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東南アジア各国を流浪した著者による現地庶民の暮らし。各国の屋台の写真が多数掲載されており、その比較だけでも楽しめる。個人的にピタッと来た作品。東南アジア各国の、あの何とも言えないチープな雰囲気の屋台や食堂。あれこそが魅力で有り、そこにフォーカスした点で本書は非常に目の付け所が良い。バックパッカーの貧乏旅行記みたいな作品は溢れるほど出版されているが、こうして一つテーマを加えるだけで、内容に深みが出るだけでなく、資料的価値も向上する。普段は食堂に入って料理が不味ければガッカリするものだが、旅行中は不思議と、美味くても不味くても、それはそれで楽しい気分になれる。とは言え、香港の食堂で生きた蛇をその場で絞め、粥にしたものを食した際、料金はボラれた上(外国人価格は5割増だそう)、翌朝体中に発疹が現れた経験が有る。食べなれないものを食べるのには小さなリスク有るが、それでもアジアの屋台に行きたい。当然のように東南アジア旅行に行きたくなっている。 >> 続きを読む
2011/09/22 by ice
中央アジアから東南アジアまでの現地庶民との交流。独自の切り口も有り、類似書の中でも際立つ。貧乏旅行記というジャンルについては、かなり読んで来ているつもりだが中でもかなり面白い方にランクされる。構成として、まず特徴的なのは、収録している国が多いこと。シルクロードを5回横断したというだけ有って、東南アジア中心の作品が多い中、際立つ特徴と言える。露天職人、軽三輪、アジア女子制服図鑑と着眼点もユニークで、アジアを多角的に知り身近に感じることが出来る。社会人として日々仕事に追われながらも、本書のような作品に出会うと、とても開放的な気分となり、リフレッシュ効果が高い。今更、アジアを放浪したいなどと言い出す程、無責任には生きていないが大いに反省するのが学生時代などに、このような実体験をする努力を怠ったこと。時間が無限に有るかのように錯覚し、いつか行けば良いと考えたまま、結局実現しなかったアジアの一人旅。もし自身にわずかでも実体験が有れば、どれだけより具体性を持って感じることができただろうかと、とても残念に思う。「東南アジアの屋台がうまい」続編。 >> 続きを読む
2012/05/14 by ice
タイ、マレーシア、シンガポールに至る旅行記。わずかとは言え、降り立った経験の有る国の話は面白い。決してつまらないわけでは無いのだが、取り立てて特徴は無いという印象。紹介されるエピソードの中で印象に残ったのは、朴訥で清らかな美しさを放つタイ人女性との交流。全体として浮き足立った印象の有るタイの中で、苦学生として堅実に生きる強さが際立つのか、鮮烈な印象が残った。ふと著者が1947年生まれという記述が目に入った。現在61歳ということに思い当たり、アジアを放浪していた青年も齢を重ね、老年となるという当たり前の現実が、妙に胸に刺さった。今更ながら、暇な大学時代にアジア放浪などを経験すべきだった。 >> 続きを読む
2011/06/29 by ice
【長崎快宏】(ナガサキヨシヒロ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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