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世界を裏から操る陰謀を解き明かす。「誰が言うかではなく何を言うかだ」とすれば、虚言癖とさえ感じる。とても示唆に富んでいるのか?馬鹿馬鹿しいのか?もしかすると、読み手としてのレベルが低いのかもしれないが、全くもって判断・評価に困る作品で有り、その大部分が出版側の責任だと思う。まず作品そのものについてだが、ひとことで言えば「国際的な陰謀を暴く」となる。実に様々な人と会い、様々なケースについて、どこかで聞いたような見解を述べている。そして、ところどころに天上界やら地底人やらが登場し、読者の困惑を深めてくれる。巻頭カラーの20ドル紙幣を折りたたむと9.11を暗示する絵が浮かび上がるというヤツは、テレビで放映されていた都市伝説で全く同じものを見ていたので、余計胡散臭い印象を持った。随所に著者の顔や怪しげなポーズの写真が散りばめられている作品の構成も、故意に胡散臭さを狙っているかのようにしか受け取れない。と、ここまででB級作品と位置づけてしまえば簡単なのだが、著者のプロフィールが困る。米Newsweek誌から「インタビュアー世界NO1」、ワシントンポスト紙から「国際感覚にすぐれた世界でも稀有な女性」という評価を受けたという点は、第三者的から非常に高い評価を受けている証拠で有るし、明治天皇の孫というのも、普通なら有り得ない人脈を築いた根拠と言えるかもしれない。ここから先は著者にとても失礼になるのだが、作品と、あまりにもビッグ過ぎるプロフィールとの溝を埋めることが出来ず、以下のように勝手に想像してしまった。仮に、このプロフィールが全て嘘だと仮定したら、詐欺師の用いる非常にオーソドックスな手法と同じではなかろうか。・第三者の権威を借りて、自分を権威付けする。・本人次第でどうとでも受け取れる話から、都合の良い方へ誘導する。・実態が分からない怪しげな組織へ勧誘する。自分のキャパシティが小さい可能性が捨てきれない辺り、既に術中に嵌っている気もする。 >> 続きを読む
2012/07/15 by ice
【中丸薫】(ナカマルカオル) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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