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コンピュータが登場してから普及するまでの歴史と分析。当時のコンピュータに対する世間の認識を知ることで、昨今のITリテラシーの向上を実感する。章ごとに分析テーマが異なるが、初期のコンピュータ普及期にプログラムに没頭する人間達を取り上げている箇所と、ASCIIの西氏など、黎明期を牽引した業界の偉人達の紹介が印象に残った。約15年も前の作品のため、年代は全く異なるのだが、IT業界に身を置く立場としては、プログラマの、ごくごく少数で有るオタク的な人間だけにスポット当てて、プログラマという職業のステレオタイプとして論じることに抵抗を感じた。ただし、プログラマではない著者にも関わらず、プログラマが抱く、ロジックの美しさに対する憧憬の念についての言及は、実態をよく把握しているという意味で賞賛に値する。当時のコンピュータに対する年代別の意識の分析は興味深かったが、これだけの歳月が経過した現代から見て、大きく差が無いように感じる部分も有った。Windowsの普及により、大きなブレイクスルーを経たIT業界だが、開発者の求める理想は本質的には何も変わっていない。学術的な分析は有るものの、回顧資料的価値程度のように思う。 >> 続きを読む
2007/08/10 by ice
【野田正彰】(ノダマサアキ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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