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インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバス等の陸路で旅をする。沢木さんの旅を基にした紀行文です。そのデリーにすら辿り着いていない驚愕の1巻です。笑そもそも《東京-デリー》直行ではなく、《東京-香港-バンコクーデリー》2か所ストップオーバーの格安チケットですから。デリーに着くまで半年かかっています。香港では長居をし、マカオでは「大小」というギャンブルにハマり…マカオの話はオール「大小」のようなものです。熱中し、お金を失い、取戻し………その攻防がこれでもか!というほど描かれています。「大小」を終えたところでこの巻も終わりとなり…え、終わるの??あまりにも目的から逸れていて愕然とします。笑全てがリアルに描かれているので、その熱気や疾走感、時には倦怠感も、よーく伝わってきます!おもしろいです。コロナ禍だから、という以前に私にはこういう旅は出来ないので。想像力を掻き立てられながら読ませて頂きました。旅の適齢期の対談もおもしろいですね。私は初海外は二十歳でした。この時「あ、出遅れた」と焦ったことを覚えています。今の高校生、大学生はどう感じているのでしょう。社会人になると、仕事を辞めるか長期連休しかタイミング的に難しいと思います。仕事の調整もなかなかできないし。なのでこうやって、本から旅をイメージするのはとても楽しい読書体験でした。 >> 続きを読む
2021/05/24 by あすか
トルコのお爺さん2人がゲームに興じる場面を読んで、少しだけトルコ語に興味が湧きました。この巻に関わらず全編を通し、作者は人との関わりも含め、目の前で起きていることに自ら深くは入り込んでいかないように思えます。まるで、日本人の感覚というフィルターだけを通して、1つ1つの景色を写しとっているようです。それだからこそ、その国らしさが感じられ、そこへ行ってみたいという気持ちにもなるように思います。 >> 続きを読む
2019/11/02 by たけのこ
2までを読んだのでつずけて読んでみた。まだ東南アジアより西は経験していないので、いつかはこの人が辿った道を自身も歩んでみたいと思う。 >> 続きを読む
2017/06/21 by よしりよ
軽く読んでみようと思い手に取ると、大当たりだった。実体験をもとに作り上げられているとの評判を聞いてさらにワクワクした。ちょうど東南アジアに留学の予定があったため、バックパックでアジアを回ってみる良いきっかけを得た。それもただ飛行機で移動するのでなく、この人がしたようにバスで移動したり、鉄道を利用するなどとても貴重な経験をすることができたきっかけの本となった。これからも大切にしたい。 >> 続きを読む
飽きずに最後まで読むことができた。各刊ごとにストーリーが異なるので、ただダラダラと自伝が書かれているわけではなく、毎回面白いストーリーがあった。 >> 続きを読む
私が本好きになったのに、一番影響を受けた本といえば、「深夜特急」・沢木耕太郎と「どくとるマンボウ昆虫記」・北杜夫の二冊。その「深夜特急」のガイドブックというか、参考書の様な本。なぜ、「深夜特急」が生まれたのか、沢木耕太郎さんの履歴を追いながら、その「一世一代の旅」といわれる本の中に、沁み込んでいる調味料を解き明かす。その後のルポタージュの一人者としてなるべく、頭の冴えやキラキラした才能だけではなく、相手の心をひらかせる何かをもちそなえているのと、もう一つは行動力と、どちらもこの「深夜特急の旅」で培われる。そして、ガイドブックも持たず外国を旅行するのは、できるだけ素のままの自分を異国に放ちたいからだと・・自由に自分を動かしたいためと・・・。(余談ですが、あまりTVを見ない私が見る数少ない番組にヒロシの“明迷宮グルメ・異郷の駅前食堂”がありますが、何処か相通じるものが)そして紀行文として大事なのは、アクションではなくリアクションだと、紀行文に「移動」は必須条件だが、大事なのはその「移動」によって巻き起こる「風」なのだ、と。もっと正確に言えば、その風を受けて、自分の頬が感じる冷たさや温かさを描くことだと・・・・。そして人生において大事なことは、「予期しないことが起きるということを予期しているかどうかどうか」ということ、変化の中でとっさに判断できる能力を身につけているかどうか、その時に柔らかく対応できる力、そのようなものを旅は、常に試してくれると・・・・。もう一度、旅に限れば、旅の目的が単に「行く」ことだけになってしまってはイケない、大事なのは「行く」過程で、何を「感じ」られえたか、そこにある「風」を「水」を「光」、そして「人々」をどう感受できるか、素のままの自分で解き放したい・・・・海外への旅の適齢期は26才と。26才に一年間ぐらいの旅に出ていたら、人生観は変わっていたのか、今のとは違った人生になっていたのか・・・少し、怖ろしい気がしますな。時期を見て、「深夜特急」再読しようと、思っております。 >> 続きを読む
2020/07/17 by ごまめ
やっぱり沢木耕太郎いいなあと思う反面、深夜特急の頃の勢いがなくて少し寂しさを感じる。 >> 続きを読む
2016/06/21 by one
私の本好き、エッセイ好きの張本人、沢木耕太郎さんの本。後書きにも書いているが、同じスタイルの本が既に二冊刊行。「バーボン・ストーリーと」、と「チェーン・スモーキング」、確か読んだ様な気が、本棚の奥を探すと、あった第16版・昭和62年3月5日発行、まだ25年前のことか。ブーメランのようにの項で、沢木さんが吉村昭さんの死と日本文芸家協会への入会でご自分の判断基準、「ダンディズム」というスタイルが、少年時代読んだ五味康祐の「薄桜記」という作品に影響うけていると・・・。そういえば、私の場合、北杜夫に吉行淳之介、沢木耕太郎、團伊玖磨に、なだいなだ、伊丹十三に青木雨彦とエッセイばかりを読みあさってた。大事にしている本が一つ、「話の特集の特集」(話の特集・100号記念臨時増刊)永六輔は、落語のバレ噺特集を書いていたり、北杜夫さんと吉永小百合さんの対談があったり野坂昭如+五木寛之の対論・山下清+坂本スミ子の対談・和田誠に星新一、今読みかえしてみても結構おませな本を読んでいたみたい。ぼちぼち、昔の本を読み返す時にきているようですな・・・・。おまけ・・・「話の特集の特集」で、印をいれてある箇所の小噺を一つ淀川長治さんの作で(男とは女とは)・・・男は人が良い、女は柄が良い。(男とは女とは)・・・男は柄が悪い、女は人が悪い。 >> 続きを読む
2013/06/26 by ごまめ
古本屋で買ってから、ちびちびと読み進めて、読み終わってしまいました。15編のエッセイ集。沢木さんの文章が好きです。新聞や雑誌で見かけると嬉しくなって読む。映画の評論をちょくちょく書いてらっしゃいますね。「シナイの国からの亡命者」が印象的です。「シナイの国」って?というのは以下に本文を引用します。> 「スル」ことより、「シナイ」ことで、つまり自分に何かを禁ずる> ことで、生き方の形を整えてきたようなところがある。私は「自制の> 王国」の住人だったのかもしれない……。まさに私も自制の王国の住人なので、あぁーと納得しました。「スルの国」の人の振る舞いをうらやましく思いながらも、なかなか吹っ切れないのです。シナイの国に愛着もありますし。「君だけが知っている」もなかなか。沢木さんの視点がとても好きです。優しい人なんだろうなぁ。 >> 続きを読む
2016/02/28 by ワルツ
沢木耕太郎の短編集。 平均すると10ページに満たないような短い作品33編が収録されています。そのどれもが感性を刺激し、深い余韻を残す作品です。 え?『深夜特急』? もちろん名作だと思います。でも、あれとは全く面白さの種類が違います。『深夜特急』読んだから沢木耕太郎は読んだ、とか思っていた自分を諭してあげたいです。 表紙を見てふと思ったのですが、本作の一つ一つの短編は絵画に似ています。まるで絵を見るように、時間をかけず作品に触れることができます。さらっと流していくこともできれば、細部までじっくり観察して理解を深める事も出来ます。パッと見の感覚を楽しむこともできれば、何度もみて解釈を考えることもできます。本作は沢木耕太郎の個展的作品です。そこに足を運びさえすれば、自由に楽しむ事が出来るはずです。 私は、この本をふとしたときに本棚から取り出し、1編読んで戻す、なんてことをしています。元々は、中学時代に先生から紹介していただいた本でした。非常に思い出深い本です。 ぜひ感性のアンテナを精一杯張り巡らせて読んで下さい。 >> 続きを読む
2014/12/04 by あさ・くら
「火宅の人」の作者、檀一雄の奥様への一年余にわたるインタビューを元に沢木耕太郎が檀一雄の愛人との交情を、妻の立場から語った形ですすめられる。夫が愛人の元へ走った妻、残された家と子供たち、家事に追われ、お金の工面に追われ、ただあくせく走りつづけた人生。私は檀ヨソ子であり、「家宅の人」の桂ヨリ子のモデルである。でも決して「貧しかったけれど、不幸ではありませんでした」、と。あなたにとって私は何だったのか。私にとってあなたはすべてであったけれど。と言わせる、檀一雄、・・・・男女の仲、夫婦とは、奥深いものですな。檀からの手紙の中に、《なるべく仲良く一緒に、乗りかかった船とおきらめて、死ぬまで信じ合って生きてゆきたいものですね》と、言いながら《若し又、私に愛人ができた節も、私はあなたと離婚はいたしません》と、いけしゃしゃと綴っている、この心境、けっして作家だから許されるものではないだろうが、反面この一途さが、魅力なんでしょうな。沢木耕太郎、得意のノンフィクションとフィクションの際で揺らぐ作品でおます。 >> 続きを読む
2016/08/09 by ごまめ
この「シネマと書店とスタジアム」は、沢木耕太郎が、新聞に書いた映画評や書評や観戦記を集めたものである。誰にでも、「それさえあれば」というもののひとつやふたつはあるようだ。釣りさえできればという人もいるだろうし、音楽さえ聴ければという人もいる。そういう人にとって、海や河やコンサートホールやレコード屋は、「聖地」になる。著者の沢木は、四番目に酒をあげたいようであるが、とりあえず、「映画と書物とスポーツのゲーム」の三つをあげる。私にとっては、「落語と本と音楽」か・・・。特に幸せな時は、何を、愛するのか・・・音楽を聴く時は、無心になれる時であろうし、考える時には適した空間であるが、思考が優先し過ぎて、時に辛い時にもなる。その点、落語は考える間もなく一方的にどんどんその世界ヘ導いてくれて、どっぷりと浸りきる事ができる。本は、その中間、その世界ヘ入ったり戻ったりは、自分で心のおもむくままに加減できるしまあ、まさに今の状態、音楽聴きながら、本を読むというのが、Wで愉しめる至上の時か。でも、この三つの楽しみは、かれこれ40年、親しんでいる事になる。沢木耕太郎、私にとって、考えるヒントを与える、大事な作家である。 >> 続きを読む
2013/05/24 by ごまめ
「天使のおやつ」がカーヴァーのthe bathと被りすぎてて困惑した。
2016/03/25 by one
第二便のメインであるインドはとにかく異次元すぎて、いずれかはと思っていたインドへの旅行をかなり萎えさせた。インドを訪れると住みたくなるくらい嵌る人と二度と行きたくないと拒絶する人との二極に別れると聞いたことがあるけど自分は後者かも・・・。とりあえず脳内で度は続いている。第三便が楽しみ。 >> 続きを読む
2019/05/06 by キトー戦士
シンプルにこの本と同じルートを旅したくなった。南欧はやっぱり魅力的。ただ一つ違和感を感じたのは、自分もよく海外一人旅をするけどこの主人公ほど多くは声を掛けられない。物語の進行上、訪れた土地の人との接点が無いと成り立たないところもあると思うけど実際はどうだったのだろうか。リアリティを追求するとしたらちょっと疑問。 >> 続きを読む
2019/08/29 by キトー戦士
沢木耕太郎としては珍しい短編小説集。様々な年齢や境遇の人々が、日常生活の中で起こりえる出来事に遭遇し、その心の揺れや苦悩を上手く描いている作品でした。相変わらずリズム感があり、心地よく読める文章は、流石、沢木耕太郎。 >> 続きを読む
2011/11/08 by BobyFK
あの藤圭子さんとのインタビュー、1979年秋、東京ニューオータニにて。最初は3インタビューは嫌い斗つっけんどんに答えていた藤圭子さん。呑みものは圭子さんのリクエストで、ウォッカ・トニックを二人とも同じものを呑み出す。・・・最後には、8杯も呑み、呑むほどに心も少しひらきポツリポツリと、その当時の引退の心境を語る。圭子さんは、「一度頂上に登ってしまった人は、二つしか降りる方法はない。ひとつは転げ落ちる、ひとつは、他の頂上に跳び移る。でも移る他のち頂上が見つからなければ、転げ落ちるだけ」・・・歌手でも、俳優でも、スポーツ選手でも、うまく立ち回りが出来なく、ヒステリーやノイローゼになり薬とか、犯罪に手を染め、悲しい顛末をむかえる人は多い。「嘘をつくのは嫌、自分に嘘をつくのも嫌、「休養」という手もありながら、純粋がゆえに、すべてを掘り出し「引退」する。2013年8月、投身自殺。 >> 続きを読む
2020/10/01 by ごまめ
昔ロバート・キャパをあまり知らずに写真展に軽い気持ちで行って、キャパの写真にとても心を打たれたことがあります。その時の気持ちが忘れられずに後日購入したのがこの写真集です。彼の写真の真偽、これは演技ではないのか?と話題になったりもしましたが、そんなことは大したことではありません。彼の写真を見ると戦場で写真を撮るジャーナリストとしての彼の生き方について、とても考えさせられるのです。この本に掲載されているのは本当に素晴らしい写真の数々です。地雷を踏んで亡くなったキャパ。でも彼の写真と彼が伝えたかったことがずっと残り続けるのでしょう。 >> 続きを読む
2012/11/15 by ただひこ
自分がまだ、高校生の頃、現代文の問題は実は良い読書のナビゲーターの一つでした。それでこの作品や『人の砂漠』や『一瞬の夏』を知ったのですが。1960年(昭和35年)10月12日日比谷公会堂。昔のTVで何度か放送され、子供心に何か“不穏なこと”が起こっているのはわかっていてもその事件がなんだったのか。この作品を読むまでずっと、記憶の隅に留まったままでした。日本社会党委員長と右翼少年。演説の途中に壇上に駆け上る少年。そしてその短刀が代議士の脇腹に突き刺さる。自分たちはあまりにも劇的なその瞬間しか記憶に留めませんがそこに行き着く為に少年の心に何があったのか。代議士は演説の際に何を訴えたかったのか。自立した十七歳のテロリストとただ善良だったというだけでない人生の苦悩を背負った六十一歳の野党政治家が交錯した一瞬を描き切る日本ノンフィクションの傑作の一つ。(当時、無名に近いであろう)若い頃の著者が必死で対象との距離をとりながらも誠実に事件と、もしくは事件以上にその周辺を調べていく姿にそして、いくつかの偶然に慄然としながらも読み終え、圧倒されたのを覚えています。どんな理由があれ、やはり殺人は殺人であり。そのことがどういう意味を持つのか再確認する為に、何年かに一度は手に取ります。 >> 続きを読む
2013/06/11 by きみやす
【沢木耕太郎】(サワキコウタロウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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