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大江健三郎

著者情報
著者名:大江健三郎
おおえけんざぶろう
オオエケンザブロウ
生年~没年:1935~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      個人的な体験
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 平凡なプロットですが、皮肉な言い回しと風刺の効いた表現で、自暴自棄な捻くれ者の人間像を見事に描写していて、禁忌の思考に陥る鳥を嫌悪し応援しと、感情を揺さぶられ、ここまで読み手を夢中にさせられる大江氏に感服しました。



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        2020/03/26 by IQ33人

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      加藤周一のこころを継ぐために
      カテゴリー:個人伝記
      5.0
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      • 知の巨人であり、心の巨人であると思っている加藤周一さん。
        その加藤さんのこころを継ぐのは、一人一人のこころ次第だと思う。
        9条の会も、このあと、何人か亡くなれているが、今、まさに、今の時代に読むべきだと思った。
        加藤さんの戦争に反対する明確な理由が書かれていて、なるほどと思ったし、明確な理由があるからこそ、ぶれないのだとも思う。
        そして、今は、簡単にぶれる人ばかりだから、加藤周一という存在・残したものが大きくなっている。
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        2014/08/21 by けんとまん

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      新しい人よ眼ざめよ
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 2012年の夏に、「宙返り」を図書館で借りて読んだのが、大江健三郎を読んだ2冊目だった。インド在住なので、このごろは購入が早い電子書籍で読んでいます。何をおもしろいというのか、人それぞれちがうと思うが、大江健三郎の本はおもしろい。 >> 続きを読む

        2016/05/08 by まるち

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      万延元年のフットボ-ル
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      •  最初に読んだのは高校2年生の秋。
        「飼育」、「芽むしり仔撃ち」、「洪水は我が魂に及び」に感動した勢いで読み始めたものの、これは難物でした。冒頭の場面、庭に掘った穴に、尻を濡らし、病んだ犬を抱きかかえて座り、胡瓜を肛門に詰め頭を赤く塗って縊死した友人を追想している主人公のイメージからして高校1年生には手強すぎます。なんとか読了したものの、かなりの違和感と疲労感を遺したぼくは、このあとしばらく大江から遠ざることになりました。
         再読したのは翌年の夏休みです。「我らの狂気を生き延びる道を教えよ」を熟読して大江の文体に対するトレーニングを積んだぼくに、この本は、乾いた土に水がしみ込むように入ってきました。大江文学にほんとうにはまったのはこの時です。その後、大江の作品を年代順に読んでいくのと並行して、大江が影響を受けた戦後文学者たちの代表作を読むことがぼくの生活の中心になりました。
         大江健三郎の代表作であるだけでなく、日本文学史上、最大の作品の1つだと思います。
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        2013/05/16 by 弁護士K

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      静かな生活
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • Une existence tranquille

        2015/05/09 by leaf

    • 3人が本棚登録しています
      治療塔
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 大江健三郎初の近未来SF小説「治療塔」を興味津々に読了。

        遠い宇宙に希望を託し、百万の選ばれた人々を乗せた宇宙船団が、破滅間近の地球を旅立つ。

        残された人々は、落後者としての失意を胸に秘めつつも、必死に文明世界を維持して生活していた。
        そして、十年後、なぜかその宇宙船団が地球に帰還して来るのだった-------。

        この作品は、全盛期の光瀬龍、あるいはレムやストルガツキーを彷彿とさせる魅力的な設定だし、異色の近未来SF小説になっていると思う。

        ただ、ひとつ不満があるとすれば、近未来を舞台としながら、技術的なディテールを徹底的に欠落させたために、SFというより観念小説的な色彩を帯びてしまっていることだ。

        つまりこれは、SFのではなく、文学的な想像力の産物なのだと思う。
        そこが、大江健三郎の大江健三郎たる所以なのかも知れません。

        環境汚染、少数者による多数者の支配、サイバーパンクとも通底するポストヒューマニズム問題、エイズ、障害者との共存などなど、政治文学的な問題を考察するための装置として、大江は近未来SFという形式を選んだのかも知れない。

        その意味では、ル・グィンの「所有せざる人々」に近いと思うが、独特の力強い語り口のおかげで、無機質な社会学的モデルではなく、十分に感動的な美しい作品に仕上がっていると思う。

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        2018/12/05 by dreamer

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      死者の奢り・飼育
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      •  大江健三郎を最初に読んだのは、高校1年生の頃、学校の図書館で借りた日本文学全集(学研の現代日本の文学47巻)でした。大江を読むために借りたのではなく、同じ巻に収録されている安部公房の「けものたちは故郷をめざす」を読むために借りたのですが、そこで大江の「飼育」、「芽むしり仔撃ち」に出会ってしまったのでした。
         この文庫本にはその翌年の12月2日の日付が入っています。この頃ぼくは、出版されたばかりの「同時代ゲーム」を枕元において、そこに至る大江の作品を年代順に読み進めていました。この本を開くと、あの頃の興奮に満ちた読書体験が蘇ります。
         控えめにみても、1960年代〜80年代において、大江健三郎は日本最大の作家でした。その出発点となるのが、この珠玉の短篇集です。
         
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        2013/05/16 by 弁護士K

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      空の怪物アグイー
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      •  高校2年生の頃、大江の作品を年代順に読んでいました。
         1980年1月13日に「青年の汚名」、23日に「遅れてきた青年」、28日に「叫び声」、2月7日に「日常生活の冒険」、10日に「性的人間」と読んで、その次がこの短篇集。
         毎年、クリスマスになると、この「空の怪物アグイー」を思い出します。
         この時期(当時は中期と位置付けていましたが、今となれば初期大江というべきでしょうね)の短篇ではいちばん好きな作品です。
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        2013/05/16 by 弁護士K

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    • 2人が本棚登録しています
      われらの狂気を生き延びる道を教えよ
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      •  高校2年生の夏休み、10日ほど名古屋、東京の親戚の家を泊まり歩いたぼくの旅行カバンには、この文庫本が1冊だけ入っていました。なぜこの1冊を選んだのかは憶えていません。前年の秋の「万延元年のフットボール」での挫折に、いまひとつ納得できなくてリベンジするつもりだったのでしょうか。
         いずれにせよ、ぼくはその10日間、他に読む本がない手持ちぶさたを幸いに、この1冊を熟読しました。
         詩の言葉と小説の言葉との違いに眼を開かれたのはこの短篇集の前書きでした。小説の技法というものをはじめて意識したのも、「a裏」と「b表」という複雑な構成をもつ「父よあなたはどこに行くのか」だったと思います。
         旅行を終えて家に戻ったぼくは、「万延元年」を再読し、そこから本格的に大江文学にはまることになりました。その意味で、ぼくの読書歴にとってとてもエポックメーキングな作品集です。
         「弁護士Kの極私的文学館」にも記事があります。
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        2013/05/16 by 弁護士K

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      大江健三郎小説
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 掲載作品
        「万延元年のフットボール」「走れ、走りつづけよ」「生け贄男は必要か」「狩猟で暮らしたわれらの先祖」「核時代の森の隠遁者」「父よ、あなたはどこへ行くのか?」「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」「みずから我が涙をぬぐいたまう日」

        「万延元年のフットボール」
        主人公蜜三郎の友人が、頭と顔を朱色の塗料で塗り潰し、肛門に胡瓜をさしこみ、縊死した。蜜とその妻菜採子に出来た子は重い障害を持っており、その子は施設に預けた。心が病みかけている二人はたまたま蜜の弟の鷹四に誘われ、新しい生活を郷里の村で暮らすことになる。
        村ではその昔、万延元年には蜜の曾祖父の弟が指揮した一揆があり、さらに戦後には、蜜らの兄のSが村の朝鮮人襲撃により命を失った、という2つの大きな事件があった。
        蜜と鷹がそれらの事件の事について話すと、内容にかなりの食い違いがあった。蜜は鷹は記憶を良いように作りあげていると感じていた。
        ある日鷹は曾祖父の弟のようなリーダーになろうと、村の若者を集めてフットボールを始める。
        その後、町にあるスーバーマーケットを鷹四率いる村の青年たちが占拠し、村の者たちで共同経営しようと計画する。
        しかし、そんな占拠も長くは続かず頓挫し、その後鷹四は猟銃で自殺してしまう。
        しかもその後菜採子が妊娠していることが判明。その子は鷹四の子であった。
        鷹四の死を契機に、蜜と菜採は施設に預けている子、お腹にいる子の4人で新しい生活をしようと決意する。

        鷹は妹に対する自責の念(妹を自殺に追い込んだ)と、それを償おうとする2つの気持ちの間で引き裂かれそうになっていた。
        蜜も弟を理解してあげたい気持ちと、弟のする行動への嫌悪との複雑な感情を持っていた。
        蜜と妻の間にも施設の子供の件以来、言いようもない感じの障壁が出来てしまっていた。
        しかし、万延元年の一揆を模倣したような、スーパー占拠などの行動を起こす鷹の気持ちに促されるように、まず菜採の気持ちが変わっていき、蜜もまた、鷹の死そして万延元年の一揆の新たな事実を知ることにより、鷹の行動する意思を受け継いでいこうと決意したのであろう。
        最初には登場人物たちの複雑な感情が入り交じっていたが、それが鷹の行動と、万延元年に村に残された見えない意思のようなものが働いて、入り交じった紐が一本のまっすぐなものになったのだ。
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        2017/10/12 by Reo-1971

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      同じ年に生まれて 音楽、文学が僕らをつくった
      カテゴリー:音楽史、各国の音楽
      2.0
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      • どちらも、1935年生まれ。
        片や、ノーベル文学賞作家、片や、世界的指揮者。

        何かを伝える、表現しなければ、文字と音楽。

        共通してでてきた言葉、“ディレクション”

        小澤さんは、音楽でも方向、音の方向、音を出すだけではなく、
        表現、何を伝えたいかが大事だと・・・。

        一方、大江さんは、日本語にない文学用語として「動機づけ」がある、
        僕の小説が他の人と違う点は、「動機づけ」ということを、
        どう表現するかということを考えていて、先ほどの“ディレクション”と
        同じですと・・・・。

        私にとって、両方とも好きな趣味の範囲ですが、なぜか取っつき難いのは、
        あまりにも、話の展開、内容が、高尚過ぎるんでしょうな・・・。

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        2016/05/12 by ごまめ

    • 1人が本棚登録しています
      二百年の子供
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 以前、七、八年前に一回読んだことがある。
        その時もとても感銘を受けた記憶はあるのだが、良い本だったという記憶だけで、細部をすっかり忘れてしまっていたので、いましっかり丹念に読み返すと、こんな物語だったんだ、となんだか新鮮な発見があった。
        本当に素晴らしい物語だった。

        随所に散りばめられた言葉が、それぞれにとても印象的で、ためになったけれど、

        ・「人それぞれ」
        ・「復元力」
        ・「人生の計画」

        などの言葉は、とても考えさせられた。

        また、

        ・途方にくれておらず、解決策を見つけ出すこと。
        ・あるところに行きたいと、心から願うと、思いがかなう。
        ・古い言葉に出遇ったら、外国語でどう言うか調べてみる。
        ・過去の人や出来事について、深くわかったということは、無意味ではない。
        ・ここから流れていく川下は変えられる。先に見える未来がまずいと思えば、いま作り変えればいい。
        ・与えられたイメージを自分で作りかえることが想像力の働き。

        ということなども、なるほどっと思った。

        地域の歴史・郷土の歴史が、このようにきちんと語り継がれれば、どれほどいいだろうとも思った。

        特に感銘を受けたのは、

        ・「新しい人」は「新しい言葉」からつくられる。

        ・私らの大切な仕事は、未来を作るということだ、私らが呼吸をしたり、栄養をとったり、動き回ったりするのも、未来を作るための働きなんだ。

        という言葉。

        つまり、生きるとは、未来を作るということだというメッセージが、本当に胸に響いた。

        「今に含まれる未来」を見ていくことの大切さ。
        あらためて、とても教えられた。

        また、この小説には「メイスケさん」という、おそらくは三浦命助がモデルだと思われる人物が出てくる。
        メイスケさんは、三浦命助と違って東北ではなく四国の一揆の指導者なので、直接三浦命助そのものではないが、「人間は三千年に一度咲く優曇華の花なり」という三浦命助と同じ言葉をいう。
        本当に胸を打たれた。

        また、七、八年ぐらい経つ間に、一、二度、生きている間、何度となく、読み返していきたい。
        本当に心の糧になる、素晴らしい名作と思う。
        できれば、ジブリにアニメ化して欲しいものだ。
        >> 続きを読む

        2012/12/21 by atsushi

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