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鈴木晶

著者情報
著者名:鈴木晶
すずきしょう
スズキショウ
生年~没年:1952~

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      愛するということ
      4.3
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      • この本を読んで最初に思ったのは、「落ちる」恋や愛もあるけれど、愛することを「決心する」ことで後から気持ちを作り始める、いわば感情は「後付け」の恋や愛もあるという、自分が常日頃抱いていた持論が一致したことが印象的だった。

        そして、この本が提言する「愛するということ」が正しい愛のかたちだとしたら、自分のいままでの恋愛体験は否定されてしまうことになった。
        自分だけじゃなく、友人、テレビや雑誌、音楽など世間の恋愛感や結婚感、ましてや自分を生むきっかけとなった両親の愛も、本当の愛ではないんじゅないかと思った。

        未成熟な人が求める愛は、人を愛するより自分がどれくらい愛されるかに執着し、相手が自分に何をもたらしてくれるかに着目し、まるで商品のように品定めをして条件の良いものがあったらそれに飛びつき、依存し、支配し....
        本にも書いてあったが今の愛のかたちは孤独からの避難所で、二人はひとつにならず、互いを隔ててる壁を乗り越えることはせず生涯他人のまま、ただ「利己主義」が二倍になっただけの関係である。

        そしてなにより、愛は対象(愛する、好きになる人)の問題ではなく自分の中の能力、「人間力」なんだと思った。
        自分の中から愛を生み出そうとする生き方であり、世界や他人に対しての態度や姿勢、そこに「愛」があるかが個人に対する愛に影響してくるし正しく愛すにはそれが重要なんだと思った。

        それができるのは成熟した人間にしかできない。
        成熟した人とは、簡単に言えば「精神的に自立している人」で、そしてその人間的な成熟度によって愛の深さに違いが出てくる。
        未成熟な人は、幼少期の母親からの無償の愛を克服していなくて、大人になってからの恋愛で母性愛を引きずった形になってしまう。

        自立するためは、母性愛のような他人からの無償の愛を受けたいというナルシスズムを克服し、自分への愛を自分自身で見い出し、誰を愛すより先に自分を正しく愛せてなければならない。(自己愛)
        それができる人が自分を信じれて、「愛しい私」と言える人が揺るぎない信念で「愛しいあなた」「愛しい世界」と言えて、そんな人だけが個人からも「愛しいあなた」と言ってもらえるのかもしれない。

        そしてなにより愛すること、自分が持っているもの、ましてや自分自身を与えることはとても幸せな行為で、それが本当の豊かさで幸福への道なんだと思えた。

        この本を読んで、人に愛される自信をつけるより、人を正しく愛す自信を身に付けようと思った。
        >> 続きを読む

        2017/11/09 by seinen-boy

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