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小松和彦

著者情報
著者名:小松和彦
こまつかずひこ
コマツカズヒコ
生年~没年:1947~

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このランキングは1日1回更新されます。
      妖怪文化入門
      カテゴリー:伝説、民話(昔話)
      5.0
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      •  国内でも高名な民俗学者である小松和彦氏による、学問としての妖怪入門書。氏による『怪異の民俗学』のエッセンス版といったところか。個々の事象を単に取り上げただけの雑学本と異なり、妖怪、幽霊、異人、境界といった怪異全般を体系的にまとめた学術書の体をなしており、文化人類学、民俗学を学び始めたいものにとって格好の入門書となっている。
         私事だが、幼少期に水木しげるの妖怪本や『ゲゲゲの鬼太郎』に慣れ親しんで育った身としては、こういった妖怪を学問的なまなざしで見つめなおすことは、単なる興味、関心の対象だったものが学問的対象に昇華したことを実感できる良い機会であり、自身の成長を感じ取ることができた。私は「妖怪」を専攻にしていくわけではないものの、自身の専門である倫理・哲学の分野から、妖怪を再考していきたいと考えている。
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        2017/11/04 by shinshi

    • 2人が本棚登録しています
      憑霊信仰論 妖怪研究への試み
      4.0
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      • --一書を編んで、そろそろ妖怪から逃れたいのだが、なかなか私人取り憑いた妖怪が離れてくれないのだ。私に乗り移っている妖怪の調伏をどのように行ったらいいものか、目下思案中である--


        柳田説、「妖怪は神々の零落したもの」に鋭く切り込んで持論を展開した名著。

        柳田説は、聞こえが良いのでつい受け入れやすいのだけれど、妖怪の多くはかつて神様だったと思えないものばかり。人間が妖怪(鬼)になる能の世界も説明できておらず、真面目に考えると納得感が薄い。

        本著では、自然現象の世界にいる人間と、超自然現象の世界にいる妖怪を対比させる。
        超自然現象世界にいる怪しいモノ(物の怪)。
        これが祀られると神に、祀られないと妖怪になる。
        妖怪の中で、特にマイナスのエネルギーの強い存在が鬼として扱われる。

        そしてここが感嘆するところなのだけれど、鬼と神と人間は正三角形の頂点の形で繋がっており、それぞれが行き来すると。

        確かに我々は、あいつ鬼だ、とか、あのひと神だ、とか言うことが多い。
        鬼が神になる例も多く、逆もまた然り。
        女性が鬼になる能の説明もつく。

        だからかつての人々は、容易に人が鬼の世界に行ってしまうことを感じていたからこそ、様々な鬼よけの儀式や祭事をもってきたんだろうなあと。

        いや非常に面白かった。
        この面白さを分かって貰える人が身近にどれほどいるかだけが不安ながら・・・。
        >> 続きを読む

        2018/07/29 by フッフール

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