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筒井康隆

著者情報
著者名:筒井康隆
つついやすたか
ツツイヤスタカ
生年~没年:1934~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      旅のラゴス
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! Kazama
      • 鼻にかけた小難しいような文体からは想像もつかないようなワクワク感を得ることができた。世界観には入り込んだが、少し現代からは共感しにくいようなシーン描写が多々あった。ただ、そう感じることがすごいと思える。内容はフィクションであるため、ただ物語として楽しめば良いものを、現実と対比してします。フィクションと現実の絶妙な境目を表現していた。ページ数はそれほど多くないため軽く読んでどっぷり浸る。そんな印象の本。 >> 続きを読む

        2017/06/21 by よしりよ

    • 他18人がレビュー登録、 80人が本棚登録しています
      時をかける少女
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • これまでに何度も映像化されている筒井康隆氏の代表作の一つです。

        本書には表題作他2編を収録・・・そうなんです、100ページほどの短編なんです。

        一般的にジュブナイル小説と呼ばれてるものは、切ない結末を用意されることが多いのですが、それは「時をかける少女」も同様で、将来に対しての希望を抱く主人公の姿が印象的な終わり方です・・・って、簡単に書いちゃいましたが、本格的なレビューは他の方のを読んでくださいませ(笑)

        先にも書きましたが「時をかける少女」は 映像化の度に表紙が一新され、数多くの表紙デザインがこれまでにも登場しました。

        古書店などで背表紙を見たら、とりあえず手にとってみてください。デザインの違いを楽しめますよ。

        そんな楽しみかたが出来るのも、本書が長く読み継がれているからでしょうね。

        ちなみに私が持っているのは、藤本葵氏による幻想的なデザインの角川文庫版です。

        >> 続きを読む

        2017/09/16 by アーチャー

    • 他7人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      ロートレック荘事件
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      •  去年の大晦日。初詣前に結構な空き時間があったので、閉店間際、近所の書店で購入しました。

         年の瀬、(多分)最後の客。このロマン掻き立てるシチュエーションで、なぜ本作を選んだのか……ただ薄かったからです。しかし、それが前情報ゼロの偶然な出会いだったおかげで、私は本作を大いに楽しむことができました。既知、あるいはお気づきの方も多いかもしれませんが、本作は「運命的な出会い」が推奨されるタイプの作品です。いま運命を感じられた方は、ぜひどうぞ。

         恐らく、本作はミステリの新たな可能性を開いた一冊です。私は、過去に本作と類似した仕掛けのミステリを読んだことがあります(当然、本作より後に書かれた作品です)。筒井氏が開拓した場所に新しい芽が芽吹いたのかと思うと胸熱でした。
        >> 続きを読む

        2017/02/14 by あさ・くら

      • コメント 6件
    • 他4人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      パプリカ
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • 映画版は2度鑑賞済み。小説版は過去1回読むのを断念している。その様ないきさつがある作品。今回読んでみて、最初ははっきりと話の筋を追えていたが、話の終盤になるにつれ、夢と現実の区別がつかなくなり、読んでいて訳が分からなくなった。あと、性描写が結構多くあとがきで女性誌で連載していたと知り、その雑誌の読者はこの小説を受け入れていたのかなという疑問がわいた。じっくりと時間をかけて読むタイプの本かなとも思います。話は後半分かりづらいが、設定は面白いと思ったので、時間をおいていつか再読をしてみたいと思う。映画版は今敏さんで映画化されています。こちらの方が自分的には話が解り易いかなと思ったので、アニメ→原作の順で取り掛かっていく方が理解できるかと思います。

        >> 続きを読む

        2017/08/27 by oniken0930

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      文学部唯野教授
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • (*)マンガも31通りに分類できるか?

         筒井康隆さんの「文学部唯野教授」は、まっとうな文学理論と、エゴ丸出しの大学社会のドタバタを平行して書き綴った面白い本ですが(1990年・岩波書店)、この中に、文芸批評の1分類として、第8講「構造主義」があり、1928年、ロシア・フォルマリズムの論客であったウラジーミル・プロップが「昔話の形態学」と言う本のなかで、「あらゆる魔法昔話」を、7つの行動領域、31の要素に分類したとのことです。全ての魔法昔話は、「主人公」だの「助手」だの「敵対者」だの「探し求められる人物」だのといった7つの行動領域を、31のやりかたで結合しただけ、というわけです。(「文学部唯野教授」P259)

        そこで、wikiから、それらの用語を抜粋すると
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
        昔話の構造31の機能分類
        1. 「留守もしくは閉じ込め」
        2. 「禁止」
        3. 「違反」
        4. 「捜索」
        5. 「密告」
        6. 「謀略」
        7. 「黙認」
        8. 「加害または欠如」
        9. 「調停」
        10. 「主人公の同意」
        11. 「主人公の出発」
        12. 「魔法の授与者に試される主人公(贈与者の第一機能)」
        13. 「主人公の反応」
        14. 「魔法の手段の提供・獲得」
        15. 「主人公の移動」
        16. 「主人公と敵対者の闘争もしくは難題」
        17. 「狙われる主人公」
        18. 「敵対者に対する勝利」
        19. 「発端の不幸または欠如の解消」
        20. 「主人公の帰還」
        21. 「追跡される主人公」
        22. 「主人公の救出」
        23. 「主人公が身分を隠して家に戻る」
        24. 「偽主人公の主張」
        25. 「主人公に難題が出される」
        26. 「難題の実行」
        27. 「主人公が再確認される」
        28. 「偽主人公または敵対者の仮面がはがれる」
        29. 「主人公の新たな変身」
        30. 「敵対者の処罰」
        31. 「結婚(もしくは即位のみ)」

        七つの行動領域
        1. 敵対者(加害者)
        2. 贈与者
        3. 助力者
        4. 王女(探し求められる者)とその父
        5. 派遣者(送り出す者)
        6. 主人公
        7. 偽主人公
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
        「機能分類の20=主人公の帰還」という項目に絞って実際のマンガの例に当たってみることにしましょう。週刊少年ジャンプに連載されたマンガで、「DRAGON QUEST-ダイの大冒険-」(三条陸+稲田浩司)は、正統的なジャンプのマンガで、主人公の勇者・ダイが敵役のラスボス・大魔王バーンとの死闘に終止符を打ち、勝利したあと、伏兵が現れ「黒のコア」という原爆にも匹敵する兵器を爆発させようとします。そのとき、ダイは黒のコアを抱えて上空高く飛び立ちます。炸裂後、彼は未だに帰還しません。でも、この戦いで生き残ったものたちは、いずれ訪れるであろうダイの帰還を信じて疑いません。

        また、同じく週刊少年ジャンプに連載されていた「バオー来訪者」(荒木飛呂彦)は、特務機関「ドレス」に脅威の寄生虫の宿主にされ、(この寄生虫「バオー」は、宿主を守るために宿主に驚くべき戦闘能力を授ける存在なのですが)「ドレス」本部に拉致された少女を救出するため、主人公である宿主・育郎は「ドレス」本部に乗り込み、超能力者ウオーケンと死闘を演じ、勝利しますが崩壊した海の洞窟の中に閉じ込められ、安否不明になります。助けられた少女は素敵なレディーになり、バオー=育郎の帰還を待ち続けます。

        ここで挙げた2つのマンガは、たしかに「主人公の帰還」の有り様について同様な結末になっています。この場合、現象的には「主人公が帰ってこない」状態ですがむしろそのことが「主人公の帰還」というカテゴリーに入ると思われるのです。どうでしょうか?

         このような結末の例はアニメや実写版TV番組にも見られます。「鉄腕アトム」の結末もそうでしたし、「宇宙戦艦ヤマト」の第一回劇場版でもそうですし、またかなり古い物語ですが「ジャイアント・ロボ」もそう云った類型に入ると思います。
         
         ギリシャ神話の「オデッセイア」はポセイドンの呪いで散々苦労して故国に帰りつくオデッセウスの物語で、主人公がうまく帰還できた例ですね。

        最後に:プロップのこの驚嘆すべき理論は、人智の限界を示すものかも知れません。この類型以外の物語は作れぬものなのでしょうか?
        >> 続きを読む

        2013/09/15 by iirei

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      わたしのグランパ
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
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      •  たとえ誰が読んだとしても、その人相応の楽しさを見出せる作品は、ただそれだけで価値がある。
         『わたしのグランパ』はそんな作品だ。中高生にとっては、読書感想文の恰好の題材だし(薄くて読みやすく、自己体験と絡めやすい)、中高年にとっては、若い時分には考えもしなかったことを考えさせられるかもしれない。誇張を恐れずにいうと、三世代にわたって楽しめる。こういう本は貴重である。わたしは「斜めの関係の大切さ」について考えてみた。
         その前に少しあらすじを語ろうか。中学生の五代珠子は、学校や家庭に深刻な問題を抱えていた。そこに刑務所から祖父謙三が帰ってくる。それから幾度かトラブルを乗り越えた末、すべてが快方に向かっていく。かなりご都合主義だが、この辺は仕方ないだろう。
         話を私見に戻します。
         ちょいと昔、ビジネス誌を読んでいたら(日経ビジネスだったかも)、斜めの人間関係の特集に出くわした。しかし、そのときは通り過ぎる新幹線を見るようにページを繰った。もちろん考える暇などなかった。
         ところが、その少し後に教育関係者の人と話す機会があって、こんなお話をされた。
         「斜めの人間関係が重要なんですよ。核家族化のいちばんの問題かもしれません」
        わたしは話が上手く飲み込めず、『男はつらいよ』の寅さんと満男くんみたいな関係ですか?と訊いたのだが、向こうが寅さんに不案内で困った。そこで国民アニメ『サザエさん』を思い出し、裏のおじいちゃんと磯野家の関係ということでケリがついた。やはり長谷川町子は偉大である。
         『わたしのグランパ』を読んでいたとき、「斜めの関係の大切さ」が頭以外の部分でも分かる気がした。頭以外の部分、そこが何処なのかが大事なのだが……。
        >> 続きを読む

        2015/02/02 by 素頓狂

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      文学部唯野教授
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
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      • 大学で文学や哲学をかじった方ならば、これよりも良いガイド・ブックはあるかと……というよりも、啓蒙を批判するはずの小説、のはずなわけですが。 >> 続きを読む

        2015/10/15 by aaa

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      脱走と追跡のサンバ
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • まだ手を出せていないピンチョンの重力の虹を矮小化したら、こんな感じなのかなと思えそうな作品です。
        (手を出せていない作品で喩えるのも変な感じですが・・・あと、褒め言葉なはずです、たぶん)

        あらすじとしては、気がつくと、同じなのにどこか違う世界にいた男が、元の世界へと脱走を計ろうとする物語です。
        しかし、内容はドグラ・マグラを酷くしたような方向性で、ドグラ・マグラがしっかり作られてることを実感できる貴重な本かもしれません。
        (もっとも方向性としては、重力の虹の方が近そうです)

        ちなみに、ドグラ・マグラを酷くした感じだからといって、決して発狂することはございません。発狂することはございません。発狂しているのは、この主人公であって私ではございません。私は決して主人公ではございません。緑色の服の男でも、ましてや正子でもございません。ですから、発狂してはございません。
        >> 続きを読む

        2015/06/09 by ミコト・T

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      ウィークエンド・シャッフル
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • SF作家だったはずなのに、なぜか、ブラック&スラップスティック作家になってしまった。
        とにかく、強烈なプロットなので、読んだら忘れない。
        作品的には傾向はバラバラなのだけれど、それでも筒井ワールドになっていて、
        どの作品もタダものではない。
        知的マリファナなんてコピーが書かれていたけれど、
        確かに世間には、筒井中毒患者がいたものなあ。

        短篇集全13篇。

        「佇むひと」 哀愁と恐怖のつまった切ないSF作品。それでいながら、まるごと冗談でもある。
         こういう味を出せる人を、他に知らない。

        「如菩薩団」 団地の主婦8人組の秘密とは、恐るべき事件と関わることだった。
         一度読んだら忘れません。恐ろしすぎて。

        「「蝶」の硫黄島」 銀座の文壇バーに集まってしまった、硫黄島の生き残り兵たち。
         シュールな作品だが、単なる風刺や冗談ではないことが
         ラストの印象的な一言に込められている。

         この時代(1970年代)、戦争はまだリアルだったのです。
         軍隊経験者の多くは50代だったので、バリバリの現役が大勢いました。
         年配者が集まれば、飲むと軍歌は当たり前。
         正直、ついふた昔前までは、結構うざかったです。
         そんな時代の空気がここに生き残っていました。驚いた。

        「ジャップ鳥」  外人コンプレックスを持つ、卑屈な日本人を弄ぶ。
         筒井の人の悪さと共に、まだ若いんだな。と感じます。

        「旗色不鮮明」 引っ越したこの町は、とんでもなく住みにくい町だった。
         筒井お得意の政治・宗教ネタ。
         特定団体に所属することへの徹底的な嫌悪感が表現されています。
         旗色不鮮明なのは、私も一緒ですよ。ご同輩。
         「組織に入って安住しない」という決意表明を護るには、
         いかに固い決意が必要であるかを思い知らされます。

        「弁天さま」  あ~…。男の人はこの話、好きかも。
         ま、くだらないジョークなのですが、
         伏字の×××が猥褻な言葉を書かれるよりエロいってのは新発見。

        「モダン・シュニッツラー」 … 筒井しか書けない。
         というか、こんな恥知らずな作品は彼以外書かない。
         ここを乗り越えられれば、彼の世界に浸ることが可能な耐性ができた証です。 

        「その情報は暗号」 ブラックなコントみたい。
         昔のタモリあたりがやったら似合いそう。
         オチはそれまでのおふざけのバカバカしさを吹き飛ばすものです。
         
        「生きている脳」 考えられうる最悪の状況。といったら、この状態。
         自分だったらと考えたら気が狂ったほうがまし。

         実は、ロアルド・ダールの作品だったように勘違いして記憶していました。
         精密に書き込んでいけば、本気で最高の恐怖作品になるでしょうに。
         この軽薄さが筒井なんですよね。

        「碧い底」 SF作品。日本は水没し、人間は半魚人に進化している。
         地表はメタンガスが充満し、町は海の底で蒼黒い淀んだ海水に満たされている。

        「犬の町」 その町の夜は飲み屋と犬だけが存在している。
         単なるスケッチというものを試してみました。

        「さなぎ」 面白い。けれどそうとうダークな作品。
         SFの形式はとっていますが 普遍的な人間の心理の迫る話。
         筒井はフロイトに傾倒したことがあるそうだから、その影響か。
         父と子に限らず、虐待の連鎖というものは、現代の病理です。
         ただし、父親の権威が現代、ここまで雲散霧消するとは予想できなかったようです。

        「ウィークエンド・シャッフル」 筒井の最高傑作。
         そして、スラップスティックの代表作でもあります。
         
         とある日曜日。
         新築の一軒家に住む幸せな若い主婦を襲った「息子の誘拐事件」
         不幸は連鎖し、次々に舞い込む不幸のデパートと化す。
         この家はどうなっちゃうのだろうか?

         笑いって時代を超えるんです。
         とりあえず、彼の全盛期を知りたいなら、この1作品だけでも読んでみて、
         受け付けるかどうか、確認してみるのはいかがでしょう?
         ふざけるにもほどがある。と感じるか、面白くて笑っちゃうか。
         あなたはどちらでしょうか?
        >> 続きを読む

        2012/10/19 by 月うさぎ

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      家族八景
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • ひとの心の中がわかってしまう七瀬。
        七瀬はその力を隠してお手伝いとして様々な家庭で働く。
        その七瀬の物語、八篇。

        ひとつひとつが短く読みやすい。皮肉もあって笑わせるところも多い。
        随分前の作品で、若い女性のどれだけがお手伝いとして働いているかわからないが、戦前のようには多くないと思う。そのため、隠しておきたい力があるためお手伝いをするという発想がよくわからないので、そこにもう少し説得力があると更に良いと感じた。

        家庭に入り込む仕事であって、心の中がわかってしまうため揉め事や騒動が起き、そういった悲喜こもごもを面白おかしく書いてあるのかと思いきや全く違っていた。
        実際、騒動は起きないこともない。でもそれは七瀬が多分に悪意を持って引き起こしている。
        ひとの心が見えてしまえば、笑顔の下で自分に向けられた悪意や憎悪、性的対象としての好奇といったものがわかり、相手に不信を持っても仕方ないところもあると思う。作品に出てくるひとびとは、どちらかと言えば汚い面を持つひとびとだ。でも、そんなことは誰でもそうだろう。
        自分の手は汚さずに、責任を負えない負うつもりもない状況で、それなりに均衡を保っている家庭を壊す権利などない。自分は安全な場所にいて、波風を立てるだけ立てたら去っていくとは随分身勝手で太い神経の持ち主だと思う。

        この七瀬の物語はどうやらシリーズものらしい。ということは人気もあるということなのだろう。他のかたのレビューを読んでも皆さん面白く七瀬がカッコイイといった好意的なものが多かった。
        わたしが世間とズレているらしい。かなしい。
        七瀬シリーズを今後読むのかは今のところ不明。
        >> 続きを読む

        2015/12/26 by jhm

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      俗物図鑑
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 本作を読んだのは、もう数十年前の高校生時代のこと。

        "号泣必至"と呼ばれた小説で泣いたことなんかないけど、お恥ずかしながら初めて私が読んで泣いた小説は本作です。

        なので、相当クセのある内容と展開ですが、数ある筒井康隆氏の作品のなかでも本作にはかなり思い入れがあります。

        筒井作品は「時をかける少女」しか読んだことのない読者にあえてオススメしておきます。あえてね(笑)

        >> 続きを読む

        2017/07/25 by アーチャー

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      男たちのかいた絵
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Shizu
      • 絶妙に気持ちわるい!
        筒井ワールド満載の一冊!
        同性愛、多重人格、マゾヒズム、動物への肉愛。…こう聞いただけで「ああ、炸裂してるなあ」と思いませんか笑
        容赦なしのこの一冊にどうぞ惹き込まれてください!
        >> 続きを読む

        2016/08/18 by botan

    • 2人が本棚登録しています
      富豪刑事
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 何年か前に深田恭子主演でやっていたドラマの原作です。
        祖父が悪いことをして稼いだ大金を派手にお金を使って事件解決という点は大体同じなのですが、ドラマの方が演出が派手なのとなにより主人公の性別が違います。

        筒井康隆さんの本にしては一般向けな感じなので軽くよめて面白いです。おぼろげにドラマの印象がある人は違和感を感じながら読んでみるのも一興かと思います。



        >> 続きを読む

        2015/03/19 by kenyuu

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      最後の伝令
      カテゴリー:小説、物語
      いいね!
      • 「最後の伝令」は死の匂いが濃厚にたちこめる短編集である。死を題材にした作品が多いからではない。直接、死を扱ってはいない作品にも、夕闇のよう覆い被さって少しずつ密度を増す、あの虚無の影がはっきりと感じられるからだ。(巻末解説 より)

        形式:短編集
        内容:14編 266頁
        巻末解説者:佐藤亜紀 氏

        レビュー
         表題『最後の伝令』は、肝硬変を患った男性の体内にいる情報細胞が肝臓の危機を伝えるため延髄(脳の部位)を目指す物語となっています。体内の描写に現実の建物が使われていたり、世界(体内)の崩壊による細胞達の活動も社会風刺が散りばめられていたり、メタ的な世界観で大変面白いと思いました。

         死を直接扱っていない作品では『ムロジェク*1に感謝』が良かったです。娘が両親に婿と婿の上司を家に招き入れ談笑をするのですが、その中で上司のステータスの高さが明らかになり、婿が徐々に追い詰められていく過程を書いています。現実世界で何か大変なことに直面した時、「死んだ」という表現を用いることがあります。そうした本来の肉体的な死ではない死が、この作品からは感じられました。

         解説で佐藤亜紀 氏が表現している”虚無の影”というのは未熟さゆえ、はっきりとは分かりませんでしたが、死を題材とした作品を読んだ後に生じる、何か深い感覚を感じることができる短編集だと思います。


        *1 ポーランドの小説家
        >> 続きを読む

        2016/04/17 by SakaI

    • 2人が本棚登録しています
      最後の喫煙者
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 2012年最後のレビューに因んで筒井康隆氏の自選短編集を。

        表題作「最後の喫煙者」は先見の明抜群。
        数十年前の作品ながら現在の肩身の狭い喫煙者を風刺しているとしか思えない。

        迫害される喫煙者達。遂に最後の喫煙者となった主人公の運命は…

        深刻なんだが笑えてしまう作品群。ややグロい作品もあるが巨匠自ら傑作集と言うだけあり楽しめた。

        良いお年を!!
        >> 続きを読む

        2012/12/31 by ybook

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    • 4人が本棚登録しています
      魚籃観音記
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • まさかの観音さま✕孫悟空のポルノ版西遊記!
        手加減なしの展開には、破廉恥とおりこして爽快感(笑)
        筒井ワールドにはまったく、参りましたの一言です。
        文庫版の表紙はしりあがり寿さんで、とってもキュート!
        >> 続きを読む

        2016/07/17 by botan

    • 2人が本棚登録しています
      ヨッパ谷への降下 自選ファンタジー傑作集
      カテゴリー:小説、物語
      2.5
      いいね!
      • 現実逃避のつもりで読み始めたファンタジー作品集ですが、
        筒井さんの作品にはいつも「試されている」感を味わいます。

        時に、句読点が極端に少ない、文字の羅列のような章があります。
        正直読みづらいのですが、頭が必死に想像しようとし、いわゆる想像力の疾走状態を味わいます。
        そんなスピード感は、読了後に物語が胸に刺さったような感覚をもたらします。
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        2016/02/23 by Akane

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      聖痕
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 日本に天使が舞い降りた! としたらこんな風?
        断言しましょう!葉月貴夫は日本文学史上最も美しい主人公です。

        筒井曰く「ほぼ五年がかりの大作」という長編小説はなんと純文学だった。
        聖痕(せいこん)は、イエス・キリストが磔刑となった際についたとされる傷のこと。
        筒井のテーマの一つである聖と俗のうち聖を描いたものです。
        もちろん性も出てくることはいうまでもありません。

        しかも古典と現代の年代記のコラボという不可思議な組み合わせという作風。
        「とにかく自由自在に書きたかった。」との言葉通り、この小説は非常に実験的です。
        この不自然さをものともせずに読ませ、面白いと思わせる筒井の筆力はさすが素晴らしい。
        けれど、評価できる人と理解不可能な人に真っ二つに分かれるでしょう。
        決して万人向けの小説ではありませんね。これは。

        古典文学的特徴としては、まず、古語の多用です。
        枕詞や聞いたことのない響きの言葉、見たこともないような漢字や読み方
        筒井の造語も含む言葉遊びまで含め。言葉の渦に埋もれます。
        そしてこれらに多数の「注釈」が入ります。
        勘でわかる言葉もありますが、注釈を見ないと意味が通じない言葉もあり、
        実に古典文学を読んでいるかのような気分になります。
        会話に「 」がなかったり、区切れや主語がないまま文章がだらだらっと続いていたり。段落や章がなかったり。というのもまた。

        そしてまた、この中に書かれている「恋愛」も、古文の世界のそれに近いのです。
        平安貴族の奥ゆかしくもかなり自由な恋愛はかくもこのようだったと想像させられます。

        貴夫が性犯罪によって性的不能者になったことで、欲から解放され
        聖性をもった存在になったというセンセーショナルな設定により、
        そのほうばかりに目が行きがちですが、
        もともと筒井は性欲というものを肥大化して描く癖があり、
        恋愛は全て肉欲のもってなすものと、純愛の存在をほぼ否定してきた過去の業績があります(^◇^)

        その彼が「性欲を持たない男」というキャラクターを創った、
        それ自体が驚きなのです。
        性の煩悶から解放された彼はひたすら美しく頭脳明晰で唯一残された欲望、
        つまり食欲に特化した美食家となり、料理研究家となります。

        性欲に囚われし恋人たちを高みから見下ろすまなざしはもはや創造主が人間を見るまなざしに近いものがあります。

        世の常識は結婚制度も含め人間が便宜的に作ったルールに過ぎず、
        恐怖と暴力への勝利もそれを赦すことで成し遂げられる。
        それを軽々と超越する葉月貴夫の精神は人間のものではありません。

        貴夫の旧友の金杉君が「静かな滅び」「闘争なき世界」について語ります。
        「どうせ滅びるなら仲良く和やかに滅びに到ろう」
        最終的には食糧問題に包含され収斂される。
        そして貴夫はこのような滅びの世界の神をめざす存在なのだと。

        現代の世界を変えるのはもしかすると本当にこんな人間しかいないのかもしれない。

        これは儚い夢でしょうか?それとも唯一残された希望でしょうか。

        ☆Merry☆Christmas☆
        Give Peace A Chance!
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        2013/12/24 by 月うさぎ

      • コメント 12件
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      筒井康隆全集
      カテゴリー:作品集
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      • 「筒井康隆全集」の4巻です。サブタイが「時をかける少女/緑魔の町」。
        「時をかける少女」って、映画とかアニメとかの映像化されたモノはひとつも見たことがなくて、原作も今回初めて読んだんだけど、アニメの幻魔大戦みたいなのを想像してたので、思っていたよりもあっさりした内容でびっくりしました。
        そもそも、短編のくくりに入ってたのにも驚いたなあ。
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        2013/05/15 by koh

      • コメント 3件
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      パプリカ
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 読みやすかったが、最後にかけて夢の中の自由すぎる発想がすこし分かりにくかった。
        かし満足出来る作品である。
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        2017/01/11 by rojin

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【筒井康隆】(ツツイヤスタカ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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