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森本哲郎

著者情報
著者名:森本哲郎
もりもとてつろう
モリモトテツロウ
生年~没年:1925~

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      日本語表と裏
      3.0
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      • 日本では、あいまいな言葉が一番優れた言葉で、もっとも重んじられている。
        「よろしく」、「どうせ」、「お世話さま」、「まあまあ」、「どうも」など、
        「ええじゃないか」、「さっくばらん」、「もったいない」と24の言葉をあげながら
        そこに、潜む、日本人特有の、かくされた気持を解き明かす。

        「しとしと」のところでは、水も音を表現した、擬態語、擬声語の多さは世界的に
        みても稀であり、その微妙な音をさまざまにつたえている。

        春の小川は「さらさら」流れ、水で布などを洗う音は「ざぶざぶ」であり、
        涙が流れる様子は「さめざめ」、水気をふくんださまは「しっとり」、
        それが外ににじめば「じっとり」であり、湿気が過度であれば「じめじめ」
        水が絶えず流れ出る状態は「じゃーじゃー」であり、
        水が揺れ動けば「じゃぶじゃぶ」、水滴が垂れる音は「ぽたぽた」
        水が跳ねる有様は「びちゃびちゃ」である。
        水にひどく濡れる形容は「びしょびしょ」であり、水に何かが浮かべば「ぷかぷか」
        水に沈むさまは「ぶくぶく」、雨が降り出せば「ぽつぽつ」、
        水中からの泡は「ぽこぽこ」水を一気に飲み干せば「がぶがぶ」、
        水に何かが吸いこまれれば「ごぼごぼ」、滝は「ごうごう」と落ち
        石は水中に「どぶん」、夕立は「ざーつ」と襲い、
        梅雨は「しとしと」と降りつづく。・・・・ああ、なんと多彩な水の表現なこと。

        ただ、作者は、こうした多彩なオトマトペ(擬態語、擬声語)の発達は、
        あくまで感覚的な言語であって、日本という小さな国で、同一民族がなせる
        同質社会だこそ、伝達機能ととしてなりえたことと・・。

        そろそろ歩くは忍びやかで、ぞろぞろ歩くは大勢で騒がしい。
        こんな、言葉のおもしろさは、落語の中の言葉遊びにも通じる。

        日本人の心の裏が、日常使う表の言葉に表れているとすれば、
        日頃のひとつひとつの言葉が更に、興味あるものにみえてくる。
        >> 続きを読む

        2013/05/30 by ごまめ

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