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連城三紀彦

著者情報
著者名:連城三紀彦
れんじょうみきひこ
レンジョウミキヒコ
生年~没年:1948~

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このランキングは1日1回更新されます。
      敗北への凱旋 長編新探偵小説
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 昭和二十年八月十五日――
        数時間前は大日本帝国だった一つの国も
        瓦礫となって崩壊した
        その巨大な静寂の夕闇の中に
        夾竹桃の花が降る。

        そして、終戦後まもないクリスマスイブ。
        安宿で片腕の男の死体が見つかった。
        容疑者の中国人女性玲蘭は彼の情婦をも殺し
        自ら身を投げる。

        単なる痴情のもつれとみられた事件は
        男の残した旋律により
        別の様相をあらわにしていく。

        再々読。

        幻想的で美しい書き出しから
        (自分はこんなに美しい廃墟のシーンを知りません)
        まったく、思いも寄らぬラストへたどり着く凄さ。

        暗号の意図。

        ただ、ひたすら呆然とした初読の時を思い出します。

        それにしても著者は
        美しいものを美しいまま活字に出来る才能の持主だと思います。
        個人的には、あとは、赤江瀑ぐらいかなぁ・・・

        あとは、米澤穂信の解説も
        それだけの為に購入する価値はあります。

        優れた作品に優れた解説。
        これでこの値段は安いと思います。

        ご冥福をお祈り致します。
        >> 続きを読む

        2013/10/24 by きみやす

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      夜よ鼠たちのために
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 著者の『人間動物園』を探していたらこちらが見つかったので
        思わず読んでしまいました
        六編収録の短編集。

        序盤のトリッキーという言葉がよく似合う『二つの顔』
        『人間動物園』や『造花の蜜』に繋がるであろうあるテーマを使った『過去からの声』
        そして、問題の表題作『夜よ鼠たちのために』
        思わず、読み終えた後にタイトルの意味にニヤリとしてしまう『二重生活』が好みです。

        もはや、手垢がつきすぎて、あまり使われない
        “二転、三転”という言葉の意味を改めて噛みしめる作品集です。
        >> 続きを読む

        2014/02/04 by きみやす

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      暗色コメディ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • もう一人の自分を目撃してしまった主婦。
        自分を轢き殺したはずのトラックが消滅した画家。
        妻に、あんたは一週間前に死んだと告げられた葬儀屋。
        知らぬ間に妻が別人にすり替わっていた外科医。
        四つの狂気が織りなす幻想のタペストリーから、やがて浮かび上がる真相とは?

        本棚の奥から出てきたので、思わず読みふけってしまいました。

        初の長編作品でこんな作品をかけてしまうことに
        改めて驚きました。

        「これ、収拾つくのかよ?」と思いながら
        予想のはるか上を行かれる気持ちのよさを
        思い出しました。

        よく、島田荘司との比較をされますが

        この作品を読むと逢坂 剛の初期作品
        『水中眼鏡の女』
        『クリヴィツキー症候群』
        『さまよえる脳髄』とかが読みたくなります。
        >> 続きを読む

        2014/02/04 by きみやす

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      戻り川心中 傑作推理小説
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 大正末期から昭和にかけてを舞台とした心中をテーマにした短編五編。

        推理小説ということになってはいるが、余りにも美しい文章なので、犯人がどうとか手口がどうとか、そこは重要ではなく、犯人が罪を犯す理由が大切になる。

        大正末期を舞台とするものは、大抵独特の色がある。
        本書もそうで、この暗さと言ったらどうだろう。
        この先、取り返しのつかない愚かな戦争に突っ込んで行くことを知っているからなのか、どうしようもなく暗く、絶望的で、哀しい。

        その時代背景と心中というテーマが、よく合っている。
        追い詰められ、視野が狭くなり手段を選べなくなる心理と、負けが見えてきて暴走した日本の軍国主義とは似ている気がする。

        この短編集では、犯人の動機が重要なことは書いたが、殺す相手に対する憎しみや恨みといった執着は余り無いことが共通している。
        殺したことにより引き起こされる結果に、犯人の関心と目的がある。
        ここにも、戦争自体の目的よりも、過剰な愛国主義を強要しはじめた戦争に対比させているように感じたのは考え過ぎなのかもしれない。

        どこまでも美しい死への感性。
        これは日本人でないとわからないのかもしれない世界。
        >> 続きを読む

        2015/03/05 by jhm

      • コメント 2件
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