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坂口安吾

著者情報
著者名:坂口安吾
さかぐちあんご
サカグチアンゴ
生年~没年:1906~1955

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このランキングは1日1回更新されます。
      堕落論
      3.7
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      • 「無頼派」安吾の評論。
         
         タイトルにもある通り、この評論は「堕落せよ!」と力説します。それは「もうどうでもいいや」という投げやりな気持ちではなく、「そのままでいいからがんばれ」というような励ましであるように感じました。

         実際は希望に溢れた内容であるわけですが、敗戦後に堕落を勧めるなんて一歩間違えれば反社会的と捉えかねないところです。それでもこのように主張した著者は、それほど強く思う所があったのでしょう。人間の弱さや限界を指摘する一方で、人間の底力への愛と信頼があるように思いました。


        「〜人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。人間は結局処女を刺殺せずにはいられず、武士道をあみださずにはいられず、天皇を担ぎださずにはいられなくなるであろう。だが他人の処女でなしに自分自身の処女を刺殺し、自分自身の武士道、自分自身の天皇をあみだすためには、人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ〜」(本文から抜粋)


        「がんばること」と「堕落すること」は一見矛盾しますが、がんばるためにはまず堕落して自分の弱さと向き合うことが、きっと必要なのでしょう。

         いざ積極的堕落を。
        >> 続きを読む

        2015/09/25 by あさ・くら

      • コメント 7件
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      堕落論
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      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        恋愛は、人生の花であります。
        いかに退屈であろうとも、その外に花はない。
        >> 続きを読む

        2013/10/15 by 本の名言

      • コメント 2件
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      風と光と二十の私と
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 斉藤孝の理想の国語教科書に載っていたこの小説。

        臨時採用で小学校の教員をやっている主人公が注ぐ子ども達への視線は、今の私では見えないであろう子どもの心の裏側を正しく射抜いている。それは坂口安吾が人間の欺瞞や空しさと徹底して向き合ったからこその表現なのだと思う。

        「私は近頃、誰しも人は少年から大人になる一期間、大人よりも老成する時があるのではないかと考えるようになった。」、「私は臆面もなく老成しきって、そういう老成の実際の空虚というものを、さとらずにいた。さとらずに、いられたのである。」とい主人公は語るが、それは若気の至りのような意味あいだけではなく、その老成を空虚と捉えざるをえなくなる人間の悲しさも視野に入れた言葉だろう。

        こういう視座を持っていれば、年を重ねても「近頃の若い者は・・・。」なんていう思いを持たずに生きられるだろうが、その実感を持ち続けること自体が難しいことなんだとこのお話は語っている。
        >> 続きを読む

        2011/08/11 by Pettonton

    • 1人が本棚登録しています
      肝臓先生
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      •  坂口安吾の本 初挑戦。
        ということで、いろんな作品の雰囲気を感じられる
        短編集を読んでみました。
         
         しかし・・・個人的には合いませんでした・・・。
        ネット上の評価も高い本だったんですけどね (>_<)
         
         収録作品は
        「魔の退屈」
        「私は海を抱きしめていたい」
        「ジロリの女」
        「行雲流水」
        「肝臓先生」
        の5作品。
         
         1~4作品目までは
        もうひたすらに男女の色事に関してのみの記述です。
        もう徹底してると言っていいくらい。
        あまりにも赤裸々すぎて笑えてくる部分もありますが、
        おおむね辟易としてきます。
        これらの文章の中に文学を見出すと
        評価が高くなるのかもしれませんが、
        私には無理でした。
         
         唯一、毛色が違って熱いお話だったのは「肝臓先生」。
        田舎の一介の町医者として往診に明け暮れ、
        名声も地位も富も望まず、
        町の何人かの人々が先生の存在によって心安きを得た
        という小さな事実をよろこびとして生き抜いた物語は
        胸に訴えかけてくるものがあります。
         
         全作品を通じて
        第二次世界大戦当時~直後の日本の雰囲気が色濃く反映されています。
        そうしたことを感じられるのは
        本書のひとつの良い特徴かもしれません。 
          
         しかし、正直 「肝臓先生」がなければ
        ★2つでいいくらいです。
        「肝臓先生」があるがゆえに★3つとさせていただきます。
        >> 続きを読む

        2016/01/30 by kengo

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      不連続殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
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      • ・心理トリック
        ・ストリック(物語自体がトリックの仕掛けの一部となっている)

        2017/08/01 by nag

    • 1人が本棚登録しています
      桜の森の満開の下
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 匿名

        だいぶ前に深夜のアニメ青空文庫で印象に残っていたので、
        全集の中からまず読み始めた
        アニメでさえもデカダントと言うか美女の狂気の組み合わせが
        光っていたけれど、文字表現になるとさらに際立った。
        腐り崩れる肉は想像するだけで恐ろしいが、その首を持って
        ケラケラ笑う美女がさらに恐ろしい。

        2015/1/15
        毎日図書館に出入りする為か司書さんに目をつけられて(本当に司書さん含め図書館にお世話になりました。)
        誘われた第一回ビブリオバトルにこの本を選んだ。
        卒業論文提出日に開催で、前日に論文は提出したが、準備に時間は割けない。
        短く、どこでも読むことができる好きな本ということで白羽の矢がった。
        改めて読み返し、美女の狂気よりも男の心情が気になった。
        話す為にいろいろとレビューを見たが、男の孤独について論じられているものが多かった。
        ビブリオバトルは、授業終わりにバタバタと行ったので、散々なものだった。
        この機会に、読み返すことができてよかった。

        >> 続きを読む

        2015/03/01 by 匿名

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    • 4人が本棚登録しています
      吹雪物語
      カテゴリー:小説、物語
      1.0
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      • いかな安吾好きといえど通読することに多大な困難が伴う書物。ファルスとはなにか、などを書きながら、安吾が本来どのような小説を書きたかったのか、ということが透けて見える。実は大がかりな「本格小説」に取り組みたかったというか、自分に書けると信じていたのではないか。 >> 続きを読む

        2015/10/14 by aaa

    • 1人が本棚登録しています
      堕落論
      4.0
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      • 『戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。』

        戦後すぐにこの様な文章を発表したことは、非常にセンセーショナルなことだったようだが、この後戦争を体験することのない日本では、こういう作品は生まれないのではないかと。

        多分一度読んだだけでは、全然理解が足りないのだと思う。
        そのうちまた読むつもり。

        桜の森の満開の下は、読んだつもりになっていたが、夢の遊眠社の「贋作・桜の森の満開の下」を見たり、脚本を読んだりしていたからだったことに気づく。
        なんか不思議な感じがいい。
        >> 続きを読む

        2015/03/06 by freaks004

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      不連続殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 人里離れた歌川家に、何ものかの思惑で登場人物たちが集められるところから物語は始まります。
        作家に画家、学者、弁護士、女優に医者、一癖も二癖もある彼らの行動はまさに狂騒といった感じです。正直凡人には共感はできません(笑)

        そんな中、殺人事件が続発します。登場人物同士の人間関係が複雑で、どの事件に誰のアリバイがあって誰にないのか。4件目くらいにはもう頭の中が大混乱でした。
        双葉社出版のものだけがそうなのでしょうか、折につけ著者から「犯人を当ててみろ」と挑戦状が叩きつけられるのですが、私はギブアップしました。
        探偵小説では探偵の推理を助手のようにそばで追える体裁のものが多いですが、本作の探偵役である巨瀬博士はほぼ推理の様子を見せてくれません。だから推理は本当に読者に一任されて、ヒントは無いに等しかったです。最後になってようやく巨瀬博士が推理を披露してくれて、それがばっちり辻褄が合ってしまうのだから悔しい事この上ない。連載中に犯人を見事当てたという方にはまさに脱帽です。

        戦後間もない頃の発表とは言え、今や名作の名も高い作品に対しておこがましいですが、これだけの登場人物を動かして、軽快感も失わずに整合性の保たれた推理小説を書きあげた坂口安吾。さすがです。
        >> 続きを読む

        2014/11/09 by ぶっちょ

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