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宇野利泰

著者情報
著者名:宇野利泰
うのとしやす
ウノトシヤス
生年~没年:1909~1997

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      華氏451度
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • いやあ、凄い・・・凄い良い意味で凄惨な作品だ。

        書いてある物全てが哲学的でSFで途轍もない情報量で人間の本質的な狡猾さと人間らしさが交じり合って・・・。ほんとに良くも悪くもこの作品を読む手が止まらない、止められない感覚に襲われた。結果とても良い読後感を味わえた。

        正直作品の内容に関しては理解らない事が多かった。でも、一個の作品、この1回の読書という観点から見た時に読んで良かったと思えたのは確か。

        自分的にはSFと言うよりかはひとつの哲学書を読んでいた感じがした。

        因みに自分は本書の様な世界は絶対に来てほしくない。本が読めないもとい本を持っているだけで罪になる世界なんか絶対に嫌だ!解説にもあったが若しかしたらそういう未来が遠からず来るかもしれないという警鐘を鳴らしたのかもしれないなとも思った。


        何にせよ素晴らしい読書体験が出来た!

        なんか纏まりが無いレビューになって仕舞ったが兎に角得難い追体験、読書体験が出来た!もう、それだけで十分だと思う!
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        2015/10/26 by 澄美空

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      Yの悲劇
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 【ミステリの古典超名作は再読に耐えられるか?】
         本書は、海外ミステリの古典であり、かつ超名作と評価されている作品です。
         バーナビー・ロス名義(これがエラリー・クィーンの別名ペンネームであることはご承知のとおり)で書かれた4つの作品(『X』、『Y』、『Z』の各悲劇と『レーン最後の事件』)の中でも最も評価が高い作品であるばかりではなく、これまでに書かれたミステリの中でもトップクラスの名作との評価は揺るがない作品でしょう。

         私も中学生の頃この作品を読み、他の同時期に読んだミステリの中には結構忘れてしまった作品も多い中で、さすがにこの作品だけは犯人もトリックもはっきりと記憶している作品でした。
         この度、本当に久し振りに再読してみたわけですが、内容を忘れてしまっている作品であればいざ知らず、犯人もトリックもはっきり記憶している作品だと、いかに名作と言えどもミステリは再読に馴染まない、再読してもあまり面白くないのではないかと危惧しつつ読み直してみました。

         結論から言えば、全くの杞憂に終わりました。
         犯人もトリックも分かっていても、やはり面白く読むことができました。
         それだけではなく、犯人等が分かって読んでいるだけに、初読時には気付かなかった(というか無意識に読み飛ばしていた)伏線にも気が付き、結構気を遣って書いているんだなあということが分かったり、あるいは、記憶は確かだと思っていたのに実は正確ではなかったという点もあったりで、結構新鮮に読めたんですね。

         それではどんな作品なのかをご紹介しましょう。
         事件の舞台となるのは、世間から『Mad hatter』(気ちがいハッター)と揶揄されているハッター一族の屋敷です。
         発端は、当主であるヨーク・ハッターと思われる者の自殺死体が発見されたことでした。
         毒をあおって海に転落したようで、死体はひどく損傷していたのですが、検死の結果、ヨークに間違いないだろうということになりました。
         何故自殺したのか、その理由ははっきりしないのですけれど。

         ハッター一族は大富豪なのですが、その一族には忌まわしい血が流れていました。
         作中、はっきりとは書かれていないのですが、一族のカルテには『ワッセルマン反応』という項目が記載されていることが書かれていますので、おそらく梅毒という設定なのでしょう。
         とにかく、ハッター家の多くの者は、暴君であったり、異常に短気であったり、粗暴であったり、残酷であったりと、奇矯な行動が目立ち、到底まともではないのです。
         なので、世間からはアリスに登場する帽子屋をもじって『Mad hatter』(気ちがいハッター)と呼ばれていたのですね。

         さて、このハッター一族、当主が自殺しただけでは済まず、今度は自殺したヨークの孫に当たるまだ幼い少年のジャッキーが誤って毒を飲むという事件が起きます。
         ヨークの娘のバーバラは、盲聾唖という三重苦を抱えている女性なのですが、母親のエミリーはバーバラを溺愛しており、健康のためということで、毎日決まった時間に必ず卵酒を飲ませていました。
         ジャッキーはとんでもない悪ガキなのですが、バーバラが飲む卵酒と知りながら、それを盗み飲みしたところ、卵酒には猛毒のストリキニーネが仕込まれていたため、ジャッキーは中毒を起こして倒れてしまいます(一命は取り留めるのですが)。
         何者かがバーバラの殺害を企てた?
         確かに、バーバラはその障害のために一族から疎まれていたことは事実でした。

         そして、第二の事件が発生します。
         バーバラは、母親のエミリーと同じ寝室で、ベッドを並べて寝ていたのですが、ある夜、何者かが二人の寝室に侵入し、エミリーの頭部をマンドリンで殴打するという事件が起きたのです。
         エミリーは殴られたショックで心臓麻痺を起こして死んでしまいます。
         しかし、何故、マンドリンなどという凶器を使ったのでしょう?
         寝室には果物好きなバーバラのためにいつも果物が用意されていたのですが、その中の梨の一つだけから毒物が検出されました。
         エミリーは、果物はあまり好きではなく、特に梨が嫌いで絶対に食べないということは一族の者みんなが知っていることでした。
         ということは、犯人はバーバラを殺害しようとして梨に毒物を仕込んだのだけれど、それをエミリーに見とがめられたためとっさに持っていたマンドリンでエミリーを殴り、その結果エミリーは死んでしまったということなのでしょうか?
         しかし、それにしても何でマンドリンなんて用意して毒を仕込みに行ったのでしょう?

         警察は上記のような推理から、犯人のターゲットはバーバラなのだから、バーバラに対して殺意を持っている者が犯人だという線で捜査を進めるのですが行き詰まってしまいます。
        探偵役のドルリー・レーンは、耳が聞こえない引退したシェークスピア俳優なのですが、彼はもちろん真相にたどり着きます。
         しかし、これがとんでもない真相で、レーンもただ犯人を指摘して警察に検挙させれば済むという話ではないと考え、悩みに悩んでしまうんですね。
         結局、レーンは、ある出来事を機にこの事件から一切手を引くと宣言し、真相を説明しないままハッター家から去って行ってしまうのです。

         もちろん、その後、レーンによって真相が語られるのですが、これは……。
         実は、ラストの本当にラストの部分は、どうやら私は勘違いして記憶していたようです。
         このラスト、はっきりと説明されずに終わるため、どう解釈するかはもしかしたら読者によって見解を異にするかもしれません。
         私は、レーンが……ここは書けないなぁ。

         実は、このレーン4部作は、個々の事件ごとにそれなりの結末が用意されているのですが、シリーズ全体の結末として『レーン最後の事件』が書かれているという構成になっているんですね。
         そのシリーズ全体の構成もかなりショッキングなものなのですが、でも、実は既に『Y』でも……。
         おっと、もうこれ以上は書けません。

         いずれにしても本作はミステリ史上に残る超名作であることは間違いなく、海外ミステリを読んでみたいけれど何を読めば良いのか分からないと迷っている方がいたら、本作は絶対に外せない作品です(本作を読むなら、『X』から順を追って『最後の事件』まで読み通すことをお勧めします)。
         また、既に読んだという方も、本作は十分再読に耐えるミステリであると思いますので、機会を見て読み直してみるのも面白いと思います。


        読了時間メーター
        ■■■     普通(1~2日あれば読める)
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        2019/02/21 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      ポケットにライ麦を
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 小学生の時以来、久しぶりに読みたくて手に取ったクリスティ作品。これからクリスティ祭が始まる予定。
        びっくりしたのは、こんなに読みやすい文体だったかなぁ?というとっつきやすさ。そして、記憶の中で凝り固まっていたミス・マープル像は何故だか、毒舌な愚痴ったらしいおばあさんで、あんまり好きになれなかった覚えがあるのだけれど、今回改めて読んでみたら、犯罪を許さない正義感の強い、それでいてチャーミングで、どんな人の話でも我慢強く聞く気配りのおばあちゃま、といった印象に変わっていた。
        次の作品が楽しみです。
        >> 続きを読む

        2016/06/16 by askalia

    • 6人が本棚登録しています
      ラヴクラフト全集
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 前巻より読み易かった。
        今巻の秀逸な点は、悪魔や怪物という人外の存在を題材にしているにも拘らず、実際に怪物そのものや残酷な描写が少ない点でしょう。
        あくまでも扱っているのは興味と恐怖と狂気の境界線におけるせめぎ合いという人間らしい部分であり、故に容易に想像が可能であり怖気を誘います。
        中でも「チャールズ・ウォートの~」は珍しく長編で、それだけに主人公の狂気への過程がじっくりと描かれ、読み手の中の恐怖も醸成させられる体で世界観を堪能できます。
        にしてもラスト付近の老医師の胆力には脱帽。
        僕なら瞬間発狂ものでしょうね…
        >> 続きを読む

        2014/07/05 by 豚山田

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