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鈴木道彦

著者情報
著者名:鈴木道彦
すずきみちひこ
スズキミチヒコ
生年~没年:1929~

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      嘔吐 新訳
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • あれはたしか、今から7年ほど前のことです。

        芸術(音楽や絵など)にアイデンティティを見出し、「表現すること」に「私」という存在を垣間見て、喜びを得ていた私は、強迫性障害の悪化、また社会活動が皆無だったことにより、ある精神病院附属のデイケアに通うことになります。

        不安定で、独りよがりで、購買力のない、職歴も学歴も無い上、強迫性障害に悩まされていた私は、自分が「在ること」とはどういうことなのか、考えるようになりました。
        「ぼやけた真理」を探し求めて、書店をさまよっては、画集だの、心理学の本だの、アダム・スミスの「国富論」だのを買っては開きますが、どれもろくに読まずに挫折してしまいます。
        その折、サルトルの「存在と無」と出くわし、その題を見て、「俺が考えているのはこのことだ、確信を得た!」と思い読み始めますが、「“あらわれ”があらわれる”ことにより、”あらわれ”は、、、」という様な文章に、案の定敗れ去ります。

        それから1年くらいして、このカバー絵の、デューラー「メランコリア」に惹かれたのか、「嘔吐」という魅惑的なタイトルと、「サルトル」ということで、人文書院から出版されている本書「嘔吐」を手に取りますが、またもや読まずに放置していました。

        そして7年経った最近になって、やっとのこと読破しました。
        私はサルトルが影響を受けたフッサールや哲学についての体系的知識はないので定かではありませんが、主人公、ロカンタンの「嘔吐感」とは、彼の孤独で厭世的な生涯や思想の内に走る「吐き気」とは、私が折に感じる「あの心情」なのでしょうか。

        ただただ己も含めた「対象」が「在ること」、「在ることを嘆く」先に、その「考え、思考」が「在ること」を思って、また嘆き、、、さながら「合わせ鏡」のように「存在」は「存在」を反芻し、螺旋状に連なった諸々の「存在」が、ただの「存在」に過ぎぬ事を、ロカンタンは嘆いているように思います。

        しかし、最後の1、2ページで、彼は「自己」という「嘆かわしい存在」を、「小説」という「作品」に託して、明るい希望を見出す「決意表明」をしているようにも取れます。

        難解な小説なので、間違った読み方をしているかもしれませんし、読後感は混濁した思いが渦巻いていますが、私にとってはこの本の質感も含めた「存在」自体が、「思想・哲学」への興味・関心の萌芽の時分を思わせる作品のひとつであります。
        >> 続きを読む

        2018/02/22 by KAZZ

      • コメント 2件
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      失われた時を求めて
      カテゴリー:小説、物語
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      • やっと読み終わった。
        何度挫折したことか。

        なかなか頭に入ってこない文章も多かったけれど、岩波文庫版と並行して読み進めて、やっと読み終わりました。
        岩波版は、最初の方とところどころしか読んでいないので、これから残りを読みます。

        最終巻まで読み進めたら、何か見つかるんだろうか?
        >> 続きを読む

        2014/06/13 by りんりん

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