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明治31年、帆船・龍睡丸が太平洋上ハワイ島近くで座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁の小さな島(パールエンドハミーズ礁)に漂着しました。そこで16人の海の男たちが救援がくるまでの3ヶ月以上、その無人島で生き延びた、実話に基づく話です。文章のテイストが、明るく楽しく書かれているので、さらっと通りすぎてしまうんですが、よくよく考えて見ると九死に一生の難破です。9割り以上あの世に足を突っ込んでいたと思います。全員無事に島に辿りついたのは奇跡です。島に上陸してからは、より良く前向きに無人島生活をするための16人のすばらしいアイデアが数限りなく発揮されていきます。我々現代人にはいろいろと便利なものが与えられ過ぎてしまい、この創造工夫の精神・知恵が失われてしまっていると、身に詰まされる思いがします。もっと身の回りのものをシンプルにして生活できないものかと考えてしまいます。余りにモノが溢れている現代。それにしても、無人島に取り残されそのままそこで一生を終えるかもしれないという状況なのに、16人の超ポジティブな考え・生き方は何なんでしょう!過酷な状況でも生き抜こうとする力は時代や環境が変わっても大切ですね。とにもかくにも、終始一貫楽しく明るく物語が書かれていることが、この本の一番の魅力だと思います。 >> 続きを読む
2018/02/01 by Reo-1971
【須川邦彦】(スガワクニヒコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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