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同じ年にコインロッカーに捨てられ、 奇跡的に生き延びたキクとハシ。 2人は同じ孤児院で育ち、 同じ里親に出されて同じ環境で成長し、 同じ時期に心の病に冒される。 2人を簡単に表現すると『ハシ=光』『キク=影』。 ハシは歌う事で手に入れた光の中で 自分を見失って影に飲み込まれる。 キクは母親を殺してしまった影の中で ダチュラという狂気の光を追い求める。 一見正反対の生き方をした2人だが、 最後に行き着いたのは『心臓の音』=『生きる事』だった。 狂っていく様が細かく描写されていて 目を背けたくなるような場面が何度もあった。 人間の正気と狂気を隔ててる境目なんて 薄皮1枚程度のものなんだろう。 私が2人の心情を少しでも理解できているという事は、 私もコインロッカーベイビーズ予備軍なのかも知れない。 ただ、アネモネの考え方だけは受け入れられなかった… というより、受け入れたくなかった。 私がハシなら、彼女はキクという違いがあったからかも。 全てが狂気の中の物語なので、 刺激はあったが教えられるものがない分、星は4つ。 >> 続きを読む
2019/01/28 by NOSE
ASUNAROには果てして希望があったんだろうか…。その後が気になる。
2017/08/08 by マチ子
全く面白さがわからなかった。わかる人にはわかる、好きな人は好きって作品だと思う。文学的っていうことなんでしょうか。芥川賞取るにはこういう書き方ですって感じ。文学小説の書き方って教科書があったらそれどおり書いたらこうなるのかな。それが悪いかどうかは評価できませんが、自分には全く合わなかった。早く読み終えたかったので、内容覚えてません。村上さんの他の作品も読みましたが、みんな同じ…その中でも最後までたどり着けませんでした。他もそうだけど、タイトルだけは惹かれるしセンスいいと思います。自分だけ? >> 続きを読む
2017/12/07 by ryoji
全国的に中学生が集団不登校となり、その中学生たちがネットワーク集団となり、様々な方法で日本社会、経済を大きく揺るがしていく…。設定が斬新。中に日本経済の話がたくさん出てきていて、難しすぎて頭に入っていかず、経済苦手の私は途中で読むのがくじけそうになりました。ネットワークで結ばれた中学生の行動がすごくて、大人もこの流れを止めることができない。こんな中学生がいたら…と空恐ろしさも感じました。「この国には何でもあるが、希望だけがない」といっていますが、それは何だかわかる気がします。 >> 続きを読む
2016/11/20 by taiaka45
人と人のこころの揺さぶりを描いた大人の作品。人と人がむきあった時に発生する小さな思いのうずが、大きくなっていく。作品を読んでいると、既婚・未婚に関係なく、人が人を思うことを肯定できる登場人物をうらやましく思う。”お前は恋人と会ってて辛いときってないのかって、いつも僕に聞くんだ。ワクワクするっていうか、会うのが楽しみで楽しみでしょうがない時期って、あっという間に過ぎていくだろう”こういうセリフは、なるほどなーとため息をつかされてしまう。人が人の内面をみて魅かれていく。それは家族を大切にする、とは別のこと。世間(日本)ではそれを不倫とよんでいるけど、1回の人生でとれだけ魂を揺さぶれるかを考えると不健全、という言葉でかたずけられない気もする。読みながら自分の人生と照らし合わせ、いろんなことを考えてしまった。仕事に追われていると、絶対に気付けないことを気づかせてくれるハートウォームな1冊。とても好きです。 >> 続きを読む
2014/11/20 by aldebaran
この本凄くないですか?中学生の時、読んでから、これ以上の衝撃を受けた事がない。題名と文庫本の裏のあらすじだけで、勘で購入した自分褒めたいと思った。ストーリーも衝撃だけど、描写が凄い!凄すぎて語れない!何度も何度も繰り返し読みましたが、また新鮮に読めるという。私はキクが走りに目覚めるところ、棒高跳びの場面が好きです。ワニとアネモネも好きですね。懐かしい!また読んでみたいです。 >> 続きを読む
2015/09/07 by まめたん
村上龍の自伝的小説。全体を通して「女の子にもてたい」「明るく楽しく生きたい」というパワーに溢れている。下らないかもしれないけど、高校生特有の輝きを楽しめます。作品中に「花火は、あっという間に終わる。だが、きれいだ。」という一節があるのですが、まさにそんな感じの小説だと思いました。 >> 続きを読む
2014/03/09 by che_k
大人が読んでも楽しめる・ためになる本だと思います。進路に迷った時や、どんな職業があるか、その職業をするにはどうしたらよいかなど簡単に書かれています。たまにこんな職業もあるのかと発見もあります。進路に迷ったら、自分の夢を考えたい人はまず読んでみるといいかもしれません。 >> 続きを読む
2013/06/28 by BlueBull
北朝鮮の特殊部隊が福岡を占拠する話。話に入り込むまで時間がかかったけど下巻は一気に引き込まれた。ちゃんとエンタメ。ヘタな映画よりハラハラした。様々な立場の人物ひとりひとりのバックグラウンドが丁寧に書かれている。北朝鮮人の日本文化へのカルチャーショックがいちいち面白かった。ブーメランもっと活躍するかなと思っていたらそうでもなかった。 >> 続きを読む
2017/04/25 by W_W
著者の小説を読むのは、何だか覚悟がいるもので、でも何だか村上龍に対して意外にも興味を持ったもので、軽くエッセイから外堀を埋めようかと。ヌルい(本人には切実でしょうが)質問に答える形の本ですが、非常に冷静で、核心を突く著者の意見に大いにうなずけるものがありました。ちょっと脱線しますが、美輪明宏のエッセイに似た印象を受けました。ふわふわした質問に喝を入れる感じで・・。言ってる事が最もなので、時に厳しく感じますが、そりゃそうだよなと納得いくものでした。もっと核心を見よ!現実を見よ!と。何かをしようとする時に、例えば玉の輿が理由でもいいじゃないですか。動機が不純だろうとなかろうと、何か得るものはあるでしょう、というスタンスが説教臭くなく、読者に聞く耳を持たせるという所が、さすが作家として、言葉を伝わるように伝えるテクニックに長けた作家なんだなと感服しました。 >> 続きを読む
2017/06/28 by チルカル
前々から思っていたことが、本のタイトルになっていたので購入。冷めたハードボイルド感が存分に伝わってくる。私達社会人は、時間をお金に変えるのではなく、時間を信頼に昇華して、社会的に生かされているのだと思う。そこを誤ると、後々ひどいしっぺ返しをもらいそうで恐ろしい。著者のように、広く社会・経済を見つつも、興味あるところはぐんと掘り下げて生きて行きたいものだ。以下備忘録。●寂しい人ほど笑いたがる●それでは、そのごく普通の幸福な暮らしを実現するためには年収はどのくらいあればいいと思うか?●一生自分に自信を持って生きられるというか、一生分のプライドを得られるというか、そういうところに自分を賭けてみたい●今、私達に必要なのは、幸福の追求ではなく、信頼の構築だと思う。幸福は瞬間的に実感できるが、信頼を築くためには面倒で、長期にわたるコミュニケーションがなければならない。国家だけではなく、企業も、個人でも、失われているのは幸福などではなく、信頼である。 >> 続きを読む
2017/08/20 by こいこい
初めて、「夢中で」読み進めた本。タイトルがおしゃれだな~と思って(そんな単純な理由で)まずは上巻を買ってみたらハマってしまいました。それまで、上下に分かれているとうわっ長い!めんどくさい!と思って手を出していなかったのですがするする読めてしまいました。古めかしいセリフの言い回しとかノスタルジックな雰囲気と男くさい主人公がグッと来たんですね、きっと。何かに反抗・抵抗している姿が眩しく見えるそんなフェチがあるのかも。「青臭さ」への憧れ。10代の頃にパンク・ロックにハマったのもそのせいかもしれません。合わせて聴きたい一曲Some Might Say / Oasis >> 続きを読む
2017/07/18 by Lilly
F1、オリンピック、パリ・ダカールラリー、マスターズetc..人々を熱狂させる世界的なスポーツの大会について自身の取材記などを含めたエッセー。絶版本らしく書店で見かけたことはありませんでしたが古書店で発見。村上龍はあまり好きではないけれども、F1ファンとしてはセナが表紙に写っていては買わないわけには行かなかったのです。20年以上前の内容なので古い点もありますが面白い視点で刺激的な内容も多く興味深い。でも偉そうに決めつけるような論調、鼻につくカタルシスがやっぱり嫌いだわ。 >> 続きを読む
2015/01/19 by ybook
村上龍の第36回谷崎潤一郎賞受賞作「共生虫」を読み終えました。この小説には二つの大切な要素があると思う。それは「インターネット」と「ひきこもり」だ。不登校になり、部屋に引きこもったまま、病院に通う以外、外界と接触することもない、そんな主人公が設定されている。ウエハラという名だ。ウエハラは、ニュースキャスターのサカガミヨシコが、微生物に詳しいことを知り、彼女のホームページにアクセスして、秘密を打ち明ける。祖父が死んだ時、その身体から白くて長い糸のような生物がはい出てきて、自分の中に入ったと告白する。そして、返信が来る。それは「共生虫」だと教えられる。「共生虫は、自ら絶滅をプログラミングした人類の、新しい希望と言える。共生虫を体内に飼っている選ばれている人間は、殺人・殺戮と自殺の権利を神から委ねられているのである」と-------。だがインターバイオという、返信をくれたグループが何なのか、ウエハラにはわからない。ただ、彼は「共生虫」の実在を他人の言葉で初めて確認できたことで、外へと踏み出すのだった-------。私がこの小説を読んで面白いと思ったのは、インターネットに対するウエハラの距離感覚だ。ネットに対して過大な希望を抱くことも、絶望的な否定の感情を持つこともない。描かれてあるのは、ネットへのごく淡々とした接し方だ。自分に対してすごく攻撃的なことを書いてくる人間がいる。"あなたに感心がある"と奇妙な好意をチラつかせる輩も存在する。それらにウエハラは同じ温度で接している。インターネットなんて、鉛筆や辞書以上の存在ではないという、そんな感覚がウエハラにはある。そして、それは著者の村上龍まで繋がっていると思う。著者は「共生虫」を、インターネットを通じたオン・デマンドでも販売している。限定版で三千円。単行本の約2倍の金額だ。電子出版に希少性を持たせるという発想は、単に逆転しただけではなく、ネットが旧来の出版ツールと何ら変わらないことを表明している。それが、この小説の骨格を作っていると思う。 >> 続きを読む
2018/10/25 by dreamer
「半島を出よ」以来だったが、相変わらずの「村上龍」ワールドだった。想像を超える奇人・変人のオンパレード!そして描写がグロい!!一部の人は確実に拒否反応を示すだろうと思われる。それでもとテンポのよさと、一体どこに着地するのか?という好奇心でグイグイ引き込まれる。iPAD版だったので、途中で効果音が出るようになっていたが、臨場感増すというよりかえって読みにくかった(あくまで個人の感想です)。 >> 続きを読む
2011/02/04 by ieie
「69」の続編。ケンとナカムラが中年になっている。二人は、ひたすらに食べ、ひたすらに飲み、またひたすらに語り合う。読んでいてお腹が苦しくなってくるから不思議である。村上龍のエッセイを読んでいるような感覚にもなる、ちょっと変わった小説である。「69」を読んでなくても楽しめますが、できれば両方読むことをおススメします。 >> 続きを読む
2014/06/13 by che_k
69に続いて村上龍さんの小説を読んでみたのですが、面白い!その時の自分に刺さる言葉がたくさんあります。 この小説は「69」と「限りなく透明に近いブルー」の間を埋めるようになっていてます。 僕的には各話の共通のテーマ感じるというよりはグサッとくる文章がたくさんあってその文章をどう自分で解釈していくかが面白い作品だなと思いました!もちろん話自体もそれぞれ面白く、読者始めたばかりの自分にも読みやすかったです。 >> 続きを読む
2016/03/07 by ユート
この小説のヒロインのジュンコはカッコ良くて、KYOKOとは違うけど、場の空気を自分のものにしてしまう様な女性ってとこは似てる。なんだか好きでした。フワフワ読んでてあっという間に終わってしまって、物語にかたがつくのを期待してしまっていたので、これは何だろうな。。と、不完全燃焼でした。これは私の理解力不足ゆえだと思うからもっと成熟してからまた読もうかな。この後じわじわくるのかもしれないし。なんでもない日常の一コマをこうやって言葉に表すことができるんだ、と少し驚くような表現があり、私も少し頂きました。「必死って,必ず死ぬって書くんだよ」「何かを実現させたくて,それで実現できない自分を絶対に許せないっていう風に考えると死んだりできないよ」ってゆう必死にがんばると死ぬ気でがんばるの違いのくだりは、私にも理解できたので心に残ってる。 >> 続きを読む
2013/09/10 by bob
図書館で借りました。自伝小説?ですかね。受験を控えた高校生でも「”何か”したい」という高校生やたら知ったかぶりする高校生アリガチですね。これを読んだ現代とでは時代が違うけど(なんなら生まれてませんけど)、青春というのはいつも輝いているもんですね。この時代に生まれたかったーなんて思ったり。あまり本を読まない私でもすごく読みやすかったです。最後に登場人物のモデルになった人達からのコメント(「あの時のこといつか書かれるんじゃないかと思ってた」等々)なんかもあって小説の内容以外からも著者の人物像が見えて良かったです。 >> 続きを読む
2018/06/11 by maki
フランスW杯後、当時世界最高峰のリーグ セリエAで奮闘していたヒデと村上龍氏の対談・交流記。ヒデの先見性や独特の視点にハッとさせられるものがあるし何より当時20代前半で世界へ挑戦していくバイタリティと、日本のマスメディアなど周囲の過剰な熱気に対し距離を置き自身を客観視している点に改めて感心しました。同時に龍さんのサッカーへの造詣の深さも驚愕しました。。笑 >> 続きを読む
2015/12/11 by earster
【村上龍】(ムラカミリュウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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