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小尾芙佐

著者情報
著者名:小尾芙佐
おびふさ
オビフサ
生年~没年:1932~

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このランキングは1日1回更新されます。
      アルジャーノンに花束を
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! momomeiai Minnie sunflower tadahiko Erika
      • チャーリーがどのような人生を歩むのか気になって、最後まで頁を繰る手が止まりませんでした。

        3/3-10/21までの記録、短期間で起こった出来事です。
        そのことに私は恐ろしさを感じずにはいられません。
        なぜアルジャーノンの死を見届けずに、手術が決行されてしまったのでしょうか。

        感動というよりは怖さばかりを感じ、ショックを受けながら読み通しました。



        「この知性が私と、私の愛していた人々とのあいだに楔を打ちこみ、私を店から追放した。
         そうして私は前にもまして孤独である。」

        人間の幸せって、何なのだろう。
        チャーリーはずっと、頭がよくなることで友を、もっとたくさんの愛情を欲していました。
        「人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打もない」
        ストラウス博士やニーマー教授に突き付けた、この言葉がすべてだと思います。
        一番心に残ったシーンです。


        小尾さんの訳が素晴らしい。
        知能が幼児のとき、手術によりIQが高くなっていく過程の経過報告、そして退行。
        この特殊な設定を、違和感なく日本語で上手く表現されていると思いました。
        名作を名訳で読む幸せを感じました。

        私はこの本を再読しようとは思いません。
        それだけ心に突き刺さりました。
        >> 続きを読む

        2016/08/18 by あすか

      • コメント 8件
    • 他15人がレビュー登録、 67人が本棚登録しています
      アルジャ-ノンに花束を
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! emi
      •  あまりにも有名な作品ですが
        手に取ったことがなかったため、
        古本屋の100円コーナーにあったのを機会に
        読んでみました。
         
         期待どおりに名作でした。
        これは原作も素晴らしいのでしょうが、
        訳も非常に上手ですね。
         
         もともと知的障害のあった青年が
        医学の進歩のための実験と知りつつ手術を受け、
        一般人の域を越える知能を得るも
        それは一時的なもので
        やがては元の知能よりも低いレベルまで下がってしまう・・・。
         
         その急激な知的レベルの変化に
        心の成長が追いつかない主人公は、
        仕事、友情、性、愛情そして人間関係
        さまざまな問題に直面していきます。
         
         一番コアな問題となるのは家族。
        かつての彼を愛し、最終的には弾き出してしまった
        母、父、妹 とはどのように気持ち的に清算をつけるのか。
         
         よくもこれだけのテーマを内包しながら
        うまく物語を収束したものだと思います。
        最初から終着点は見えているのですが、
        そこに至るまでに著者が読者に問いかけたかったものは
        きっと見事に響いてくるに違いありません。
        少なくとも私には届きました。
         
         そういえば中学生の頃
        友人が読んでいたのを思い出しました。
        原本も英語の勉強にちょうど良い本だそうです。
        機会があったら自分で使ってみるか、
        子供にすすめてみたいと思います。
        >> 続きを読む

        2016/11/26 by kengo

    • 他5人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      夏への扉
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • ロバート・A・ハインラインによるSF小説。小説を知ったきっかけは現在も観劇している「演劇集団キャラメルボックス」で舞台化され、そのお芝居を見たのがきっかけ。普段SF小説をあまり読まないので、翻訳された文章を理解するのに少々苦戦したが、読み慣れてきた後半部分では映画や舞台(この劇団はSF、ファンタジーものが非常に得意なので)を見ているようで面白く読み進めることができた。後から調べてみたら、「スターシップ・トゥルーパース」もこの方の著作を元にしているらしい。こちらも時間的に余裕があれば手にしてみたい。 >> 続きを読む

        2016/06/27 by oniken0930

      • コメント 3件
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      ジェイン・エア
      カテゴリー:小説、物語
      4.8
      いいね!
      • 上巻を読み終わった今、胸がいっぱい。
        もう先が気になって気になって。
        今、出先で下巻が手元になくて、しまったーーーーとなっています。

        幼い頃に両親を亡くし、恵まれない幼少時代を過ごします。引き取られた家ではいじめられ、預けられた養育院でも酷い環境なのでした。しかし、そこには親友やジェインを大切にしてくれる先生との出会いもありました。いつしか広い世界や自由への想いを募らせ、ジェインは家庭教師としてソーンフィールドの館へ…

        後半は特に押し寄せる驚きの展開に感情を揺さぶられ、面白くて、ページを捲る手が止められません。

        ロチェスター様との身分違いの恋…
        下巻最後のシーンは、もう息するのも忘れそうにドキドキしながら読みました。

        私だったらあんなに冷静でいられません。
        実際、ロチェスター様に心を鷲掴みにされている私です。
        ジェインの強さを感じますが、同時に、本当にそれでいいの!?と思わずにはいられず。

        ただのロマンティックなだけの小説というわけではないのです。
        1人の女性が強く、人生を歩んでいくドラマティックな小説なのです。

        こんなに心を揺さぶられ、ワクワクドキドキさせてくれる本に出会えて幸せです。
        すぐに下巻を読みます。
        >> 続きを読む

        2017/08/07 by chao

      • コメント 6件
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      ジェイン・エア
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 下巻。ジェットコースター級の波乱の展開が待っていました。
        そして読み終えた今、とても満ち足りた気持ちです。

        ※ネタバレ含みます







        ロチェスター様のことは好きでしたが、ジェインに宝石を沢山プレゼントすると申し出たり、人に美しい人だと認めさせたいというようなセリフがあったりして、違和感のようなものを感じました。2人に幸せになってほしいのに結婚の日が着々と近づいても、なぜか嫌な予感が満ちていました。私がジェインの立場でも確実にロチェスター様に恋すると思いますが、でも常に不安に晒され、けっして幸せな結末が想像できない、そんな気持ちで読み進めました。

        そしてソーンフィールド邸を離れたのち出会ったセント・ジョン。常にジェインに高い期待をかけ、ジェインはそれに応えようとし続ける。愛情ではなく、正しいことや能力を大切にするセント・ジョンには共感もできず、好きになれませんでした。ジェインが妻という立場でないなら一緒にインドへ行くと申し出ましたが、私は登場人物として本の中に現れてジェインを何とか止めたいと真剣に思ったくらいに。

        そんな風にほとんどずっと不安な気持ちで読んでいましたが、ラストは心から安心して、ほっとできる幸せなものでした。ドラマチックであり、だからといってただ燃え上がっているというものではなく、ずっと続く永遠で真実の愛。

        主人公のジェインは私とはタイプが違いすぎて言動にも驚かされることばかり。正直共感はできませんでした。だけどとても賢くて勤勉で強い女性。こんな風に自分の運命を切り開いていったジェインを尊敬します。

        この素晴らしい本に出会えてよかった。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by chao

      • コメント 4件
    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      高慢と偏見
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • まるでシェイクスピア!というのが第一印象でした。
        笑いを内に秘めた諧謔や、人間を達観視した分析的な言葉が散りばめられ、人物像を浮き立たせる会話を中心に展開しています。
        何とも演劇的です。セリフはもちろんドラマチックな見せ場も舞台映えしそう。
        一方、作家の人柄を反映した率直さが感じられる点などは、近代を先取りした新しい文学の萌芽と評価されたことと納得できます。われわれが読む時その価値に気付かないほどに、現代の文学に近いものがあるように思いました。例えばドイツ文学に比較してみれば、本作は余りに違うでしょう。
        オースティンは難解な文学だと聞いたことがあったのですが、それも全く感じませんでした。
        日本語の文学と似た話法を使っている為もあるかもしれません。
        オースティンの英語は「文の骨組み自体は、仮定法、分詞構文、倒置、強調、省略の連続」だそうで、本書の読者層は上流階級の人々でした。
        読みやすいと感じられたのは、ひとえに翻訳がきちんとしていた為だったのでしょうね。ありがたいことです。

        それにしても男性優位の英国社会において、中流階級女性の活躍が難しいものであったことは想像に難くありません。しかもこれを書いたのが20代の頃だと言うのですから驚きです。
        まるで実在する人物のような性格設定、セリフの妙、心理分析、階級社会の正確な描写、ヒロインの魅力、文章力などが後の文学に大いなる影響をあたえたかもしれません。彼女の文学の系譜にアガサ・クリスティが連なるのではないかしら?などと想像してみました。少なくとも私にはとても似ている部分があるように思えました。


        では「高慢と偏見」とはどんなストーリーなのでしょうか?
        時はナポレオン戦争時代。ヴィクトリア朝時代以前のちょっとゆるい時代。
        中流及び上流階級の、土地や財産を持ち労働をせずに暮らしていくのが当たり前の地主(ジェントルマン)達。要するに金銭的に恵まれた人達の結婚願望が描かれているだけ…っちゃだけです。
        舞踏会やら狩猟やらお食事の招待やらで頭が一杯の日々を送っています。
        事件らしい事件は起こりません。最大の事件が駆け落ち…っていうか結婚しないまま男女が行方をくらまして同棲したってレベルです。
        上巻では、主役のエリザベスの目は上流階級や外見という「時代的社会的価値観」を引きずった「偏見」と自分の賢さという「自尊心」により曇っており、感心する程の魅力を発揮してはいません。

        これって面白いですか?
        英国社会に興味がない人にはそれほど面白く思えないのではないかしら?
        でもこんなたわいのないストーリーを興味深く読ませる技量が作者にはあるのです。
        簡単に言うと喜劇の要素です。
        エリザベスのモノローグや人々のセリフに演劇的な喜劇の要素が存分に含まれているんですね。

        物語はこう進むのではないかという期待を読者に持たせつつ下巻へ!

        【登場人物】
        (ベネット夫妻とその5人の娘たち)
        ジェーン  長女 心優しき美女 まさに「天使」 エリザベスと仲良し
        エリザベス 次女 主人公 聡明で快活で行動的な美人 父の寵愛を受けている
        メアリー  三女 姉妹の中で最も不細工なため教養こそ人間の価値と勉学に励む変人女となる
        作者にも虐げられている気の毒な存在
        キャサリン(キティ) 四女 末の妹に感化され浮ついていたがあまり自分がないタイプ
        リディア  五女 歳の割に長身でませている おしゃれ好きで男好き 愛嬌のある積極的な性格で世間体などお構いなし 母親が溺愛しているためワガママで奔放

        (婚活相手の男たち)
        チャールズ・ビングリー 優しく人当たりの良い金持ちのボンボン
        ダーシー  貴族の叔母を持ち大金持ち。上流階級クラスの家柄の当主
         非常にプライドが高い男 正直すぎて損をするタイプ 裏返せば誠実である
        ジョージ・ウィッカム 美男子で話し上手で上品さもあるモテ男 
         ダーシー家の使用人の息子だが現在はダーシーとは険悪な間柄 軍隊に所属 
        ウィリアム・コリンズ  ベネット家の親戚で相続権をもつ牧師 
         25歳の若者とは思えない卑屈さと尊大さの混淆した奇妙な性格の男性でベネット家の娘を花嫁候補と考えエリザベスに求婚する

        (近所の住人)
        シャーロット・ルーカス  エリザベスの親友 父は貴族の称号を持つが成り上がりで貧乏 
         器量もよくないために売れ残りを心配されている

        女性にはファーストネームがありますが男性は名前で呼び合うシーンはありません。
        (特にダーシーの名が不明です。彼の名をフィッツウィリアムとしている記事もありますが、フィッツウィリアムは苗字のはずですから家系を示すミドルネーム的に使われるものではないかしら?)
        また興味深いことに、コリンズ氏以外は自分の考えや心の動きなどはほとんど描かれないのです。男性の無名性には、かなり恣意的なものを感じます。

        社会が押し付ける父権的なもの男性目線の価値を否定したい気持ちは伝わりますが、一方で美女でないと女は価値が下がるという「事実」を描いて見せてもいます。ジェンダー的意識は作者にはどうも無いようです。
        女性が家庭内で料理をすることを貧乏の証明になるとして退けていることからも、所詮は著者の環境(中流階級)を肯定するレベルの社会意識を反映しています。(労働者階級の人間は個性を持った存在としては描かれません)

        形は恋愛小説なのにいろいろいいたくなる小説ですね。なんとも。
        >> 続きを読む

        2017/05/11 by 月うさぎ

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      高慢と偏見
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Lizzy
      • 「なんて見下げはてた真似をしたのだろう!」
        エリザベスの目からうろこが落ちていく様が楽しい下巻。
        ここまで赤裸々な自己分析ができる女性を描いた小説はおそらく以前にはなかったでしょう。
        聡明で柔軟で快活な彼女の人柄がいよいよ開花する感覚。
        エリザベスの衝撃シーン。少々長いですが引用してみます。
        「このわたしが、炯眼を誇るこのわたしが!才気を自慢にしているこのわたしが!何事もよいほうに考える姉を小馬鹿にしていたこのわたしが、いたずらに人を疑って己の虚栄心を満足させていたとは。まったく面目丸つぶれの大失態ではないか!とんだ恥さらしだ!たとえ恋をしていても、これほど物事が見えなくなるとは。愛情ではなく、虚栄心がわたしの目を曇らせてしまった」

        その後、エリザベスがダーシー様に惹かれていくのを自覚し、何度も自問するところなどは、今度こそ自分に正直になろうとする真摯さに好感がもてますし、心の変化も不自然ではありません。演劇的な滑稽さと写生的な表現のバランスがとれており、ドラマティックでありながら目の前でおこっているような自然さが失われないのはオースティンの筆力のなせる業だと思います。

        最初こそシェイクスピアっぽく始まりましたが、作者の関心は徐々に言葉よりも心のほうに軸が移ったようで、エリザベスその人を丁寧に丁寧に描いていきます。
        身分という社会規範に無条件に従うことなく、自分の心をありのままに見つめる姿勢は、今では当たり前の人としてあるべき姿かと思いますが、この時代では型破りだったことでしょう。
        そんな女性を応援している自分がいました。
        オースティンもまたエリザベスを実の娘の様に愛していたそうです。
        きっと自分の分身でもあったのでしょう。
        そうでなかったならこの小説が放つ魅力は半減していたに違いありません。

        多くの恋愛物語が理想化した女性を崇め奉る狂った心に酔いしれる男の独白なのに対し、エリザベスの心理描写のクールさが気持ちいいです。
        やはり女性はこと恋愛に関しても男性よりも実用的。
        男を見る目に「経済力」という要素が絶対的に絡んでくるということも外すことはできません。
        そんな「世の常識」を破る存在は末娘のリディアです。
        お金持ちの男よりも色男への恋に一目散。あまりに考え無しの幼い恋ですが、潔くさえあります。
        彼女は当然家族のお荷物のダメ娘として描かれますが、著者の中に彼女を礼賛したい気持ちがゼロとは思えません。
        世間では認められない奔放さを一種の憧れとして、自分の中に秘めていなければ、リディアをあのようにいきいきと活躍させることは難しいでしょう。
        リディアが主人公なら…と妄想した私ですが、実際にパロディが出ているらしい(?)

        リディアと真逆なのはシャーロットです。こちらは物語のヒロインには絶対なれない平凡な女性です。
        しかし現実的には彼女の生き方が賢い選択であり自己実現を地道に目指す彼女の生き方が正当なのです。
        シャーロットは身分は貴族の家柄のお嬢様ですが、格下のコリンズ氏との結婚を決断しました。
        (当時の社会常識としてありえない縁組なんだそうですよ)
        最初は親友が身を落したと失望したエリザベスもシャーロットの生活を間近にして考えを改めます。
        女は夫に生活面で頼らざるを得ませんが精神性まで支配されずに自分に対するプライドを保つことはできるのだということを彼女を通して学んだのです。
        これをテーマに小説にすればすごい作品になったかもしれませんが、時代はそこまで進んでいなかったということでしょうね。
        結果的にエリザベス自身は「尊敬できる男性」と格上婚をしてシャーロットのような努力は不要なご身分になるのです。
        最後はシンデレラ物語でThe Endなのでした。

        このように実は本作は小説としては破綻しています。
        あれこれドタバタした挙句の果ては、エリザベスはこの二人から何も学ばないでいいご身分になってめでたしめでたしなのですから。

        「高慢と偏見」は恋愛群像劇の映画を見慣れている今でこそ普通に感じますが、物語のテーマは一つではなく、誰の立場から見るかによって異なった意味が出てきてしまう訳です。
        実はそういう難点があるほうが論議がしやすい(つまり論文が書きやすい)んですよね。


        告白すれば、残念なことですが、オースティンが文学的にどれほど優れた「文章力」を持っているのかは翻訳家でも文筆業でもない私には理解しきれませんでした。
        プロ好みの文章なのかもしれません。
        英国でもジェーン・オースティンのファンは知識自慢の男性がメインだったそうな。

        当時の社会常識では女性が小説家になるということはまだ認めてもらえなかったそうで、オースティンは匿名、その後に登場するブロンテ姉妹も男性の名で作品を発表していたそうです。
        これらの小説の女性的なことっていったら!!見破れない方がおかしいと思うのですが…ね。

        ちなみに今回選んだ翻訳は小尾芙佐氏の新訳古典文庫です。
        同じ翻訳者の「ジェイン・エア」と比べたいという思いもあっての選択でした。
        彼女の努力はオースティンの時代と文章のニュアンスを再現することに向けられています。
        現代風にアレンジしたり自己の余計な言葉をつけたしたりをしていないように感じられました。
        多少現代文的には読みづらかったり言葉が古めかしく思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私としては子供の頃に読んだ「小公女」などの文学に近い世界観で懐かしかったですね。また原文の発音になるべく似せたいということでしょうが、MRをミスタと表記している点が(好き嫌いは別れるでしょうが)彼女の工夫のようです。その昔はMRは「氏」SIRは「卿」と一律に訳すのがお約束だったみたいですが。

        文学的価値ということを考えなければ、エリザベスは自立もしなければ冒険もしない。金持ちと恋愛結婚し玉の輿と周囲に祝福されめでたしめでたし。という王道の物語なのですよね。
        エリザベスは既存の価値に挑戦する気概はある女性ですが実質的に彼女が自らの人生を切り拓く要素はゼロです。
        ゴシック小説というジャンルの、心理無視の非現実的メロドラマが当時から存在し、その殻を破った新鮮な作品ではあったようですが。
        新しさというよりは「現代に通じる」という評価が概ね一般的なのはそのためでしょう。
        私が恋愛小説が苦手なせいかもしれませんが、テーマ性という点からみると、いまひとつ大作という印象は受けませんでした。
        いや、それもオースティン自身が100も承知のことみたいですね。
        彼女の小説とは「二インチ四方ほどの小さい象牙板に施されたきれいな彫刻」なのだそうですから。その繊細な美や職人の手仕事をこそ堪能すべき小説だと思います。
        >> 続きを読む

        2017/05/17 by 月うさぎ

      • コメント 8件
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      われはロボット 決定版
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • アイザックアシモフ代表作。有名なロボット三原則をテーマに陽電子頭脳をもつロボットと人間の付き合いを、一人のロボット工学者から見て数十年でどのように変わっていき成功したかをショートストーリーで綴っているSF作品。
        1編めのロビーなんて初出は1940年です。それでいて色あせずとても面白い。コギトエルゴズムとか、ロボットの優秀さと人間への忠誠心(愛情)、人間の反発、ロボットにも感情があるので人情物なのです。あり得る未来、夢があります。ただ優秀すぎるロボットは愛、敵対、どちらになっても人間を滅ぼす気がしますがね。我々も社会の変化にさらされているので空想、現実、それぞれ見つめ直す遊びのきっかけになるとも思います。例えば携帯には禁止の三原則必要でしょ。
        >> 続きを読む

        2014/09/28 by pasuta

      • コメント 1件
    • 4人が本棚登録しています
      アルジャーノン、チャーリイ、そして私
      3.0
      いいね!
      • 凄く良かった。

        アルジャーノンに花束をの小説ができる過程から世に送り出されるまでの過程を知れた。

        小説ができてからというものの、世に送ることにダニエルキイスは苦労したんだなぁと感じた。

        今と昔では作家の求められるレベルが違うだろうし、大人の事情がこんなにも一つの小説に介入しているんだと大変だなぁと感じた。

        小説は作家のすべてが映し出されているものだと思ったが、こんなにも編集者や出版社から、この物語はこう変えた方がいいとか口出しされるもんだと知って、小説家は芸術家ではないんだと自分の勘違いを認めた。

        それにしても出版社が最初に提案した「アルジャーノンに花束をは、チャーリイの知力を後退させるのはやめて、天才のままキニアン先生と無事結婚、めでたしめでたしで、小説を書き直してくれ。読者はハッピーエンドを好むんだ。」とダニエルキイスに提案したシーンは、あほか!と思った。

        そのように書き直してくれたら、この小説をうちから出版しよう!なんてダニエルに提案するが…やれやれ。

        出版社は売れるものを世に出したい。
        作家は自分が良いと思ったものを世に出したい。

        それを私たちは読んで何を感じる。

        そういうことも考えさせられた本だった。

        >> 続きを読む

        2015/10/03 by snoopo

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      第三の女
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 死体がない殺人という紹介に惹かれて買った。
        犯人のまさかの正体にびっくりだった。
        リヴァ夫人がけがをしたと聞いた時のポアロの悪態が頭に残ってます。
        これいいね!
        >> 続きを読む

        2014/10/31 by えま子

    • 6人が本棚登録しています
      It
      It
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • どんなに長かろうと、どんなにItが「えっ?」って思うものであろうと読まなければならない本。読まないと損です。

        「スタンド・バイ・ミー」が好きなら、アクション映画が好きなら、これ一冊にみんな入っています。

        この内容なら!この長さは仕方なし!
        >> 続きを読む

        2015/04/20 by soulfull

    • 4人が本棚登録しています

【小尾芙佐】(オビフサ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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