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中沢新一

著者情報
著者名:中沢新一
なかざわしんいち
ナカザワシンイチ
生年~没年:1950~

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このランキングは1日1回更新されます。
      大阪アースダイバー = Osaka Earthdiver
      カテゴリー:近畿地方
      4.5
      いいね! momomeiai
      • --雨あられ 雪や氷と隔つれど 落ちれば同じ 谷川の水--

        大阪に住んで早や6年
        この何とも言えない大阪の魅力。
        近さ、暑苦しさ、低俗さ、明るさ、奔放さ、古さ、懐の広さ、、、

        うまく言えないこの独特の魅力に、一つの視座を与えてくれる良著です。
        地理や歴史、風俗的角度から切り込む語り口がユニークで面白いです

        万博でもカジノでも良いですが、一層経済的・社会的に盛り上がって、
        多くの人に住み来て貰って、より大阪を感じていって欲しいです。
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        2017/08/18 by フッフール

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      憲法九条を世界遺産に
      カテゴリー:憲法
      5.0
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      • 当時の日本人の状態、
        アメリカの状態と
        世界の状況に関しての
        詳しい知識はまだないので
        政治的にというか第9条に対しての
        自分なりの見解というものは
        他人に披露するには及ばない。

        2人のお話はいろいろ参考になった。

        現在からみると
        第9条のこの発想と実現はユニークで
        時代の変貌とともにこのタイミングでしか
        決して、なしえなかった憲法なんだなと
        そう理解した。

        国家というものはいざという時は戦ってでも
        国民を守るというのが普通というか、
        それでこそ国家というふうな成り立ちを
        するものなんだと思うが
        そこに非戦を掲げて、国民も賛同して
        さらにそこに誇りを持っている国は
        ユニークというか
        異常というか
        正常というか
        正解なのか。

        答えは恐らく1つにはならない事だと思うが、
        この結果には興味を持っても良いものであろう。
        他国の話ではなく、
        自分の生活をしている
        国であるから。
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        2014/11/23 by KMHT

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      アースダイバー
      カテゴリー:関東地方
      5.0
      いいね!
      •  プロローグとエピローグにある、筆者中沢新一の「啓示」の話が好きです。ある日シェーンベルクの『モーゼとアロン』を聞きながら神田川沿いに散歩をしていると、縄文時代の思考が東京の都市に生々しく生きているのではないかと気づいたという話です。筆者はすぐに家に帰って縄文海進期と呼ばれる時期に海が深く現在の地表となっているところまで入りこんでいた頃の地図と現代の地図を重ね合わせてみます。筆者がこれまで雰囲気が周りと違うと感じていた場所が、ことごとく沖積地の名残の湿地帯であったこと、また縄文時代から古墳時代にかけて埋葬地や聖地であったところに、その後の江戸や東京の重要施設が作られていたことが発見されます。
         この語りから筆者の発見の興奮がじんじんと伝わってきます。テクストを読み込んで、そこに何かしらの意味を発見したり、構造が見えてきたりするとき、私は同じような興奮、喜びを感じるからです。筆者は都市という何重にも歴史を重ねたテクスト(織物)を読み解いています。しかも縄文時代という5000年も前から編まれてきたテクストを。これが興奮せずにいられるわけがありません。
         この本を紹介するには、たぶん筆者が本書に掲載しているお手製の地図を一枚見せた方が早いと思います。洪積層という堅い台地と沖積層という後に地面となった湿地帯が複雑に入り組んだ地形をしている東京は、現在アップダウンの激しい坂の街となっています。坂を下った底の部分はかつては海だったわけです。この洪積層が海だった時、細くなった台地の先は太平洋に向かって着き出した岬でした。筆者は言います。「今日の東京のランドマークの多くは、古代に『サッ』と呼ばれた場所につくられている。『サッ』ということばは、生きているものたちの世界が死の世界に触れる、境界の場所である。」「ミサキ」「サカ」などという言葉はすべてそれを指しているといいます。たしかに『記紀』神話に出てくるイザナギ・イザナミの話でも、「ヨモツヒラサカ」というあの世の境界線が出てくるし、ウミサチ・ヤマサチの話では、ヤマサチ(火遠理命)の妻となった豊玉毘売命が海に帰ってしまう場面で「海坂」(ウナサカ)という言葉が出てきます。これは海神の国とこの世との境です。こうした「サッ」と呼ばれた場所にたとえば、東京タワーが立っていたりします。
         古代有数のミサキであった場所に東京タワーは立っています。かつては豪族が大きな古墳を競って作った台地であり、今でも眼下には多数の墓地がある死の香りに包まれた土地です。筆者は東京タワーが朝鮮戦争で廃棄処分された鉄材で作られていること、タワーの中に蝋人形の館があることなど、偶然とは思えない死と生の狭間つながりに慄然とします。東京タワーはこの世とあの世をつなぐ橋なのです。そしてその思考は東京タワー以前は、富士山にあったと筆者は指摘しています。富士山をお参りしてその洞穴に入り出てくるという死と再生の儀式が江戸時代にはさかんに行われたそうです。東京のどこからでも見える富士山は日本最高の霊峰として東京の精神的な中心でだったのです。
         本書には面白い話がいくつも出てくるが切りがないので、筆者がかなり力を入れて書いている金魚の話を紹介したいと思います。崖というものは死の香りの立ちこめる場所です。古代崖には横穴が掘られて墓場が作られ、海が引いて湿地となった谷にも墓場が作られたりしています。そういう崖下には地下水の湧きだした池がいくつもあり、金魚が好んで飼育されていました。江戸時代に貧乏旗本が金魚の養殖を行っていたのです。その金魚は出目金や頂天眼、水泡眼、花房、丹頂など突然変異で生まれた奇形を定着させた不思議な姿が好まれたそうです。筆者はそれを「美しい怪物」と呼び、地下世界の力が露出する崖下で飼育されているのでは偶然ではないといいます。地上世界の原理は同じものが同じものを生んでいく反復の原理で成り立っているが、地下世界の原理はぶよぶよとして形も定まらず、同じものを生み出さない力に充ち満ちているというのです。崖はそういう地下世界が地上に露出してしまった、危険であやしい場所であると。筆者はそれを中国の纏足や盆栽(中国が発祥という)と同じ、自然には生まれ得ない反自然の存在といいます。金魚も中国でフナを改良して作られたそうです。
         江戸時代の現実世界は同じことのくり返しでできていました。身分も固定されていたため反復される社会として感じられていました。そこで金魚のような非反復の存在が流行したのだと筆者はいいます。当時の浮世絵には金魚の飼育とセックスは同じような扱いをされて描かれているそうです。同じ行為を繰り返しているようで、毎回違う体験が与えられるという点ではよく似ているからだとか。なるほど。筆者は明治の世になって、世の中が変化にさらされてめまぐるしく変わっていく社会の到来と共にそうした反復を拒絶する文化は廃れてしまったと指摘しています。しかし現代においても崖下を探すことで本物の怪物に出会えるはずだと主張しています。本書ではくり返し、現代の行き詰まった世の中に新しいエネルギーを供給する源泉として、地下世界の力を見直すことを勧めています。
         大学とファッションと墓地が深い関係にあるという論考もなかなか読み応えがあります。慶応の三田、早稲田、青山はことごとく古代の墓場です。青山に至っては霊園が広がり現在でも墓場です。「社会の制度や権力の横暴から自由でいることのできる空間」それを「アジール」(聖域・逃げ込み地)というそうです。そういう場所に死や死霊の場が作られてきました。その地に大学ができています。大学とは本来、先人(死者だ!)の得た知識を伝達する場所であり、時の権力や現世とは無縁の存在でした。そこに自由はあったのです。さらにそうした何者にも縛られない自由は、ファッションを生み出す力を持っていたと筆者は指摘します。常識から外れた思考をする人々でなければ新しいものは生み出せない。青山の辺りにファッション関係者が住み着いているのには深い理由があるのです。
         この後、銀座と新橋についてファッションと性風俗の話、高級な銀座と庶民派の新橋との地政学的な論考が続き、後半は浅草、上野、秋葉原とかつては海に没していた地域の話が続きます。上野はもちろん台地だった上野公園の辺りはミサキの話が出てきます。火事の多かった江戸の火除け地として広々とした空き地だった秋葉原には明治の初期に秋葉権現(三尺坊)という火を自在に扱う精霊が祀られているそうです。火は現実世界の壁という壁を取り払うような働きをします。筆者は江戸の人たちは火事に単なる悲惨だけを見たのではなく、再生の希望をも見ていたと指摘しています。停滞した世の中を再び活性化する力として。そうした火の現実世界に風穴を開けて自由な空気を送り込む力は、現在の電脳都市秋葉原につながっているといいます。うーむと思わず唸ってしまう説得力です。
         続いて下町のお話。東京の下町、両国や亀有などすべてかつては海の底です。この辺りはもともとしっかりした台地に立っているわけではないので、人生は不確実、我々はいつどうなるとも知れない存在という感覚が育っていたといいます。身分や財産など守るべきものもあまりもたない貧しい庶民が住んでいた下町、そこに両国国技館があるのは必然だと筆者はいいます。
         力士は自然の怪力が無秩序にあふれ出てこないようにその怪力で四股を踏みます。相撲は神事として行われ、そこでぶつかり合う怪力に人々は美しさを感じます。「海」や「山」といった自然の名をつけた自然の力そのものである力士同士の力の発散に賞賛を送るのです。そこでは自然の怪力は外の世界から来襲する暴力ではなく、惨劇でもないと筆者は指摘します。都市生活者はそれらを「外」のものとして自分たちを科学と技術によって内側に守ろうとしすぎて、自然から遠く離れてしまいましたが、下町にはそうした守る思想がないのです。
         下町は心の自然である無意識の通路であるというのが筆者の結論です。理性は都市のもの、強固な台地の上に作られた思想です。しかし何事も理性だけでは割り切れない。世の中が危険な方向に向かいそうな時、その緊張をほぐそうとするような無意識の働きが下町からやってくる、そうした通路が開かれているのが健全な社会であるといいます。
         最終章の天皇がなぜ森の中に住んでいるのかの論考も興味深いですが、もう書きすぎたので、興味のある人はお読み下さい(笑)。
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        2013/05/04 by nekotaka

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      古代から来た未来人折口信夫
      3.0
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      • 民俗学って縁がなかったから、もうちょっと勉強しないとこの人の凄さが理解出来ないであろうことが残念。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

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      芸術人類学
      カテゴリー:芸術理論、美学
      4.0
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      • 20代中頃に読んでから、長いこと人間に対する見方のフレームになっていた本。ちょっと人生狂わされた(笑)と思うくらい。

        文化人類学や考古学と大脳生理学や心理学を橋渡しし、現生人類に初めて生まれた脳の働き、つまり、ある出来事に適応するための思考(=論理思考)達を縦横に飛び越える働きこそ「心」の本質だとしている。そしてラスコーの壁画からみる芸術の発露の秘密や非論理的とみなされる神話が持つ「対称的」な世界観から、「心」の本来の動きや特徴を読み解いている。

        若い頃にチベットで仏教の修行を積み、心の深い層まで分け入っていくという方法で仏教という宗教を実体験してきた人間なので、この人の発言にはいつも「反社会性」が付きまとう。つまり社会を形成する仕組みや道徳が人間を圧迫するものになっていくことに言及し、心の基層となる生の部分をそのまま出せる世の中を作っていこうというのが一貫した行動原理。
        グローバリズムや価値相対化、リバタリアンやコミュタリアン、経済至上主義や地球に優しく等など、様々なことがドグマ化することで新たな問題や苦しみを作っていると考えていた若かりし日の自分にとって、そういったことへのカウンターとして信じるに足る考えを見つけたと有頂天になったものだった(笑)。


        ただ、今回読み直したところ、この人は文章が柔らくうまいので検証しないままふわっと頭に入ってしまう恐さがあって、その人たらし的な要素を自覚的に使っているのを意識しておかないと危ないだろうと感じた。
        チベット時代の修行を書いた本がオウム真理教のテキストにされていたり、麻原を宗教者として評価したということで世間に大変なバッシングを受けたこの人だが(世間の叩き方は的を射ていなかったと思うが。。)、自分の考えを広めるためにオウムを利用していた面があったかもしれないとも思うようになった。

        マルキストとしての要素を持っている人ながら、左右どちらのテキストを利用することも厭わずうまく統合してくすぐってくる辺り、今の自分は対峙するのを躊躇してしまう。
        とはいえ今回もふわっと高揚させられたことは否めないけれど。
        >> 続きを読む

        2011/09/14 by Pettonton

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【中沢新一】(ナカザワシンイチ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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