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あっという間に読み終わりました。哀愁の後に読んだから、ナイスな短さ!
2011/03/24 by fraiseyui
筆者の長男 岳君が男子として成長していくプロセスを父親の椎名誠とのあつれきや葛藤を通じて面白く描かれています。男の子を持つ父親として、あるいは自分が子供の頃の父親に対する感情(気持ち)等を思い起こしながら共感を感じたり、思わず「ホロリ」となる場面も多々ありました。特に手作りの「チャンピョンベルト」をめぐる親子のプロレスごっごは非常に面白い話しです。 >> 続きを読む
2011/12/16 by toshi
世界で日本でアウトドアグルメを紹介。いい大人の男達が家族も連れずにアウトドアを満喫。何故か現実味を感じない。アウトドアで変わった素材を食べるという目的で、作家の椎名誠氏を中心として組織された大人の男性だけのチーム。彼らが、場合によっては国境さえ超えて、その目的に貪欲に挑む姿を描く。寂しいことだが、いい大人達が家族も連れずに何度も集まっていることにリアリティを感じられなかった。子供に手がかかる時期を過ぎているメンバーが多いとしても、土日を要してしまう宿泊を伴う趣味に、これだけの数、出動するのはサラリーマン家庭では難しい面が有るように思う。おそらく時間的に融通が利きやすい作家など、非サラリーマンが中心で有ろうと考え納得することにした。また、ボーイスカウトなどの経験で、アウトドアに対しては一通りの知識を持っているつもりだが、準備や片付けまでを含めると非常に大変な催しで有るため、正直よく連続して開催できていると感じる。アウトドアが好きな人間は、その辺りの苦労も喜びとして感じられるのかもしれない。取り上げられている素材はそれぞれ興味深いのだが、とくに印象に残ったのはタヌキと筍。アウトドアの必然性が高い素材達で有るのがその理由だが、それぞれの持つ知られざるエピソードも印象を強く持つに足るくらい、知的好奇心を刺激してくれる。いくら気が合っていても、休日をアウトドアで一緒に過ごしたいという男性は正直存在しない。 >> 続きを読む
2012/08/07 by ice
カツ丼を食うとこの本を思いだす。この本を読むとカツ丼が食いたくなる。
2015/03/19 by Neo*
川下りしたい。
水の惑星、青い星などと呼ばれる地球。だが、その大半は「鹹水(かんすい≒海水)」本書によると、地球が直径1メートルの球だとした場合、地球の表面は2畳ほどの広さ。そのうち1畳半弱が海。海の深さは平均0.3ミリほど。海水は全部で約660cc淡水は17cc。そのうち12ccが氷の状態になっている。液体として流通しているのは5cc。本書は椎名誠率いる取材チーム(といっても数名だけ)による淡水化装置、健康と水、雨水利用、ダム等の問題に関してのルポルタージュ。個人的には"椎名誠"というとすぐ「あやしい探検隊」シリーズを連想してしまうが、かなり「硬派」な内容。「あやしい探検隊」などでの無人島のキャンプの経験から、水の大切さは、身に沁みていたが、世界的な水問題に関しては無頓着であったらしい。そのため、素人目線からのアプローチで、重いテーマであるが読みやすい。ただし、それがために広く浅い「入門編」でもある。先日、台風が連続して、やって来たので、「水」にはウンザリしている気持ちもあるが、世界の乾燥地帯からすれば、日本は「黄金の国」に見えるだろう。世界では、水は国境紛争の原因にもなるし、国際的な大企業の「商品」にもなる。(一般的に)日本は水に恵まれている(しかも飲料水や料理に適した軟水)だけに、水に関する問題に鈍感。日本各地で水源地やその周辺の土地が外国企業に買われている、というニュースが時々、流れるが、扱いはあまり大きくないし、水道事業を外資に委託しているケースもある。ただし、かくいう自分も鈍感な人の一人。著者が分かりやすい資料の一つとして挙げられていたのが、ナショナルジオグラフィック2010年4月号。ほぼ1冊丸々、「淡水」をテーマにした号だが、本書の中で言及されるまで、忘れていた。しかも、ただ読んだだけでなく、しっかり感想まで書いていたのに・・・。ギクリとしたのは、川の枯渇により干上がった「さまよえる湖」ロプノールを例にした次の一文。(ちなみに著者自身、1988年の「日中共同楼蘭探検隊」に参加している)「川の枯渇というのは"都市"や"文明"をいとも簡単に確実に滅ぼしていく。」人間の歴史は"治水"、"灌漑"などの「水の利用方法」の歴史でもあるが、ウマい利用方法を考えておかないとならないのだろう。「湯水のごとく」という言葉が"じゃんじゃん使う"から"大事に扱う"という意味に変わったりしないように・・・。 >> 続きを読む
2013/11/02 by Tucker
本書の帯にはこんな文字たちが躍っていた。「野山も海も、ぎらぎらの太陽もイナズマ嵐も、木陰のヒルネもみんなそっくり楽しかったぜ、『週刊文春』連載23年の長寿エッセイ、堂々の完結編」。始めた時のタイトルは「新宿赤マント」だった。そのタイトルの由来は、新宿タイガーこと、歌舞伎町でタイガーマスクの仮面をつけてマントをなびかせ、カセットテープでテーマ曲を流しながら自転車で新聞配達をしている謎の人が気になってつけた。まあ、思いつきってことですね。これまでシーナ本は沢山読んできた。なぜ、ぼくはシーナマコトが好きなのか、考えてみると男である自分がこんなかっこいい兄貴が居たら本当に嬉しいだろうなあという男が『椎名誠』なのかもしれない。だから、シーナマコトの書く本は常に気になる。もっと、いろいろ思いは書き足りないところであるが、まあ、本書の面白いところを紹介することにしよう。まず、「恒例、粗大ごみ合宿」。毎年暮れに恒例になっているオヤジ合宿。福島の勿来(なこそ)海岸近くの宿に飲み仲間遊び仲間十五、六名が集まり、別に目的がない合宿を行っている。今回のこの本で一番笑ったところがここ。合宿二日目に第二陣が大勢近くの駅に来るので、皆で迎えに行くのだが、このお迎えのしきたりが面白い。電車から降りてくる一人が大柄で革コートなど羽織っているとどこからみても「その筋」の人に見えるので、シーナ一行は彼が降りてくると駅舎内に整列して腰を直角に曲げて「お勤めごくろうさまでした。」と大声で言うことにしている。みんなが待っているときに地元のおばさんは「あんたらはどこからきなすったね?」などという質問をしてきた。黒ずくめノトレーニングウエアにレバノンのサングラスなんてのもいるのが、バカ派手なチャンチャンコにゴム長の西沢がどうやらリーダーとすぐわかるらしい。「十五年ぶりにいわゆるシャバにでてくる人を迎えにきているんです」とそのおばさんにウソをつく。「へえ。何やったヒトなんですか?」「あの、えと、詐欺です。経済サギ」確かにサギで十五年は長いとすぐわかるのだが、でも、おばさんは信用してしまった。まわりの人もだんだん集まってきて、さあ駅に電車が到着し、十人が横並びになって、「ごくろんさまです。」本当に悪ふざけを大勢のおやじがやるから、これ現場で見てみたいねえ。次に、「四つの国のお正月」。シーナの本で多いのが旅の話。温かくていい話が多い。今回はモンゴルの正月のお話し。モンゴルでも正月にお年玉に近い行事があるらしい。しかし、日本と大きく違うのは、子供が大人にお金を渡すこと。一族の一番小さな子から順番に感謝の言葉をいいながら、一族の長老夫婦になにがしかのお金の入った袋を差し出す。年齢の順に全員同じように長老夫婦にお祝いこ挨拶をし、お年玉を渡していく。長老のお陰で一族が繁栄したことを感謝して行う、いい習慣だ。さらに、「ありえねぇ・・・・だろうか」。シーナはSFが大好きで、自分でも書いている。そこで、このエッセイでもSFでこんなことができたら面白いというアイデアを書いているのだ。今回は未来の携帯の姿。携帯で一番困るのが忘れてしまうことだ。そこで、忘れないためには、身体に埋めえ込んでしまえばいい。すごい発想だが夢の話でもないような気がする。耳の後ろに小さなチップになった携帯を埋め込んで、会話する。しかし問題がある。データ更新とか入れ替えときにいちいち取り出すのが大変。そこで、ピアスにして簡易にできるという。う~む。なかなか面白いではないか。最後に、「旅する文学館のはじまり」。ぼくも時々このHPに訪れるのだが、椎名本の全てを残そうと、過去の本とか映画の話がある。その中で一番おもしろいのは、シーナ本人が自作の事を語るところがあって、過去の本なので、どうやって書いたのか、忘れていることを必死に思いだいながら対談しているのが面白い。なんと、今現在書いてきたオリジナル本の数は、223冊。すごい数だ。もちろん、文庫本とかになっている本も多いので、実際に世の中にでた本はもっと多いことになる。http://www.shiina-tabi-bungakukan.com/bungakukan/シーナ本でいつも気になる内容が、本の紹介であろう。シーナは書評雑誌『本の雑誌』の創刊時編集長であったことでも有名であるが、勧める本も、その人柄がでているし、すごく面白い本ばかりだ。以下、書名のみ書く。「たった二人の大西洋」ベン・カーリン著「水危機、ほんとうの話」沖 大幹著「江戸の町は骨だらけ」鈴木理生著「アマゾン河ー密林文化のなかの七年間」神田錬蔵著「オルタード・カーボン」リチャード・モーガン著「風の風物誌」ライアル・ワトソン著シーナ本でさらに気になるのが、映画の紹介ではないだろうか。本人自らも映画を作った経験もあるため、楽しい映画を本で紹介してくれている。以下、映画名を記す。スピルバーグ「戦火の馬」シーナ本映画化「息子」山田洋次監督「中国の鳥人」「怖がる人々」本書の一番最後に、あとがきで、この言葉を書いて締めくくっている。「ぼくにとってこの連載が、ぼくの激動のモノカキ人生を伴走してくれたように思う。そうして書いたものはこういう単行本になって残してくれる。まことに有り難いことであります。」まだまだ、面白いところは沢山書いてあるが、今回はここまで。この本は全国のシーナファン、そして新宿赤マントファンにおススメする本です。 >> 続きを読む
2014/02/05 by 本の雑酒
椎名誠氏のエッセイは、ププっと笑ってしまう人と全くハマらない人に分かれるのではないかとよく感じます。私は前者ですが。世界各地を取材で飛び回りながら、現代に(?)あれこれとモノ申しています。サウナの正しい入り方とか渋滞に対するやり場のない怒りについて、とか毎日3食カレーうどんを食べた話とか!肩の力を抜きたい時にはうってつけです。 >> 続きを読む
2013/09/27 by アスラン
椎名誠が自分の好きな食べ物を24個プラスアルファ決めて、それをフルカラーで取ったりしたもの。 美味しそうと見るか楽しそうと見るかは読者の食生活次第だ。それとすごく読みやすい。 ネタバレも何もないような料理が多く並ぶので少し思ったことを書き込むが、ここにあげられた「しょうゆマヨスパゲティ」を少し話したい。スパゲティを好きに茹でる→オリーブオイルorバター→マヨ→醤油を蚊取り線香状に→鰹節(全てに優先するのは熱さ) 料理か、これは。 栄養素がなにもないじゃないか。 と初見は思うだろう思った。 だがしかし、個別に見ればオリーブオイル、バター、マヨネーズ、醤油、鰹節といった全て出汁、ベースソースとして運用できるものしか使っていない。いわば旨あじパスタである。そして多くの人が味を想像できるとは思うが、そこにはおそらくパスタで熱せられたオリーブオイルやバターの香りが足りないと思う。じゃあ悪くないんじゃあないの、と思ったのが転び始めで、これがやってみると意外と美味い。具があんまり入ってない見掛け倒しのドンブリと同じ種類の食い物。ガツガツ食うならば美味い。まあ目を細めてみればぺペロンチーノと同じ種類の食べ物であるような気がもてる。変に和風パスタを作るよりかは味がぶれないので(全部濃いからね)安定して上出来だったりもする。 その他、「そばの死に辛食い」というざるそばの漬け汁をラー油と刻みねぎだけで構成した食い物や「カキのボウモアドバドバかけ」(字面の通り)など、キャンプ飯……というよりかは食の娯楽化、先鋭化のような人によっては料理として認められないようなものがしこたま出てくる。料理本として使える人と使えない人がいるだろうが、肝要なのはとかく楽しそうという一点につきる。レシピ本ではなく、楽しかった思い出(料理エッセイ)のような本だ。 貧乏料理の先鋭化、おきらくごくらくな話が読みたいのであれば面白いでしょう。私は面白かったし人にも進められるので5。なんにでも楽しい思い出があるってのはいいことなんだな、と思ったら少しアタゴウルのことが浮かんできた。 >> 続きを読む
2016/10/27 by ginhai
なかなか面白い本・・・。時たま読みながらにやけてしまう感じの本。レビューBy陰気ではなくきっと陽気なボクより・・・。 >> 続きを読む
【椎名誠】(シイナマコト) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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