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永井路子

著者情報
著者名:永井路子
ながいみちこ
ナガイミチコ
生年~没年:1925~

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このランキングは1日1回更新されます。
      王朝序曲
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 私の大好きな作家で日本の歴史を透徹した史眼で解釈する、幾多の優れた歴史小説を著している、永井路子の長編歴史大河小説の「王朝序曲」を久し振りに再読しました。

        それまでにも、「雲と風と」「この世をば」など、永井路子の歴史小説には平安時代を描いた一連の長編小説がありますが、この「王朝序曲」は、それらの作品の一つの新しい要とも言うべき、"平安朝とは一体、何であったのか"というテーマに本格的に挑み、一つの解答を示した渾身の力作だと思います。

        この作品の最大の読みどころは、何といっても、従来、律令国家から王朝国家への転換と考えられて来た平安朝というものに対する捉え方に、彼女なりに意義申し立ての疑義を提示した作品であると思うのです。

        平城京から長岡京、そして平安京へと度重なる遷都の中で、嵯峨天皇が打ち出した方針は、この世の全てを否定し尽くさねばならなかった、偉大な父・桓武帝の姿を見て来て、自らが政治というものから一定の距離を置いて、乖離するという事でした。

        ここに、権威としての天皇、権力としての政治を司る藤原冬嗣という、両者のつかず離れずの体制、すなわち、現在の"象徴天皇制"のルーツが生まれる事になったのだと思います。

        永井路子の筆は、この極めて"日本的な王権"がスタートするまでの"権力と愛憎の相克"を、藤原冬嗣・真夏兄弟、桓武帝・後の嵯峨天皇になる皇太子安殿、最澄と空海、あるいは藤原薬子といった平安時代を彩る、多彩な人物像の中で、抑制された冷徹とも言える筆致で描いているのです。

        そして、一方では、政治の中に組み込まれた"怨霊の系譜"や、互いに反目し合っている様で、実は"合わせ鏡"となっている栄華に踊る人々の、"栄枯盛衰"の様をも、実に巧みに捉えていて、永井路子の透徹した史眼の鋭さに唸らされます。

        永井路子の歴史小説は、永井史観とワクワクする様な物語性の双方を堪能する事が出来、彼女の言葉として出て来る、約四百年続いた"平安王朝の華麗さと矛盾"という言葉の中に、明らかに現代史への怜悧で透徹した視座が実感出来る、長編歴史大河小説の力作だと思います。

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        2016/09/26 by dreamer

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      茜さす
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 茜さす 上下


        女子大で国文学を専攻しているなつみは、岡崎助教授に指導されるゼミで額田王の発表をする。
        「あかねさす」は「むらさき」の枕詞か。むらさき草は白い花が咲く、違った解釈はないのかと質問され。あかねは言葉につまり、卒論は「枕詞」にする。

        無事卒業したが二度入社試験で落ち、叔母の紹介で極小の下請けの書籍企画会社に入る。女ばかりの職場で揉まれ社会の厳しさを少し知る。

        卒業前に友だちと明日香を旅して偶然発掘現場を見る。古代の遺跡をじかに見たことで衝撃を受ける、古代史でしか知らなかった明日香に生きた人々、中でも鸕野讃良皇女(後の持統天皇)に強く惹かれる。
        職場が倒産し、再度明日香を訪ねる。発掘作業中の研究員にアルバイトを頼み込み、無理やりもぐりこんで働き始める。
        このあたり、思いつめ実行に移す気力が、社会人で鍛えられ強さかもしれないし、なつみの熱中度の強さが運命を引き寄せる気がする。

        持統天皇の系図を見、そして、天智、天武時代へと思いが深まる。流れとしてついに壬申の乱に行き着く。

        研究員たちと吉野から美濃まで、大海人皇子軍の跡を歩き、書物の中の出来事を実体験する。その間に起きた争いや、王位継承をめぐる勢力の移り変わり、複雑な血縁関係で作られた皇室の歴史。そこで生き抜くための智恵。全てが遺跡の中から時を隔てて感じられる。
        彼女は祖父を殺され父母が死に、13歳で大海人皇子の后になる。姉の大田皇女も同じ大海人皇子の后になったが一足早く大津皇子を生む。8年後天智天皇が病み、可愛がっていた大友皇子が次の天皇になるという、早々に大海人皇子は紛争から逃げるように出家していたが、一族を連れ吉野宮に入り、壬申の内乱が起こることになった。鸕野讃良皇女も時に輿に乗り、急坂は歩いてともに吉野に入る。額田王と天智の子、十市皇女と大友皇子の間に子供がいた。大友が天皇になれば十市皇女が皇后、鸕野讃良皇女と女たちの戦いが、煌びやかな暮らしの底には渦巻いていた。
        援軍も多く大海人皇子軍の勝利で天武天皇が誕生する。

        研究員になり明日香の民宿におちついたなつみは、ふと知り合った泉という紳士に心を惹かれる。彼の誘いに乗りそうになるが、泉とは距離が離れているところに、粗野で見かけもよくない梶浦の思いがけず深い知識と無骨な優しさに親しみを感じたりもする。

        こうして、古代、明日香の地に生きた人々の歴史と、なつみの若い女としての生き方、友人たちの選び取った人生にも触れながら。話が進んでいく。血のつながらない伯父と結婚した叔母のキャリアウーマンらしい都会的な生活も挟みながら、稲淵の古い民宿に移り8畳の部屋いっぱいに持統天皇ゆかりの地の地図を広げて、古代史を探ろうとする、なつみの生き方に引き込まれた。

        これが書かれた頃、今読むと情勢も言葉遣いも変化している。なつみを取り巻く男たちとの交わりも筋書きとしては少々型どおりだったが、これにかかずらっていると、肝心の飛鳥時代の出来事が上滑りになったかもしれない。まだ不明な点が多い古代史を、持統天皇のお足跡をたどるという形で描いた物語はおもしろかった。

        明日香に手の届くところで育ち、中学時代に初めて読んだ「壬申の内乱」という岩波新書の地図を持って、何度も訪れてきた万葉ゆかりの土地や、陵の史跡、秋に稲淵の棚田を燃え立たせるヒガンバナ、石舞台など、なつみの自転車とともに走るのも楽しかった。その上、同じ熱中症にかかりやすい性格も大いに共感した。

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        2016/09/03 by 空耳よ

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      氷輪
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
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      • "仏教の普及に殉じる鑑真の姿を通して、奈良王朝の複雑な政治状況の光と影を透徹した筆致で描き出した秀作 「氷輪」"

        歴史小説と言われるジャンルの小説が大好きで、とりわけ司馬遼太郎、海音寺潮五郎、永井路子の作品を好んで読んでいます。"歴史とは解釈である"という、海音寺潮五郎の有名な言葉がありますが、これらの作家の歴史解釈にはいつも新たな発見があり、"歴史の森への旅"という楽しみを倍加させてくれます。

        この昭和57年度の第21回女流文学賞を受賞した、永井路子原作の歴史小説「氷輪」は、井上靖原作の「天平の甍」の後日譚とも言うべき時代の、複雑な政治状況を、"永井史観"とも言われる彼女の透徹した眼で描いています。

        永井路子がこの小説で女流文学賞を受賞した際の受賞の言葉として、「一方の極に鑑真を、他方の極に辣腕の政治家藤原仲麻呂と孝謙女帝をおきましたが、主人公は個人ではなく、天平の歴史そのものでありたいと思いました」と語っていて、この小説で描きたかった事が、この言葉で全て言い尽くされているように思います。

        ある時代の歴史の全体像を捉えるためには、権力の中枢の内部にいる人間ばかりではなく、むしろ、その裏面に位置する人間を描かなければならず、鑑真以下の渡来僧の受難を奈良時代の複雑な権力抗争の中で捉えたこの作品で、作者が描こうとしているのは、単に仏教のみにはとどまらないと思います。

        確かに作者の永井路子がかつて、日本史の"真の変革の時代"と記した"鎌倉時代"のそれよりも以前の時代の、最も大きな価値観や道徳律であった"仏教"を描くことが、永井路子の長年の懸案であった事は間違いないだろうし、その証拠に作中には"仏教の教義"そのものに関する入念なアプローチが見られると思います。

        しかし、永井路子全集の付記に「宗教小説を書くつもりはもとよりなかった」と書いているように、作者が最も精魂込めて描いたのは、仏教の戒律というものが、日本国内に受容されていく過程ではなく、一つの文化の本質が政治という魑魅魍魎が跋扈する、様々な権力闘争の中で損なわれていく過程だったと思うのです。

        そしてそれは、日本における、ありとあらゆる渡来文化がたどった道筋なのではなかったかと思うのです。模倣から応用、利用には至っても、真の創造はなく、本質への理解がおろそかにされたのではないのか?

        そしてこのテーマに対する永井路子のアプローチとして、「まこと歴史とは語られた部分と同じくらいに、語られざる部分に大きな意味が込められている」と記しているように、歴史というものは、常に勝者によって都合のいいように作られたものであり、かつて「吾妻鏡」という鎌倉時代の正史と言われているものは、実はその時代の歴史の勝者である北条氏サイドに完全に偏った記録が多く、全く信用出来ないとして、「戦時中の『大本営発表』を経験している我々には、そのカラクリが透けて見えるのだ」と語っていた永井路子の"作家としての原点"の確認にも繋がっているのだと思います。
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        2016/08/26 by dreamer

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      わが町わが旅
      4.0
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      • 女流歴史作家として著名な著者が鎌倉や大和(奈良)を訪れ、歴史物語や氏の想い等を著わしたエッセーですが、特に鎌倉の妙法寺や長楽寺の内容が面白い。妙法寺は、所謂「鎌倉の有力な御家人の一人」比企氏の氏寺だが、武蔵(今の埼玉県)を本拠し、功により頼朝から鎌倉のこの地を与えられた。源頼朝・頼家(2代将軍)の乳母が比企氏から出ている関係で幕府創立時から、御家人の中でも重要なポストであったのだが、比企氏の権勢にあせりを募らせた北条時政(幕府初代執権)の謀略により一族は滅ぼされた、という悲しい歴史の紹介や、その北条時政の娘で鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室であった北条政子にゆかりのある長楽寺と京都の長楽寺と関連づけた話等も面白いです。鎌倉めぐりが更に楽しくなる好著です。 >> 続きを読む

        2011/08/26 by toshi

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      ごめんあそばせ独断日本史
      4.0
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      • 特に「伊豆の修善寺」の大日如来像の中から北条政子の髪の毛が見つかった…とかの話しが鎌倉時代の歴史を背景にしながら「対談形式」で記されているのが非常に面白いです。あるいは、戦国時代の衆道(所謂男性の同性愛)の話し等ちなみに、男性の同性愛=衆道は、当時は社会的認知があり、おおらかであり、お互い「生死を共にする」というような現在のホモとは内容が異なる面も多く、時の権力者(例えば織田信長と森蘭丸とか)や他の戦国武将達にも多くの例があったようです。 >> 続きを読む

        2011/08/31 by toshi

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      はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学
      カテゴリー:日本
      4.0
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      •  徳川秀忠、明智光秀、藤原不比等、源義経、平時忠等歴史上の№2達のことを記載しています。
         徳川秀忠(ニ代目将軍)は、父・徳川家康の後を受けて地味な(保守的で大人しい)感じの所謂「典型的な二代目」というような一般的イメージですが、意外と「法度」を前提に公家や大名達を厳しく統制した「強い政治」を行っていたこと。また、明智光秀が「主人 織田信長」に対する遺恨から信長を殺した(所謂・本能寺の変)という「通説」に対し、その説を否定している内容(光秀も「天下取り」を狙っており、本能寺の変はまさに絶好のチャンスであったから)とか、スタンドプレーで身を滅ぼした源義経等、面白い視点が諸々ある好著です。
         
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        2014/01/24 by toshi

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      新・歴史をさわがせた女たち
      カテゴリー:日本
      4.0
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      • 所謂「江島生島事件」のヒロインである、江戸城大奥の美女・江島についての内容が面白い。この事件は、7代将軍家継の生母月光院と前将軍家宣の正室天英院を中心とする勢力との勢力争いの犠牲になったという、つまり、天英院は家宣・家継の元で正徳の治を断行、幕政を牛耳っていた白石・詮房を追い落とすため、譜代大名(関ヶ原の戦い以前からの徳川氏の家臣)や5代将軍綱吉時代からの老中達とこの事件を画策したという説があります。
        その他、天智天皇とその弟の天武天皇と両天皇の妃となった、万葉集の女流歌人第一人者という才能と美貌(所謂才色兼備で反面「世間を騒がせた」)額田王(ぬかたのおおきみ)の話しも面白いです。
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        2011/07/23 by toshi

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      わが千年の男たち
      カテゴリー:日本
      4.0
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      • 特に、山崎(天王山)の戦いで、羽柴(後の豊臣)秀吉と明智光秀と
        どちらにつくか形勢を見てから…という方針で臨んだ為に「洞が峠を決め込む=日和見主義」という不名誉な言葉で有名な筒井順慶についてが特に面白い。
         その他「桶狭間の戦い」において織田信長に見事に負けた(しかも織田軍の10倍以上の兵を擁しながら)ことでカッコ悪い代表のように思われている今川義元についての記載も面白い。他にも歌人で有名な西行や足利幕府を創った足利尊氏についての内容も興味深いです。
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        2011/07/23 by toshi

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      朱なる十字架
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      •  母親の書棚から借りて読みました。1981年第6刷の文庫本で、当時の価格280円です。
         それはさておき、お玉(細川ガラシャ(恩寵))の物語です。
        彼女は、明智光秀の娘で、戦国武将の細川忠興の妻です。
        子供の頃から、屈託なく無邪気で類まれな美貌の持主。
        けれど芯はつよく、頑ななまでに真直ぐです。
        荒木村重、父の光秀、夫の裏切り(家名を重んじるばかりではあるのですが)に遭い、いつしかキリスト教に救いを見出します。
         「信はすなわち不信、不信はすなわち信。」
        登場人物の心は揺れ動きます。これがこの物語の軸です。
        あえていえば、光秀が「不信」の賽の目に賭ける部分を描いてほしかったけれど、これは歴史物語ではないのでしょう。
        久しぶりに遠藤周作も読みたくなりました。
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        2012/10/15 by Hiropika

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      炎環
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
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      • 小説のジャンルで歴史小説と時代小説というものがありますが、歴史小説が歴史上の事件や人物を史実に沿って描くものであるのに対して、時代小説や伝奇ものは、時代の衣裳を借りて、作者の夢を自由奔放に展開したもの----と言えるのではないかと思います。

        つまり、端的に言えば、歴史小説は作者の歴史観が、そして、時代小説は作者の物語作家としての技量が問われる小説だと言えると思います。

        私が特に好んで読むのは、やはり歴史小説であり、その中でも、司馬遼太郎、永井路子、杉本苑子の作品が大好きなのですが、この歴史小説の根幹をなすものとは何なのかという事を考えてみた場合、まず題材の自由な選択であり、作品の持つ強い現代性であり、また、その採り上げる時代の権力構造や下部構造の重視、そして、表現の斬新さといったことではないかと思います。

        つまり、戦後の皇国史観から解放された、我々、歴史好きの読者の方で、真の意味での正しい歴史認識を持ち始めたことに対応して、作家の側でも、歴史を現代と切り離した過去としてではなく、現在へと繋がる時間の脈絡の中で、捉えようという自覚が生まれたからだと思うのです。その中で生まれた歴史小説作家が、司馬遼太郎、永井路子、杉本苑子だったと思います。

        そこで、今回読了したのが、永井路子の第52回直木賞受賞作の「炎環」です。この「炎環」は、四部からなる連作の形を取り、第一話「悪禅師」は源頼朝の弟で義経の兄である僧全成を、第二話「黒雪譜」は、石橋山の合戦で頼朝の命を助けた梶原景時を、第三話「いもうと」は、北条政子の妹で全成の妻・保子(阿波局)を、そして、第四話「覇樹」は、政子の弟・四郎義時を主人公にして、それぞれの視点で描いており、そして、それらの人物が権力の座を目指し、「一人一人が主役のつもりでひしめきあい傷つけあううちに、いつの間にか流れが変えられてゆく----そうした歴史というものを描くために一つの試みとして」と作者の永井路子が述べているように、連作の形が取られているというわけです。

        こうした手法が、総体として鎌倉幕府の誕生から崩壊までの歴史を、重層的に捉えることを可能とし、特に、源実朝暗殺の黒幕を"三浦義村"とする指摘(この歴史的な新説は歴史学界でも注目されています)や、歴史の背後から影響力を及ぼした"乳母制度"の発見は、歴史家の上を行くものとして高く評価されているのです。

        永井路子という作家は、それまで歴史小説が扱わなかった題材や時代を、積極的に取り上げ、更に、それらを現代の権力構造と対応させる方法に優れた才能を発揮していると思いますが、彼女の作家的な内面の必然性として、戦中派としての忸怩たる思いが、その根底に横たわっているのではないかと思います。

        永井路子は、多くの鎌倉時代に材を得た作品を発表した際に、ボロボロになるまで読み込んだ、鎌倉幕府の正史と言われている「吾妻鏡」を、北条氏サイドに偏った記録が多く、全く信用出来ないとして、「戦時中の『大本営発表』を経験している我々には、そのカラクリが透けて見えるのだ」と述べているのです。

        永井路子は、こうした問題意識を"核"として、やがて「吾妻鏡」の存在意義を見つめ、更には、鎌倉時代というものを、一つの大変革の時代、封建道徳の成立期として捉え、これを近代日本へと連なる歴史の連続性の中で考えようとする歴史観を、この「炎環」をはじめとする一連の鎌倉時代を背景とした小説の中で表現しているのだと思います。

        そして、このことは、それまでの戦国時代と江戸幕末期という、二つの大きな変革期のみを重視する傾向があった歴史小説の世界における、"第三の時代の発見"となったのだと思います。
        >> 続きを読む

        2016/12/05 by dreamer

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【永井路子】(ナガイミチコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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