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渋沢竜彦

著者情報
著者名:渋沢竜彦
しぶさわたつひこ
シブサワタツヒコ
生年~没年:1928~1987

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      高丘親王航海記
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 澁澤龍彦といえば、「サド裁判」で有名だが、本書は彼の晩年の幻想小説だ。

        オカルトじゃないの、となかば差別的に読み始めたのだが、そのギャップがよかったのか、大いにハマった。

        一応、親王が二人の家来を連れて天竺を目指す旅の体をとっているけど、ほとんどが親王の夢の中のお話だ。

        澁澤=親王、の様なところがあって、病床にいた彼が自動筆記でもしたかのようなシュールな作品。

        若かりし頃の、藤原薬子が迦陵頻伽になって出てきたり、姫となって出てきたりする。儒艮や犬人、獏やミイラ化した空海とさえ出会う。

        ラストは泣ける人もいると思う。果たして天竺への旅はどうなっていくのだろうか。

        好きな小説を挙げてと言われたら、つい言ってしまいそうな一冊です。


        以下、個人的な<問い>

        1、澁澤龍彦、種村季弘、高山宏に共通するものは何か?

        2、秋丸(男装した少女)はなぜ少年性を持っているのか?

        3、薬子とは親王にとって何者だったのか?

        >> 続きを読む

        2015/05/20 by 帽子屋

      • コメント 8件
    • 4人が本棚登録しています
      悪徳の栄え
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 上下巻読了。長い! 基本的に、倫理観の欠如したフランス人女性・ジュリエットが欧州諸国をめぐりながら悪逆非道の限りを尽くしていく物語で、ストーリーの構造自体は単純。ただ、とにかく同じような酸鼻をつく場面が幾度となく繰り返されるのと、その合間合間に「悪とは何か」「正義とは」「法律とは」「国家とは」といったサドの哲学が様々なキャラクターの口から語られる。ある意味で救いと言えるのは、主人公をはじめとする登場人物たちが、自分の行為を悪だと自認したうえで実行している部分だろうか。 >> 続きを読む

        2017/06/25 by Ada_banana

    • 3人が本棚登録しています
      O嬢の物語
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 子供は読んじゃいけません、いいですね!!


        …というような非常に官能的な小説でした。確か最初に興味を持ったのが、アール・ヌーヴォーの旗手であるルイ・マルの『好奇心』か何かで、作中に出てくる少年がませていることを示すための小道具として本書を読んでいる、という描写があったのです。それまでにもほかの映画だったか小説だったかで本書の存在は知っていたようにも思うのですが、内容は知らなくて、じゃあ読んでみるか、ということで、BOOKOFFにあったのを買いました。澁澤龍彦ってだけで、まぁ、ご存知の方は予想がつくでしょう。鞭で叩かれる系です。百合もありますよ。

        ただ官能的なだけのSM小説ではないんだな、というのは、読んでわかりました。フランス小説の神髄ともいうべき執拗なまでの心理描写とか、男女の悲しい性だとか。惜しむらくは最終章が欠落していることです。尻切れ蜻蛉感が…

        しかし重ねていいますが、子供は読んじゃいけません。男の子も女の子も、どちらもですよ!
        >> 続きを読む

        2017/05/05 by ワルツ

    • 1人が本棚登録しています
      フローラ逍遥
      5.0
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      • 稀に見る美本である。
        これは、所有するための本だ。
        暇な折々に手にとってページを開く時、
        そのひと時の贅沢さを味わわせてくれるだろう。

        25の花々に寄せるエッセイ集。
        渋澤=耽美、ペダンチック、退廃的
        …と考えて忌避する方もおられるかと思うが、これは、非常に自然に読めるエッセイで
        どなたにもお薦めできる。
        つまり、私が所有している唯一の澁澤龍彦の本でもある。
        博学な話題もそうだが、洋の東西を行きつ戻りつする澁澤の想念を追うのには愉悦すら感じる。

        そしてまた、挿絵として八坂安守氏提供の美しい植物図譜75点がなんとも素晴らしい。
        絵を眺めるだけでも十二分にその世界を楽しめる。

        植物の姿を精密に自然科学的に紙に写し取ろうとした人々の努力の成果が
        リアルよりもむしろ、妖艶に感じられるのはなぜだろう。
        澁澤の魔力も関わっているのだろうか。

        新書版も出ているが、ハードカバーの本を求めるべき。
        装丁も文句なしに素晴らしいこの美しい本を所有してこそ、
        本来の存在価値がわかるだろうから。
        シルバーの光沢を持った厚手の外箱に収まったこの本は、
        書架で常にその存在感を発揮して目を楽しませてくれる。

        本を愛する人に。
        >> 続きを読む

        2012/08/11 by 月うさぎ

      • コメント 8件
    • 2人が本棚登録しています

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