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NeuhausNele

著者情報
著者名:NeuhausNele
生年~没年:1967~

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      深い疵
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • ネレ・ノイハウスの「深い疵」は、ドイツの警察小説で、この国が今なお抜きがたく抱える"過去の遺産"が、現在に至るまで、影響を及ぼしている実情を浮き彫りにした作品だ。

        ホロコーストを生き延び、アメリカで大統領顧問まで務めた、九十二歳の老ユダヤ人が、処刑のような恰好で殺された。

        凶器は第二次世界大戦末期の拳銃。
        だが、司法解剖の結果、遺体の刺青から老人が、ナチスの武装親衛隊員だったことが判明する。

        続いて、第二、第三の殺人が発生。
        その被害者たちもまた、ナチスと深い関係にあった過去を隠しながら、生きてきた人間であった。

        ナチスに対するドイツ人の複雑微妙な感情を背景に、現代ドイツの縮図が鮮やかに描かれていく展開は目を見張るものがある。

        優れたミステリというのは、その国の社会状況を、鮮烈に映し出すという特性を見事に生かした作品で、それと同時に恋愛小説や成長小説の側面も併せ持っていると思う。

        >> 続きを読む

        2019/12/08 by dreamer

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      白雪姫には死んでもらう
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 空軍基地跡地燃料貯蔵槽の中から古い人骨が発見される。
        検死の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害者だと判明する。
        同じ頃、その事件の犯人として逮捕され服役していた男性が刑期を終え、故郷に帰っていた。彼は、殺害を認めていなかったものの証拠によって罪が確定され、服役した後も村人からは憎悪の対象だった。

        オリヴァーとピアシリーズ四作目。

        殺人事件の犯人と家族、被害者遺族のそれぞれの苦しみと、閉鎖された環境において犯人とその家族に向けられる人々の冷たい視線。
        こういったことは日本独特なものと思い込んでいた。
        いつかテレビでアメリカで、殺人事件の犯人の母親が、マスコミに顔を出してまるで他人事のように話し、我が子を愛しているだとか刑が軽く済むようにといった日本では考えられないことを言っていたのを観て、日本とは感覚が随分違うものだと驚いたことを憶えている。
        同じ外国でもアメリカとドイツは違うと言ったらそれまでなのだが、海外では犯人と親は別人格なので、子の罪について親に非はないと考えるものだと勝手に思っていた。

        事件の謎解きや物語の展開は、前作「深い疵」に劣らない。
        単純ではなく複雑に入り組んだ関係の中に真実があるため、読み進めるうちに予想していた真実が二転三転する。

        オリヴァーとピアの私生活の描写もいつも以上に波乱があり、そちらも気になる。
        いつも冷静なオリヴァーが、私生活に苦悩する描写があり、魅力が更に増してくる。
        事件とオリヴァー共に、嫉妬という誰でも感じたことのあることが描かれているところも上手いと思う。

        ネレ・ノイハウスさんは、まだまだ注目したい作家のひとりだ。
        >> 続きを読む

        2017/03/06 by jhm

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