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読後感に余韻がある。戦前の生活がどのようなものか体験していないのでわからないが、きっとこんな感じなんだろうなと思う。子どもの頃の話が中心だが、くすりと笑うようなエピソードがちりばめられている。読んでいて楽しくなる。断片的な話がいくつも集められているようだが、最後に、キーとなる話があって、なるほど、そういうことでこの話があったのかと合点がいった。テレビやラジオの作家だけあって、目の前に光景が展開するような表現力がある。心温まる話でほっこりした。 >> 続きを読む
2018/01/26 by KameiKoji
この本は 講演会でゆでたまごという、話をきき、全編読みたくて買いました。エッセイが詰まってますが、特にゆでたまごは、親になって 子供を思う気持ちがわかりました。 >> 続きを読む
2017/01/27 by 缶詰め
学校で習ったくらいの情報しか持ち合わせてないけど前々から気になっていた向田邦子さん。タイトルに惹かれて手にとりました。不倫や姉妹喧嘩ばかりで読んでいてもイライラやモヤモヤが募りぐったりしてしまい、途中でやめてしまいました。私が結婚したばかりだからかな。10、20年後に読んだらまた違うのかもしれない。ほかの作品も読んでみたいと思います。 >> 続きを読む
2017/12/18 by namekuzira
テレビだか映画だかで、ちょこちょこ見ていた作品。今回しっかりと読んだ。こういう話だったのか。なんか話が断片的に進むのは、テレビの脚本がベースで書かれているから?女性(向田邦子)からみた男の友情、または今どきで言えばおっさんずラブに萌えている感じでしょうか。水田が惚れた女だから好きなんでしょうよ。水田がいなければ、好きにならないよ。せっかく向田邦子が素敵な男女の三角関係を描いたというのに冷ややかに読んでしまった。 >> 続きを読む
2019/12/30 by 寺嶋文
どうしてもっとはやく読まなかったのだろうと思うくらい、自然に入ってきた作品。あんまり共感って単語は使いたくないけど、自分が抱える劣等感とか不安とか、愛されたいとか、その先に幸せがなくてもどうしようもなく好きになってしまうとき、とか。そんな誰にも見せたくない、知られたくない感情をすべての作品の主人公がもっていて、男の人がみんなちょっとずつどうしようもないのに不器用で魅力的な作品でした。自分はやっぱり幸福が好きかな。好きという感情は誰にとっても不確かで。それでも1番に愛されたい。でも叶わないならその人を本気で好きになってしまったら、他の人が彼のなかにいたとしても繋ぐ手が暖かいうちは繋いでしまうよな。幸せになってほしい。春が来たもすきです。せつないけど、いいラストでした。 >> 続きを読む
2019/06/30 by kaoru-yuzu
ようやく読み終えた本。今迄、向田邦子さんの本は沢山読んだと思っていたが、写真集や妹さんの本で読んだ気になっただけで、ご本人さんのは、これで確か三冊目。でも、読んでいるとなぜか懐かしいというか、既に目にしたことがあるような、昔聞いた落語を今生で聴いていそんな気持ちにさせてくれた・・・・。さすが、ドラマの脚本家だけに、言葉に敏感。言葉の洒落っ気については、随所で披露してくれる。例えば、渋谷駅で切符を買った時のこと、気がせいていたので「渋谷一枚」と叫んでしまった。こういう場合「ここだよ」とどなり返されるのがオチだが、その駅員さんは違っていた。 静かな声で、「無料(タダ)ですよ」といって、かすかに白い歯をみせた。私は一瞬、この初老の駅員さんに惚れてしまった。いいですな・・・・でも今や、自動販売機、乗り越しで清算をして定期券でも忘れようなら、ピー、ピー、ピーとお咎めのごとく叫んでる。ああ、味気ない世の中になりましたな・・・・。向田邦子さんの世界が心地良いのは、限りなく昭和の匂いがするからでおますな。 >> 続きを読む
2015/06/06 by ごまめ
昔から実家にあった本で、営業をやっていた頃のある種バイブルのように読んでいた、トイレ文庫の中の一冊。近頃コミュニケーションが億劫になっているので再読してみたが、フランクでありながら馴れ合いもしない関係をどの方とも築いていく様はさすがというほかなく、こういうのはテクニックではなく生き方が出るんだろうと自分を省みさせられた。ただ、前書きでの山口瞳による向田邦子評に、「不実な女、もしくは誠実な娼婦」という一節があり、綺麗事ではない家庭の出来事を通して人間のリアルを書きながらも生涯結婚をしなかったこの女性の恐さと美しさを思って、今回少し恐怖した。ともあれ、各対談相手の後書きにはこの人に対する想いが滲み出ている。この対談が最初で最後の出会いだった人がいるのにが関わらず。このことは、人間がどれだけ「あ・うん」を欲しているのかを教えてくれた。 >> 続きを読む
2011/07/30 by Pettonton
向田さんといえば昭和。携帯電話もパソコンも出てこないともするとたばこの香りが全体的に漂っているような短編小説3つ。「きんぎょの夢」は不倫の話が主体。夫の心はすでに妻から離れ女にある。その女はおでんやを営んでいるのだがそこへ妻が乗り込んで挑発する。その挑発に女も乗る。ドロドロになりそうなのだがいやいや向田さん、うまくまとめたなぁと。「母の贈り物」は結婚式を明日に控えたその日男を作って出て行った母親が現れた。娘が結婚すると知って勝手に婚礼家具を運んでくる。身勝手な母親の態度にいやなものを感じる。それをね、あることがきっかけで許していくわけだけどうーん、人はひとりでは生きていけないということだろうか。特にこの時代の女性は。「毛糸の指輪」はファンタジーかもね。本当の娘でもないのにふとしたことから出会った若い女を娘のように可愛がり、結婚まで導きちょっとした裏切りにはあうものの最後はうまくまとまるという。その時代の結婚に対する価値観がよく出ていると思う。ちょっとしたことをうまく広げて話の枝葉を広げていくところは向田さんならではだなぁと思います。今生きていたらどんな作品を生み出していたのだろう。読みたい気がします。 >> 続きを読む
2017/08/29 by bluepopy
向田邦子脚本のドラマを小説家した作品。ドラマを見ていないので、役者さんのイメージもなく小説として読めました。多分、ドラマではこんなシーンになるだろうと目に浮かぶ場面はいくつかあった。場面転換が早いのもドラマの影響だろうという感じでテンポがいい。健吉さんのシーンは読んでいてもグッとくる場面だった。ドラマだったら泣いたかもしれない。現代版に置き換えて、今でもドラマで通用すると思う。当時は「家族」という形は画一的だったけど、不寛容ではなかった。今は「家族」は色んな形があるけれど、その家族を再生することには不寛容になったのかもと、ラストシーンを読んでの感想。「おちこぼれ青年が見たエリート家族の実態」という、なかなか衝撃的な帯がついてるけど、「馬鹿よね、男って」と言いつつ優しく包み込む向田邦子の視点を感じる作品だった。 >> 続きを読む
2018/08/26 by 寺嶋文
今年に入って読みだした向田邦子さんの本、その中のエッセイ集。急逝によって「週刊文春」の最後の連載作品にもなった「クラシック」も掲載。その中で、パリのホテルでラジオをから流れてきたのがシュ―ベルトの“ロザムンデ”とか。今、そのCDを掛けながらこのレビューを書きはじめております。この曲String QuartetNO13D804 イ短調の曲で、あまりにも凄まじい嵐の中にも悲しげな緊張感漂うのは、向田邦子さんのいきざまそのもので、レクエムのごとく聴こえてきます。江國香織さんは“ラヴェル”松浦弥太郎さんは“フォーレ”佐藤真由美さんは“シベリウス”あたりの曲を聴きながら読めば、ピッタリか・・・・・。でも、知っている曲を聴きながらでは、読むスピードは極端に遅くなります。なぜなんでしょうか・・・・目と耳では入ってくる情報は違っているようですが、そのあとの思考とか感動とかのキャパは限られているんでしょうか。 >> 続きを読む
2013/08/19 by ごまめ
この本は、作・向田邦子、朗読・森繁久彌の名コンビで2448回も続いたラジオエッセイの中から選りすぐれのものをまとめたもの。まさに、どんなもんだと得意げそうな向田さんの顔が見え、原稿を読みながらアドリブで自由に愉しむ森繁さんの顔も見える、粋なおとなが番組を通して尊重しあう・・・本を読むというよりスピカーの前から肉声で聞こえてくる。でも、この時代の重役、生きるのにうん蓄に満ちている、例えば、マージャンの必勝法の第一条は、早くアガること。第二条は、絶対にホーチャン(放銃)しないこと。第三条は、インチキはしないこと。すべて、サラリーマンとしての勝つ方法も同じ。第一条は、小さくても早くアガル、早く昇進しておく。第二条は、つまらないことから、パッとしないところへ飛ばされる そのときどうするかで、ここで決まる。第三条は、マージャンだってサラリーマンの出世も、 格とか品とか必要でしょう。男の人生ですな・・・・・・・・。「六つのひきだし」という、この「森繁の重役読本」の続編があるらしい。探さなければ・・・・でおます。 >> 続きを読む
2017/04/04 by ごまめ
【向田邦子】(ムコウダクニコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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