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岡潔

著者情報
著者名:岡潔
おかきよし
オカキヨシ
生年~没年:1901~1978

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      人間の建設
      カテゴリー:数学
      4.0
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      •  きちんと反省できる人間はつよい。しかし、これがなかなか難しい。人間が生きていく上で、もっとも心が乱れるのは、おそらく「恋」やら「愛」のことで間違いないが、二番手は「自分の過ちに気づく」ときではあるまいか? もちろん、反省した振りをするのは簡単で、手を頭においてニヤニヤしておけばよい。それで済ませて構わない場面もあるけれど、そういう場合は心が乱れないので除外する。
         ここで問題にしたいのは、手遅れかもしれないケースである。この表現が厳しいのであれば、もう背負ってしまった、又は、すでに建設されてしまった。人間はあらゆる経験を背負っていく生き物であり、一度背負った経験をホイそれとは降ろせない。が、諦めるにはまだ早くて、幸か不幸か人間という建築物は、ガウディのサグラダ・ファミリアのように長いあいだ建設されつづけるからである。
         この『人間の建設』は、そういう長い目で人間の諸事を見つめるため、小林秀雄と岡潔が忌憚なく討論してみた一冊。小林と岡は、それぞれの斯界の権威にとどまらず、方々の分野に影響を与えた学者であり、惑星から惑星へのキャッチボールのような言葉の受け渡しをする。両者とも敬意をもって意見を交わすうち、つい熱くなって自らの考えを押し通すかと思えば、相手の主張をうまく持論に取り入れ、互いの考え方を進めたり収束させたりする。とても憎い呼吸で、まるで辣腕弁護士と名検事の応酬を眺めるよう。
         しかし、いつまでも傍観者ではいけない。自省とは、このようなやり取りを自分の心のなかで行うことなのだ。だから容易にいかないのは当たり前で、そう易々と私たちは反省をしない。自分は悪くないと思うし、自分以外のありとあらゆる場所に落ち度がないかを血眼になって探す。かくいう私もそうだ。だが、会社の社長か政治家でもないかぎり、落ち度の在り処は問題ではない。もし、広い宇宙のなかで、私たちの改善できる余地があるとしたら、それは他ならぬ自分自身なのだから。

        (すごい偉そうで上から目線のレヴューになっちゃった (∀`*ゞ)テヘッ この本を読むと、こんな説教じみたことを考えてしまうので、星4つにしときやした)
        >> 続きを読む

        2015/04/18 by 素頓狂

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【岡潔】(オカキヨシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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