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内田莉莎子

著者情報
著者名:内田莉莎子
うちだりさこ
ウチダリサコ
生年~没年:1928~1997

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      てぶくろ ウクライナ民話
      カテゴリー:芸術、美術
      4.4
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      • 表紙の動物たちの表情がとてもいい。
        ついページを開きたくなるじゃないですか!

        クリスマスも近づき、こどもに本を贈るならなにがいいかと考えていたところで
        ロングセラーの名作、「てぶくろ」を思い出して読んでみました。

        物語としてお気に入りなのは新美さんの「てぶくろを買いに」なのですが。
        あれは「和なテイスト」のお話しですからね。

        お話はとってもシンプル。いかにも語り聞かせのためのお話です。
        おじいさんが森で落とした片方のてぶくろを見つけた動物たちが手袋に入りたがるという繰り返し

        けっこうリアルな絵柄(熊とかイノシシとか、かわいくない)なので、日本の幼い子供にうけるかどうか、全く想像ができませんが
        この絵本としてのよさは言葉がとてもかわいらしい

        「くいしんぼねずみ。あなたは?」
        「ぴょんぴょんがえるよ。わたしも いれて」
        「どうぞ」

        そしてとうとう…

        「うおー うおー。のっそりぐまだ。わしも いれてくれ」
        「とんでもない。まんいんです」
        「いや、どうしても はいるよ」
        「しかたがない。でも、ほんのはじっこにしてくださいよ」
        これで 七ひきに なりました。てぶくろは いまにも はじけそうです。

        この本はぜひ、ママとパパが動物になりきって名演をしてほしいですね

        ついに熊までも?!この手袋どんだけ大きいんですか?
        おじいさん、巨人ですか?
        なんて、つい思ってしまいますが
        絵で表現された手袋はいかにも温かそうで丈夫そうで、むくむく大きくなって、しかも本当に家みたいに見えてきます
        その「変さ」が味だと思います。
        (シュールともいえるし、テキトーとも言えますが)
        そして何よりもこのおおらかさ!

        てぶくろはいまにもはじけそうなほどぎゅうぎゅう詰めなのに、みんな幸せそうです
        大体、狐や狼がねずみやうさぎと一緒に住むってあり?

        オチのあっけなさも含めて、まったく日本的ではない。
        それ以上にアメリカ的ではありません。

        国民性や文化を知るには、民話で接するという手法が実は的を射ているのではないでしょうか?
        きっとウクライナの人は「てぶくろ」の動物たちと同じように
        排他的ではないのだと私は信じます。

        そうここまで書いてみてふと心によぎったことがあります。

        今回意識したのはこのお話しが「ウクライナ」の民話であるということです。
        ウクライナは肥沃な大地を有する大陸の国です。
        そのため歴史的にもさまざまな国の支配を受けてきました。
        ソビエト連邦の崩壊で独立したのはつい最近のことです。
        私などは、ロシアのクリミア半島の侵攻がなければ、国の位置や形もはっきり知らないままでした。
        キエフバレエとチェルノブイリ程度な知識。お恥ずかしい。
        南端は黒海沿岸なんだから思ったよりも緯度は北ではないです。
        歴史を持った豊かな文化と民族の誇りをもった人々の国です。

        もしも「てぶくろ」を国、動物たちを移民と考えれば…。

        ぎゅうぎゅう詰でも幸せになれるなら、それでいいじゃない。
        敵も味方も決めつけないで暮らせるじゃない。

        この物語の最後、そんな夢を夢だと思わせてくれました。
        ウクライナの人々のこの鷹揚さがいつか当たり前になりますように。
        ウクライナを近く感じる絵本です。
        >> 続きを読む

        2018/11/21 by 月うさぎ

      • コメント 8件
    • 他5人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      おおきなかぶ
      4.8
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      • しばらく絵本記録を忘れていましたが、その間に娘は2歳になりました♪

        絵本は大好きな娘ですが、ストーリーよりもページを自由にめくってあれこれイラストを指差したり、お気に入りのフレーズを何度も読んだりすることがほとんどです。

        そんな中、この本はおそらく初めて娘がストーリーを意識した絵本。

        「うんとこしょ、どっこいしょ、まだまだかぶは抜けません。」

        リズムの良いストーリー。
        娘に読み聞かせしているうちにほぼ全部暗記してしまいました。

        シンプルながらみんなで引っ張っているところとか、かぶが大きすぎるところとか、ワクワクさせる要素がギュギュっと詰まっている感じです。そういえば私も子供の頃、好きだった。

        個人的にはなかなか味のある、そして突っ込みどころのあるイラストもお気に入りです。(イラストレーター、日本人の方だったのですね!)
        >> 続きを読む

        2017/10/02 by chao-mum

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ちいさなヒッポ
      カテゴリー:芸術、美術
      3.7
      いいね!
      • ぱっと見は、地味な表紙の印象を受けました。
        が、裏表紙と開いたら、なんてダイナミックな絵でしょう。

        この本は、見事で美しい版画絵本です。
        動物達の表情や力強さが版画でこんなに表現できるとは、感動です。

        もう一度図工?美術?の授業を受けたくなりました(*^-^*)


        この作者マーシャ・ブラウンは「三びきのやぎのがらがらどん」の作者です。
        「・・・がらがらどん」の方が有名で皆さんご存知かと思いますが、あちらもとても力強く、躍動感溢れる絵ですよね。

        ストーリーは、動物の世界を生き抜くための母の愛情とヒッポの成長。

        一度読んだ後、次は細部までじっくりと絵を楽しみたい、そんな絵本です。
        >> 続きを読む

        2012/07/08 by kumahachi

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      ゆきむすめ
      5.0
      いいね!
      • 「ゆきむすめは雪で作ったから溶けちゃったんだよね?」と何度も思い返しては聞いてくる。よっぽど気に入った様子。 >> 続きを読む

        2015/02/03 by ぶぶか

      • コメント 1件
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