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中村能三

著者情報
著者名:中村能三
なかむらよしみ
ナカムラヨシミ
生年~没年:1903~1981

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      オリエント急行の殺人 クリスティー文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
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      • 読み終わって、思わず膝を打ってしまう。

        本棚に眠っていた超有名作を気怠い暑さの中読み始める。外国作品にありがちだが最初の50ページは結構辛い。しかしそこを過ぎると手が止まらなくなってしまう。ラスト20ページ、本当に風呂敷を畳めるのか?と不安になるが名作に心配は不要だ。作品が書かれた背景を説明してくれる解説もすばらしい。

        あまりミステリーは好みではないのだが、『そして誰もいなくなった』以来のスッキリした読後感だ。1934年にこれを書いた作者は凄すぎる。私の手元にあるのは1978年版だが、改訳版も少し時を置いて読んでみたいと思わせる。

        月うさぎさんを始め他の方も再三おっしゃられていることだが、今の時代「読むべき」ではなく「さっさと読まなければならない」本だ。ネタバレ一切なしで読めた私は幸せなのだろう。
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        2016/08/21 by 飛車香落ち

      • コメント 4件
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      茶色の服の男
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • スリルがある冒険サスペンスで、ドキドキするロマンスがあって好きな作品の一つ。
        アガサが書くロマンスはやっぱり女性目線で、憧れる恋愛だからすごく好き。
        やっぱり犯人は最後の最後までわからなかった。
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        2014/10/31 by えま子

      • コメント 4件
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      サキ短編集
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • O・ヘンリー(オー・ヘンリー)本名William Sydney Porter:1862-1910)はアメリカの小説家、サキ(本名Hector Hugh Munro:1870-1916)はイギリスの小説家です。この二人は活動時期もほぼ同じで、欧米では極めて有名な小説家であり、「泊り客の枕もとに、O・ヘンリー、あるいはサキ、あるいはその両方をおいていなければ、女主人として完璧とはいえない」ともいわれるそうです。(サキ短編集・中村能三訳・新潮文庫の後書きより)

        どちらも短編小説、なかでも掌編小説を得意としますが、その特徴は正反対です。O・ヘンリーは「ほんわか」心が温まるのに対し、サキが「ひんやり」心が寒くなるのです。数学的に言えば、「符号が逆で絶対値が同じ」ということになりますか。

        O・ヘンリーといえば、「最後の一葉」や「賢者の贈り物」を初めとして、読後ある種の暖かさを感じる作りになっています。たとえば「20年後」という作品では、「なにがあっても、20年後ここで会おう」と約束した二人の青年ボブとジミーが意外な形で再会します。当事者の一人であるボブは、アメリカ西部で悪行を重ね、大金持ちになったのですが、約束の時間、その場所に巡回してきた警官とこの約束の話をして、警官は次の巡回先に行きます。

        そして現れた別の男・ジミーが約束の相手だとして、ボブは感激しますが、よくよく見てみると、鼻の形が違っていて、それはジミーではない、と見抜きますが、確かにそうで、この男は私服刑事で、本当のジミーからのメモをボブは渡されます。いわく、「自分でボブを逮捕するのは忍びなかったから、私服刑事にその仕事を頼んだのだ」・・・先の警官こそ、ジミーだったという落ちになります。厳しさの中にも暖かさがいくらか混じっている感じです。

         サキの場合、「開いた窓」(*)が特に有名ですが、正直言って、サキは日本ではO・ヘンリーほど有名ではないのかも知れません。ここでは「おせっかい」という作品を紹介します。土地の所有権を巡り、不倶戴天だった2人の男が、森の中で対峙します。そのとき嵐がやってきて、2人とも、倒れた樹にしだれかかられ、身動きがとれなくなります。そこで、2人には何か奇妙な友情が芽生えてきて、お互いを認め合い、許しあうようになります。

         そして、それぞれの部下たちが駆けつけてくる足音に安堵するのですが、やってきたのは、「狼の群れ」・・・このあと、2人は狼の餌食になってしまうという実感をもって物語は終わります。自然というものはえらくおせっかいだなあ、と言った感じです。ゾクっとする結末です。

        (*)開いた窓・・・神経衰弱を患い、某田舎に来た男性、当家の娘に、3年前「バーティ、なんでおまえは跳ねるのだ」という歌を歌いながらシギ猟に出かけた伯父一行が行方不明になったと聞かされますが、実際にはこの歌を歌いたいながら彼らは帰って来て、「亡霊ではないか」との恐怖心に駆られた男性はこの家からそそくさと逃げ出すという具合です。娘が怪訝な顔をする一同に言うには、この男性は、昔イヌからひどい目にあっていた、と伯父たちに説明します。この娘は「口から出まかせ」が得意だったのです。

         サキの作品は「奇妙な味」の掌編小説と呼び習わされ、以後のSF小説にも影響を与えたりしています。

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        奇妙な味とは、本来は探偵小説や推理小説のうちの「変格ミステリ」と呼ばれた作品の一部であった。江戸川乱歩の造語で、ミステリともSFとも、また怪奇小説ともつかない特異な作風を指す。論理的な謎解きに主眼を置かず、ストーリー展開及びキャラクターが異様であり、読後に無気味な割り切れなさを残す点に特色があり、短編作品でその本領が発揮されることが多い。

        古くは、エドガー・アラン・ポー『盗まれた手紙』、アーサー・コナン・ドイル『赤髪連盟』、ギルバート・キース・チェスタトン『奇妙な足音』、ロード・ダンセイニ『二壜のソース』、ヒュー・ウォルポール『銀の仮面』、ロアルド・ダール『南から来た男』、サキ『開いた窓』などが奇妙な味の古典として挙げられる。
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          Wikipediaより

         「奇妙な味」の作品を書く作家は、だいたい英米の作家が多いようですね。

        最後に:O・ヘンリーは、銀行の預金の横領で逃亡・収監されたことがあり、彼の人情話はこの体験から、「人の優しさ」にいやでも目を向けなくてはならなくなったことから生まれたのでしょうか。またサキは、ビルマ生まれで、生母が早く亡くなったため、イギリス本土に召喚され、2人の伯母に厳しく教育されて、その体験が強迫観念のようにサキを支配したということです。当然、サキの小説作法にも大きく影を落としていたでしょうね。

        今回読んだ本:「サキ短編集」(新潮文庫・中村能三 訳)
              「オー・ヘンリー傑作選」(岩波文庫・大津栄一郎 訳)
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        2013/05/21 by iirei

      • コメント 14件
    • 5人が本棚登録しています
      ホロー荘の殺人
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
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      • ゆっくりと読み進めていき、やっと読み終えることが出来ました。

        この作品はポアロには珍しく、派手なトリックも謎解きもなく、登場人物の人間模様を中心に書かれていました。

        それぞれの人間関係や感情が非常に複雑で、共感出来ない部分がたくさん。
        特にジョンとジョンの妻のガーダ、そしてジョンの恋人のヘンリエッタ。この三人の関係が不思議で仕方がなかったです。

        ジョンはガーダがいながらヘンリエッタに恋をして、だけどガーダと別れるわけではなく、自分の妻と認めている。
        ガーダは夫のジョンに献身を通り越して完全崇拝。ヘンリエッタとジョンの関係に気づいているのかいないのか、それでもヘンリエッタのことは好き。
        ヘンリエッタはジョンの恋人で愛しているけど、ガーダに対しては友人のように接している。
        周りの人物たちも、この三角関係を受け入れて当たり前のように接しており、誰一人として避難する者もいない。


        読み進めていても自然にこの関係が描かれており、どろとろした要素は全くない。お互いがお互いを様々な形で純粋に愛しているからだろうか?と考えても私にはあまり分かりませんでした。

        そして読み終えた後に感じた虚しさ。
        クリスティーの作品では珍しく、後味の悪い、重いものが残りました。

        どんどん読み進めるのではなく、登場人物達の感情をひとつひとつ噛み締めてゆっくり読んでいく方がおすすめです。
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        2016/03/27 by えま子

    • 8人が本棚登録しています
      運命の裏木戸
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • ついに、トミーとタペンスのシリーズ読み終わった!
        今回は私の好きなスパイもので面白かったし、年寄りだと感じさせないトミーとタペンスはその会話も絡みも読んでいて楽しかった。
        またフランクフルトへの乗客と若干リンクしていて、その登場人物が出てきていたりと楽しめたし、気づいたときに感動して少し興奮してしまった。
        でも、だんだんと繋がりがごちゃごちゃになってしまったので、もう一度、こんどはゆっくり読み返したい。

        トミーとタペンスのシリーズが4作しかないなんて、すごく残念だと思う。
        >> 続きを読む

        2014/10/31 by えま子

    • 3人が本棚登録しています

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