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永井淳

著者情報
著者名:永井淳
ながいじゅん
ナガイジュン
生年~没年:1935~2009

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このランキングは1日1回更新されます。
      キャリー
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • キングの処女作は超能力を秘めている少女の物語。

        冒頭から生理という際どい話題でいじめを見せつけ、キャリーの生い立ちや境遇を明らかに。
        そして元凶の源となる母親の存在も。

        映画でもあったがやはりハイライトはプロムの鮮血に他ならない。
        そのあとの超能力も悲劇と怒りが入り混じる状態は壮絶。

        キング自身の体験も多分に入っているらしいが、今後もキングはホラーの道を邁進していく。
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        2020/01/06 by オーウェン

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      野獣死すべし
      3.0
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      • 【復讐に失敗したというのに、疑惑をかけられてしまう!?】
         主人公のフィリクス・レイン(ペンネーム)は、そこそこ売れている推理小説作家でした。
         ある時、一人息子が暴走してきた車にはねられて亡くなってしまうという事故が起きます。
         息子をひき殺した犯人は息子を助けもせずに現場から逃走してしまいます。

         もちろん、警察も捜査に乗り出すのですが、全く犯人の目星もつけられずにいます。
         業を煮やしたフィリクスは、自ら捜査に乗り出し、何としてでも自分の手で犯人を見つけて殺してやると決意します。

         フィリクスは、推理小説作家なりの流儀で推理を巡らし、ついに犯人ではないかという男を絞り込むことに成功します。
         小説の取材のためとの口実をもうけ、ある女優に接近し、その女優のつてで犯人と思われる男の知遇を得ることに成功するのですね。

         その男はまったく嫌な奴で、フィリクスの推理通り自動車修理工場を経営していたのですが(フィリクスは事故車が見つからないということは自分で修理したのだろうと推理したのです)、まだ小学生の自分の息子に対して非常に辛く当たるばかりか、女癖も悪く、既に女優との関係は切れていますが、さらに別の女性に手を出そうとしている始末。
         自分の息子と同じ位の年齢の犯人の息子に同情を覚えるフィリクス。
         こんな男を殺すには何のためらいもないと復讐計画の実行に着手します。

         フィリクスは、息子を事故で失って以降、この復讐計画に着手するに当たり、日記の形で計画の進捗状況などを克明に記録していました。
         第一部は、このフィリクスの日記の形で物語が進んで行きます。

         そして、いよいよ犯人殺害に着手しようとしたその時、この日記が祟るんですね。
         犯人は、フィリクスが自分を殺すつもりではないかと感づき、フィリクスが隠していた日記を発見し、その内容を読んでしまうのです。
         そして、フィリクスが自分に手を出せないようにするために、その日記を盗み、自分の弁護士に預け、万一自分が死ぬようなことがあればこの日記を警察に提出するように依頼していたのでした。

         いよいよ犯人を殺そうとしたその時、犯人からそのような事情を告げられ、復讐に着手できなくなってしまうフィリクス。
         犯人を殺したとしても自分に疑いがかからないように綿密に計画してきたつもりだったのに、これではあの日記が警察の手に渡り、自分が復讐のために殺人に及んだことがバレてしまうのは必定でした。
         フィリクスは、復讐を断念せざるを得ませんでした。

         ところが、その日の夜、犯人は何者かによって毒殺されてしまうのです。
         慌てたのはフィリクスです。
         このままではあの日記が弁護士によって警察に提出されてしまう。
         確かに、日記に書いていた殺害計画は毒殺ではないにしても、自分が犯人を殺してやりたいと思っている動機があったということは明白ですし、方法を違えて実行に及んだと疑われるのも間違いないところです。
         慌てたフィリクスは私立探偵のストレンジウェイズに助けて欲しいと泣きつくのですが……。

         というのが本作の粗筋です。

         息子をひき逃げした犯人が判明する過程がちょっとお手軽かなぁという気はしますが、全体としてはなかなか考えられたトリックが使われています。
         要所要所詰めが甘い、ちょっと都合が良すぎる、本当の犯人ならそんなことはしないと感じる点はありますが、ミステリとしての水準には達しているのではないでしょうか。
         物語の構成上、最初に日記をそのままの形で掲載することは必要だということは分かるのですが、やや冗長な印象を残してしまうのはやむを得ないところなのでしょうかね。
         1938年の作品で、古さを感じる点は仕方がないのですが、佳作という感じかな。
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        2019/11/19 by ef177

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      チェルシー・テラスへの道
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 旅行先のホテルに置いてあり、なんだか面白くて一気に読みました。ありきたりのストーリーなのかもしれませんが、何だかわくわくできた気が。

        とは言え気になったのは、幼い主人公の唯一の楽しみがウエストハムの試合観戦だったこと。

        英国のサッカー文化に生で触れてみたいな、いつか。。。
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        2013/01/09 by fraiseyui

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      誇りと復讐
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 「面白い小説で何かお勧めは?」と聞かれた時、迷わずにお勧めできる一級のエンターテイメント小説です!
        世界的に有名なストーリーテラーのジェフリー・アーチャー。
        彼の作品の特長は、逆境や絶体絶命の状況にある主人公が、相手にトリックをしかけて見事に逆転する爽快なハッピーエンドにあります。

        短文を効果的に使った男性的な文体。
        ページをめくるのももどかしいはらはらさせる展開、意表をつくどんでん返し。
        主人公に対して見事に憎らしい敵。
        最後は胸のすく勝利で終わるとわかっているけれど、
        それでもハラハラ続きで目が離せないというのは、逆にすごくないですか?

        【ストーリー】
        ロンドンの下町の自動車修理工として働くダニーは、恋人ベスにプロポーズした祝宴の夜に、トラブルに巻き込まれた。
        ベスの兄で親友のバーニーが殺害され、あろうことか殺人犯として逮捕されてしまったのだ。
        犯人の正体は法廷弁護士で、自らの罪を隠ぺい。
        彼の仲間たちの偽証により、ダニーは有罪となり懲役22年を宣告されてしまう。

        だが、ベルマーシュ刑務所の監房でニックとアルに出会い絶望から這い上がるきっかけを得る。
        必ずやこの牢獄から出て復讐を遂げるのだ。


        冤罪で牢獄入りしたコックニーでほぼ文盲のワーキングクラスの青年が、牢獄を出てケンブリッジ出のエリートたちに挑む。
        …という、現代版「モンテ・クリスト伯」に「マイ・フェアレディー」と「三銃士」で味付けをしたような本作です。
        ニックの叔父の悪巧みも加わって、スリリングにドラマティックに法廷劇及びコン・ゲームを展開します。

        ひとつ、ぜひとも付け加えなければならない事実があります。
        著者自身が2001年に偽証罪に問われ4年の求刑(2年の実刑)をくらっている点です。

        彼は転んでもタダでは起きない。

        刑務所体験をノンフィクションの「獄中記」として発表。
        この小説の上巻でも彼が収監されていた「ベルマーシュ刑務所」(脱獄不可の刑務所として知られる)が舞台になっていて、刑務所生活が細かく描かれてとってもリアル。
        ニックに関しては特に、アーチャーが実際に刑務所に入っていたということで説得力と存在感が増している気がします。

        そもそもアーチャーの作家デビューのきっかけも詐欺にあって財産を失ったことにありました。
        最年少で当選した保守党の下院議員という華々しい経歴の持ち主だったのに職も失いました。

        この時書かれた小説が、デビュー作「百万ドルをとり返せ!」ですが、コン・ゲームの復讐もので、最高に面白いのです。
        奇想天外な大胆さで、本作とは別の面白さがあります。
        悪役ハーヴェイ・メトカーフもいい味です。

        「誇りと復讐」と、併せてお勧めです。

        (下巻に続きます……読んでね)
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        2014/08/28 by 月うさぎ

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    • 2人が本棚登録しています
      誇りと復讐
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 面白いっ!って興奮できる作品って久々。
        20年ぶりに手にしたアーチャーの小説は期待通りの傑作でした!
        ジェフリー・アーチャー。タダものではありません。
        これはまさに彼が刑務所にぶち込まれた結果生まれた小説でした。
        彼がそこで得た「思い」はタイトルに込められているのではないでしょうか?

        「…しかし、裁判長、人はみなそれぞれに生まれという牢獄から逃れられない囚人ではないでしょうか。」

        原題[A Prisoner of Birth]はまさに、「人間の出生がいかにその人の人生を縛るか」という意味で、
        英国社会への疑問を象徴していると思いました。

        英国には今でも貴族がいて、れっきとした「階級社会」です。
        身に着けるもの、使用する店、進学する学校、そして言葉。
        あらゆる点から上流階級とワーキングクラスとの「住み分け」はなされています。
        また人はその人の外見から「階級」を判別できるようになっています。
        ここが日本とは異なる部分です。
        日本にももちろん格差はありますが(そして近年ひどくなりつつある気がしますが)、ここまでの「差別」は感じないで生きていられます。

        主人公ダニー・カートライトはそんな英国社会の差別を逆手にとって復讐計画を練ります。

        貴族の称号がいかに人を信用させ、優遇され、尊敬を受ける道具になりえるか。
        男爵の称号を受け、貴族の仲間入りしたジェフリー・アーチャーですから、生の事実としてそれを認識していることでしょう。

        アーチャーの小説の素晴らしさは、そのストーリー展開の巧みさにあります。
        頻繁に切り替わる場面と意外性に飽きる暇がなく物語に惹きつけられます。

        しかし、読者が彼の作品を愛している理由の第一は、小説の中に流れる「愛」を以て、でしょう。
        無実の罪で囚われたダニーを一分の曇りもなく愛し続けるべスの献身。
        彼の無罪を確信し無報酬でも弁護を引き受けると誓うアレックス・レドメイン、監獄で同房だったニックとアルの友情、モンクリーフ家の忠実な顧問弁護士のマンロウの人間洞察、美貌の法律家サラの正義心、そしてもちろん生まれ変わろうとするダニーの誠実さと向上心。
        検察側の弁護士でさえ…。
        互いの信頼、友情、人間としての矜持。
        そんな人間の善性を彼らから感じ取れるのです。
        読後心が洗われるような気持ちになれる。
        それこそがアーチャーの一番の魅力だと思うのです。

        善は勝ち悪は罰せられる

        そんなシンプルな話こそ、人が常に求める物語だと作者は知っています。
        リアリティのある現実を求めたいなら小説ではなくノンフィクションのルポを読めばいいのです。
        人生のほろ苦さを描きつつ、時にリアリティーを逸脱してまでも夢は大胆にかなえる。
        それがアーチャーの小説の楽しさではないでしょうか。

        途中がよい小説はざらにありますが、シメの巧い小説は少ないです。
        ラストの法廷劇のテンポのよさ、エピローグとして読める物語のまとめ方のテクニック。
        「誇りと復讐」のエンディングには、他を寄せ付けないベストセラー作家の本領が見て取れます。

        ラストの一言。テクニシャンです。
        >> 続きを読む

        2014/08/29 by 月うさぎ

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    • 2人が本棚登録しています
      クージョ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • キング・オブ・ホラーと称される(もはやこの称号は古いし、不必要かな)スティーヴン・キングによる厳密にはホラーではなく、これは動物パとニック小説。

        簡単に書けば、車に閉じ込められた母親と子どもが、狂犬病にかかった大型犬に襲われるお話し。

        単純ではあるけど、単純なお話しもキングの圧倒的な筆力によって、まったく飽きずに読めるんだから、やっぱりすごい作家だと思います。

        映画化作品と違う結末には賛否あるだろうけど、このシビアさがキングがキングたる所以でしょう。

        でも本書は絶版なんだよな~っていうか、キング作品の絶版率高すぎない?





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        2017/08/01 by アーチャー

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      夢みる宝石
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      •  主人公のホーティーは捨て子の男の子でした。
         判事に立候補していたアーマンドとその妻は、身寄りのない孤児を引き取ることにより地域での名望が上がり、判事選が有利になるというただそれだけの理由でホーティーを引き取りました。
         しかしそこには愛情はなく、ホーティは虐げられて育てられたのでした。彼の唯一の友達は、孤児院を出る時にもらったジャンキーという小さな木の人形でした。その人形には不思議な光を放つ鉛ガラスのような目が埋め込まれていました。

         ホーティーが8才のとき、ちょっとした気持ちから蟻を口にしたことがありました。
         彼としてはどうという理由もなく、同級生らの目が無いところで何となくしてみたことでした。
         しかし、それを同級生に見とがめられてしまい、先生に告げ口され、こっぴどく叱られたばかりか、「蟻喰い」とからかわれ、「蛆虫も食うか?」などと虫を投げつけられ、いじめられます。
         ホーティーのこの一件は小さな町中の噂になり、それを知った養親のアーマンド夫妻は激怒します(体面が全てといういやらしい奴)。

         一人で二階の部屋に閉じこもり、ジャンキーに話しかけているところをアーマンドに見つかり、激しく打擲されます。
         アーマンドはジャンキーを踏みつぶそうとしたため、ホーティーは必死になって止めに入ります。
         その拍子によろけたアーマンドは壁にしたたか身体を打ち付けたのでした。
         「お前はもう面倒見切れん!警察を呼んでやる!」と逆上したアーマンドは、ホーティーをつかみ上げると洋服ダンスに押し込み無理矢理扉を閉めました。
         そのため、ホーティーの3本の指が扉の蝶番に挟まれ、ぐちゃぐちゃに潰されてしまったのでした。>
         「これじゃあ、医者まで呼ばなければならんじゃないか!」アーマンドは階下に駆け下り「警察を呼べ」とわめき散らします。

         ホーティーは家出を決意し、ぐちゃぐちゃに潰された三本の指をハンカチで縛り付け、ジャンキーだけを持って逃げ出します。
         激痛をこらえつつも、唯一優しくしてくれた同級生の女の子のケイだけに別れを告げると道端に停まっていたトラックの荷台に潜り込みました。

         そのトラックは、カーニバルを回る一座のトラックでした。
         彼らの出し物は「奇形」。いわゆる「フリーク・ショー」でした。
         小人や皮膚異常を持った人などがその身体を見せ物にする一座。
         そのトラックにも四人の「芸人」が乗っていましたが、彼らは咎めることもなく、ごく自然にホーティーを受け入れ、仲間に加えてくれました。

         問題は、彼らの興業主。元は優秀な医師だったのですが、世間の誤解から職を失い人生を駄目にし、人間そのものを呪うようになった「人喰い」と呼ばれていた男です。
         彼が認めなければホーティーは一座から叩き出されてしまうのですが、そこは4人が機転を効かし、ホーティーを女装させ、4人の中の一人の小人ジーナの親類というふれ込みで一座に残ることが認められ、潰された3本の指の切除手術もしてもらえました。

         その後、女装したまま一座の中で育てられていくホーティー。
         ところが、その幸せはいつまでも続くものではありませんでした。
         実は、「人喰い」はとあるきっかけから不思議な宝石にのめり込んでいたのです。その宝石とは夢を見る宝石だったのです。

         スタージョンには、「切なさ」があります。
         そして、少年だった頃のやわらかい気持ちが、あるように感じます。
         このレビューをお読みになった方の中には、「何て甘ったるい」とお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。

         ええ、甘い、かもしれません。
         ですが、私は大好きです。
         ホーティーと夢を見る宝石がその後どうなったのか、わくわくしながら読了しました。
         ブラッドベリとスタージョンは、私の中でSFから消すことができない作家さんです。
         この様なやさしいお話を残して下さって、ありがとう。
        >> 続きを読む

        2019/03/01 by ef177

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