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村上春樹

著者情報
著者名:村上春樹
むらかみはるき
ムラカミハルキ
生年~没年:1949~

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このランキングは1日1回更新されます。
      色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 = Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! double kawahara momomeiai Luna
      • 学生時代に仲のいいグループからわけもわからず疎外され
        絶望に打ちひしがれたまま、一度は死をも覚悟し
        心の奥底にトラウマをしまいながら過ごしてきた主人公つくる

        ある日、ふとしたことで過去の真相を顧みることになり
        彼の巡礼が始まる...


        止まることなくパラパラと読み進めれました。
        読了してみてスッキリ感はなく、もやもやとしたものが残るのですが
        それについて色々、想像を巡らせるのも楽しい作品だと思います。

        つくるは意外と、
        ほしいものは手に入れてきた人の部類なんじゃないでしょうか?
        (地道な努力家でもあるのですが)

        周りからしたら羨ましいほどのものを持っていても
        本人からしたら学生時代に起こったあの事を
        心の欠損として描いているのは、
        まさに「色彩をもたない(と思っている)」状態なんだな
        と感じます。
        >> 続きを読む

        2016/07/27 by マママ

    • 他18人がレビュー登録、 70人が本棚登録しています
      風の歌を聴け
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      •  村上春樹の処女作である。この頃から、村上節ともいえる独特の文体と言い回しの兆候が見られる。短い小説ながら、今もなお読み続けられているのは、賛否あれどこの一冊に著者の魅力が十分に詰まっているからであろう。
         内容は謎めいている部分が多く、著者のインタビューによると、普通ABCDE…と書くところをDCABE…と並べC、Bを抜かすといった手法を用いているようだ。今回は批評的にはよんでおらず、純粋な物語として読んだが、作中に出てくる今となってはレトロなレコードや小説を聞きながら本書を読むと、感じたことのないはずの当時(1970年代)の雰囲気を疑似体験できる。村上春樹の小説全体にいえることだが、現代の19歳の自分には(作中の主人公たちと同い年なのだが…)理解し得ない価値観が多く、また数年後に再読したいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/04/25 by shinshi

      • コメント 1件
    • 他11人がレビュー登録、 60人が本棚登録しています
      ノルウェイの森
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! tadahiko
      • 十八年という歳月が過ぎ去ってしまった今でも、僕はあの草原の風景をはっきりと思い出すことができる。

        ビートルズ「ノルウェーの森」のメロディーから始まり、主人公ワタナベトオルの回想につながる第一章の風景は、まるで映画のよう。
        脳裏に浮かぶ風景、そして一人の少女。
        流れるように、秀逸なカメラワークでこの物語は再生されます。

        ノルウェイの森、2年振りの再読です。
        あまりにも死の匂いが立ち込めている世界と感じました。
        登場人物たちが危ういところに存在しているため、恋愛小説と括っていいものなのか悩みました。


        彼らは身内やキズキの自殺をきっかけに、いつの間にか死の世界に向かうレールの上を歩いていたのだと思います。
        本人たちに自覚はなくとも。
        普通の大学生活を送っているようで、どこか不自然で歪んでいるように感じました。
        少しでも気が緩んでしまうと、そのまま奈落の底に落ちてしまいそうです。
        まずは直子。
        大学を休学し、外界と遮断された療養所で生活することとなりました。
        ワタナベがこちらの世界に止まることができることは確定しています。
        それでも危ういところにいるのはたしかです。
        引き摺られなかったワタナベがどのように再生していくのかが今後気になるところです。

        あと、突撃隊ってどこに行ったの?
        彼の再登場もひっそり期待。
        >> 続きを読む

        2016/11/04 by あすか

      • コメント 12件
    • 他10人がレビュー登録、 85人が本棚登録しています
      ティファニーで朝食を
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! Minnie
      • 自由奔放にしているようで、彼女のまっすぐなプライドが痛いほどに伝わる。
        環境は違えど、地方から出てきたころの自分とリンク。
        結婚指輪をティファニーに決めたのは間違いなくこの作品の影響。
        >> 続きを読む

        2016/06/13 by one

    • 他10人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      海辺のカフカ(上) 新潮文庫
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko 2kzzz
      • 村上春樹を少しずつ、ほぼ年代順に読み進めているが「国境の南、太陽の西」「ノルウェイの森」と恋愛ものを続けて読んで、あまり好きになれずに村上熱が少し冷めつつあってのこれ。なんとなく「海辺のカフカ」は私の好みなんじゃないかと思ってはいたけども、想像以上に面白い。本当はすぐに下巻を読み始めたいところだけど、読み始めたら今の気持ちを忘れてしまいそうなので急いで上巻のレビューを書く。

        「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」

        15歳の誕生日に家出をする少年の話と、戦時中に起きた山梨県の不可思議な事件のアメリカ国防省の記録が交互に描かれるところから始まり、それが全く関係ないようで少しずつ繋がっていく。

        小さなエピソードも面白いし、その小さなエピソードが積み重なって織りなすストーリーも面白い。キャラクターも魅力的。特にナカタさん。読んでいて辛い部分もあるが、ナカタさん、そして猫たちの会話はずっと読んでいたくなる。謎の鯖。カワムラさんをいきなり怒鳴りつけるミミ。「猫さんのことをオオツカさんと呼んでかまいませんでしょうか?」などのセリフ…。こんなに魅力的なキャラクターを生み出せるなんてスゴイ。

        本の中に登場する本を読みたくなるのは相変わらず。カフカの「流刑地にて」、バートン版「千夜一夜物語」、夏目漱石「坑夫」…1冊読んで何倍もの積読本が増える。やれやれ。。

        図書館が舞台になっているだけあって本についての話や本を読むシーンがたくさん出てくる。そんなシーンを読んでいると、今1歳の娘が大きくなるまでに家の本棚を面白い本、素晴らしい本でいっぱいにしたいなーと思った。
        >> 続きを読む

        2016/10/15 by chao

      • コメント 8件
    • 他8人がレビュー登録、 70人が本棚登録しています
      世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね! tadahiko chao caramel
      • 村上春樹を初めて読んだ。分厚い上巻だ。

        なにやら現実離れした話がはじまる。そして幻想世界の話。

        2つの物語が交互に進んでいく。不思議な小説だ。最初はよくわからなかったが、読み進むうちに面白くなってきた。話に私の脳が慣れてきたからだろう。世界の終わりって何だろう?とても気になる。下巻が楽しみだ。
        >> 続きを読む

        2017/04/22 by KameiKoji

    • 他8人がレビュー登録、 45人が本棚登録しています
      グレート・ギャツビー
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • レオさんがオスカーを受賞した記念に「グレート・ギャツビー」を再読。
        この作品は以前読み、レオさんのギャツビーも観たのだけれど、そのときには正直言ってそれ程良い作品だろうかと思った。
        過ぎた恋にしがみついて、調べたらわかってしまう嘘をついて愚かしい男、そう思った。
        しかし今回読み返してみると、とても引き込まれた。

        はじめて読んだときは、多くある比喩表現が読みにくく、かえって状況をイメージしにくかった。村上春樹さんの独特な表現が苦手ということもあったのかもしれない。
        今回読み返すと以前は気になって読むことに集中出来なかったところも抵抗なく読み進められた。依然として村上春樹さんの文体は余り好みではないのだけれど。

        登場人物それぞれにも魅力を感じられなかったが、今回は愚かしい男であったはずのギャツビーがとても素晴らしく感じた。
        どうしてなのか自分でもよくわからない。
        ここに出てくるひとの中で誰よりも汚れなく生きていたのがギャツビーだと感じたからだろうか。
        これは何故ギャツビーはグレートなのかにも繋がるのかもしれない。

        過ぎた過去は取り返せないという当たり前なことに躍起になったギャツビー。
        どうしてギャツビーはそこまでこだわるのか。
        フィッツジェラルドがギャツビーを通して何を伝えたかったのか、残念だけれどそこまではわからない。でも読んでいると時々フィッツジェラルドに重なるようにも感じられる。

        もしかしたらこの作品は一度より二度、二度より三度と読み深めていったほうが見えてくる世界が深く拡がるように感じる。
        読み終わってすぐにもう一度読みたい、しみひとつない不朽の愛に生きたギャツビーにまた会いたいと思う。

        映画はレオさんで観ただけなので脳内再生するときにはレオさんになりがちだったが、ロバート・レッドフォードのギャツビーも観てみたくなった。

        村上春樹さんの作品への熱い思いをあとがきで読める楽しみもある一冊。


        >> 続きを読む

        2016/03/22 by jhm

      • コメント 6件
    • 他7人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      1973年のピンボール
      カテゴリー:小説、物語
      3.1
      いいね!
      • 「風の歌を聴け」の続編。
        1973年。
        翻訳で生計を立て、双子の姉妹との日々を過ごしている「僕」と、大学を辞めて以来、故郷の「ジェイズ・バー」に通い現実感のない日々を過ごす鼠。
        その秋、「僕」たちは七百キロも離れた街に住んでいた。


        前作よりさらに、捉えどころのない本で困りました。
        途中までは春樹さんの文章のリズムを楽しむことに専念していました。
        この本の持つ雰囲気は、もともと好きだったので(^^)

        ギルバート社のピンボール「スペースシップ」登場後は読むスピードが加速。
        そこからは頁を繰る手が止まらず、気が付いたら読了していました。
        七十八台のピンボールマシーンのある倉庫の場面は圧巻。


        「ノルウェイの森」の直子登場にびっくりしました。
        こんな初期の段階からキャラクターの構想があったのですね。
        井戸の描写も。
        「ノルウェイ」の世界観に引き込まれたかのような錯覚に陥りました。
        この世界観とキャラクターに愛着があったことに、今さらながら気が付きました。

        さあ、次は「羊をめぐる冒険」だ!!
        と気分が上がりましたが、ちょっと回り道をする予定です。
        >> 続きを読む

        2017/04/02 by あすか

      • コメント 12件
    • 他6人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      羊をめぐる冒険
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      •  本作は、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』に続く、いわゆる鼠三部作の三作目です。前二作は、現実社会でも見られそうな若者たちの日常が描かれた青春群像劇でしたが、今作は毛色が変わり、緊張感のある展開が待っています。


         物語の核になる羊の存在をどう捉えるかですが、「何か人外の力が自分の体内に入ってくる」などという体験は、実感的に想像するのは難しいと言うしかありません。

         しかし本作は、その「羊が自分の中に入った」という異常な人物が何人も出てきます。これを頭のおかしな奴と考えて遠ざけてしまうと、面白さは半減してしまうでしょう。そういう存在が確かにある、という前提に自分を置いて読むことが肝要です。



         自分の居場所を見出だせなくて悩んでいる鼠がジェイズ・バーでジェイと語る姿は、前ニ作で数多く描かれていましたので、この悩める若者に感情移入していた読者も少なくなかっただろうと思います。僕だってそうです。

         しかし、その人物が羊に取り憑かれて、自分が自分でなくなる前に自殺するなどという展開を一体誰が予想したでしょう。はじめて読んだ時、かなりショックでした。

         それにしても、前二作は何気ない日常を描いた青春群像だった世界観が、本作で一気に現実離れしたオカルト物語になってしまい、なんだか整合性が取れないように思わないではありません。



         個人的には未だに鼠と羊男の関係がはっきりしません。

         僕は最初、鼠の車の中に羊毛が付着していた点によって、鼠と羊男は同一人物なのだと思い込みました。そして、羊男の姿が鏡に映らないという事実で、鼠の幽霊姿が羊男なのだと勝手に確信したほどです。

         しかし鼠の説明から、鏡に映らなかったのは羊男に自分が憑依していた状態だったということと、羊男は自殺した自分を埋葬した人物、つまり別人だったことが判明しました。

         これで僕も、おそらくは穴を掘る際に羊革を脱いで座席に置いたので羊毛が付着したのだろうと合点がいきました。別荘の中で姿見の鏡だけ磨いてなかったのは「僕」へのヒントだったのだと思うようになりました。


         ただ、それ以前の羊男が憑依状態でなかったなら、鼠の幽霊はどこにいたのでしょう。

         ガール・フレンドを帰らせたのは羊男の独断なのか、生前の鼠から「僕」以外は追い返せと言われていたのか、それともこの時も鼠が憑依していたのか。憑依していたのであれば結局鼠は常に羊男の中にいたのかなど、未だに答えがわかりません。

        (続く)
        >> 続きを読む

        2016/04/27 by えくり

    • 他6人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      蛍・納屋を焼く・その他の短編
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 『螢・納屋を焼く・その他の短編』(村上春樹) <新潮文庫> 読了です。

        初期の短編集です。

        長編はほぼ発表順に読んでいるので気づきませんでしたが、初期のころは結構暗い話が多かったんだなあ、と思いました。
        もちろん、当時から村上ワールドは炸裂です。

        あとがきで、最後に「小説を書くことはとても好きです」と書かれています。
        今ならまず書かない一文ですよね。
        そもそも、最近はあとがきも書かれていないように思いますが、どうでしょう。
        >> 続きを読む

        2015/10/29 by IKUNO

      • コメント 2件
    • 他6人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      1Q84 BOOK 1 <4月-6月>前編-新潮文庫
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • とても描写が現実的で尚且つテーマが良い。
        宗教について、そしてその犠牲になった子供たち。

        今までになかったような作風でとても面白く
        そこには不思議なリズムがありテンポも良いので読み進めていくのも苦痛はない。
        >> 続きを読む

        2017/01/28 by snoopo

      • コメント 1件
    • 他6人がレビュー登録、 41人が本棚登録しています
      ノルウェイの森
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! tadahiko
      •  村上春樹の著作の中でも最も有名なものの一つ。主人公は最初から最後まで常に喪失を抱えて物語を歩んでいく。しかし、その道すがら、得ていくものも少なからずある。死というものが、生きることの一部であるなら、常に彼は死を内包しながら生と、形ある現実と対峙していたのだろう。
         余談だが、作中前半の彼と私は同い年である。自分もまた、何かを失った穴を埋めるかのように、何かを求めて生きていくことになるのだろうか…。
        >> 続きを読む

        2017/04/17 by shinshi

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 78人が本棚登録しています
      ダンス・ダンス・ダンス
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 本当に不思議な世界。変哲もない日常生活のようだけれど、非現実的。でもその非現実的なものが当たり前のように入り込んで、とてもひきつけられる。 >> 続きを読む

        2015/02/22 by MYZ

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      ねじまき鳥クロニクル
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • なんだこのおかしな話は!と思いつつも

        読み始めると気になって止まらない。

        主人公はやけにコーヒーを飲むし、

        レモンドロップが好きだなぁ。
        >> 続きを読む

        2016/08/07 by 閃光花火

    • 他5人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      1Q84(イチ・キュウ・ハチ・ヨン) <4月-6月>
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! tadahiko
      • 村上春樹どうしたかな、という本だった。

        2016/01/17 by SYoYo

    • 他5人がレビュー登録、 57人が本棚登録しています
      カンガルー日和
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • タイトルになっている短編「カンガルー日和」が記憶に残っている。

        登場人物の普通の日常が私にとって普通じゃないオシャレな生活に感じた。
        流れている曲はスティービーワンダー。ちょっと変わったお出かけをし
        、ビールをのみソーセージを食べる。終わりに彼女と一本のタバコを二人で吸う。

        手が届きそうなオシャレさが印象的だった。
        >> 続きを読む

        2016/04/06 by ryochan333

    • 他4人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      国境の南、太陽の西
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • これまで読んできた村上春樹作品の中で、1番好きじゃないかもしれない。。

        一人っ子である主人公と女性たちを巡るストーリー。
        小学生時代から40歳近くになるまで。
        登場人物たちは皆どこか不安定で繊細で何か足りないものを探しながら生きている。

        今までの読んできた長編作品の中には必ず好きな登場人物がいた気がするけど、この本に出てくる人たちはみんな好きになれず、しかも全員が不幸なオーラが出ている。。恋愛小説だからかな?ファンタジー要素がないから?どうしても好きになれない。自分に足りないものを誰かに求める主人公が嫌いなのかもしれない。

        多少前後しながらも年代順に読んできて次が「ノルウェイの森」なのだけど、「ノルウェイの森」も恋愛小説だからちょっと不安。
        >> 続きを読む

        2015/02/23 by chao

      • コメント 6件
    • 他4人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      ねじまき鳥クロニクル
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! cocodemer
      • やっと読み終えました。読み応えがあったなぁ。

        なんだかんだ言ってクミコさんを救おうとしてる、

        主人公が居たわけですが、なんとかして兄の呪縛から

        クミコさんを救おうとしてる意思に感服してしまった。

        あと、シナモンの万能さと、飲み込みの早さに惚れた。

        こういう続きがありそうな感じの物語、嫌いじゃないです。

        また、何年か経ったら読むかもしれない。
        >> 続きを読む

        2016/08/07 by 閃光花火

      • コメント 1件
    • 他4人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      走ることについて語るときに僕の語ること
      3.8
      いいね!
      • 村上さんのエッセイなどを読むと、走ったとか泳いだとかいうお話が度々出てきます。トライアスロン経験がある、という話も何かで読んだことがあり、なんともすごい方だな、と思っていました。
        こちらのエッセイ(メモワール)は、タイトルの通り走るということを軸にして、仕事や音楽についてなどにも触れながらたっぷりと語られています。ランナーの方が読んで共感するためのものなのだろうと思っていたのですが、慢性的な運動不足の私さえも、読者としてあたたかく迎えいれてくれました。

        それにしても、ウルトラマラソンの話はすごかった。100キロ走る?人の脚で??と思ってしまいました。そんなまさに超人的なレース直後の数日間に書かれた文章は熱かったです。そしてその後のランナーズブルー。燃えつき症候群みたいなものに近いのでしょうか。走ることとの間に倦怠期が訪れる、というのも村上さんらしい面白い表現でした。

        走る、ということがどれほど奥深いものなのか、その感触を少しだけ体験できて面白かったです。ただ、運動不足に対する罪悪感は強くなりましたが。小説家にこれを書かれてしまうと、デスクワークだから…という言い訳は通用しないですよね。
        走るのも悪くなさそうだ、とは思ったのですが、やはり自分の怠惰な気持ちを甘やかしてしまい、走り出せません。今年も自分に言い訳しながら運動不足歴を更新することになりそうです。
        >> 続きを読む

        2016/01/05 by pechaca

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      キャッチャー・イン・ザ・ライ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 有名な本書をはじめて読む。
        タイトルはよく聞いて知っていたが、どういう物語なのかは全く知らなかった。
        読み終わって感じたことだが、もしわたしがどういう物語なのかと訊かれても答えに困るかもしれない。物語らしいものは特にないようにも感じたので。

        学校を退学になった主人公の少年が、学生生活や友人、妹のことなどを語る物語。

        内容を纏めてみると、こんなにも短くなってしまった。

        文章は読みやすく、大人になる手前の背伸びしたがる傲慢な少年の様子が上手く描かれていて面白い。
        少女の気持ちを描いた代表作品が「悲しみよこんにちは」だとしたら、少年の気持ちを描いた代表作品はこの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」かもしれない。

        もう少しこういう気持ちが実感として感じられる年齢のときに読んで、自分がどう感じたか知りたい気持ちがする。残念ながら、十代のわたしは海外作品を敬遠しがちで読まなかったので、若いわたしがどう感じたかはわからないままだけれど。
        若いわたしは多分、受け入れられないんじゃないだろうか。
        こういう、自分を棚に上げて他者に対して批判的な物言いをしたがるひとを嫌いそうだ。それでいて今のわたしは結構ひとを批判したりする。この矛盾。

        十分年を取ったわたしには、主人公がかわいらしく思える。
        どうして少年の頃はこんなにも背伸びをし、自分を大きく見せ、周りの人間がくだらなく見えるのだろう。自分がいかに特別であって、それに気付けない人々こそが愚かなのだとを見下す。
        自分が特別だと思う根拠など何もないのに。

        若いっていい。

        本書は確か、ジョン・レノンを殺害した犯人の愛読書だったと思う。
        それがあって、何か変わった思想を植え付けるようなものなのかとも思ったけれど、そういうことではないようだ。結局、本の好みとその人物の行為は単純に結びつくものではないのかもしれない。

        今回は村上春樹さんの翻訳で読んでみたが、他の翻訳でも読んでみたいと思う。読み直すとまた感じるものもあるようにも感じる。
        若いひとなら主人公に共感し、若かったひとなら懐かしく読めるであろう一冊。
        >> 続きを読む

        2016/04/23 by jhm

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています

【村上春樹】(ムラカミハルキ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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