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水木しげる

著者情報
著者名:水木しげる
みずきしげる
ミズキシゲル
生年~没年:1922~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      総員玉砕せよ!
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
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      • 水木氏の実体験を基にした長編の戦記マンガです。

        「自分の死ぬ場所を得たい」という将校の面子を保つために、水木氏の隊は玉砕を決行します。上陸してきた敵めがけて突撃をしますが、生き残る人もいました。

        その生き残った人たちには、「敵前逃亡」ということで上官から自決や再突撃が命ぜられます。「玉砕命令」という命令が出た以上、生き残ってはいけないという理由です。

        内容の90%は事実と言うことです。軍隊とはなんと理不尽なことが多いのだろうと思いました。
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        2012/08/20 by montitti

      • コメント 3件
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      生まれたときから「妖怪」だった
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
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      • 不完全で主観的なニンゲンの作ったいわゆる「常識」にとらわれない生き方をするという意味での「妖怪」。

        私には「自由と平等」の精神の象徴のように思えた。

        妖怪にはおそれの対象である神のような上下関係がない。愛嬌があり愛すべきもの。

        自然(大宇宙)の中では 人間も動物も虫も妖怪も全てのものが平等で愛すべきもの。

        だから、水木さんの生き方にものすごく共感する。

        第1章の要点をまとめておられるので書いておく

        「劣等生でも気にすることはない」

        「自分の好きなことを、自分のペースで進めなさい」

        「そのとき、世間との食い違いが起きても大声出さず、淡々と進めばいい」

        「好奇心が起きたら、とことん、それを深める」

        「他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさが大切」

        「人間、好きなことをやるために生まれてきた」

        以上、そのとおり ホントそうだよ

        ・・・だた 自分の興味のために弟を海につき落としちゃいかんなあ (幼かったのね・・;)

        命は平等。これ基本だから。
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        2013/01/12 by バカボン

      • コメント 4件
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      方丈記
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
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      • 水木しげるによる方丈記、そして鴨長明の人生の漫画化。

        とてもわかりやすく、面白かった。

        鴨長明は、今風に言えば就職に挫折し、また大地震などの自然災害に非常に深刻な影響を受けたようである。
        その一方、和歌や琵琶を弾くことが大好きで、かなりその道も究めたが、どうもそれによって成功することができたわけでもなかったようである。

        いろいろと不如意なことがあって、よく知られているように山の奥に庵をつくって住んで方丈記を書いたわけだが、単なる隠遁者というよりは、自由に自立して生きたい、人を傷つけたり羨んだり競争して生きる生き方はしない、という選択だったのだと思う。

        この漫画の末尾には、方丈記の原文も載っていて、かなり久しぶりに原文も読んだけれど、あらためてとても面白かった。

        方丈記の原文に即して言えば、「はぐくみあはれむと、安くしづかなる」ことを願って生きること、つまり、人を大切に愛して育て、そして自分の心が安心して静かであることの二つを大切にすることが、鴨長明がさまざまな試行錯誤や不如意や思索の末に到達した人生の目的だったのだと思うし、それはとても共感させられる。
        自然災害に対する無力感もさることながら、当時における源平の内戦と権力争いと、建設や創造よりも破壊に狂奔する世の中の仕組みや姿に対して、鴨長明は異議申し立てを行いたかったのだろう。

        あらためて方丈記の魅力に目をひらかせてくれた、良い一冊だった。
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        2013/09/23 by atsushi

      • コメント 6件
    • 2人が本棚登録しています
      ほんまにオレはアホやろか
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
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      • 戦争の不条理、狂気、戦後の混乱、貧困。社会的ハンディを背負い、何度も壁にぶつかりながらも「我が道」を走り続けた著者の姿に凄まじい生命力を感じた。

        文明、経済、社会通念に縛られて壊れてゆく人間世界の脆さに対して、人間や生物の多様性を受け入れることができる妖怪世界に人間味を覚える『ゲゲゲの鬼太郎』は、生みの親の生きる方そのものが出発点に思えた。

        命の輝きを受験や出世ではなく、自然界、発展途上の原住民の営みに見いだしたブレない「我が道」は、今も疲れた人々が心をほぐしにやってくる美しくて楽しい人の道へと繋がっている。
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        2018/08/16 by まきたろう

    • 2人が本棚登録しています
      今昔物語
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
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      • 『今昔物語』を水木しげるが漫画化したもの。

        今も昔も、日本人ってのは、色欲と迷信に満ちていたんだなぁと、半ば呆れ果てながらも笑える、面白い漫画だった。

        おかしいやら、見苦しいやら、なんといえばいいのだろう。

        いつの世も、人間というのは、このようにおかしく、見苦しく、滑稽な、愛すべきものなのかもしれない。
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        2014/02/19 by atsushi

      • コメント 5件
    • 2人が本棚登録しています
      水木しげるの雨月物語
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 妖怪漫画の第一人者・水木しげるさんは、上田秋成(1734-1809)と似ています。上田秋成は、江戸中・後期の医師、国学者、戯作者です。国学者として、本居宣長に論争を挑んだことがありますが、その本領は戯作者にあると思われます。雨月物語、春雨物語などが特に有名です。

         彼の場合、5歳で天然痘にかかり、生死の境を漂い、また、肉親がはやくに亡くなり、妖怪怪異を身近に感じていたのでしょう。雅号も剪枝畸人というようになんだか奇異なペンネームを使っています。(他にも「無腸:節操のない人ないし蟹のこと」というのもあります。)この辺が現代の日本文化に少なからぬ影響を与えた「水木しげる」さんに似ているのです。そう、江戸時代の水木しげるが上田秋成なのです。その水木しげるさんも、雨月物語に絵をつけて発表しています。幼少期から妖怪になじんでいたのが、両者共通だったのですね。

         雨月物語は9篇の短編小説からなりますが、今日は特に怖く、また水木さんが取り上げている作品を取り上げます。

         そのお話・「吉備津の釜」(きびつのかま)は、備前の国、吉備津神社の神事・鳴る釜の儀式をモチーフにした話。井沢正太郎は、生来の遊び好き、身もさだまらぬ風に懸念した親は、身を固めさせれば心がけもかわるだろうと、神主の娘・磯良(いそら)との縁談を進めます。その際、この結婚の行く末はどうなるか、釜鳴神事を行います。水を張った釜を火にかけ、ウシが鳴くような音がすれば吉兆、音がしなければ凶兆。・・・釜は鳴りませんでした。悪い予兆・・・でも当事者の親は神事をやった巫女たちが穢れていたのだろうと、結婚させます。

         当初は磯良のかいがいしさでおとなしくしていたものの、正太郎はまたぞろ遊び心がわいてきて、袖という遊女を身請けして別荘に囲います。そして磯良にいうには、「袖は身寄りがない身、京にのぼればなんとか生活できるであろう、路銀を貸して欲しい」と頼みます。磯良はなんとか工面して(親をだますなどして)お金を用意しますが、これは正太郎のオオウソで、彼は袖と二人で逐電してしまいます。真相を知った磯良は、恨みを発して死んでしまいます。

         さて、これからは磯良の怨霊が主役になります。まず袖を取り殺し、袖を葬った墓のそばで供養をあげている正太郎と、同じく供養をあげているある娘が意気投合し、娘の主人のところにお邪魔するのですが、そこで待っていたのは、磯良の怨霊。正太郎はあまりの恐ろしさに気絶します。

         絶望の淵、でもここで正太郎に光が見えてきます。陰陽師(おんみょうじ)の見立てと処置を受け、呪符を書いてもらい、42日間の夜、物忌みし、お堂からでるな、という仕儀です。毎晩磯良の怨霊はやってきて、「この符があっては入れない、ああ、くやしや」と叫び、生きた心地もしません。そして、42夜が明ける際、誤って夜の時間にお堂を出てしまったので、あはれ、見事に磯良に取り殺され、血痕のほかはなにも見えなかったとのこと。あるいは、家の軒先に男の髻(もとどり:マゲの一部)が引っかかっていたぐらいで、正太郎の死体はどこにも見えませんでした。すぐに取り殺せなかったとは言え、磯良の怨霊が、42夜も正太郎をおびえさせたこと、磯良にとっては本望だったでしょう。

        この小説は、妬婦(とふ:ねたむおんな)になった女性の恐ろしさを語っています。上田秋成はそのように書いていますが、あれほどの酷い仕打ちにあえば、男だって化けて出ると思われます。そして、妻である怨霊は、自分からやってきて夫を取り殺すのです。

         「吉備津の釜」はその恐ろしさにおいて世界の文学と比較しても「白眉」であろうと思います。ただ、10年くらい前にフジテレビでこの話が取り上げられましたが、脚本が最後の部分で異なり、「磯良が袖の姿になり、お堂を開けて欲しい」としたので、ホイホイ外へ出てしまう正太郎の愚かさ・磯良の底意地の悪さがくっきりしていて、原作を超えているような気もします。磯良という名は、古事記などにも登場する吉備津彦命(きびつひこのみこと)が備前の国で退治した温羅(うら)という者の名をイメージしたものであると言われます。この神(吉備津彦命)は「桃太郎」のモデルであったとも考えられています。

        最後に:上田秋成は、和漢の諸文献をさらっと取り込むのが上手いですね。「吉備津の釜」は剪燈新話の「牡丹燈記」・本朝神社考・今昔物語などを使っています。まあ、牡丹燈篭なら、夜な夜な通ってくる美人を待っているお話ですが、「吉備津の釜」はオソロしい怨霊がやってくるという点が相違点であると同時に、同系のお話だとも言えるでしょう。先に触れたように、現代の水木しげる氏に、そのものずばり「水木しげるの「雨月物語」」(河出文庫:480円)という挿絵入りの文庫があり(上掲)、3篇収められています。「吉備津の釜」も収録されています。水木しげるさんも、いつかは雨月物語をマンガ化したかったとのことです。今回の記事は「新潮日本古典集成第22回「雨月物語・癇癖談(くせものがたり)」」を参考にしました。昭和54年初版です。

         それにしても、江戸期の文学は読みやすいです。私は平安期のやたら読解が難しい女性の手になる日記は敬遠しますが、雨月物語は読みやすいので、かつて高校生の家庭教師をしていた際、「吉備津の釜」を授業で取り上げたことがあります。もっとも、点差をつける大学入試では、難解な女流日記が主流ではあるのですが。
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        2012/10/17 by iirei

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      ねぼけ人生
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • 水木しげるの自伝だ。

        子供の頃の話から戦争で片手を失って日本に帰国してからいろいろな職を転々とする。

        文章はユーモアに富んでいて面白い。ぜんぜん勉強しなくても気にしない。学校を選ぶにもいきあたりばったりのところがあるような。ちょっとぐうたらなところがあってユルいのだが、ご両親を始めみんな意に介さずおっとりとしている。戦争の話も暗くはなくさらっとしていて、失敗談が中心だ。紙芝居屋に転向してから、極貧暮らしの連続。綱渡りの生活を続けるなかでの結婚。本の中では書かれていないが、奥様の覚悟がすごいな。貧乏、貧乏の話でいっぱい。やがて、少年漫画誌の時代が到来して、鬼太郎で人気漫画家となった。文章にすれば短いけど、波乱に富んだ人生であることは間違いない。

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        2017/04/22 by KameiKoji

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