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勝鬨橋に全裸の女性を縛り付けた黒十字架がぶら下がる。衝撃的なオープニングから物悲しいエンディングまで良い意味で翻弄される。人間ドラマの要素も詰め込まれた盛り沢山のエンターテイメント。盛り沢山の要素を盛り込みつつ、緩急自在に進行していくために、常に先を読みたくなるような状態で読み進めた。ストーリー展開が進むに連れて、全貌が見えてくる爽快感とともに、明かされていく悲しすぎる動機に虚無感が増殖するようだった。決して後味の良いエンディングではないものの、せめて、やりきった充足感は持っていただろうと信じたい。これ以上無い程の衝撃的なオープニングが本作の印象として鮮烈に残る。先行逃げ切りではないが、この時点で本作の成功は決まっていたように思う。復讐に身を捧げた人間は、自分という人間の尊厳をも捨ててしまうことに気づいた。 >> 続きを読む
2007/12/22 by ice
【草野唯雄】(ソウノタダオ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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