こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


戸部良一

著者情報
著者名:戸部良一
とべりょういち
トベリョウイチ
生年~没年:1948~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      失敗の本質 日本軍の組織論的研究
      3.8
      いいね!
      • 本書は、日本軍の大東亜戦争(太平洋戦争)敗北に至る諸戦闘に対する考察を通して、その原因を探ろうとするものである。

        他のレビュアーさんが書いているが、本書(特に前半部)は読みにくい。読み進めるには、戦前の日本軍の動きや置かれていた国際状況等について、一定以上の知識が必要と思われる。

        本書によると、失敗(敗北)の原因は、①「日本軍は環境に適応し過ぎた結果、環境不適合を起こした」こと。既成秩序に異を唱えてビッグピクチャーを描いたものの、②「戦争終結に対するグランドデザインを持っていなかった」、論理的思考、目的思考でなく③「空気に流されて意思決定を行った」、等々たくさん書かれている。

        特に①に関しては、日本軍は自己革新機能を持ち得なかったと、結論づけられている。米軍は、戦争勝利に向けた組織・体制の刷新を幾度も繰り返していたと書かれている。

        余裕の違いと言えばそれまでだが、バブル崩壊後の社会・企業文化にも通じる言葉であり、「これだけの犠牲を払ったのに失敗に学べないの?」と軽い虚無感を覚える。というか、民族の特性なのではと考え、暗澹たる気持ちになる。

        本来、社会には余裕が必要なのだ。そして、余裕を生産性向上に回す仕組みが必要なのだろう。1人でできることは限り有るけども、積極的に自分から発信し、行動していこうと思う。

        ちなみに、読了を諦めた方には、執筆者一同による巻末の「あとがき」をおすすめしたい。そこに全てが凝縮されている。


        【P411】
        日露戦争から36年後の1941年、わが国は既存の国際秩序に対して独自のグランド・デザインを描こうとする試みを開始した。そして、3年8ヶ月の失敗の検証を経て、この試みは挫折した。これによって、日露戦争によって獲得した国際社会の主要メンバーとしての資格と地位を全て喪失した。
        >> 続きを読む

        2017/06/22 by こいこい

    • 他3人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています

【戸部良一】(トベリョウイチ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本