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新美南吉

著者情報
著者名:新美南吉
にいみなんきち
ニイミナンキチ
生年~没年:1913~1943

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このランキングは1日1回更新されます。
      手ぶくろを買いに
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! kimiyasu
      • こぎつねのためにがんばってお店を探して、帽子屋さんで手袋をもらえたので良かったね >> 続きを読む

        2015/11/21 by れおっち8

      • コメント 1件
    • 他4人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      新美南吉童話集
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      •  宮沢賢治とならび称される童話作家
        新美南吉の作品集です。
        小学校の教科書にも取り上げられていて有名な
        「ごん狐」などの作品が14本おさめられています。
         
         あらためて読み返してみると
        非常に教訓的な話が多いことに気づきます。
        それと、戦争をやっていた時代だったことが 
        ストレートに読み取れる作品もいくつかあり、
        時代背景を考えさせられたりします。
         
         宮沢賢治のようなファンタジーではなく、
        あくまでも日常生活の中にある題材をふくらませた 
        素朴なストーリーが多いのですが、
        それだけに自分たちに近いというか
        ストンと胸に落ちてくるものがあります。
        文句なく名作集です。
        これからも読み継がれていってほしい一冊です。
        >> 続きを読む

        2015/02/04 by kengo

    • 1人が本棚登録しています
      おじいさんのランプ 新美南吉童話集
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 孫が倉の中で見つけた古いランプ。
        そのランプにまつわる話(自分の身の上話)を孫にするという心温まる話です。



        おじいさんは父母兄弟、親戚もいない貧しいみなしご。子供にできることは何でもして村においてもらっていた。が、次第に何とか自分で身を立てたいと思うようになった。
        あるきっかけで、初めて村を出たおじいさんは町でランプと出合う。村には灯りというものがほとんどなかった。これが文明開化か!と何とかそのランプを手に入れ一人でランプ屋を始める。
        ランプ屋ははやり、やがて大人になり、家をもちお嫁さんをもらうこともできた。ランプがあれば夜でも新聞が読める。でも、自分は字が読めない。そこで、字を習い本も読めるようになった。

        ところが、村に電気というものがやってきた。村会で村にも電気をひく、ということが決まった。そうなるとランプは売れなくなってしまう。電気はランプの敵。どうする。あせった彼は頭の調子が狂ってしまった。誰かを怨みたくなって、それで村会で議長の役をした区長さんを怨むことにした。区長さんの家に火をつけようとしたのだ。

        たまたまマッチがなかったので、古い火打ち道具を持って行った。ところがうまくつかない。
        「古くせえなア、いざというとき間に合わねえ、・・・古くせえなア間に合わねえ・・・」
        つぶやいて、彼ははっと気がついた。

        「文明開化が進んだのである。自分も日本のお国の人間なら、日本がこれだけ進んだことを喜んでいいはずなのだ。古い自分の商売が失われるからとて、世の中の進むのにじゃまをしようとしたり、何の怨みもない人を怨んで火をつけようとしたのは、男として何という見苦しいざまであったことか。・・・」

        彼は、家にあるすべてのランプ(50こほど)に火をつけて木につるし、一つ一つ石を投げて割った。3つめのランプを割った時、涙でもうランプに狙いを定めることができなくなった。大好きなランプ。なつかしいランプ。
        ああ、ランプ、ランプ、ランプ・・・(感動の場面~)

        こうしておじいさんはランプ屋をやめて、本屋になった。


        おじいさんは孫に言う。
        「日本がすすんで、自分の古いしょうばいがお役に立たなくなったら、すっぱりそいつをすてるのだ。
        いつまでもきたなく古い商売にかじりついていたり、自分の商売がはやっていた昔の方がよかったといったり、世の中のすすんだことをうらんだり、そんな意気地のねえことは決してしないということだ」



        新しい物がすべていいとは限らないし、残すべき物もある。でも、それをきちんと見極めけじめをつける。
        よりよい変化を受け入れる。前へ、前へと。
        (昔には戻れません。過去には戻れません。前にしか進めません。日本は”取り戻す”ものじゃないですよね。いったい誰が誰から取り戻すのか←何の話?)
        ・・・かっこいいおじいさんだなあ
        >> 続きを読む

        2014/05/18 by バカボン

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      花のき村と盗人たち 新美南吉名作絵本
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 新美南吉が原作の絵本。

        人を信じる心が、人を変えることを、あらためて教えられる。

        実際、周りの人たちがどのような態度でその人に接しているかで、その人がどう生きるかはかなり変わってくるのかもしれない。

        地蔵が本当に救ったのは、村人である以上に、この盗っ人たちだったのかもしれない。
        また、村の人たちが良い心であることによって、守られたのは村人たち自身である以上に、この心を入れ替えた盗っ人たちだったような気もする。

        今の日本は、このような村や、この牛を連れていた少年のような心を、どれぐらい持っているのだろうか?
        新美南吉がそう問いかけているような気がした。
        >> 続きを読む

        2013/01/24 by atsushi

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      うた時計
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 南吉童話は物語性に富んでいると評されますが、ここには自己表出の色彩の濃い作品を収めました。
        「正坊とクロ」―人間と動 物の友愛、
        「花を埋める」―美しい女性への憧れとその想いの挫折、
        「うた時計」―久しぶりに家にもどった息子と父親の心の交流、
        「きつね」―幼い子どもの不安、
        「いぼ」―田舎の子どもが都会の子に抱く失望
        と、読者の心にひびく佳品五点。定評ある南吉童話、第三短編集。
        >> 続きを読む

        2013/12/06 by books

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      花のき村と盗人たち
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • (また青空文庫で読みました。この絵も味があっていいですね)

        注意!思い切りネタばらしですよ!

        平和な花のき村に盗人たちがやって来た。
        もともと盗人のかしら、昨日まで釜師をしていた釜右衛門、錠前屋だった海老之丞、角兵衛獅子だった角べえ、大工の息子鉋(かんな)太郎。

        かしらは弟子たちに村の様子を下見に行かせる。
        が、釜師だった釜右衛門は茶釜を見つけて喜び、ついでに穴の空いた釜の修理を請け負って帰ってくるし、錠前屋だった海老之丞は、この村には錠らしい錠がついてないので物騒だと心配して帰ってくる。
        角べえも、おじいさんに竹笛のいい曲を聞かせてもらったお礼にとんぼがえりをやって見せ、尼寺ではお釈迦様に甘茶をかけて、一杯飲ましてもらって喜んでいる。鉋太郎は金持ちの家で立派な天井を見て、親父さんに見せてやりたいと見とれたと言って帰ってくる。
        まったく罪のない新米盗人たちである。

        やれやれ、とあきれていたかしらだが、自分も、子どもたちが盗人ごっこをしているのを見て
        「遊び事にしても盗人ごっこはよくない遊びだ。今時の子どもはろくなことをしない、さきが思いやられる」などと言ってる。(自分も盗人なのにね。根はいい人なのだ。)

        そこへ、小さな子どもがやって来て自分の子牛を持っててほしい、とかしらに手綱をあずける。子牛も、大人しく彼のそばに立っている。
        かしらは、盗人に牛を預けるなんて、と思わず笑いながらも、涙を流す。・・・あれ、涙が流れて止まらない。

        彼は生まれてはじめて人から信用されたのがうれしかったのだ。みんな自分を嫌っていたし誰も信用してくれなかった。でも、あの子どもは自分をいい人間であると思ってくれた。子牛も自分をちっともいやがらず大人しくしているし、まるで自分が母牛のようにそばにすり寄ってくる。
        人から信用されるというのはなんてうれしいことなのか!

        かしらは預かった子牛を返さなければ、と子供を捜して回る。しかし、どうしても見あたらない。そこで、村役人の家(駐在所のようなもの)に行って尋ねる。はじめお尋ね者の盗人ではないかと疑った役人だが、こんな正直者の盗人などいるはずない、と一瞬でも疑ったことを謝り、酒を振る舞い、昔なじみのように親しく語り合ったり笑いあったりして楽しいひとときを過ごす。すると、そこでもまた、かしらの目から涙がこぼれるのだ。

        帰り、かしらはもう役人の老人をあざむくことはできないと、自分は盗人であると話し今までしてきた悪いことを全て白状した。弟子たちはまだ何もしてないから許してやってほしいと言って。
        こうして5人の盗人は改心したのだった。

        あの小さい子どもは誰だったのか。村の地蔵さんだったのかもしれない。
        花のき村の人々がみな心の善い人々だったので、地蔵さんが盗人から救ってくれたのだろうか。(盗人の心をも救ってくれたのですね)



        ・・・というような話。これもいいお話ですね~。
        善い心美しい心をもちたいものです。美しい心は地球を救う・・・^^
        >> 続きを読む

        2014/05/16 by バカボン

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      うまやのそばのなたね
      4.0
      いいね!
      • 菜の花が主人公の話。

        新美南吉の、みずみずしい、繊細な感覚がとても印象的。

        うつくしい世界に、生まれてきたことを、よろこびあうこと。

        なんと素晴らしい感覚だろうかと思う。

        そして、それがどれほど人の世ではとかく忘れがちなことだろう。

        こんな豊かな心に育って欲しい、こういう豊かな心で生きたい、という新美南吉の願いがこもった、美しい作品だと思う。
        >> 続きを読む

        2013/01/26 by atsushi

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      木の祭り
      4.0
      いいね!
      • 新美南吉が原作の絵本で、とても良かった。

        ある木に花が満開に咲き、とても良い香りがするので、蝶がその木をめざして大勢集まり、祭りを開くことにする。

        途中、ある蝶が池のほとりの草にとまって羽を休めると、その葉の裏に見たことがない虫がとまっていた。

        それはほたるで、一緒に木の祭に行こうと言うと、自分は蝶ではないので歓迎されないだろうと言う。

        しかし、蝶は蛍に、そんなことはない、みんな歓迎する、と言って一緒に連れて行く。

        木の祭りはとても楽しかったが、やがて日が暮れてしまい、もっと楽しみたかったのに、と蝶たちは残念に思う。

        すると、それまで一緒にいて、決して排除されず、一緒に楽しんでいた蛍が、仲間を大勢連れてきて灯りをともしてくれた。

        そのおかげで、夜通し祭を楽しむことができた。

        という物語。

        とても考えさせられる、良い話だと思う。
        もし蝶が、蛍を祭から排除していれば、楽しみは半分になっていただろう。

        さまざまな民族や文化や宗教というのも、すべからく、この新美南吉のような考え方をすると、世界はもっと豊かなものになるのではないかと思った。
        >> 続きを読む

        2013/06/06 by atsushi

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      ひろったらっぱ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 戦争で手柄を立てて有名になりたい。
        そう思って、戦争があっている地域へと旅をする若者。
        途中、らっぱをひろう。

        はじめは、人々を駆り立てて、戦争に行こうとする。

        しかし、戦争のために荒れ果てて、疲れ果てている人々を見て、考えを変える。

        平和のために、みんなの元気を出すために、麦の種を植えて、畑を耕し、育て、収穫するために、若者は率先してらっぱを吹き、働く。

        やがて、黄金色の一面の麦畑ができる。

        この新美南吉の物語に、葉祥明さんがとても美しい絵をつけて、素敵な絵本に仕上がっていた。

        私が驚かざるのをえないのは、新美南吉がこの物語を書いたのは、戦時中、日中戦争のさなかだったということである。
        どれほどの勇気と決意が必要だったことだろう。

        思えば、敗戦後の日本というものは、このような思いでやってきたのかもしれない。
        そして、いつの間にかまた、その時の痛切な思いを忘れてしまってきたのかもしれない。

        らっぱは使い方によって、戦争のためにも、平和のためにも使える。
        どちらに使うかは、結局は、人の心次第なのだろう。
        >> 続きを読む

        2013/01/19 by atsushi

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      でんでんむしのかなしみ
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • すばらしい作品だった。

        ある時、自分のからの中に、いっぱい悲しみがつまっていると気付いたでんでんむしが、他のでんでんむしにどうやって生きていったらいいかと尋ねて回る。

        出会うでんでんむしのひとりひとりは、自分のからにも悲しみがいっぱいつまっている、と答える。

        「悲しみは、誰でも持っているのだ。私ばかりではないのだ。私は私の悲しみをこらえていかなきゃならない」

        そう思い、このでんでんむしは、嘆くことをやめた。

        この単純だけど、奥深い物語に、とてもきれいな絵がついていて、すばらしい絵本に仕上がっていた。

        美智子皇后様は、小さい頃にこの新美南吉の物語を読んで、折々に思い出してこられたそうである。
        たしかに、深い知恵の宿った物語だと思う。

        この絵本には、もう一つ、「去年の木」という作品も収録されている。
        これも素晴らしい作品だった。
        形は変わっても、なんらかの形で、いのちは生き続けているし、そのためにできることがある、そう教えてくれる作品だと思う。

        新美南吉のすばらしさをあらためて教えてくれる一冊だった。
        >> 続きを読む

        2013/01/19 by atsushi

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      のら犬
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • ごく短い御話なのだけれど、たぶん、この作品はいろんな読みができるのだと思う。

        のら犬自体は何も変わらないのだけれど、それを見る和尚さんの心で、いくらでもその姿が違って見えていた、という受けとめ方もありうる。

        一方で、和尚さんが見ていなかった背後で、のら犬ときつねの波乱万丈の物語がひょっとしたらあったのかもしれない。

        また、のら犬が団子を食べずに持ってきてくれた心の背景を考えると、いろんな読みができると思う。

        新美南吉ならではの、短いけれど、心に残る作品と思う。
        >> 続きを読む

        2013/01/24 by atsushi

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      新美南吉童話集
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  今年が新美南吉生誕100年にあたるということで先日、愛知県半田市にある「南吉の生家」と「新美南吉記念館」に足を運んだことがきっかけで、小学校の頃に読んだ「ごん狐」「手袋を買いに」以来離れていた南吉の作品に触れてみた。

         童話においては、ほんわかと心温まる話もあるが南吉の真骨頂は愛を悲哀感をもって伝えるところではいかと思う。親と子、友達同士、大人と子ども、人間と動物など様々な触れ合いを切なく悲しく描いていると感じたが、あるいは、もう一度読み返すことで、また違った読後感になるかもしれないが。

         久し振りに南吉の作品を読み、改めて彼の良い意味での異質さを知った。
        >> 続きを読む

        2013/10/13 by あっ!いち

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【新美南吉】(ニイミナンキチ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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