その多くで自ら体を張って、対立組織を葬って来た伝説の武闘派「ヤマ健」。

        とにかく田岡組長を一途に支えるバリバリの武闘派というイメージが摺りこまれていたが、文才も有り、達筆で計算も速いとインテリな一面も有り、また、身内には非常に優しかったという素敵な人だったらしい。

        これまで何冊も同種の作品を読んで来たが、本作品を読んで初めて、ヤマ健、ボンノなど、当時の山口組の有力者について、自身の中で、少しキャラクターが確立して来たように思う。

        三代目若頭まで上り詰め、四代目の襲名も確実視されるほどの有力者だが、最終的には、敬愛する田岡組長の後を追うように、亡くなった辺りも子分としての立場をわきまえ、散り際を飾ったと言えるのではなかろうか。

        とは言えヤクザはヤクザ。美化された面だけにごまかされてはならない。
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        2011/07/05 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      溶けていく暴力団
      カテゴリー:社会病理
      5.0
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      • 溶けていく暴力団。溝口敦先生の著書。暴力団や反社会的勢力の現状をわかりやすく解説した良書。溝口敦先生の取材力と文章力の高さには感嘆するばかり。 >> 続きを読む

        2018/08/13 by 香菜子

    • 1人が本棚登録しています
      渡辺芳則組長が語った「山口組経営学」
      カテゴリー:社会病理
      4.0
      いいね!
      • 5代目山口組組長 渡辺氏の分析。

        結果が出てから取材対象者をけなす著者のセンスが非常に不快。

        ヤクザ関係は現代の武家社会的な面を感じ、興味を持っている分野で有る。
        その筋を深めて行くと必然的に山口組に辿りつく。

        偉大な三代目で有る田岡組長。絶対の忠誠を誓ったという山健。
        この構図がとても好きなのだが、正直それ以外については、あまり興味が持てず、頭の中で山口組の情報整理が出来ていなかった。

        本作品は5代目渡辺組長の方針や施策を知るだけで非常に面白いのだが、山健組の2代目でも有るという彼のバックボーンを知ることで、山口組組長の系譜がやっと有機的に整理出来たのが大きな収穫だった。

        名門で有り、金看板の山健組。
        ただし、群れることを良しとしないその気質から、必ずしも多数派とは言えず、安定した政権維持という点においては苦労が尽きない。

        容易に一般企業にも置き換えられる構図で有り、やはりヤクザ社会から学ぶべき点は大きいと再認識した。

        しかし退陣が決まった後に、そのやり方を批判する著者のセンスは腹立たしい。
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        2012/01/31 by ice

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